2011年04月05日お手伝い至上主義でいこう! ~ 三谷宏治 + 陰徳与え過ぎ、かまい過ぎの日本の親は、早めに読んどこう! 書籍情報お手伝い至上主義でいこう! ― 子どもの就職力を高める「ヒマ・ビンボー・オテツダイ」習慣 posted with amazlet at 11.04.08 三谷 宏治 プレジデント社 売り上げランキング: 1393 この本のツボは? ゲーム器を与えておいて、ゲームばっかりするんじゃないよと注意。 お金も指示(命令)もモノも与えすぎ・・・そんな日本の現状に、一石を投じ さて、日本の多くの家庭が抱える子供の教育問題に、実に面白いヒントを与え 著者の三谷さんが出した答えは、「与えすぎない」、「ヒマと貧乏とお手伝い」、 多くの家庭で与えすぎている「お金、モノ、予定、勉強・・」に代わり、本当 ・子どもは貧乏にせよ。 ・子どもはヒマにせよ。ゲームやテレビやメールに時間を奪われるな ・子どもにはお手伝いをさせよ。お手伝いを勉強よりもダイジと位置づけよう 本書では、「ヒマと貧乏とお手伝い」と「放牧型イベント」を中心に、なるほど! 4月2日、密かに三谷家に潜入し(笑)、つぶさにその様子を拝見してきた。 やはり、日本の子育ては、こうでなきゃ。とつくづく思った。 日本の親の必読書。 おすすめ度は?★★★★★+生きる力 知りたい? ・娘3人に渡した500円は、どう使われたか?
■■今日のおまけ:( 陰徳 ) 伝説のホテルの鶴ちゃんメルマガに(たぶん) > 「陰徳」ということばがあります。 時間軸をうんと伸ばした発想は、なんだか心を広くしてくれますね。
2009年11月02日稼げる人、稼げない人 ~ 高城幸司 + 測れば分かる?働き方の提案・・・・ 書籍情報稼げる人、稼げない人 (PHPビジネス新書) posted with amazlet at 10.01.18 高城 幸司 PHP研究所 売り上げランキング: 5814
本のひらめき本書は、会社の都合で振り回されない働き方の提案書である。普通の社員に安 「稼げる社員」とは、営業職のように利益や売上に直結する社員だけでなく、 面白い問いが冒頭に登場する。あなたが上司から次のような指示をされたらど 「20代女性向けの新商品サンプルを宣伝のために街で2箱分配布してくれ」 それに対して2つの対応事例が登場する。 Aさんは、単純作業として「こなした」だけ。 *商品の魅力を伝えるチラシをつくって一緒に配る このほんのわずかな差が、実は将来大きな差を生み出す。そこには、仕事に対 その差を生み出す心がけを様々な切り口で説いている本書は、若いビジネスマ 上司は、指示通りやることを本当は期待していない。 だから、単にコピーをとるにしてもそこに何かを加える智恵がいる。その智恵 もう一つ面白い会社と社員の関係を拾っておこう。 会社は業績を報酬で返すが、仕事は期待値で配分する。 期待値(あいつならできるかも)は、様々な場面であげるのがいい。そのチャ 自分を磨くきっかけにおすすめの本である。
<僕の思いつき>本書は、実は著者から送られてきた。それには一通の手紙が添えられていた。 その手紙には、僕を行動させる何かがあった。 芸は人を助ける・・・まさにその言葉通り、達筆の筆はすばらしい力があった。 こどものころからやってきた習い事がもしあるのなら(なければ今から始める いつかわが身を救ったり、素敵な機会に巡り合う宝物になるから・・・
オススメ度★★★★★+ひとひねり 読んで欲しい方・社内での自分の価値を冷静に考えたい方 2009年06月29日真のリーダーに導く7通の手紙 ~ 松山 淳 + 生イチロー弱みをみせてもいい、矛盾しててもいい。 書籍情報
本のひらめき読後に爽やかな感動を残す物語が、まず展開される。 創業者の父を持つ私。亡くなった父に向けて綴られる手紙で、苦しい逆境の時 主人公は、亡き父の会社に入り頑張る40代の男。しかし、あるとき突然の降 亡くなった父に、手紙を書くことで、自分を見つめる機会を得、生きる道に気 物語が展開される7つの手紙のあとに、著者の、メッセージがある。 不運を嘆くものは多い 不運の中、自分を正確に捕らえようとするものは少ない 時を巻き戻すことはできない 詩的なフレーズに、深い洞察と慈愛に満ちたメッセージ性が感じられる。 本書で印用されている至言もとてもいい。よきメッセージとの出会いを演出し あなたがなれたかもしれない人になるために 誰であれ、他人を誠実に助けようとすれば
