2022年06月21日誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方(今井孝)誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方 単行本 – 2022/6/22 -------------------------------------------------------------------------
ちゃんと儲かる「起業・副業」の教科書 -------------------------------------------- __《 この本のツボは? 》_________ 働き方改革が叫ばれて久しく、企業は様々な対応をとってきました。同時に、 さて、今日の本は、20年以上3万人もの人に起業支援をしてきた今井さんが どんなふうにプッシュしてくれるかというと・・・ まずは、「お金を受け取るのが怖い」という思い込みを外してくれます。 自営業以外、多くの人はサラリーマン(よくいえばビジネスマン)という生活 私には、お金を生み出せるネタや商品がない・・・という思い込み こうした心のブレーキをまずはずし、 特に注目したいのが、お金に関する7つの思い込みのところ。 お金はゴールではないですが、自分や関わる人が輝くための潤滑油です。 起業を考えている人、もうじき定年を迎える人、子育てが一段落の人、学生の __《 お薦め度? 》_______
・なにか事業を始めたい人 __《 買いたい? 》_______ アマゾン → https://amzn.to/3zSDjqh 1650円 (単行本) ------------------------------------------------------------------------- 2011年03月30日マグロ船仕事術 ~ 齊藤正明 + MacBookCafe-4の模様
書籍情報マグロ船仕事術―日本一のマグロ船から学んだ!マネジメントとリーダーーシップの極意 posted with amazlet at 11.04.08 齊藤 正明 ダイヤモンド社 売り上げランキング: 7223
この本のツボは?メーカーの研究者だった著者は、ワンマン上司の命令で、なぜかマグロ船に乗 何か月もの間、わずかな自由空間しかない極限ともいえるマグロ船の中で、繰 「仕事ができる船長は、船員から尊敬されない」 まことに矛盾に満ちたこのフレーズ。一見おかしいように思えるが、まことに 「船長は何でもできて、みんなから尊敬される人じゃないとやっていけないの マグロ船では、すごいことができるやつは尊敬されんのぞ! 自分(船長)ができすぎると、普通の人やらの気持ちが分らねぇじゃねぇか。 船長になるためには、できるようになることは大事じゃ、無能じゃ困るけぇ それは、うまくできる子がいたら、「うめぇのぉ」と素直にほめたり、認め 畏れられるより、好かれ信頼されてこそ、生死をともにする仲間は、仕事がで また、注意するときはサンドイッチでというのも共感できる。 おまえは、船に酔うちょっても、降りたいって困らせないところが偉い。 そのほか: など、マグロ船という特殊な仕事場を知るとともに、私たちの仕事にも生かせ おすすめ度は?★★★★★+マグロ船 知りたい? ・船は不便だからエエ?
■■今日のおまけ:( MacBookCafe-4 楽しかったですね ) 29日に、MacBookCafe-4 がありました。またまた素敵な本と、素敵な http://macbookcafe.jimdo.com/ ご参加ありがとうございました。来月もまた。4/22, 23 どちらかで。 2011年02月21日働く幸せ ~ 大山泰弘 + 日本理化学工業見学会
書籍情報
この本のツボは?法政大学の坂本光司さんの本『日本でいちばん大切にしたい会社』でも紹介さ 本書は、この日本理化学工業の経営の秘密を、会長である大山氏が語った本だ。 この会社は、なんと社員の7割が知的障害者である。そして常に優れた製品を なぜ、知的障害者をそんなにたくさん雇っているのか?! 現在、日本には、障害者雇用促進法というのがある。(昭和35年、1960年に そんな中で70%という数字は異常に高い。ほとんどが知的障害者の会社とい 大山さんは、はじめから障害者をたくさん雇用しようと思っていたわけではな 大山さんがお父さんの経営していた日本理化学工業に入社して3年目のこと、 精神のおかしな人をやとってくれなんて、とんでもないですよ。 かわいそうという気持ちはおろか、蔑むような気持ちさえあったのかもしれま もう、就職を・・とは申しません。でもせめて働く体験だけでもさせて ここで、ようやく同情心がめばえ、2週間程度であれば・・と受け入れた。 こんなに一所懸命やってくれるんだから、一人か二人ならいいんじゃ これは現場の人たちの総意です!という声に大山さんは採用を決断。これが、 ここまでは、いい話。物語はこれでは面白くない(?)ので、さらに様々な苦 本書は、「働くとはどういうことか」「福祉とは何をもとめることなのか」「
