2008年05月27日3つの真実 ~ 野口嘉則 + ジャカランダの花
書籍情報
本のひらめき物語は、人の心に不思議なケミストリーを起こさせてくれる。以前、ぼくは、オグ・マンディーノという人の描く物語に心を、そして魂を揺さぶられ、深い感動を味わったことがある。 日本人には、きっとこんなことはできないかもな・・・なんて・・・一人よがりに思ったりしていた。 そして、今、この本を読んで、それはあきらかに間違いだった・・・と思う。 本書のすばらしい物語は、オグ・マンディーノの本で味わったそれと同じくらい(それ以上?)深いものだったから。 「鏡の法則」を読まれた日本人は100万人以上。そのミリオンセラーから2年を経て、ふたたび野口さんが紡ぎだした物語は、とても深く、そして愛に満ちている。(僕が、愛に満ちているなんていうとおかしいけれど、本書を読めば、その意味がわかる) 本書にちりばめられているエピソードや考え方、もののとらえ方は、いつかどこかで聞いたような、あるいは本で読んだことがあるような・・・そいういうものがあるかもしれない。しかし、あー知ってるその話・・で終わらせない臨場感がこの本のすごいところ。 物語はこんな感じ・・・ 就職して3年、主人公の僕(矢口)は、偶然みつけた「成功法則」にそって といったストーリー。このあとは、本書を読んでのお楽しみってことで。 自分のまわりにいる大切な人にプレゼントしたい本だねぇ。
僕の思いつき矢口が物語の中でみつける3つの真実。(僕のために)メモしておこう。
第二の真実: 人生は自分の心を映し出す鏡。(2つの鏡の法則) 第三の真実: (悪い)感情は感じれば解放される。 特に3つめの真実は、よい示唆をもらえる。以前、ジェイカレッジに登壇いただいたメンタルトレーニングの林恭弘さんも、二次的感情のお話をされていた。 会社で、家庭で、お店で、攻撃的な二次的な感情をもってしまったら、思いだしてみよう。
オススメ度★★★★★+導かれて 読んで欲しい方・魂に響く物語が読みたい方 2008年05月25日日本でいちばん大切にしたい会社 ~ 坂本光司 + 田舎バンザイMosoの種思わず涙。こんな会社で働きたい。 書籍情報本のひらめき世の中には、不思議な会社がいくつもある。一部上場とか、フォーチュン誌にのるようなビッグネームではない。おそらく初めて名前を聞くような地方の小さな中小企業だったりする。だから、世の中面白い。 三島市にある従業員80人のある企業には入社希望の若者が年間1万人もやってくる。 お客様が世界中から殺到する島根県の片田舎にある義肢、装具の会社がある。 社員50人、そのうち70%が障害をもった方達で、50年も毎年採用を続けているチョークメーカーの会社もある 「企業は社員の幸せを通じて社会に貢献すること」という理念で地域を含め多くの人たちに愛されている寒天の会社は、けっこう有名。 地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営をつらぬいている北海道のお菓子屋さん。 素晴らしい会社がこんなにもいっぱいあったことに、改めて驚く。 著者は、これまで6000社を超える企業を調査してきた。その中で、人が感動の涙を流すような企業が本書では紹介されている。涙なしには読めない本だと思う。 特に、日本理化学工業のお話は、50年の歴史の重みに育まれた素敵な感動がなんともいえず素晴らしく・・・。 本書の生まれも、すばらしい。著者の講演会で、日本理化学工業の話をきき、感動したあさ出版の佐藤社長が、「この話を一人でも多くの人に伝えるのが出版社の使命・・」と、出版の要請を電話でされたという。 さまざまな感動と人の縁が織りなした素敵な本。人にすすめずにはおれない感動が、ここに、ある。
僕の思いつき冒頭に、会社経営とは5人に対する使命と責任を果たすためにある・・・という話が登場する。5人とは・・・ 1.社員とその家族 順番も大事である。多くの企業は、株主が第一の経営をしている。せざるをえない・・といってもいいかもしれない。堂々と、社員とその家族が一番ですといえる経営者はエライ。 本書に登場する会社は、いずれも上記の5人を大事にしている会社である。そしてその順番もほぼ、上記の順番。 日本でいちばん大切にしたい・・・という意味は、そこにある。 いろいろ考えさせられる本である。
