2016年10月18日これ、いったいどうやったら売れるんですか? 〜 永井 孝尚マーケティングが楽しく学べる 書籍情報これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング (SB新書) posted with amazlet at 17.01.02 永井 孝尚 SBクリエイティブ 売り上げランキング: 6,806 この本のツボは?ベストセラー「さあ、星を売ろう!」の作者、永井孝尚さんの最新刊です。 先日お会いしたら、全国から講演依頼がいっぱいで、かなりお忙しいご様子。 企業のコンサルもしておられて多望な毎日のようです。 IBMでマーケティングや人材育成に尽力された後、独立し、独自の活動で 企業や組織の活性化やビジネス興隆のためのサポートをされている方です。今回は、マーケティングのエッセンスを、身近な事例を参照しながら解き明 女性の財布はなぜ太いのか? など、卑近な事例と、そういえばどうしてだろう?という疑問から、マーケ さて、目に留まったのはこんな内容です: ▽バリュープロポジション 最近、腕時計をしてない人をみかける。僕もここ数年、時計はやめました。 バリュープロポジションを因数分解すると(笑) バリュープロポジションやブルーオーシャン戦略を考えるためには、徹底して
コストと価格は、まったく別物である。 重要なのは、価格は戦略次第でいかようにも変えられるのだ。 とても共感できる考え方で、僕もストリートアカデミーなどで、ちょっと遊び その他、「なぜ、セブンの近くにセブンがあるのか?」から、チャンネル戦略、 物語とは違い、今回の本は、大学のマーケティング人気講座を聞くような感じ
おすすめ度は?★★★★★+なるほど! 知りたい? ・マーケティングを学びたい方 ■■今日のおまけ:( 言葉の因数分解7)「言葉の因数分解」というひらめきをもとに言葉を見直しています。 その7(電車でGO) その6 (テスト講座の作品から)
★ 楽しい因数分解、募集中~ : webook@yahoo.co.jp まで ★ 仕事と人生を楽しくする「言葉の因数分解」講座 + Webook クーポン 日時: 2016/10/22(土) 10:00-11:30 初めての方はついでに、お得なクーポンもどうぞ。 ------------------------------------------- 2016年01月03日「読むだけで売れる」魔法の物語 〜 西沢泰生 + 羽田フラッシュモブこれは、凄い本です。下町ロケットどころではない・・・ 書籍情報「読むだけで売れる」魔法の物語~ダメ販売員が体験した奇跡の一週間~ posted with amazlet at 16.01.03 西沢 泰生 産業編集センター 売り上げランキング: 141,915 この本のツボは?「完売王」と呼ばれているカリスマ販売員・河瀬和幸さんの販売のコツを、わく 主人公は、有馬明日香(25歳)、富士太陽堂の営業二課、新卒2年目の女子。 ある日、かつて伝説の営業と呼ばれていた上司の飛島課長(40)呼ばれた明日香、 異動の話は、1週間の夏休みのあとに、返事をすることにした。 その日の帰り、電球を買うためにたちよったホームセンター「丸忠」で、明日香 それから始まる一週間が、実は明日香にとっては人生をがらりと変える奇跡の一 「オジサン店員」こそが、カリスマ実演販売員の川淵源五郎だった。(オジサン 勝手に弟子入りした明日香は、師匠の源五郎から販売の技(というより商売に さまざまなビジネス書で学んできたコミュニケーション、マーケティング、対人
