2007年09月23日そうだ、葉っぱを売ろう! ~ 横石知二 + プレイバックシアターの衝撃キツネやタヌキであるまいし・・・葉っぱはオカネに化けん! 書籍情報そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生 posted with amazlet on 07.12.03 横石 知二 ソフトバンククリエイティブ (2007/08/23) 売り上げランキング: 599 本のひらめき徳島県の小さな町、上勝町(かみかつちょう)。この名前を聞いて、おっと思われた方は、なかなかツーの方。この町は、彩【いろどり】という葉っぱをビジネスに変えた、すばらしい町おこしの舞台である。 本書は、その立役者である横石さんの物語。過疎の街の再生ストーリーだ。 上勝町の「彩」の取り組みは企業フィランソロピー大賞やにはソフト化大賞など数々の受賞をえている。ニューズウィーク日本版「世界を変える社会企業家100人」にも選ばれている。「彩」はその後もTVなどメディアに注目されるようになった。この本では、その舞台裏を、著者自らが、厳しい町の現実や自身の経歴をおりまぜながら語る感動の再生ストーリーだ。 冷害で地域のメイン事業である農業が大打撃をうけ、どん底に陥った田舎町がどうして再生したのか・・・、UターンやIターンがおき、高齢者が多いのに寝たきりの人はわずか数人という奇跡の町に変貌したのか・・・その秘密が語りつくされている。 今では、70代80代のおばあちゃんたちが、売上2億8000万円のビジネスを支え、人口の二倍もの視察者が訪れる町になっている。 過疎の村再生には20数年かかっている。昔は、男衆は、朝っぱらから大酒をあおり、女は影で他人をそしり・・そんな町だったという。それが大きく変貌したのは、たくさんの失敗も含め試行錯誤の連続と、あきらめない情熱だった。 おばあちゃんが奇しくも言ったという次の言葉が僕たちに何かを感じさせてくれる。 やってみるって、大事やな 自分が踏み出る勇気やな 田舎はとかく保守的、変わるには大きな勇気ときっかけがいる。表紙にのってるおばあちゃんの満面の笑顔の裏に、様々な人生模様がにじみでている。 いろどりの成功は、単に過疎の町の再生ということにとどまらず、福祉の問題高齢社会の問題、ビジネスの要諦など、さまざまなヒントをもらえる。 本書をよんで、元気なおばあちゃんに負けない明るさを取り戻そう!
僕の思いつき横石さん(地元のおばあちゃんには、敬意をこめてヨコさまと呼ばれたりしている)は、上勝町の農協に就職するとき勉強のつもりだった。父親の勧めて県庁職員に転進する想定があったからだ。しかし、就職2年目、上勝町を異常寒波が遅い町の事業のミカンが全滅。なんとかせにゃ・・・ということになった。横石さんは、これを「天の啓示」だったかもしれない・・と述懐している。 人には、それぞれこの星に生まれて、何かの使命をもっていると思う。それをなんとなく感じている方は、この本を読むととても共感するものがあるはず。(そういえば、僕も立石さんと同じ年に社会人になってたなぁ) 彩の成功の秘密がいくつかまとめられている。その中からいくつか・・・ ■気を育てる あるおばあちゃんの言葉:
問題の的をいることや、成功体験の場面をつくることはわかる。 何かが変わっている。何かがそこにある。 大きな変化のタネをまき、育て、動かし続けている横石さんを注目していきたいね。 ジェイカレッジにもきてくれるかな・・・。(うしうし)
オススメ度★★★★★+葉っぱの奇跡 読んで欲しい方・みんなが元気になることを考えている方 2007年09月10日「100%無理な話」も通す技術 ~ 鶴野充茂 + 平秀信さん講演会諦めなければムリじゃない・・ 書籍情報「100%無理な話」も通す技術―会社でやりたいことを実現させる人の考え方・説得術 posted with amazlet on 07.12.03 鶴野 充茂 明日香出版社 (2007/07) 売り上げランキング: 240671