「導師は人間の究極の幸せは、 この深い言葉の意味を感じるために、多くの方に読んでほしい珠玉の一冊! おすすめ度は?★★★★★+4つの幸せ 知りたい? ・福祉の意味は? →(福はモノ、祉はココロ の幸せ)
■■今日のおまけ:( 日本理化学工業の見学会 4/15金 )<これは地震と停電の影響で延期となりました> 大山会長の本を読み、そしてTVでのインタビューも見ました。 大山会長に無性に会いたくなりました。そんな折、なんと、会社見学を せっかくなので、皆さんもご一緒に。(20名様) 4月15日(金)1330-1500です。 大山会長自らがご案内とお話をしていただけます。 申込はこちら: http://bit.ly/20110415Kengaku 2010年04月19日父が残したメッセージ 7日間の人生レッスン ~ 米山公啓 + Field Science見えなかったものが見えるとき。そこに大切な時間が蘇る。 書籍情報父が残したメッセージ 7日間の人生レッスン posted with amazlet at 10.09.30 米山 公啓 マガジンハウス 売り上げランキング: 377488 <本のメッセージ>久しぶりに米山さんの本を読んだ。米山さんはお医者様作家である。 この本は、不思議な時の繋がりを感じさせてくれる人生の物語。ある日突然、知らない人から米山さんに電話がかかる。また売り込みか・・・ 電話の主は、館林と名乗る男。父親の世話になったという老齢の紳士だった。 とても印象的なレッスンは、時間を共有することの価値の話。 同じ時間を一緒に過ごした人こそが、自分にとって最も大切な人になってき 何気ないひと時も、かけがえのない時間の共有なのだ。それを思うと、心を許 ちょっとしたミステリー仕立てのようなところもあり、また深い人生の理(こ 医師でもある著者のリアルな生活と虚構の世界が入り混じり、不思議な感覚の 本書に登場する場所は、おそらく著者が実際に行って様々なインスピレーショ モエレ沼公園 http://www.sapporo-park.or.jp/moere/index.php オグ・マンディーノみたいなインスピレーションが好きな方、ぜひ!
<僕のレッスン>3年ほど前、僕の父母も、他界した。 もう一つの繋がりは、「今→未来」への繋がり。 僕にも2人の子供がいる。成長の過程はまさに自分自身の成長の一里塚でもあ 彼らに伝えたいことはいっぱいある。普段の生活でも、ああしたら・・こうし 妻とのコミュニケーションもそうだが、親子の会話もまた難しい。 本書のような物語を作っておくのもいいねぇ。子どもにだけ贈るための本とし 何やら、2冊の本を書いてみたくなった。1冊は親への感謝をこめて、もう一 このメルマガもいつかは、遺書代わりに読んでもらえるときがくるかもしれな もし読んでくれるなら、ひとこと言いたい。「どんな偶然が作用したのかは、
オススメ度★★★★★+共有する時間 読んで欲しい方・親への感謝の気持ちを感じたい方 2010年01月25日「ビジネス脳」の磨き方 ~ 仲山進也 + リバースエンジニアリングカッコいい大人をたくさん創るために・・・僕は進むのだ。 書籍情報
本のきらめき仲山さんは、楽天市場というECサイトをフィールドに、たくさんの人の成長 成長の4つのステージ、それを登るための視点が、軽快な語りで展開される。 さてポイントとなる“視点”とはどんなものがあるのか。 スタート 視点という視点、これが最初にくる。つまり物事を観察したり、考えたりする ここで視点、視野、視座の違いが、グーグルマップの比喩をつかってとても分 視点は、どこを見るか である。こうした、考える道具だてを、もっていることは、様々な場面で役に ステージ3での「強いチームの作り方」に、<1.1の視点>(いってんいち ふつうの状態を1.0として、ちょっとテンション低いのを0.9、ちょっと そのほか、オリジナルの法則で「砂山の法則」とか、「ほめなくてもいい技術」 すごくお勧め!