おねえさん、コミュニケーションの基本は観察ですよ。 「いらっしゃいませ」は要らない。心の無い挨拶は逆効果。 POPは、パット(P)みて、おっと思わせて(O)、ピンと(P)きてもらう。 人は手に取ったものは欲しくなる。自分の未来の姿を想像して欲しくなる。 お客がお客を呼ぶんです。コレは体験すると鳥肌が立ちます。 ちなみに、矢印ってすごい力をもっているんですよ。 もし私がお客に何が欲しい?といいたら、<もっと早い馬が欲しい>と 人は形にしてみせてもらえるまで、自分が何が欲しいかわからないものだ。 売ろうなんてこれっぽっちも考えていません。今、私はこの人とちゃんと 最後のノムトデールを完売するシーンでは、いろんなものが重なってハラハラ さぁ、ここから先は、本書のストーリーで存分に楽しんでいただきましょう。 物語の中に、てんびんの詩というビデオが登場する。僕は知らなかったんだけど、 お正月、テレビに惚けるのはもったいない、代わりにこの本を絶対読むべし。
おすすめ度は?★★★★★+怒濤の疑似体験 知りたい? ・販売の現場に近い方
■■今日のおまけ:( 奇跡の一瞬) 12月25日、羽田空港でとっても素敵な奇跡がおきました。 つるちゃんや香取さんやマグロ船の斉藤さんやクイールの石黒さんや あ〜ほんとに臨機応援、ありがとうございました。涙;;; 動画はこちらに → Youtube (もし、見て感動された方は、Youtube のコメントに書き込んでね!) ---------------------------------------------------------------------- 2010年08月31日トレード・オフ ~ ケビン・メイニー + マイケル・サンデル教授問いが決め手 ー 購買心理を二分法で考える・・・ 書籍情報トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか posted with amazlet at 10.09.30 ケビン・メイニー(著) ジム・コリンズ(序文) 内田和成(解説) プレジデント社 売り上げランキング: 848 本のきらめき消費者としての私たちは、様々な商品やサービスを買うとき、「上質をとるか ということは、上質も手軽も「両方狙う」とダメよっていうことでもある。 本書には、上質ねらいとして iPhone や、テスラ・モーターズのロードスター いずれも上質か、手軽さかだけを追求している。(両方ではない) 上質とは、経験+オーラ+個性。つまり、商品やサービスだけでなくそれに付 手軽さとは、入手しやすさ+安さ。安くても、どこでも入手できないと手軽と どちらか一方の極を狙えばいいのだが、手軽でかつ上質・・といった欲張った その具体例として、スターバックスがあげられている。 スタバといえば、独特の空間、そこにいる上質さ、あのカップを持っている優 20年目の迷走とも呼ばれた失敗は、多数の店舗閉鎖という苦い経験をへて回 また、同じように、廉価な製品を出して失敗したCOACHや、NYCに出店 本書は、上質か手軽かというトレード・オフの実態を豊富な事例で示してくれ
僕のつぶやき二者択一(二分法)の、面白いところは、分かりやすいところ。本書のように このときの最も重要なことは、“何を問いかけるか”というところ。 上質か手軽さか、贅沢か実用か、日常か非日常か、いろんな分け方がある。 本書にでてこない日本の事例、たとえばダイソーは手軽さ、マクドナルドも手 ところで、ついさっき、一冊の本を注文した。 "「魂が震える話」" というメルマガで紹介されていたもの。本の中から、短 僕たちは、様々な場面で、上質か手軽かを選んでいるねぇ。しかもそれは、ち 二者択一の切り口・・・いろいろ考えてみるのも楽しそう。
オススメ度★★★★★+無意識の選択 読んで欲しい方・消費の心理を考えたい方 2009年12月07日「買いたい!」のスイッチを押す方法 ~ 小阪裕司 + ドリプラ
書籍情報「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21) posted with amazlet at 10.01.18 小阪 裕司 角川書店(角川グループパブリッシング) 売り上げランキング: 367 本のひらめき営業やマーケティング部門にいる方は、本書のタイトルをみて、うーん、どん この本は、はじめにのところで、まず「読みたい」のスイッチをバチンと押し そのエピソードは、一脚10万円もするイスの話。ちょっと長くなるが印用し ある家具店でのこと。この店には一脚10万円以上もする椅子がある。一見 もっと驚くことも起こるようになった。著名な観光スポットの至近にあるこ はたして、あなたは、遠方に来て、10万円もする(武骨な)椅子を買って そうしてこの店では、遠く離れた他県へ椅子を発送することが、毎月のよう この店の観光客にいったい何が起こったというのだろう・・・。 さて、これを読んだあなたも、気になり始めましたね・・うしし。