後半は、物語の解説編。その中にエモーションダイアリーのことが紹介されて 「エモーションダイアリーを書く5つのポイント」 自分の中に悪い感情がわいてしまうことはよくある。そして、そういう自分を もうひとつ、ぜひ記しておきたい話。物語の中で、主人公が世話になった鈴木 お前「孫悟空」の話は知ってるよな。三蔵法師は、玄奘三蔵という実在 この話、心の中で何かを弾かせる話だよねー。 (ついでにネットで調べたら、三蔵法師は女性のように思っていたが=映画の
オススメ度★★★★★+自分との対峙 読んで欲しい方・マネジャーの立場で悩んでる方 2009年05月17日リーダーになる人のたった1つの習慣 ~ 福島正伸 + セミナー道(連載その1)すべては自分から始まる。 書籍情報本のひらめき本書は、実話をもとにした感動の物語である。 ステージは、赤字が続く3つのカラオケ店。3人の若者がそれぞれの店の店長 武田勝也(31歳)は、一流大学を卒業後、外資系コンサルタント会社に勤務 五十嵐あかね(29歳)は、大学卒業後、メーカーに勤務、企画部に所属。性 間宮幸人(34歳)は、高校を卒業後、総務一筋。こつこつ努力型。人とのつ こんな3人が、取り組むプロジェクトとは、「赤字続きで回復の見込みのなく、 著者福島さん自身が、起業家支援のメンター(柴田)として登場する。 柴田が30年以上にわたっておこなってきた経営者養成スクールを卒業した3 本書は、この3人が様々な壁にぶちあたりながら成長していく感動物語。 赤字続きで腐った思いを抱くスタッフとの出会い、人を育てることの難しさ、 すばらしい気づき、そして感動・・・本書は、とてもたくさんのメッセージが どんな企業にも通じる大事なものが、見えてくる素敵な本だ。
3人がそれぞれの場面で受けた柴田からの素敵なメッセージを書き留めておこう。 「上司が持っている権限とは、部下よりも先に困難に挑むことができる、 「君は今、試されてる。だからそんなときこそ、君自身をまず信じなさい。 「あきらめない限り、人生には成功しかないんだよ」 「夢は、すべての過去に意味を与える」 「どんな仕事であっても、そこから得られる最高の報酬は、感動である」 「人は罰によって、行動するふりをし、信頼によって、自ら行動します」 「信頼とは、相手がどうかではなく、自分が相手をそのまま受け入れる 戦略とかシステムとか仕組みだけでは、組織は動かない。(動くふりをするだ そのヒントが、この物語に隠されている。 オススメ度★★★★★+感動の共鳴箱 読んで欲しい方・仕事の意味を考えたい方 2009年05月04日つなげる力 ~ 藤原和博 + 触媒師
書籍情報本のひらめき「いやー、あの人は面白い!」 多分、ぼくが本書の著者、藤原さんを誰かに紹介するときは、きっとこんな言 本書のテーマは、「つなげる」こと。よのなかのあらゆる問題は、つなげるこ つながってしまった時代に、つなげる力を発揮していけば、けっこう面白いこ 藤原さんがやってきた教育の試行錯誤は、よのなか科に始まり、区立和田中で 本書は、そのコアとなった「ドテラ」(土曜日の寺子屋)と、「夜スペ」(夜 ドテラの活動は、ゲーム、テレビ、ケイタイ(子どもデジタル3種の神器)か そこで、藤原さんは、「大学生と中学生」をつないで解決した。 藤原さんがつないだもの・・・それは 学校と地域 本書には、いろんなものをつないで起きた素晴らしい出来事が紹介されている。 本書には、情報編集力という言葉がよく登場する。従来の学校がやってきた情 よのなかにあるいろんなものや人をつなぐことで、中学生の情報編集力を格段 藤原さんは、今、教育界の「よなおし」をするための第二ステージの準備をし
僕の思いつききょうのメルマガの冒頭の書き出しは、この本のパクリである。笑 「作文は会話体(あるいは心内文)から始めよう」という作文技法だ。これは 本書にはこんな例が紹介されている。 「もうすぐ始まるね」 「男子、ぜんぜんあわないじゃない!」 「やるっきゃないな」 こんな感じである。わずか2行だけど、何が始まるのかちょっと身を乗り出し 最後に登場する「時計ファンド」の物語もユニークだ。 何かと何かをつなげる・・・そこに不思議なケミストリーが発生する。その面 あなたは、何をつないでいますか? オススメ度★★★★★+情報編集力 読んで欲しい方・学校を自分ごととして考えたい方 2009年03月29日探求する力 ~ 市川 力 + WBCすごかった!おっちゃんのMoso・・・・ 書籍情報
