2011年06月14日

号外!!虚構新聞 ~ 虚構新聞社編 + えんぴつになりたい

(保護者の方へ)
稀に腹筋痛の恐れあり、笑いが止まらない場合は即座に読書を止めること。

書籍情報

号外!!虚構新聞
号外!!虚構新聞
posted with amazlet at 11.06.14

笠倉出版社
売り上げランキング: 24597

この本のツボは?

  たまには、こういう脱力系の本もよいでしょう。梅雨の晴れ間に、大いに笑っ てほしいからです。(私は、まじ、笑い転げました)

本書は、ウエブサイト「虚構新聞」( http://kyoko-np.net/ )の記事をもとに
編集された本で、思いっきり脱力して、笑いころげるための本です。

先日(6/6)のツイッターで虚構新聞のことを知ったのがウンのツキ。(笑)
100冊倶楽部のR&D部長であらせられるいーわんさんのつぶやきでした。

以来、WEBを見ては笑い、「おせっかい道」の心持で人に知らせたり、いろ
いろしてきたのですが、こういう本まであることを知って、思わずアマゾンを
クリックしてしまったのです。

何しろ、目次だけで笑える・・・というシロモノ。

 原寸大世界地図が完成 ~ 国土地理院
 ハローワークで1000万人雇用 ~ 厚労省
 わが子の命名権売ります ~ 2600万円で落札
 樹齢400年 ~  ブロッコリーの木発見
 ラジオついにカラー化 ~ 来年4月から
 投げキッス遠投会 ~ 52メートルで優勝(島根)
 10桁で終了 ~ 円周率ついに割り切れる
 「蹴りたいお腹」に出版差し止め命令
 冬季五輪候補地に沖縄立候補

想像しただけで笑えることでしょう。本文を読むとまた味わい深い笑いが襲っ
てきます。読む場所はちょっと注意がいりますね。電車の中はやめておいたほ
うが無難です。

梅雨ぞらを笑い飛ばしたい方、ぜひ。
紛糾する国会を笑い飛ばしたい国民の方もぜひ。

ちなみにWEB上の虚構新聞はこちら:
  http://kyoko-np.net/2006030701.html
  (患者体内にiPod置き忘れ 滋賀・びわこ医大病院)

おすすめ度は?

   ★★★★★+世界虚構

知りたい?

   ・八宝菜の出荷におおわらわ?
   ・三単現のS、20年めどに廃止?
   ・ジャンボプチトマトを開発?


■■今日のおまけ:( えんぴつになりたい )

「魂が震える話」ブログ http://ameblo.jp/and-kei/ のけいさんに
 聞いた話から・・・。

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 僕は“えんぴつ”になりたい。
 本当に、“えんぴつ”のような人間になりたいのです。

 どうしてか?

 それはね、こんなわけがあるんです。

 “えんぴつ”は、ど真ん中に1本芯がありますね。
 そして、
 周りには木(気)をつかっていますね。
 それでかく汗(字)は、人の心を響かせる。
 言葉の贈り物を紡ぎだす。

 ときどき、芯(心)が折れてしまうことがあるけれど
 それでも又、自分を削って、芯を出す。
 すり減らしてまで、お役に立とうとする。

 だから、僕は、えんぴつになりたいのです。

 使い古されて短くなると、いつか捨てられちゃうけど
 それはそれでいいのです。
 中には、えんぴつキャップで最後までつかってくれることもある。
 それはそれでいいのです。
 ずっと、お役にたてたのだから・・・

 だから、僕は、
 えんぴつになりたいのです。

   -----------------------------------

 先日、えんぴつのように働いている素敵な人たちを見てきました。
 日本理化学工業さんで。鉛筆の芯をみつけてあげた会長の大山さんも
 素敵なえんぴつさんでした。 
 人お役に立てる喜び。改めて大切にしたいなって思いました。
 僕らの親も、考えてみればえんぴつのような感じですね。
 そして僕らも、やがてえんぴつになっていく。
 

Posted by webook at 21:27 | Comments (0) | TrackBack

2011年06月13日

ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術 ~ 田中雅子 + 新しい民主主義の始まり

中間管理職から、中心管理職へ!

書籍情報

日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術
田中雅子
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1841


この本のツボは?