オススメ度★★★★★+いい会社に 読んで欲しい方・何のための仕事か考えたい方 2008年05月19日効率が10倍アップする新・知的生産術 ~ 勝間和代 + 立川志の吉さん自分をグーグル化する方法 書籍情報効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 posted with amazlet at 08.06.02 勝間 和代 ダイヤモンド社 売り上げランキング: 151
本のひらめきなんだか凄い方である。大学2年(19歳)で公認会計士に合格、24歳で中 いやぁー参りました・・である。 本書は、その秘訣とノウハウが具体的に書かれている。 Gmailを情報の貯金箱として使う方法、 たくさんの具体的方法が紹介される。 著者がもっとも力を入れているメッセージは、「お金よりも情報が重要な時代 情報を持っていない人から、情報を持っている人へ ということらしい。情報が大事・・といわれるより、肌感覚でわかるねー。 私たちは、情報洪水にあうほど情報の海に流されている・・・と思っているけ テーマをもつこと。 いくつかあるヒントの中から、気に入ったものを取り込んでみてはいかがだろ
僕の思いつき本書には、たくさんのチップスが紹介されている。読むとなるほど!と納得や 著者が最後に紹介するのは、成果の法則 成果=知識x行動x定着率 というもの。知識とは、たくさんの方法を得て新しいことを学んだこと。行動 ちょっとした、小さな差(習慣)も、5年10年とたつととんでもない違いに 本書には、たくさんのおすすめ本、おすすめソフト、そして英語の Audio Book 自分のおすすめモノを、まとめておく。 そんなこともいいね。レストラン、グッズ、本、サイト・・・なんでもいいか
オススメ度★★★★★+知的エリート 読んで欲しい方・情報発信をしてみたい方 2008年05月12日気づいた人はうまくいく! ~ 阪本啓一 + YouTube デビュー気づく楽しみがいっぱい・・・
書籍情報気づいた人はうまくいく!―ビジネス・チャンスの見つけ方57 posted with amazlet at 08.06.02 阪本 啓一 日本経済新聞出版社 売り上げランキング: 39398
本のひらめきまたまた折り目いっぱい、線引きいっぱいの本と遭遇。阪本啓一さんの最新刊である。本書は、アメリカの日本語情報誌「ライトハウス」に寄稿していたコラムが本になったもの。 コラムといっても阪本さんのこと、毎回、面白い視点でものごとを捉え、なるほどぉーという気づきを与えてくれる。本書は、そのベスト57が選りすぐられている。いわば、気づき力レッスン講座というわけだ。 いくつか書き留めておきたいトピックスがあった。 まずは、広島のもみじ饅頭の老舗、藤い屋。保存料を一切使わず、おいしさにこだわっていることに加え、物語をつけて売っている。物語をつけて、というのが「ネタ目」のつけどころ。阪本さんいわく「カタチのあるものはカタチのないもので売る。カタチのないものはカタチのあるもので売る」のがコツとか。 島根県益田市(人口5万人の小さな地方都市)に、ユニークな自動車学校があるという。年間6000人もの卒業生をコンスタントに出し、全国各地から教習生がくるという不思議な教習学校である。 未来は“予測”からは生まれません。“実行”と“自分を信じきる勇気”が創り出すものです・・・・という阪本さんの言葉は、多いに僕たちを勇気づけてくれる。 阪本さんが日ごろから主張しているのは、戦略、囲い込み、勝ち組といった20世紀型のビジネススタイルではない。もっと、深く、そして楽しい思想がある。JOYWOWという会社(現会長)は、まさにその集積地。WINWINではなくJOYJOYでいこうというもの。そしてその先には感動(WOW)がある。なんだか素敵だ。 「経営者は、自社におけるJOY含有率を由一の経営指標にしてください。」というフレーズが、僕にはとっても響いた。読んだ人に一番きづいてほしいメッセージかもね。 思想を感じさせるマーケター、それが阪本さん。