本のひらめき本書は、仕事をしていて「これは通りそうにもない」とか「無理無理!」っていう企画や提案を通すためにどうすればいいか・・・っていう本。その心得とコツを鶴野さんがわくわくモードで語った素敵な本である。 まず大事なことは思考の癖。難しい問題や解決策の見えない課題に対して、「うーん困った」「ムリだ」のかわりに「面白い」「なんとななるさ」という考えで臨むことが大切だという。大賛成! ムリだという人も、面白いという人も、しっかり検討のうえ結論としてそういっているわけではない。どちらも解決策は見えていないけれど、それをどう捉えるか・・・という心の問題なのだ。 先日読んだ平野秀典さんの本に 現実=事実+捉え方 という公式がでてきた。ムリだというか、面白いと思うか、一つの事実に対してどんな現実と感じるかは、「捉え方(心の問題)」が大きく左右する。 今日の鶴野さんの本には、そんな捉え方のヒントがいっぱいある。 通りそうもない企画を社内や顧客先で通すには +自分の意思や要求をはっきりさせ といった構成で、鶴野さんの体験エピソード(これがまたスゴイ)を交えながら解説されている。50のヒントには、覚えておきたいマジックアクションがあるのもうれしい。 たくさんのビジネスパーソンに読んで欲しい一冊。
僕の思いつき「そんなの、うちじゃできないですよ!」 実はこれ↑僕の大好きなフレーズ。 そして、同時に好きなのが「それいいね」。将来、株式会社それいいね、っていうのを作りたいくらい・・・。 ロスに来る前に、こちらでやりたいプロジェクトを専門部署の方に説明した。その方からは・・・業界の常識、過去の経験などを披露しながら10個くらいの否定的見解を立て板に水のごとくとうとうとお話しいただいた。 そのとき、僕は心躍る気持ちで目を輝かせていた。(いちいち反論はしなかったけれど、心の中で、ウシウシと思っていた)・・・それだけ悪い条件がそろっていれば、やる価値あり!と自信を深めたのだ。(イカレてる?僕) 超楽天的な思考の癖は、奇跡を生むかも・・・・(ってこれも楽天か!笑) 鶴野さんにもジェイカレッジお願いしちゃお!(すっかりその気)
オススメ度★★★★★+思考の癖 読んで欲しい方・楽天的な方 2007年09月04日リタイア・モラトリアム ~ 村田裕之 + BSCのキャプランン教授来日!脱・リタイアという流れ・・・ 書籍情報リタイア・モラトリアム―すぐに退職しない団塊世代は何を変えるか posted with amazlet on 07.12.03 村田 裕之 日本経済新聞出版社 (2007/08) 売り上げランキング: 32983
本のひらめき2007年問題・・・という言葉があった。団塊の世代が一斉に退職して、労働者不足や技術の継承ができずに大きな社会問題になる・・というのが2007年問題だった。 そして今、その2007年になって、誰もそんな言葉(2007年問題)を口にする人はいない。ふと不思議に思う。 村田さんは、その答えを「一斉には労働市場から姿を消さなかった」からと喝破する。そのことは村田さんは以前の著書や様々な場での発信でおっしゃっていたことだった。定年者の半数以上が企業から再雇用されていたのだった。 かわりに、何が起きたか・・・。 それを、「リタイア・モラトリアム」という問題として本書は展開する。モラトリアムとは猶予期間。つまり、定年退職でリタイアするはずの人が、しばらくリタイアしないためにおきる問題、である。 再雇用ということは、元部下が自分の上司になるのである。気まずい雰囲気がただよっても不思議ではない。 さらに、それで社会問題になるかといえばそんなことはなく、新たな団塊世代のライフスタイルが登場する・・と村田さんは予測する。それが「脱・リタイア」というライフスタイルだ。 団塊世代の心理的な変化(開放段階へ)、スポーツクラブに60歳男性が殺到、時間ゼイタク型の消費、自己表現型消費への変化、個人資産の拡充より個人カンパニーへなど・・・、団塊世代の様々な変化を、経験者の声などをまじえてそこにある未来がリアルに描かれる。 そして、それに応じ製品やサービスの内容も変化する。退職者問題でも先をいくアメリカの最新事情などを紹介しながら、あらたなビジネスの予兆を探る。「消費者から語り部へ」、「使い手から担い手へ」など発想転換のヒントがいっぱいある。 高齢社会の大きな流れを、本書から読み取り、脱・リタイアという新たな地平を考えてみよう。
僕の思いつき本書でも、いくつかのワクワクするヒントがあった。 遊び心をくすぐる「ブラックボックス開放型商品」がうける アメリカの60代に増える「HOHO(ホーホー)」 団塊世代を親にもつ若い方は、今日の本といっしょにぜひオススメいただきたい・・・。(ちょっとPRモード)笑
オススメ度★★★★★+脱・リタイア 読んで欲しい方・定年後の暮らしを考えたい方 |
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