したがって、その情動に働きかける何かをすることが商売繁盛のコツになるの こうした事例をふんだんに紹介しつつ、脳科学や心理学的な側面から、さまざ 商売で何かを売りたいあなたにぴったりな一冊。
<僕の思いつき>確かに、人は何かを買いたいと思い行動に走るとき、あれこれと比較したり考 今回、日本に帰ったときPCを買いたいなぁとなんとなく思っていた。このな 果たして、一時帰国の合間にアキバあたりをうろついて、買ってしまった。 人が買いたいと思う心のつぼを押すような仕掛けや仕組みをつくったら、売る そういうのを、いっぱいやっていこう。っていうことで、この本は、あの方と
オススメ度★★★★★+あまりどこもやらないやり方で 読んで欲しい方・売場を楽しくしたい方 2009年11月16日「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい! ~ 高田靖久 + なりたい自分これは、ちょっと試してみたいよね。 書籍情報1回きりのお客様を100回客に育てなさい (DO BOOKS) posted with amazlet at 10.01.18 高田 靖久 同文館出版 売り上げランキング: 1819
本のひらめき私達は普段の生活で、看板を目にし、チラシをもらい、中づり広告を眺め、T どんな業態の商売でもリピーターほどありがたいお客様はいない。だから多く 著者の経験知から、ほとんどのお店の場合、「一回きりのお客様」の比率はな 手書きのサンクスメール、口コミ、顧客情報の管理など・・・様々な方法がこ 中でも非常に面白いと思ったのは、店員さんスター戦略(アナログブログの活 なーんだ・・・なんだけれど、これが非常に効果的らしい。結果的に、商品を 価値観、物語、感情、人のぬくもり・・・こういうものが、これからのキーワ 不況の時代にも、売り方はまだまだこんなにもあったのか・・・と思える楽し
<僕の思いつき>実は著者は、顧客管理のITツールを販売するのが本職。美容院や飲食系が顧 著者は、ITツールを売るときに(あるいは前に)、そのお店の売上がどうし 本書は、その余禄の作品・・ということなのかもしれないが、それ自体素晴ら わが社の商品をどうしたら買ってもらうかに腐心する前に、お客様の立場にた 今日の本は、そんなこともふと考えさせてくれた本である。
オススメ度★★★★★+100回客 読んで欲しい方・売り方を変えたい方 書籍情報margin-left:30px・営業不振を脱却したい方 ・売り方の面白さを感じたい方 2009年10月26日顧客の信頼を勝ちとる18の法則 ~ 山岡隆志 + スリルザワールドマーケティング2.0 キーワードは、ドボカシー 書籍情報顧客の信頼を勝ちとる18の法則-アドボカシー・マーケティング- posted with amazlet at 10.01.18 山岡 隆志 日本経済新聞出版社 売り上げランキング: 2452 本のひらめきWEB2.0など、インターネットの進化は生活やビジネスなど様々なところ まだ耳慣れないこの言葉( advocacy)は、支援、擁護、代弁といった意味があ こうした新しい概念が登場した背景には、ネット時代になり企業より顧客が力 これをロイアルティのレベル進化で表現すると 見込み客→ 顧客→ 得意客 →支持者 →擁護者 という階段になる。それを実現するために企業がとるべき方法として18の法 顧客に焦点をあわせるのではなく顧客の立場で見ること、ありのままを伝える こうした理論的な展開に、非常に豊富な事例があるのがうれしい。