僕のつぶやきちなみに、本書に登場する事例のムービーがある。(これとっても感動的) http://bit.ly/rakutenKANDO 仲山さんは、「子供が憧れる、夢中で仕事をする大人を増やしたい」という志 カッコいい大人をいっぱいつくる・・・そんな理想を掲げ、仲山さんは行く。 本書を読めば、自分もカッコいい大人になりたい・・と思えてくる。そこが、
オススメ度★★★★★+カッコいい大人 読んで欲しい方・カッコいい大人になりたい方 2009年09月21日ソーシャルビジネス入門 ~ ベン・コーエンほか + Mosoの新しい定義「社会起業で稼ぐ」新しい働き方のルール 書籍情報ソーシャルビジネス入門 「社会起業で稼ぐ」新しい働き方のルール (The Social Venture Network Series) posted with amazlet at 09.09.21 ベン・コーエン マル・ワーウィック 日経BP社 売り上げランキング: 37415
本のひらめきベン&ジェリーズ・アイスクリームというちょっとユニークな会社がある。 この本の原書タイトルは「VALUE-DRIVEN BUSINESS」だ。訳すと「価値に基づく もし、こうした社会企業(ソーシャルビジネス)が、あたらしい時代の企業の それは、多くの人が心の底で感じている「なんだかんだといっても結局はお金 本書は、そうしたこれまでの価値観を抜け出し、世の中をよくしていこうとい ☆ビジネスで地域社会を支えるオフィス用品販売の会社(サクラメント) 企業の存在が、従業員に、地域社会に、地球によいことを還元することを、誰 理想と現実の間は、けっこう厳しい課題があったりするが、それに翻弄されず これから社会に出ようとする若い人に読んでほしい一冊。
僕の思いつきソーシャルアントレプレナー、社会起業家といった言葉が、最近では一般用語 本書には、アメリカの企業しか登場したないが、日本にもそうした素晴らしい 今度ジェイカレッジで講演いただく鶴岡さんの「伝説のホテル」もまさに、そ 今回、この本を翻訳されたおひとり、斎藤槇さんは、こうしたソーシャル企業 先日お会いした斎藤槇さんは、アメリカで出会った最も素晴らしい方(=田坂 もう一冊、おすすめを紹介しておこう。 社会起業家や社会企業を目指す人が増えるといいなー。 オススメ度★★★★★+トリプル・ボトムライン 読んで欲しい方・ビジネスを見直したい方 2009年08月24日コーヒーハンター ~ 川島良彰 + 919伝説の1ページここにもMoso族がいた! 書籍情報本のひらめき静岡、エルサルバドル、ハワイ、レユニオン島(旧ブルボン島)と、著者は、 ブルボン・ポワントゥというのは、かつてマダガスカル島の東にある小さな島 なぜ、著者はそんなものを追い求めるようになったのか・・・。 著者は、留学先のエルサルバドルの研究所(ISIC)でコーヒーに関するあ ブルボン・ポワントゥ(pointu - 尖った) 非常に香高く素晴らしい品種だが、あまりに生産性が低かったがために絶滅し 数奇な出会いや、自分を信じて追い求めたポワントゥ種の発見、上司や地元の ポワントゥ物語の後半、島の人たちとの独占販売権を契約していなかった著者 「ホセ、お前のお蔭で、この島でブルボン・ポワントゥの復活プロジェクト ブルボン島でのコーヒー産業の復活は、まさに川島さんのMoso(もうそう) そして今、類稀なる品種からうまれる素晴らしいコーヒーは、独自の販路で手 本書のコーヒーハンター物語は、僕たちに夢の後押しをするエネルギーを与え
