2011年08月04日下町ロケット ~ 池井戸 潤 + 違和感という第六感その部品がなければ、ロケットは飛ばないんだ。 書籍情報
この本のツボは?直木賞受賞で、にわかに注目されている作品。とってもハラハラ・ドキドキの ちょっと前に日本が高揚した「はやぶさ」の偉業も記憶に新しい。だから、こ 登場するおもな人物は、 佃航平:主人公。宇宙科学開発機構で水素エンジンの開発を担うが、打上げ 殿村直弘:佃の会社に銀行から派遣された財務担当。遠慮しつつ、窮地の中 さらに、銀行マン、弁護士、ライバル企業や大手重工など 後半は、コア技術の特許だけを頼りに、巨大企業の帝国重工と戦う中小企業の 帝国重工の富岡、佃製作所のメインバンクだった白水銀行の柳井など、悪役陣 そんな中で、佃の仕事にかける情熱や夢、そして、ほんとうに大事なことが、 小さな中小企業の技術(エンジンのバルブ)が、宇宙開発の根幹を担うという 実は、池井戸さん、僕の実家の近くの人。で、それがなにか?って言われそう ドキドキして読めるビジネス小説、夏の夜にぜひ! おすすめ度は?★★★★★+リフト・オフ! 知りたい? ・特許訴訟の舞台裏
■■今日のおまけ:( 違和感という第六感 ) 時々、違和感を覚えることはないだろうか。 原発再開のやらせメールも、多くの人がひどい話だ・・・といいつつ、 もし、原発再開問題で、反対派の人が、「みんなで反対メールをいっぱい出 どうやら、やらせの背景にあるパワーバランスが重要そうだ。 権力やお金のアンバランスを崩してきたのがインターネット。 原発再開メールのニュースを聞いて、いつも感じるこの違和感。ちょっと 強要、やらせ、公正 誇大広告 みせかけ広告 公正な広告 微妙な問題を、私達は、違和感という素敵なセンスで感知している。 2011年03月08日心晴日和 ~ 喜多川泰 + おせっかい道コハルビヨリ = 心が晴れる記念日 = 心晴日和 書籍情報この本のツボは?本書は、人生の辛い出来事をどのようにとらえるかで未来が大きく違って行く 14歳の美輝は、いじめにあっていた。仲間の女子からこそこそと陰口をた 病院で検査をした日、美輝は、屋上で溜息まじりに景色を見ていた。そこに 「お前さんのほうが心配じゃな」 と、美輝の心を見透かしたように老人がいった。老人は井之尾と名乗った。 不思議な出会いとなった老人と美輝は、やがて心の交流を深めていく。井之 美輝は、老人からポラロイドカメラで、春を感じされるものを見つけて写真 「もう自分の目で見ることを諦めていた春を感じることができたよ。 そんな老人たちの声に、美輝の心は緩んでいく。 やがて、井之尾と美輝の人生レッスンが始まる。 ・周りが変わるのを期待するのではなく、自分が変わることによって ・すべてのことは自分に原因があるということじゃ。 ・人間関係には、自分を自分らしく保つために必要な大切な経験がしっかり そんなことを気づかせてもらいながら、やがて、冷たい灰色だった学校が少 28歳の美輝。彼女は、大手建築会社に働いていたが、あるとき出会った材
行動の結果、どちらも同じ結果に終わる。失敗である。 前者は、それを人のせいにし、後者は、自分の責任ととらえ前に進もうとす そんなことを、さりげなく気づかせてくれる二つのストーリーは、心に響く 本書を読めば、小春日和が心晴日和になるかも。 おすすめ度は?★★★★★+自立 知りたい? ・金子材木店って横浜にあるらしい?