たとえば、 マーケティング部門だけでなく、さまざまな立場の企業人に読んでほしい一冊。 <僕の思いつき>たくさんの事例の中で、印象的だったのがMKタクシー。東京にいたときは、 ドライバーの社会的地位向上も図っている。制服も森英江さんを4年もかかっ 過去、何十年か・・・タクシ―運転手という職業に持っていた固定観念を打ち このMKからさらに進化したicinqs (アイサンクス)というリムジン企業もあ 一冊の本から、素晴らしい企業を知るというのも、実に楽しい出会いである。 オススメ度★★★★★+顧客と一緒 読んで欲しい方・お客さまと一緒に考えたい方 2009年10月12日朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力 ~ 永井孝尚 + 露木さんと田坂さん対物語でわくわく、解説でふむふむ・・・ 書籍情報朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力―真の仕事力は、理論と実践の両輪から。 posted with amazlet at 09.10.19 永井 孝尚 秀和システム 売り上げランキング: 1253
本のひらめき本書は、物語で読むマーケティング入門の書である。入門とはいえ、しっかり 著者は、IBMのマーケティングマネージャーとして活躍中であり、実践と理 物語の舞台は、中堅会計ソフトの会社。主人公は、入社後10年ほどセールス 事業ドメインの定義、競合比較と市場分析、顧客満足のとらえ方、顧客価値の 3C、5つの力、バリュープロポジションなどを、単に教科書的に解説されて とても読みやすく、また、ためになるマーケティング読本。超おすすめ!
僕の思いつき久美と与田の間でかわされる会話にいくつかのマーケティングレッスンがあり 家電量販店に押され気味な町の電気屋さんが、「フットワークのいいアフター バリュープロポジションとは のことである。 また、キシリトールガムが、虫歯予防のガムとして認知されるプロセスも面白 虫歯を治すこと・・というサービス中心で考えていた歯医者さんの価値を それにより、キシリトールが虫歯予防のガムとしてのポジションを獲得し、 世の中の現象をこんな風に眺めるのは楽しい。 マーケティング的目線でみる楽しさを本書は教えてくれるだろう。 オススメ度★★★★★+理論と実践 読んで欲しい方・マーケティングに興味ある方 2009年07月05日「0円販促」を成功させる5つの法則 ~ 米満和彦 + 現在進行形の伝説智恵は出し放題! 書籍情報0円販促を成功させる5つの法則 (DO BOOKS) posted with amazlet at 10.02.15 米満 和彦 同文館出版 売り上げランキング: 6498 本のひらめき本書は、小さなお店やスタートアップした会社のための「0円販促」のノウハ ほぉー!とか、そんな手があったのか!など感嘆符が頭に浮かぶのが楽しい。 例えばこんな事例がある。 あるパン屋さん。すべての購入客に「血液型占い」を手渡すというシンプル クチコミを発生させるために「スゴイこと」があるとよい。 居酒屋さんにある100円ノート。お客さんと店主の交換日記のような など、面白い!と思う事例がいっぱいあり、それらに共通する5つの法則がま 法則1:素人でもできるインターネット販促で商売繁盛 である。それぞれに登場する事例とその不思議な効果に、思わず手をたたきた カネじゃなく、汗じゃなく、知恵で勝負する時代に、楽しい刺激をくれる一冊。
著者は、大手企業に勤め広告関係の仕事をしたあとと独立。最初は、まったく おそらくどんな仕事でも、3日間ぶっ通しに集中して探究すれば、部署の中で 本書の著者は、そんなイメージだろう。それは運や才能や能力の違いではなく これから就職する人にも読んでほしい一冊かな。 世の中でうまくいっている店とか商売があったら、それを取材させてもらった