本のひらめき東京都杉並区にちょっと変わった学校がある。TCS(東京コミュニティ・ス ここで目指していることは「学び続ける力」の基礎を育むことだ。つまり、本 テーマ学習がメインで、机の上で覚えるための学習ではない。意義あるテーマ たとえばこんな具合だ。 栄養について探ってみよう・・・というテーマがある。 きみたち元気だねー というやりとりの中から そうか、食べて、出すことが大事なんだ。じゃあどうして食べ物はうんこに という問いを出す。子どもは、本質的なところを揺さぶられる。 こうした本質に迫る問いの連なりが、探求ストーリーを編み出していくのだ。 また、詩を創るために外に飛び出し、現物や現人と出会うフィールドワークの フィールドワーク、プレゼンなど、読んでいてもわくわくするものがある。 教育とは何か。 この問いに対して、市川さんたちの努力は、一筋の光を社会に投げかけている。 自然に、自発的に学ぼうとする環境を復元する試みは、おおいに注目したいと すべての小学生と、親と、先生に・・・読んでほしい一冊。
僕の思いつき後半は、探求学習を編み出す先生の立場で書かれている。 テーマの構造を整理した6つの探求領域や、方法論としてのGRASPなどが とくに新しい教員像を定義するGRASPは、覚えておいてもいい。 これまでの教師像は、教える人としての教師と、教わる人としての生徒という そんな教員に求められるスタンス(こどもを掴む姿勢)が、GRASPだ。 G(Generate) 駆り立てる
オススメ度★★★★★+探求しようぜ 読んで欲しい方・学校の在り方に疑問をもってる方 2008年06月16日トップコンサルタントがPTA会長をやってみた ~ 三谷宏治 + すももの時間発想を豊かに、そして限界を突破せよ!
書籍情報トップコンサルタントがPTA会長をやってみた—発想力の共育法 posted with amazlet at 08.06.16 三谷 宏治 英治出版 売り上げランキング: 14292 本のひらめき子を持つ親は、子供にいろんなものを期待する。集中力、忍耐力、向学心、協調性、語学、スポーツ、音楽・・・。書き出してみると期待の塊のようになっているところもあるだろう。 そんな子供も学校を出て社会人になると、なぜか、発想力なんてものを期待されはじめる。 考えてみると、子育て熱心の親は、後々に期待されることになるこの発想力を錆びつかせる努力を一生懸命しているのかも・・・。 本書は、子供の教育(著者は共育と命名している)に関して、現在の常識からいくと対局にあるかのような、ユニークな思想とヒントを提示している。とても刺激的で、かつ考えさせられる内容がある。 三谷さんの定義によれば、「発想とは、自由で自立的な意思が、多くの観点から見抜いた真実を、さまざまに組み合わせたものの発露である」となっている。 発想力、クリエイティビティといった言葉は、ビジネスパーソンに求められる大切なスキルのひとつである。しかし、子供のころには、それほど意識されない。むしろ、ひたすら親の常識にそって、塾に通わせ、習い事させ、世間の常識と尺度の範疇で抜きんでることを求められる。ここに多いな矛盾が潜んでいる。 著者から発せられる、下記の最初の問いは、なかなか深い。 希少な幼年期(幼稚園、保育園、小学校)に、塾や習い事で鍛え上げること 「ヒマ(時間的自由)」と「貧乏(手段の制限)」と「仲間(インタラクション)」が子どもの創意工夫を生み出し、未来の発想力につながる・・という仮説のもと、著者の育児体験、PTA会長の経験、そしてプロフェッショナルなコンサルタントの世界の知見を駆使しながら、その検証を提示している。 僕がとても深く響いたのは、「なぜだろうの心」を刺激するさまざまな問いかけと、限界は自分の中にある、それを突破しようといういくつかのエッピソードである。 たとえば、何故だろう(好奇心)のところでは、 など大人も、うーむと首をひねる問いがある。 小学校のPTA会長として、親や子供に発せられた、ユニークなメッセージも実に楽しい。 変わるべきは親、私たちであり、それは自分のためでもあり、子供たちのためでもある。子供のなぜだろうの好奇心と自立の心を育むブレーキにならないよう、気をつけたいものだ。 大いなる刺激と、変化のきっかけをもらえる素晴らしい本である。