僕の思いつき阪本さんは、2003年からほぼ毎日ブログ(日記)を書き続けてきたという。書く練習は、学生のころから30年以上も続けてきたといか。撮る練習、書く練習の蓄積は、お金では買えない。 その中で醸成された「気付く力」こそが、コンサルタント阪本啓一さんの知的資産といってもいいだろう。 ただ書くのではない、そこにはネタ目(ものごとをネタとしてとらえようとする姿勢)、理由を考える思考実験、現場を確認して確かめる探究心・・そういうものがあったのだ。 本書にあるさまざまな事象や会社、製品の背後にある思いや思想をも見通すような洞察力は、こうして磨かれたんですなぁー。 続ける力は、気づく力も高めるということだね。 ブログを書いてる人は(僕も含め)、阪本さんの目線を参考にしたい。
オススメ度★★★★★+ネタ目 読んで欲しい方・世の中のためにビジネスを考えたい方 2008年05月05日続ける力 ~ 伊藤真 + SNS型英語学習サイト iKnowそれは、私たちに内包されている素晴らしい力なのです。
書籍情報続ける力―仕事・勉強で成功する王道 (幻冬舎新書 い 4-1) posted with amazlet at 08.05.07 伊藤 真 幻冬舎 売り上げランキング: 110
本のひらめき続ける関連の本がいくつか出版されている。昔から「継続は力なり」と言われ、続けることの大切さはいつの時代も変わらないテーマであるらしい。逆にいえば、続けることはなかなか大変だ・・・ということでもある。 著者は、東大法学部を出て弁護士となり、司法試験の受験指導を27年にもわたって続けてきた方である。司法試験ときいただけで、腰がひけてしまうが、世の中にはこの最難関の試験に挑む人がたくさんいる。合格までの平均受験回数は5,6回とか。年一回の試験だから数年の年月がいるわけである。 さてこの最難関の試験の合格不合格を分ける決定的な能力・・・それは、記憶力でも忍耐力でも集中力でもなく・・・「続ける力」だ、と著者はいう。そうは言っても・・・と言いたくなるが、本書を読めばナルホドと納得がいく。 法律も語学もスポーツもダイエットも・・・この「続ける力」が重要だというのは共通らしい。それは僕らも直感的に「うん!」と言える世界がある。 どうしたら続けられるか・・・その技術を知りたい。 なんでも「わかっちゃいるけどやめてしまう」原因は、「つらく苦しいこと」があること以上に「退屈で単純なこと」があるからだ。 本書には、ゴールから発想しよう、ゆっくり急げ、他人と比べても意味がない遅れは取り戻すのではなくリセットする、講義のあと、家に帰って復習する前に、その場で5分でもいいからノートを見直す、成功も失敗も等価値である、などなどたくさんのヒントがある。 しかし、最も大切なのは 新しく始めることを、毎日の歯磨きのように自然なこととして というところ。なるほど!である。 本書は、著者の経験に基づいたいろんなヒントは、なるほどがいっぱい。 そして、後半。司法の世界にどっぷりつかった著者は、憲法の思想の中で、個人の尊重、個人の尊厳の価値を世の中に広めようとしている。 続けることは力、続けることは人生、そして続けることは命・・・そんな著者の思想の部分が、本書から素敵な香りを感じるところではないだろうか。 ジェイカレッジにお招きしなければ・・・。 GW後半にお勧めの一冊。
僕の思いつき本書の最後に、17年もの歳月を費やし司法試験に合格した主婦の方の物語が登場する。伊藤塾の教え子さんのおひとりだ。 マザー・テレサの本を読んで感動し、自分は弁護士になって弱い人のために働きたい・・・その思いが17年の続ける力の源だった。 17年を司法試験の勉強に・・・人生のムダ使い・・という人もいるかもしれない。でも、マザーテレサのように生きたいと願い、コツコツと勉強を続けてきたこの方のことを「スピート」や「効率」というモノサシではかれるだろうか・・・・。 そう問いかける著者の言葉に、僕たちは大切なものを再発見する。 なんとかハックスなど、効率、スピードの世界と 僕たちはどちらも意識しながら、人生を楽しく、そして螺旋階段を上るように生きてまいりましょう。
オススメ度★★★★★+歯磨きのように 読んで欲しい方・自分の夢を実現したい方 |
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