オススメ度★★★★★+その手があったか 読んで欲しい方・コストをかけずに販促したい方 2008年06月09日招客招福の法則2 ~ 小阪裕司 + ジェイカレッジ特別編いい話の裏には深い商いの心がある。 書籍情報
本のひらめき本書は、著者が連載している「招客招福の法則」という日経MJの人気コラムを書籍化したもの。その第二弾である。 商売の楽しい「発想」とユニークな「視点」が毎回展開されて実に面白い。 第二弾にもちょっと登場するが、第一弾にある最も印象深いエピソードは、耳の欠けた猫の貯金箱の話。聞き覚えのある方もいるかもしれないが、ちょっと再掲しておこう。あんまり素敵な話だから・・・(前巻、法則69に登場する) 店長がうっかり落として耳が掛けてしまった猫の貯金箱。普通ならキズもの というお話。売った人と買った人の間に流れたものは、してやったり・・といった勝ち負けのビジネススタイルではなく、なにか暖かいものだったに違いな こうした売り手と顧客の関係がともて心温まるデピソードがいっぱいある。 本書で印象深かったのは、とれたボタンを見つけようと奮闘したクリーニング店主の話。お客様と店主、そしてメーカーをも巻き込んだとても素敵な心の交流が紹介されている。清々しい気持ちになれる。 商売は、ものやサービスとお金の交換・・・という定義では語りきれない。そこにはもっと素敵なものが交わされているはずだから。 商売に限らず様々な仕事をしている人に読んでほしい一冊。 最後には招客招福の特製シールもあって、また楽しからずや!である。
僕の思いつきもうひとついいお話をつけておこう。 「あなたのためにとっておきの映画をご用意いたしました。 と続くが題名がない。 「タイトルは秘密」なのだそうだ。 それでも、正価でしっかり売れているという。 この背景には、店主とお客さんの間の日頃の関係性がある。信頼があるからこそできる話。お客さんは、すでに(この店主の勧めるものなら間違いない)というレベルになっており、万が一外した場合でも、なんとかリカバーできる工夫と余地があるのだろう。 商売をするなら、こうした楽しいことをやりたいものだ。 この関係性をつくるには・・・情報発信というコントリビューション(貢献)を地道にやっていくのが何よりだね。
オススメ度★★★★★+あきないは楽し! 読んで欲しい方・お店を楽しい場所にしたい方 2008年05月12日気づいた人はうまくいく! ~ 阪本啓一 + YouTube デビュー気づく楽しみがいっぱい・・・
書籍情報気づいた人はうまくいく!―ビジネス・チャンスの見つけ方57 posted with amazlet at 08.06.02 阪本 啓一 日本経済新聞出版社 売り上げランキング: 39398
本のひらめきまたまた折り目いっぱい、線引きいっぱいの本と遭遇。阪本啓一さんの最新刊である。本書は、アメリカの日本語情報誌「ライトハウス」に寄稿していたコラムが本になったもの。 コラムといっても阪本さんのこと、毎回、面白い視点でものごとを捉え、なるほどぉーという気づきを与えてくれる。本書は、そのベスト57が選りすぐられている。いわば、気づき力レッスン講座というわけだ。 いくつか書き留めておきたいトピックスがあった。 まずは、広島のもみじ饅頭の老舗、藤い屋。保存料を一切使わず、おいしさにこだわっていることに加え、物語をつけて売っている。物語をつけて、というのが「ネタ目」のつけどころ。阪本さんいわく「カタチのあるものはカタチのないもので売る。カタチのないものはカタチのあるもので売る」のがコツとか。 島根県益田市(人口5万人の小さな地方都市)に、ユニークな自動車学校があるという。年間6000人もの卒業生をコンスタントに出し、全国各地から教習生がくるという不思議な教習学校である。 未来は“予測”からは生まれません。“実行”と“自分を信じきる勇気”が創り出すものです・・・・という阪本さんの言葉は、多いに僕たちを勇気づけてくれる。 阪本さんが日ごろから主張しているのは、戦略、囲い込み、勝ち組といった20世紀型のビジネススタイルではない。もっと、深く、そして楽しい思想がある。JOYWOWという会社(現会長)は、まさにその集積地。WINWINではなくJOYJOYでいこうというもの。そしてその先には感動(WOW)がある。なんだか素敵だ。 「経営者は、自社におけるJOY含有率を由一の経営指標にしてください。」というフレーズが、僕にはとっても響いた。読んだ人に一番きづいてほしいメッセージかもね。 思想を感じさせるマーケター、それが阪本さん。