僕の思いつき著者の三谷さんは今、教育の分野に情熱を注いでいる。教育ではなく、共に育つ“共育”の世界だ。 子供は、教えるべき対象ではない、共に育つものだ。教育とは、学ばせる そんな三谷さんの話を読んでいると、筑波大学付属小学校で教鞭をとっておられる露木和男さんや、杉並区立中学の校長として活躍中の藤原和博さんを思いだす。 それぞれ、社会人となったときに必要とされる大切な力を育むための努力と工夫を実に粘り強くされている。 次世代の子供たちが生き生きと暮らせるためにできること。その一つに 学校へ行こう。(生徒ではなく、講師として) がある。 三谷さんもこなんなメッセージを読者に出している。 社内や身の回りを見渡して、研修講師の口がないか探してみよう。 社内講師をやろう。なんでもいい。
オススメ度★★★★★+素朴な疑問 読んで欲しい方・自由な発想でものごとを考えたい方 2007年07月10日本気の子育て ~ 須田達史 + クレーム
書籍情報人間の芯をつくる本気の子育て posted with amazlet on 07.07.29 須田 達史 アマヌマ ユウイチ 現代書林 (2007/07/03) 売り上げランキング: 2759
本のひらめきビジネス、政治、教育、スポーツ・・・さまざまな分野で「大人」が活躍して 後輩を育てたり、地域の子どもの育成を支援したり、途上国の子どもを支援し 空手やキックボクシングなどの格闘技を極めた著者は、子どもたちの心の成長 いつの時代も、子どもは大人の鏡です。 日本人が豊かになって失ったもの。その一つが「本気」です。 話す、とは、諭すことや、一方的に何かを言うこととは違う。 など、大人の生き方論にもつながる考え方が示されている。 未来を作るのは子どもたち、それを応援するのは私たち大人たちの「真剣な」 子育て本といいながら、気づくことの多い本である。
僕の思いつき本気で話す・・というのは、その前提として「本気で聞く」という大切なプロ 聞くというのは、聞き届ける・・・ということ。 ついつい、聞いたことへの感情が先立ち、いらついたり怒ったり、どなったり 大人とは、おとなしい・・・態度からきているという。 自分の感情を抑え、冷静に受けとめる力こそ、大人の力量なのかもしれない。
オススメ度★★★★☆+大人の本気 読んで欲しい方・お父さん 2007年07月03日世界一やさしい問題解決の授業 ~ 渡辺健介 + 私には夢がある10年の軌跡中高生だけじゃ、モッタイナ~イ 書籍情報世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく posted with amazlet on 07.07.16 渡辺 健介 ダイヤモンド社 (2007/06/29) 売り上げランキング: 53 本のひらめきピラミッド構造、マトリクス分析、滝グラフ、仮説検証・・・とくれば、ビジネスパーソンが得意とする様々な問題解決のツールである。 本書は、もとマッキンゼーで活躍した著者が、中高生むけに、問題解決の道具をやさしく解説する本である。 そもそも問題解決とはどういうことなのか・・を1限目に、そして中学生バンド「キノコLovers」のコンサートの集客問題を2限目に、最後は、タロー君がパソコンを手に入れるための具体的な目標立てとそれを達成する方法を考えるのが3限目、こんな構成である。 えー、中高生がこんなこと知ってたら、大人としてはけっこうヤバいかも・・ 中高生がいる親御さんは、まず自分が先に読んでから渡してあげよう。笑
僕の思いつき仕事で使っている様々な手法や、考え方などを、子どもたちの問題に投影してみるのもいいね。あるいは、家庭の問題にしてみるのもいい。 企業の会計の世界を、家庭の家計で考えてみたりするのはよくある話。 立ち位置を変えて、考えてみる・・・それはひとつの素敵な方法論である。
オススメ度★★★★☆+モッタイナイ 読んで欲しい方・問題解決力をつけたい方 |
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