仕事はひとりじゃできない。多くの仲間、組織、お客様・・・いろんな人たち
をまきこまないとプロジェクトは進まない。

今日の本は、ユニクロという非常に活性エネルギーの高い組織の中で、苦悩し
ながらも周りを巻き込み、会社をも動かすプロジェクトを進めたすごい女性(
著者)の物語。

ユニクロといえば、フリースやヒートテックなど衣料品でおなじみだけど、そ
の会社の中は、案外知られていない。本書では、社員がどんな風に働いている
のか、柳井さんの言動はどんな感じなのかも感じられる。

カリスマ経営者としての柳井正さんは、メディアにも多く登場し、またその経
営について書かれたビジネス書も多いので、ユニクロ=柳井さんというイメー
ジが強い。しかし、ユニクロの組織力、つまり「社員の働き方や現場で行われ
ているマネジメントの手法」についてはまだスポットがあてられていないよう
だ。本書は、まさにそこに光を当てた物語。

テーマは、V字回復の原動力になったヒートテックやブラトップなどを生み出
す「ダイバーシティプロジェクト」である。田中さんが、たった一人から立ち
上げたこのプロジェクトは、周りの人の強みを生かし、味方を増やし、チーム
で成果を出していく“巻き込み仕事術”で転がりだしていく。

著者の田中さん、実は転職組。外資系からの転職組ということで、はじめはち
ょっと浮いちゃったらしい。社内で人望がない、女性である、スキルも経験も
十分でないというナイナイづくしからのスタートだったが、「人に頼る」「共
犯者」を作るところから、好転のきっかけがうまれた。

巻き込みとは、自分以外のメンバーを徐々に増やし、その人たちのモチベーシ
ョンに火をつけながら、自発的に動いてもらうことである。
ヤラされ仕事より自らかかわる仕事のほうが楽しいしワクワクする。こうなれ
ばほっておいても仕事は進む。ここが従来(ありがちだった)の管理型マネジ
メントと大きく異なるところだ。

そして、その中心になるのがミドルのマネジャー。従来の中間管理職ではなく
「中心管理職」と著者が名づけたところが秀逸だ。

巻き込み仕事術の極意(5ステップ)は、

  1)人のデーターベースを作る(メンバーの観察)
  2)口説く相手を分析して戦略を立てる(提案する相手のタイプ別資料)
  3)口説き方の戦術を練る (同行者、会話の流れ、コミット期限)
  4)コミット&期限の確認(メールを駆使)
  5)議事録にかぶせた「リマインドメール」の活用(しつこく確認)

というものだ。詳しくは本書を読んでほしいが、提案する相手別に資料を変え
たり、同行者を選ぶといった作戦に、ナルホドぉ!と膝を打つ。

本書の最後には、伝え方を激変させる速効「巻き込みフレーズ19」があり、
これは明日から会社で使ってみようと思うものがたくさん見つかるだろう。
ひとつメモっておこう。部下や誰かをやる気にさせるフレーズ:

  あなたの知識と経験、そして冷静な判断力が必要不可欠なんです。
  あなたの知識と経験、それとその明るさがコノプロジェクトには必要なんだ。

3つ言うのがミソ!だね。

中間管理職の方、中心管理職を目指し、本書を手にとって見てほしい。

おすすめ度は?

   ★★★★★+中心管理職だぁ

知りたい?

   ・田中さんが始めた「寺子屋プロジェクト」の効用は?
   ・柳井さんの口癖は?
   ・「力を貸してください」の威力は?


■■今日のおまけ:( 新しい民主主義の始まり )


 昨日は、首相官邸でちょっと素敵な会議(懇談会)が行われました。

 自然エネルギーに関する「総理・有識者オープン懇談会」

 菅総理、田坂広志さん、孫正義さん、岡田監督、坂本龍一さん、
 枝廣淳子さん、小林武史さん(ap bank) 、司会は藤沢久美さん。

 動画:  http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4972.html

 新たな形の、国民と政府の対話のスタイルなのでしょう。
 そして、同時に、新しい民主主義の始まりでもありましょう。

 TVのニュースや新聞報道で知るこの国の政治は、実にはがゆく、
 いったいあんたたちは誰のために政治をやってるの?と思うことが多い。
 政局(政治闘争)やあげあし取りは、あんな大人にはなりたくない
 という姿を醜く映し出していたような。
 もっと建設的な議論や対話があれば、いいのに・・・
 そんな想いの人が多かったことでしょう。

 そこへ、今回のオープン懇談会。テーマは、自然エネルギーという
 ものでしたが、ここで行われたコミュニケーションの形こそが
 新たな民主主義の始まりを感じさせる素敵な場でしたね。

 2チャンネルほどいい加減でもなく、TV番組ほど意図的に編集
 されてもおらず、国会討論ほど疎外感を感じない・・・不思議な
 空気感がありましたね。

 7万人くらいの人が参加し、ツイッターでもつぶやきがありました。

 終了後、司会の藤沢さんがつぶやいた一言が素敵です:

 「今日の懇談会に関して、たくさんの暖かいつぶやき、ありがとう
  ございました。国のリーダーが国民とツイッターで直接対話をする
  という世界でも新しい試みが無事終わり、正直ホッとしています。
  一人ひとりが、自分の目と耳で確認し、考える、そうしたことが
  当たり前にできる社会づくりの一助になりたい。」

Posted by webook at 15:48 | Comments (0) | TrackBack

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