僕の思いつき阪本さんは、2003年からほぼ毎日ブログ(日記)を書き続けてきたという。書く練習は、学生のころから30年以上も続けてきたといか。撮る練習、書く練習の蓄積は、お金では買えない。 その中で醸成された「気付く力」こそが、コンサルタント阪本啓一さんの知的資産といってもいいだろう。 ただ書くのではない、そこにはネタ目(ものごとをネタとしてとらえようとする姿勢)、理由を考える思考実験、現場を確認して確かめる探究心・・そういうものがあったのだ。 本書にあるさまざまな事象や会社、製品の背後にある思いや思想をも見通すような洞察力は、こうして磨かれたんですなぁー。 続ける力は、気づく力も高めるということだね。 ブログを書いてる人は(僕も含め)、阪本さんの目線を参考にしたい。
オススメ度★★★★★+ネタ目 読んで欲しい方・世の中のためにビジネスを考えたい方 2008年01月21日なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか? ~ 杉村晶孝 + iTouchくちコミ・マーケティングの汗と知恵と情熱 書籍情報なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか?―お役所系集団に口コミで売り込む方法 posted with amazlet on 08.01.21 杉村 晶孝 ダイヤモンド社 (2007/10/19) 売り上げランキング: 36444
本のひらめきこの長いタイトルの本は、ものすごい宝物(商売の秘密)がいっぱい隠されている。しかも、物語を読んでるようなところがあって、めちゃ面白い! 書いてある内容もワクワク、ドキドキするような内容なら、書いてる人は、これまた桁外れにユニークな方である。(なにしろ、かつては国際証券ビジネスの超エリートだった人が、どん底の窓際族に左遷されたという経歴なのだ) ちょっと気が早すぎるかもしれないけれど、マーケティングというジャンルを設定したら、今年一番のオススメ本になるのは間違いなし。 読後の興奮はさておき、本書は、消防署、お役所、官庁といったお堅い職場の不思議な集団心理をみごとに活用し、お役所計集団の新規顧客で900億円のダントツ売上を記録した著者の、汗と知恵のマーケティング物語である。 かっこいい理論とかのご高説ではなく、汗とど根性で切り開いてきた著者独自の知恵が披露されている。著者の言葉を借りれば「アホ丸出しの試行錯誤」の結果、地べたをはいずりまわり売上0から917億円もの売上をたたきたした秘密の開示である。文句なしに面白い! 本書が気づかせてくれた最大のポイントは次の2つ。 お役所という巨大な眠れるマーケットがあるという事実。 そして、アホに徹すれば何でもできる!という事実も、本書で面白ろ可笑しく語る著者のもうひとつのメッセージである。 お役所がなぜ巨大なマーケットなのか? さらにクモの子ばらまき型DMという、聞けばなるほど!というスタイルも面 かつて「県庁の星」という本が映画化されたように、本書もマーケティングの実践を映画にしてもらいたい・・・そんな魅力と実戦的内容に満ちた本である。
僕の思いつき人の心にフックする(Stick=くっつく)ためには、いいことばかりいってもなかなかうまくいかない。むしろ、どこかに陰や失敗や壁があってこそ、光が輝きを増すことが多い。物語とはそういうものなのだろう。 本書を魅力的にしているのは、著者が超エリートから超窓際へと左遷されたこと、そして、そこではじめたのが、スマートなビジネスモデルとか発明ではなく、じつに泥臭いビジネススタイルだったことだろう。映画にしたい要素がいっぱいある。 もちろん私たちのビジネスで応用してみたいヒントが具体的に紹介されていることもおいしいところだ。 今、アメリカにいるから、本書の事例やスタイルはそのままでは応用できないけれど、応用編で試してみたい・・・そんな気持ちがムラムラと湧き上がるのを抑えきれなかった。アドレナリン指数の高い本である。