■■今日のおまけ:( おせっかい道 ) 茶道、華道、書道、剣道、・・・・と日本人は、さまざまなことを まさにこれを究めたような方がいらっしゃいます。仮にMさんとして Mさんは、書店で知り合いの本をみつけると、そっと目立つように でも、本を求めてやってきた人には、十分な効果があるかも。 「1cmのおせっかい」・・なんだか素敵ですね。
■■虹色の本棚(高橋さん紹介)「生きているだけでいいんだよ」 今日は、高橋ナコさんからご紹介いただいた素敵な本です。
臨済和尚(867年没)という中国、唐の時代の禅僧の言葉を町田宗鳳さんが 町田さんの解説も ユニークです。 町田さんは14歳で出家。20年間禅寺で修行を積み、その後アメリカにわたり、 「小さな問題にせよ大きな問題にせよ、原因はジブンにしかありません。 タイトルに惹かれて手に取った本ですが、今また読み返してみると、新たな 高橋さん、素敵な紹介、ありがとうございました。
2010年12月26日上京物語 ~ 喜多川泰 + 田坂さんからの贈り物すべての出来事は、序章に過ぎない。
書籍情報上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え posted with amazlet at 11.01.04 喜多川 泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン 売り上げランキング: 2994 この本のツボは?もしあなたが、大学一年生だったら ぜひ、この本を読んでほしい。長い人生の節目で、ちょっと遠くを見て 本書の前半(半分)は、とても長いプロローグになっている。 こんなストーリーで始まる。 一人の青年がいた。成功を夢見て上京した祐介。 大きな希望に胸を膨らませ、人生のスタートラインに立ったのに、いつ いまどき、どこにでもありそうな人生模様。身につまされるようなお話。 そして、後半では、多くの人が陥りがちな生き方を打ち破り、自分らし 父からの手紙では、破るべき5つの常識について、語られる。 ・人は、幸せを他人との比較できめているという常識 ・今ある安定が将来まで続くだろうという常識。 ・ほとんどの人は「成功=お金持ち」という常識の殻の中にいる。 ・将来の夢は、お金を稼げることの中から探すものだという常識 ・人生において失敗はしないほうがいいという常識 我が子に人生のヒントを伝えたい親はいっぱいいる。しかし、なかなか 伝書バトのような作品かも。 深く考えさせられる一冊。 おすすめ度は?★★★★★+我が子へ 知りたい? ・子供たちの常識は、ほとんどTVによって醸成される。いいのか?
■■今日のおまけ:( 田坂さんからの贈り物 ) 「風の便り」に乗せて、田坂広志さんから素敵なギフトをいただきました。 ガイアの思想 のeBook です。PDFでこちらからダウンロードして → http://bit.ly/GiftfromTasaka 風の便りに寄せられた田坂さんのメッセージもご一緒に・・ > ジェームズ・ラブロックの提唱する「ガイア思想」を起点に、 2010年09月27日晴天の霹靂 ~ 劇団ひとり + 白玉だんごで哲学時間の扉をこじ開けた晴天の霹靂・・・ 書籍情報
本のきらめききょうは読書の秋にふさわしい一冊をご紹介。 テレビは見るな・・・なんて、時々言ってるのですが、最近、よくドラマを見 さて、今日の本。「晴天の霹靂」も、実はタイムスリップの構図が組み込まれ 学歴もない、金もない、そして恋人もいない35歳の晴夫。彼は、売れないマ たくみに張られた伏線がほどけていく過程の面白さと、親子の愛情や生きる じんわり心にしみる物語。親子で読んでみてはいかが?
僕のつぶやきドラマや物語を盛り上げるのに必要な要素は3つ。 またまたTV番組で恐縮だけど、夏休みにハマったのが「パパとムスメの7日 タイムスリップや入れ替わりなど、奇想天外な構図は、3つめの必然的偶然。 それから、ピンチや苦境は、ドラマの必需品・・、もし、今がやばい時なら、
オススメ度★★★★★+青い靴下 読んで欲しい方・家族の愛を思い出したい方 2009年01月26日HOPE!おばちゃんとぼく ~ 阪本啓一 + オバマ大統領に会う
書籍情報本のひらめき本書は、阪本さんのはじめての小説。とても面白く、さくっと読めて、なおか 新幹線を乗り継ぎながら、恋愛のこと、仕事のこと、家族のこと、いろんな糸 主人公のぼくは、トイ・ファクトリーというおもちゃ業界の会社に勤める27 会社での理不尽に嫌気がさして、かってに会社を休み、旅にでたぼく。 新幹線の旅で出あうコテコテの大阪弁をしゃべる不思議なおばちゃんとのかけ 途中で出会うカリスマ添乗員の平田さんは実在の人(日本旅行の平田信也さん) ビジネス、マーケティングなどのエッセンスや、人生の機微など、さまざまな 阪本さん自身や、お母さんの生き方が投影されている自伝的な小説。とっても