僕の思いつきこの幻のホーヒーを一度飲んでみたい。誰しも本書を読めばそんな気になる。 今度帰国したときは、ぜひミ・カフェート(http://www.mi-cafeto.com/)に そんなことを考えていたら知り合いからこんな情報がとどいた。 http://www.mi-cafeto.com/archives/2009/08/jal.html この時期に一時帰国しなさいということらしい。笑 経営難にあえぐJALだが、こういうホンモノとの連携は、やはりJALらし Mosoのような思いも、純粋にそれを追い求める人の前には、様々な問題が 世の中をよきものにしたいという思いがあれば、それは仮にMosoのような オススメ度★★★★★+ブルボンポワントゥ 読んで欲しい方・苦しいときを乗りこえたい方 2008年10月20日だれかに話したくなる小さな会社 ~ 浜口隆則&村尾隆介 + まいど!やっぱり、話したくなる・・・ 書籍情報本のひらめきブランドのある企業・・・と聞くと、コカコーラ、GE、IBM、トヨタなど ブランドという目に見えない価値は、本書では「価値ある会社の空気」のよう 例えば、コーヒー豆の卸業「珈琲工房HORIGUCHI」、九州の企業だけを応援する そして、そんな会社を目指すことの意味と価値、そしてその具体的な方法を教 いくつかのメッセージを拾っておこう。 たとえ利用者が100人しかいなくても、そのお客様たちが「大満足!」と ブランド構築の近道は、「新しいカテゴリー」を作ることです。 ポジショニングマップを作るのは、慣れです。お昼にカレーを食べるなら ブランド会社は、自分で価格を決めます。 成功条件のひとつに「応援してくれる人が、たくさんいること」が大切。 会社を「チアフルな職場」にするためにお勧めしているのが「気配り屋」 どんな仕事だって、その紐をたどっていけば、誰かしらの幸せや、ラブ など、たくさんの心に響くメッセージがあった。 誰かに話したくなる本。今日の一冊はそんな本である。
僕の思いつき
映画にもメイキングフィルムという制作過程を紹介するものがある。本にだっ ひとつの作品が生まれるとき、そこには反映できなかった内容や、面白いエピ 日々の仕事も「作品」だと思えば、そのメイキング○○を残すのも楽しい。 失敗も成功も、ありふれた日々も、すべて「成長」という見えないプロセスの 楽しいじゃぁ、ございやせんか! オススメ度★★★★★+無邪気 読んで欲しい方・仕事の価値を考えたい方 だれかに話したくなる小さな会社 ~ 浜口隆則&村尾隆介 + まいど!だれかに話したくなる小さな会社 ~ 浜口隆則&村尾隆介 + まいど! やっぱり、話したくなる・・・ 書籍情報本のひらめきブランドのある企業・・・と聞くと、コカコーラ、GE、IBM、トヨタなど ブランドという目に見えない価値は、本書では「価値ある会社の空気」のよう 例えば、コーヒー豆の卸業「珈琲工房HORIGUCHI」、九州の企業だけを応援する そして、そんな会社を目指すことの意味と価値、そしてその具体的な方法を教 いくつかのメッセージを拾っておこう。 たとえ利用者が100人しかいなくても、そのお客様たちが「大満足!」と ブランド構築の近道は、「新しいカテゴリー」を作ることです。 ポジショニングマップを作るのは、慣れです。お昼にカレーを食べるなら ブランド会社は、自分で価格を決めます。 成功条件のひとつに「応援してくれる人が、たくさんいること」が大切。 会社を「チアフルな職場」にするためにお勧めしているのが「気配り屋」 どんな仕事だって、その紐をたどっていけば、誰かしらの幸せや、ラブ など、たくさんの心に響くメッセージがあった。 誰かに話したくなる本。今日の一冊はそんな本である。
僕の思いつき
