2009年06月15日

世界をよくする簡単な100の方法 ~ 斎藤 槙 + ハイブリッド経済

誰でもがこの星や世界のために貢献できる・・・

書籍情報

世界をよくする簡単な100の方法 社会貢献ガイドブック
斎藤 槙
講談社
売り上げランキング: 200894


本のひらめき

ほんの数年前、もし僕が世界を変えたい・・・なんていったら、あいつ頭おか
しいんじゃない・・・って言われてたような気がする。
それが今では、市井の人々がそういう意識で、さまざまなことに取り組んでい
る。公言している人もいれば、静かに行動している人もいる。

ビルゲイツ、ウォーレンバフェットなど成功して大金持ちにならなければ、世
の中に貢献できる大きなことはできない。だっておかねがないもん・・・。と
多くの人の意識的、無意識的に思っていた常識は、ここにきてちょとシフトし
てきた。

それは、市井の小さな力が合流すると世界を変える「ゆらぎ」を生み出せると
多くの人が気づいてきたからだ。斉藤さんの言葉を借りれば、個人の小さな声
をテクノロジーという巨大な拡声器を使って世界に届けられる社会になってき
たからだ。そこには、誰もが主役になれる面白い環境がある。

さて、本書は、僕たちが地球人であることを感じることができる素敵な取組が
たくさん紹介されている。大物セレブもいれば市井の人もいる。
ただし、そこに共通するのは「世界をよくしたい」という意識。

「僕は大きくなったら世の中に役立つ仕事をして、世界をよくしたいと思いま
す。」・・・小学生のころの作文ならためらいもなく書いていたかもしれない
内容を、今は、大の大人も言える素敵な時代なのだ。

本書では、個人が日常の生活レベルでできる「半径5メートル」の内容から、
競争モデルから協奏モデルへ進化するビジネス世界まで、さまざまな取組みが
紹介されている。その数99個。あれれ?タイトルには100個の・・・とあ
る。そう、最後の一つは、読者の私達が考えるのである。

私達にささやかな一歩を促す素敵な本である。


<僕の思いつき>

本書に紹介されている様々な活動で、注目したいリンクをメモしておこう。

◆環境最先端都市、サンタモニカ
 http://www.smgov.net/epd/

 著者の斎藤さんが住む同市では、2003年から毎年「オルタナティブ・
 ビルディング・マテリアル&デザイン・エキスポ」を開催。
 世界初の太陽光発電の大観覧車もある。

◆飛騨高山のNPO「ドングリの会」
http://www.dongurinokai.or.jp/

◆エコツアードットジェーピー
 http://www.eco-tour.jp/

たくさんの紹介事例の中から心にフックしたものを調べ、次の行動につなげて
いけたらいいねー。

ジェイカレッジLAに、槇さんを呼ぼう! うしうし。


オススメ度

★★★★★+協奏社会

読んで欲しい方

・地球にいいことを考えたい方
・エコな行動を始めたい方
・私にもできるんだ、を感じたい方

Posted by webook at 15:26 | Comments (0) | TrackBack

2008年12月08日

イタリア人の働き方 ~ 内田洋子&シルヴィオ・ピエールサンティ + Xマスカード

新スネッサンスも、やっぱりイタリアから・・・


書籍情報


イタリア人の働き方 (光文社新書)
内田 洋子 シルヴィオ・ピエールサンティ
光文社
売り上げランキング: 74991


本のひらめき

世の中には様々な価値観がある。今、この星の上でもっとも広く人の心を捕ま
えているのは「お金」で測る価値観。確かに、お金があればいろんなことがで
きる。20世紀は、まさにそんな時代で、企業は収益を第一義にひた走ってき
た。21世紀の帳について、ようやく多くの企業も人もそれだけじゃーいかん
なーと気がついた。(環境問題、CSRなどなど)

ところが、世界にはずっと以前から素敵な価値観を貫いてきた国があった。

イタリア。

『イタリア人は怠け者だ』というのが、多くの人のもつステレオタイプ。
しかし、現実には、”怠惰なのではなく、自分にとっての人生の意味をよく心
得ている”のだという。

「現在、イタリアの企業人の間に流れるスピリットは、人間性回帰である。世
界の大半が、利潤追求にやっきになっているのをよそに、イタリアは個人の幸
せを基準にした、新スネサンス時代を悠然と進んでいるのである」という冒頭
の言葉は、とても深い示唆を含んでいる。

本編で紹介される数々の事例(ビジネス、企業)をみると、素敵な生き方、素
敵なビジネスのやり方がいっぱいある。

あぁ~、イタリアっていいぞ・・・と思う次第。

たとえばこんな人たちが登場する。

 VIPが我先に訪れるというイタリア1の靴磨きの女性、ロザリーナさん

 天文学的な金額を積まれても、生産量は増やさない幻のハムをつくる
 ロレンツォさん。イタリア北部のコルモンスという小さな村にある。

 イタリア人もめったに飲めない?幻のラガービールをつくるパオロさん。
 毎年密かな委員会で世界一が決定されるワールドビールチャンピオンで
 連続して世界一に選ばれた。

 W杯からオリンピックまで誰もが目にするスポーツ用のネット。その
 シェア世界一を誇るネットメーカーは、北イタリアの小さな湖にある
 小島で作られている。ラ・レーテ社。(網という意味)

などなど、ユニークな起業家や会社が紹介されている。

イタリアへ旅行を考えている方は、ミラノやローマもいいんだけど、こういう
素敵な人を求めていくのもいいかもね。

ビバ・イタリア!


僕の思いつき

この頃、若い人の旅行がめっきり減ってきているという。ネットで何でも見え
るし、情報も手に入る。しかし、その場の空気まではわからない。

デジカメに取るためではなく、一瞬の奇跡を感じ取るために、わざわざそこに
行く・・・というのは、素敵なことだ。

今日の本を読むと、無性に旅行したくなる。

そういう旅をもっと仕掛けたいねー。

Moso探検隊っていう旅行会社もいつか作りたいねー。思った時が吉日。で
はさっそく人材募集開始。アメリカ、欧州、南米、アジア、アフリカあたりで
いわゆる変なやつを募集しとこう。笑 (いまのところまだ無給です)

Moso探検隊、人材募集中: 

  → http://mosoexplorer.blog54.fc2.com/blog-entry-1.html

オススメ度

★★★★★+人間性回帰

読んで欲しい方

・仕事の意味を考えたい方
・楽しい仕事を感じたい方
・イタリアに行く予定の方

Posted by webook at 10:11 | Comments (0) | TrackBack

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