僕の思いつき阪本さんのお母さんをモデルにしたこの小説。楽しく読めて、そしてどこかほ 我が家の子供たちも、こっそりよんで気に入ったらしい。どこが気に入ったか 自分の人生だけだと、なかなか小説のようには面白くならないけれど、そこに いつか、小説を書こう(ね) オススメ度★★★★★+おばちゃん 読んで欲しい方・仕事についてちょっと考えたい方 2008年11月03日エブリリトルシング2.0 ~ 大村あつし + サマータイム終わり人生、無駄なことはひとつもない・・・ 書籍情報
本のひらめき心にしみる物語。本書はオムニバスのように6つの物語が展開されている。一 清明という主人公のまわりに配された人たちが繰り広げる人間模様は、どこに 第一話は、銀行から中卒の母親を役員から除外しないと融資ができないと言わ 子育てをしながらキャリアウーマンを続ける女性の話も、あなたの大切なもの 名前ではなく「簿記二級」とさげすみの呼称で呼ばれていた女性が、仕事とは このほか合わせて6つの物語は、大学時代の5人の仲間が微妙に織り込まれ、 いくつかの素敵なフレーズが心に残る。 理不尽に耐える忍耐力。 課長などという嫉妬や羨望の産物よりも、はるかに尊いその笑顔。 この世に雑用なんてない。雑にやるから雑用になるんだ。 私の価値が決まるのは、私ではなく、清明(息子)の棺桶に釘が打たれる時。 この本、時を置いて、二度読み、そして二度泣けた。
僕の思いつきいつか僕も、心にしみる素敵な物語を書き遺したいと思う。小説として賞をと 本書の中に登場する様々な人たちやシーンも、きっと大村さんの原体験のいく 人生無駄なことは一つもない。 そんなメッセージも受け取ったような気がする。
オススメ度★★★★★+生きてる証 読んで欲しい方・自分の人生について考えたい方 2008年02月11日のはなし ~ 伊集院光 + クジラを見たよ!マイナスイオンを浴びてみよう! 書籍情報
本のひらめき本書は、かつて著者が携帯電話のTUKAのメルマガに寄せたエッセイ750通(5年間)程の中から80篇を厳選して集めた脱力系「のはなし」である。 著者の日常の中から、失敗談とか恥ずかしい話が披露されている。元落語家らしく、ちょっとした落ちがあるのが楽しい。タイトルの「のはなし」というのは、読者から寄せられた7文字以内のお題につけた下の句、xx「のはなし」というところからきている。 母親についた小さなウソがとんでもないことになって「万引き」の誤解を生んだ話とか、タクシーの運転手さんと盛り上がり、最後にサインをねだられたんだけど、どうやら石塚くんと勘違いだったとわかり、気まずい雰囲気が流れた話題とか・・・「あ」行から「ん」まで楽しい話題がいっぱい。くくくと笑えて脱力できる。(∴ 電車の中で読むのはオススメできない) か行の話に「結婚式の話」がある。これは落語家の副業の話題なんだけれど、とっても楽しい。落語家にとって結婚式の司会というのは、美味しいバイトのようだ。中でもなぞ賭けが披露宴の定番としてウケルらしい。なぞ賭けというのはxxと掛けて○○と解く、その心は△△、っていうもの。例えば 「お弔い」と掛けて、「うぐいす」と解く。その心は・・ 結婚式用の定番は 「夫婦喧嘩」と掛けて、「おっぱい」と解く。その心は 「○○家xx家、ご両家」と掛けて、 など。 どの話も、クスリと笑えて、元気になれる。 さて著者の伊集院光さん、どんな人だっけこの人?とグーグルで調べてみた。あー、あの人かーと思い出した。笑 こんな方「のはなし」であーる。 僕の思いつきこの本を読んでてふと思い出したのは、藤原和博さんがいっていた「マイナスイオンの法則」。何かっていうと・・・ 「自分のプラス面や自慢話を機関銃のようにしゃべるより、過去の失敗や っていうもの。確かに、自慢話をする人より、失敗談を面白ろおかしく語る人のほうが親近感をもったりするよね。 この本もまさにマイナスイオンのいっぱいある本だ。 ってことは、マイナスイオンを出しそうな話は、いいネタってこと。 だから人生は楽しい。
オススメ度★★★★★+マイナスイオン「のはなし」 読んで欲しい方・ちょっと脱力してみたい方 |
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