映画にもメイキングフィルムという制作過程を紹介するものがある。本にだっ ひとつの作品が生まれるとき、そこには反映できなかった内容や、面白いエピ 日々の仕事も「作品」だと思えば、そのメイキング○○を残すのも楽しい。 失敗も成功も、ありふれた日々も、すべて「成長」という見えないプロセスの 楽しいじゃぁ、ございやせんか! オススメ度★★★★★+無邪気 読んで欲しい方・仕事の価値を考えたい方 2008年05月25日日本でいちばん大切にしたい会社 ~ 坂本光司 + 田舎バンザイMosoの種思わず涙。こんな会社で働きたい。 書籍情報本のひらめき世の中には、不思議な会社がいくつもある。一部上場とか、フォーチュン誌にのるようなビッグネームではない。おそらく初めて名前を聞くような地方の小さな中小企業だったりする。だから、世の中面白い。 三島市にある従業員80人のある企業には入社希望の若者が年間1万人もやってくる。 お客様が世界中から殺到する島根県の片田舎にある義肢、装具の会社がある。 社員50人、そのうち70%が障害をもった方達で、50年も毎年採用を続けているチョークメーカーの会社もある 「企業は社員の幸せを通じて社会に貢献すること」という理念で地域を含め多くの人たちに愛されている寒天の会社は、けっこう有名。 地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営をつらぬいている北海道のお菓子屋さん。 素晴らしい会社がこんなにもいっぱいあったことに、改めて驚く。 著者は、これまで6000社を超える企業を調査してきた。その中で、人が感動の涙を流すような企業が本書では紹介されている。涙なしには読めない本だと思う。 特に、日本理化学工業のお話は、50年の歴史の重みに育まれた素敵な感動がなんともいえず素晴らしく・・・。 本書の生まれも、すばらしい。著者の講演会で、日本理化学工業の話をきき、感動したあさ出版の佐藤社長が、「この話を一人でも多くの人に伝えるのが出版社の使命・・」と、出版の要請を電話でされたという。 さまざまな感動と人の縁が織りなした素敵な本。人にすすめずにはおれない感動が、ここに、ある。
僕の思いつき冒頭に、会社経営とは5人に対する使命と責任を果たすためにある・・・という話が登場する。5人とは・・・ 1.社員とその家族 順番も大事である。多くの企業は、株主が第一の経営をしている。せざるをえない・・といってもいいかもしれない。堂々と、社員とその家族が一番ですといえる経営者はエライ。 本書に登場する会社は、いずれも上記の5人を大事にしている会社である。そしてその順番もほぼ、上記の順番。 日本でいちばん大切にしたい・・・という意味は、そこにある。 いろいろ考えさせられる本である。
オススメ度★★★★★+いい会社に 読んで欲しい方・何のための仕事か考えたい方 2008年04月28日セムラーイズム ~ リカルド・セムラー + 気づいた人はうまくいく!一体どうなってんだぁ?この会社! 書籍情報セムラーイズム 全員参加の経営革命 (SB文庫) posted with amazlet at 08.05.07 リカルド・セムラー ソフトバンククリエイティブ 売り上げランキング: 85923 本のひらめきセムコ社。その名を初めて知ったのは、「奇跡の経営」という本だった。 神戸空港のラウンジで目に付いた本だった。なんだかすごい会社がある!、そんな興奮を覚えながら読んだのは2年前。 コムコ社は、ブラジル・サンパウロにあるコングロマリット企業で、リカルドセムラー氏が父親から経営を譲られた会社。当時は倒産の恐れもある小さな会社だったという。そこでかなり大胆(非常識?)な改革を行い、大成功。今では、世界の名だたる企業幹部が視察にくるという。IBM,GE,京セラ、ベンツ・・・などなど。 なにしろこの会社は、とても不思議な会社で、組織図がない、人事部もない、サラリーも社員が自主的に決める・・・といった非常識な会社なのだ。 本書は、セムコ社が、世界が注目するセムコ社になっていく過程を、著者の一人称の語りですすめていく。父から会社を引き継いだときの様子、主要な幹部の首を言い渡す様子、ストライキがなくなる過程、ピラミッド組織から同心円組織への変更、、サラリーを社員が自主的に決定する制度の導入・・・などなど、私たちが今、当然(常識)だと思っていることが、覆されていく様子がリアルに語られている。 そして、読者はだんだんこんな思いに沈んでいく。 確かに、ものすごい会社だ、しかし、うちではちょっと無理だ・・・・ ごもっとも! 著者も最後にこう述べている。 セムコ社は、モデル企業でもなんでもなく、また、 大いに刺激をうけられる本である。 ただ、詳細な記述は読むのが大変。サクっと知りたい方は、「奇跡の経営」のほうをまずはお勧めしたい。 http://www.webook.tv/bn/2006/04/post_1073.html そのあと、本書でじっくりがいいかも。