オススメ度★★★★★+事前承諾はいらない! 読んで欲しい方・商品売り上げを爆増したい方 2007年07月12日そうそう、これが欲しかった ~ 小阪祐司 + 香りがあったJL61便!書籍情報そうそう、これが欲しかった!―感性価値を創るマーケティング posted with amazlet on 07.07.29 小阪 裕司 東洋経済新報社 (2007/07) 売り上げランキング: 89 本のひらめき本書には「感性価値」という言葉が何度も登場する。感性価値とは何か・・・。 それは、「何かの方法で、お客さんの感性に響き、お客さんの心をつかむことで生まれる価値」のこと。これを、計画的に戦略的に作り出せれば、売上げは期待を超えるものになる・・・。 そのためのマーケティングの実践的方法を本書は、実に小気味よく紹介している。 感性価値が生まれた瞬間。私たちも日常でふとそんな瞬間を体験している。たとえば、スーパーに並んだりんご。りんごと値段表だけあれば、「あ、そうか」で終わるが、そこに生産者の写真や思いのメッセージがあり、ふと読んでみたら、なんだか買ってみたくなった・・・。そんな時である。 大事なことは である。ただ、キャッチーなPOPを作ればOKというわけではない。 面白い事例にゼリア新薬の便秘薬がある。ウィズワンという商品で、ずっと売上げが3億円だったのが、99年に導入した感性マーケティングで売上げが5倍に跳ね上がる。それまで「植物性便秘薬」というコピーで売っていたのを、大阪支店で「うんちどっさり」というやや過激なコピーを使った。うんちのキャラクターも用意した。そこからどんどん売上げが伸び・・・それこそドッサリ売上げとなったのである。この状況は他社のシェアを奪ったのではなく、ダイエットにもいいかしら・・・という新たな市場を生み出していたという。 お客さんが、ある情報を知ったとき、そこに「そうだったのか!」とか「それいいね」が生まれるとき、感性に響いた価値が生まれる。そんな工夫と実践が本書には、これでもか・・・というほとたくさん登場する。 エモーション・ド・テロワールというワイン、ある居酒屋での「すごいビール」、耳の欠けたネコの貯金箱、おむすびの十石・・・などなど。 お客さんの心に何か新たな価値の発見を生むこと、お客さんとの関係性という新たな資本を構築すること、お客さんの感性を育成すること、お客さんの感性に関するナレッジの共有など・・・たくさんの気づきに満ちた内容がある。 感性ナレッジマネジメントでは、リッツ・カールトンの事例が登場する。お客さまの感性プロファイリングをしておくといろんなアイデアや提案ができる。そんな事例だ。 本書を読むと、自分の心の中に弾けるものがいっぱいあるのが感じられる。
僕の思いつき商品の価値の伝え方はいろいろだ。多くのいい商品があるにもかかわらず、あーモッタイナイ・・というのがたくさんある。 自社のそういう商品を本書の提唱する感性マーケティングで、ブレークさせるMoso会議をやってみよう! それをきっかけに、社内で本格的に感性マーケティング活動を進めるときの留意点も本書には書かれている。つまり、社内の巻き込み方、である。 実は、ここが微妙に難しいことが多い。浮いてしまったり、ついてくる人がいなかったり・・・。そうなると、「うちの連中は頭が固いから・・・」とかの愚痴になる。 「やや公式な形で活動」とか「社内のノリはS字カーブと心得る」など、いいヒントがある。 Mosoから、Kosoへ、KosoからKodoへ・・・
オススメ度★★★★★+うん○どっさり! 読んで欲しい方・あ、これが欲しかった!という体験がある方 |
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