僕の思いつき最近、日本でもJSOXとやらで、やたら業務規程をしっかりまとめましょうとか、業務フローやリスク管理をテーブルにしておこう・・・なんて、やっている。エンロン事件などのあおりで、会計がらみの社内のしくみを不正がないようにがっちり規定をきめて運用しましょう・・という流れだ。 時の流れとしては、現在は、セムコ社の経営とは逆方向に世の中が進んでいる。 自由、自主、自律 <---> 規定、規則、権限 という相関があるとすれば、思いっきり右に振れている状況だ。 著者は、ルールや規則は(一部の例外を除けば)次の目的に役立つだけだと喝破している。 1.会社の本来の目的の注意が留守になる セムコ社が由っているのは、「常識」というややあいまいなものだ。 何かと何かのバランスをうまくとる・・そういうことが求められる時代かもね。 ルールを決め、それを100%実施することで安心してしまう風土が会社の中に、もしあるのなら、それは進化をあきらめた状態だと思ったほうがいいかもしれない。 現実世界は、割り切れないグレーな世界でいとまなれており、100%うまく規定できるものはないけれど、大切なことはだいたいにおいていい感じにいっている、という煮え切れない世界(笑)を寛容できる「大人社会」こそが、私たちに求められているのかなぁ・・・ などと、煮え切らないことを思いつつ、今日はこれでおしまい。笑
オススメ度★★★★☆+管理を放棄した会社 読んで欲しい方・面白い会社にしたい方 2008年04月21日謎の会社、世界を変える。 ~ 須田将啓/田中禎人 + ジェイカレッジLAの話この本、きっと、伝説の起業物語になる。 書籍情報謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦 posted with amazlet at 08.05.07 須田 将啓 田中 禎人 ミシマ社 売り上げランキング: 137
本のひらめき本書は、エニグモという注目のベンチャー企業共同経営者の須田さん田中さんが書いた起業物語である。すっごくわくわくして読める。 エニグモ : http://www.enigmo.co.jp/ 広告代理店、博報堂に働いていた二人が、「すごいことを、思いついた」と語りはじめた瞬間から、この物語は始まる。 構想をあたため、企画に練り上げ、応援してくれる人や外部企業も巻き込みながら進む、エニグモ創世記は、はらはらどきどきのリアルタイム物語。とても高揚する気分になれる。ひさびさに血圧が上がるベンチャー物語だ。 彼らが作り上げた世界初のサービスには、こんなのがある。 ○「BuyMa(バイマ)」 http://www.enigmo.co.jp/business/buyma.html いずれも、社会起業家的な発想が素敵だ。本書は、これらの発想や開発プロセスなどが、二人の著者やエニグモにかかわった人の言葉で綴られている。 途中で、ホリエモンが登場したり、システム開発に重大なトラブルが発生したり、会員が伸びずに悩んだり・・・物語の要素がいっぱいある。きっと、エニグモは伝説のベンチャーになるはず。 ほんとに世界が変わるかも・・・なんて思える。
僕の思いつきこの本の帯には、「ソニー、ホンダを超えてほしい」という出井伸之さんの推薦文がある。越えてほしいというのは、超えるかもしれない・・という期待感でもある。 僕もこの本を読み進めながら、そんな気がした。 かつて・・ 渋谷でビットバレー(覚えてる?;笑)がもてはやされたころ、何人かの知り合いとわくわくするネットビジネスについて話したことがあった。アマゾンやグーグルでWEB2.0の時代と言われ、すごい世の中になったと感心したことがあった。 いろんなサービスがあり、いろんなアイデアが実現化され、もう今からは凄いサービスなんて出てこないだろうな、なんて思っていた僕は、恥ずかしながらこのエニグモの存在を知らなかった・・・汗; 最近、自社のCMを手作りしながら、これって衆智を集めてビジネスになるよな・・・と思っていたところだから、エニグモの世界初の一つ「フィルモ」は先を越された!である。悔しさ100倍。うーん、すでに周回遅れもいいところか・・・と思った。 (しかし、それでもまだきっとその先がある・・・) そう思わせてくれたのは、あとがきの一文。 著者のひとり須田さんがこう書いている。 エニグモの世界発第5弾の最新サービスも、町に捨てられている新品の ビニール傘を見て「間違ってる」と思ったことがきっかけで生み出された。 世の中には、まだまだいっぱいビジネスのネタにあふれているのだ。 あなたも、Moso(もうそう)してみようよ。世界初を目指して。
オススメ度★★★★★+はちゃめちゃ♪ 読んで欲しい方・世の中を変えたいと思ってる方 2007年10月08日ちょいデキ! ~ 青野慶久 + ウィーンジェイカレッジ、参加者募集中肩ひじはらず、自然体でいく・・・太極拳モードもいいね! 書籍情報ちょいデキ! (文春新書 591) posted with amazlet on 07.12.03 青野 慶久 文藝春秋 (2007/09) 売り上げランキング: 2698
本のひらめきサイボウズ、って知ってる? 企業内のスケジュール管理やドキュメント共有などイントラネットの定番。おそらく日本で一番使われてるんじゃないかなと思うソフトウエアを作ってる会社。元松下電工の社員が独立して作ったベンチャー企業だ。僕は、この会社の創生期のころからのファン。 本書は、そのサイボウズの社長、青野さんが自身の仕事術や処世術を語った本だ。肩肘を張らないしなやかな語りは、ふだんの青野さんそのもの。とっても読みやすく、そして目からウロコの「ちょいデキ」ヒントがいっぱいある。 その方法を、青野さんは「北斗神剣」のような達人技ではなく、「太極拳」のようなしなやかでゆるやかな仕事術と表現している。 前半、青野さんの経歴が面白く語られている。中学からプログラムに熱中し、大学を卒業後入った松下電工での「ひとりプロジェクト」の逸話、そして起業と・・・青野さんの人となりが伝わってくる。 後半は、仕事、生活などでつかえる「ちょいデキ」る社員のヒントがいっぱい。 たとえば・・・ 大きな目標を立てていませんか? では 大きな目標でがんばるのもひとつの手ですが、あんまり壮大なイメージは とか 部下を自由に働かせていませんか? では 上司の「自由に」という指示は、部下にやりにくさを生みます。例えば など、ちょっとしたヒントが、なるほど・・・と、読者の気持ちに響く。 読書、株、テレビ、日記、集中、体力・・・さまざまなヒントは、ビジネスパーソンに役にたつ。 ゆるりと読んで、ちょっと試す。ちょいデキ社員になってみよう。
僕の思いつきワタミの渡邉美樹社長は、夢を実現する手帳で有名。かなり猛烈だ。 しかし、世の中いろんなスタイルがあって、青野さんのような太極拳派も実は多い。 小田真嘉さんの言葉でいえば、前者がゴール型、後者はテーマ型。ゆるやかでしなやかでもいいんだねぇ。 ありがたいことに、本の読み方についてのヒントのところで、Webookのことを取り上げていただいている。何も知らせないで、こっそりこういうサプライズをするのも青野さんらしい。ありがたいことです。 アメリカにきても、サイボウズを使っている。多国籍版は Share 360(シェア・スリーシックスティー)という。なかなか便利。 太極拳でいってみましょ。 オススメ度★★★★★+太極拳モード 読んで欲しい方・しなやかに仕事をしたい方 2007年09月23日そうだ、葉っぱを売ろう! ~ 横石知二 + プレイバックシアターの衝撃キツネやタヌキであるまいし・・・葉っぱはオカネに化けん! 書籍情報そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生 posted with amazlet on 07.12.03 横石 知二 ソフトバンククリエイティブ (2007/08/23) 売り上げランキング: 599 本のひらめき徳島県の小さな町、上勝町(かみかつちょう)。この名前を聞いて、おっと思われた方は、なかなかツーの方。この町は、彩【いろどり】という葉っぱをビジネスに変えた、すばらしい町おこしの舞台である。 本書は、その立役者である横石さんの物語。過疎の街の再生ストーリーだ。 上勝町の「彩」の取り組みは企業フィランソロピー大賞やにはソフト化大賞など数々の受賞をえている。ニューズウィーク日本版「世界を変える社会企業家100人」にも選ばれている。「彩」はその後もTVなどメディアに注目されるようになった。この本では、その舞台裏を、著者自らが、厳しい町の現実や自身の経歴をおりまぜながら語る感動の再生ストーリーだ。 冷害で地域のメイン事業である農業が大打撃をうけ、どん底に陥った田舎町がどうして再生したのか・・・、UターンやIターンがおき、高齢者が多いのに寝たきりの人はわずか数人という奇跡の町に変貌したのか・・・その秘密が語りつくされている。 今では、70代80代のおばあちゃんたちが、売上2億8000万円のビジネスを支え、人口の二倍もの視察者が訪れる町になっている。 過疎の村再生には20数年かかっている。昔は、男衆は、朝っぱらから大酒をあおり、女は影で他人をそしり・・そんな町だったという。それが大きく変貌したのは、たくさんの失敗も含め試行錯誤の連続と、あきらめない情熱だった。 おばあちゃんが奇しくも言ったという次の言葉が僕たちに何かを感じさせてくれる。 やってみるって、大事やな 自分が踏み出る勇気やな 田舎はとかく保守的、変わるには大きな勇気ときっかけがいる。表紙にのってるおばあちゃんの満面の笑顔の裏に、様々な人生模様がにじみでている。 いろどりの成功は、単に過疎の町の再生ということにとどまらず、福祉の問題高齢社会の問題、ビジネスの要諦など、さまざまなヒントをもらえる。 本書をよんで、元気なおばあちゃんに負けない明るさを取り戻そう!
僕の思いつき横石さん(地元のおばあちゃんには、敬意をこめてヨコさまと呼ばれたりしている)は、上勝町の農協に就職するとき勉強のつもりだった。父親の勧めて県庁職員に転進する想定があったからだ。しかし、就職2年目、上勝町を異常寒波が遅い町の事業のミカンが全滅。なんとかせにゃ・・・ということになった。横石さんは、これを「天の啓示」だったかもしれない・・と述懐している。 人には、それぞれこの星に生まれて、何かの使命をもっていると思う。それをなんとなく感じている方は、この本を読むととても共感するものがあるはず。(そういえば、僕も立石さんと同じ年に社会人になってたなぁ) 彩の成功の秘密がいくつかまとめられている。その中からいくつか・・・ ■気を育てる あるおばあちゃんの言葉:
問題の的をいることや、成功体験の場面をつくることはわかる。 何かが変わっている。何かがそこにある。 大きな変化のタネをまき、育て、動かし続けている横石さんを注目していきたいね。 ジェイカレッジにもきてくれるかな・・・。(うしうし)
オススメ度★★★★★+葉っぱの奇跡 読んで欲しい方・みんなが元気になることを考えている方 |
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