2003年11月30日

■はじめての多面体おりがみ(川村みゆき)

origami-tamenn.jpg
折り紙で・・・多面体に挑戦しよう!
はじめての多面体おりがみ
            考える頭をつくろう!
   =========================================
   |著者:川村みゆき
   |日本ヴォーグ社|2001年 07月
   |ISBN:4529035476|1,200円|99P
    =========================================

 子供のころ折鶴を作った方は多いはず。僕も、折鶴が作れるようになった
 ときに自信がついたような気がする。
 ところが、その後はいっさい発展なし・・・

 本書は折り紙で多面体を作ってみようというもの。見ているだけで好奇心
 をそそられる。好奇心は「作ってみたい」につながる・・・
 さっそく作ってみた。なかなか面白い!

 正12面体、多面体のスケルトン、正20面体の星型・・・などチャレンジし
 てみたいもの。お子さんがいればご一緒に・・。

 多面体折り紙に触れてみたい方はこちら:
   → http://tinyurl.com/x2ie
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   ★★★☆+Polyhedron

 
   ・折り紙得意っていう方
   ・多面体折り紙に興味ある方
   ・を作ってみたい方

Posted by webook at 20:21

2003年11月29日

■「スモールビジネス」成功のセオリー90!(射手園達一)

small-biz.jpg  好きなこと、得意なこと、人に頼まれること。
  あなたのビジネスチャンスを整理してみよう。

「スモールビジネス」成功のセオリー90!
   =========================================
   |著者:射手園達一(いてぞの・たついち)
   |光文社|2003年 08月
   |ISBN:4334974112|1,400円| 322P
    =========================================

 事業を起こす方法はいろいろある。週末起業、早朝起業、一人ビジネス起業
 思い切っての起業、リストラ起業・・・などなど。

 本書の著者は、32歳でアメリカへ渡り、成功と失敗を繰り返しながらアメ
 リカでのビジネス基盤を着々と作ってきた方である。
 自らの35年間の実体験をもとに、チャンスを見つけビジネスとして成功す
 るための知恵を公開している。
 今から起業家としてチャレンジしようとする人には、すばらしくいい教科書
 になる。

 いわゆる起業をするにしても、あるいは副業的にビジネスを始めるにしても
 大切なことがある。たとえば・・・
  「自分の好きなこと、得意なこと、人が求めていること、人からよく頼ま
   れること、それがビジネスになる」
  「よい商品だから売れるのではなく、売れるからよい商品だ。買手の立場
   から商品を探すことが大事」
  「ビジネス他の立ち上げに3年かかるというのはウソ。全力投球の3日で
   反応が出て、3週間で結果が出て、3ヶ月でビジネスの基礎ができる」
  「ビジネスで失敗したからといって、落ち込んだりする必要な全くない」
 などなど。経験者だからこその重みがある。
 90個のチップスは、どれも心にとまる成功のヒントがある。

 「日本では努力という言葉が重要視されていますが、これは典型的なサラリ
  ーマン的発想でしょう。努力すれば認められる、努力すれば昇給できる、
  というのは、他人に自分の運命をゆだねる発想でしかありません。」とは
 なかなか厳しい言葉だ。しかし、確かに・・・。ならば、いっそのこと・・
 といきなり起業できないのがサラリーマンの悩みどころ。
 しかし、悩みは、ほんとの悩みではない。できたらいいなーくらいの軽いも
 のでやり過ごすことが多い。スモールビジネスのスタートもいきなりはでき
 ない。助走期間が必要だ。本書は、そんな助走の人にも役に立つ。

 著者の主宰する一旗会も覗いてみよう→ http://www.beq.co.jp/~hitohata/

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   ★★★★☆+ゼロから

 
   ・事業を始めてみたいっていう方
   ・アメリカでのビジネスに興味ある方
   ・会社を作ってみたい方

Posted by webook at 14:01

2003年11月28日

■1人ビジネスらくらく起業法(小林敏之)

hitoribiz-kouzabiz.jpg
  自分らしく楽しく起業できるネタは、実は足元に・・。
1人ビジネスらくらく起業法
リストラ、失業汗と涙で生み出した
   =========================================
   |著者:小林敏之
   |あさ出版|2003年 09月
   |ISBN:4860630343|1,400円|199P
    =========================================

 この本は、僕にとって今年最高の面白さがあった。
 お金儲けという意味ではなく、夢の実現、個人の自立、起業・・とういう
 ものが、自分のスタイルにとてもフィットしたからだ。

 本書でもっとっもキンコーンと響いたのは、下記の3つのキーワード。
 (1) 講座起業
 (2) 自分プロデュースのためのレッテル戦略
 (3) 任意団体の活用

 講座起業というのはこういうことだ。
 長年関ってきてごくあたりまえのことも、よく考えてみるとそれを知らな
 い人にとってはものすごく価値あるノウハウだったりする。それを整理し
 て講座にしてしまえば、リストラサラリーマンが、突然、xx講座の先生
 に早変わり。ビジネスチャンスが生れるということだ。著者は、実際にリ
 ストラ+講座起業という経験をしている。世の中を別の視点や角度で見る
 と実に面白い状況があるということだ。

 自分プロデュースのために、その後の展開(営業)がしやすいようなレッ
 テルを意図的に貼る作戦も面白い。たとえば、会社の中では勝手に新組織
 をつくって部長を名乗ることはできないが、世の中でならなんでもできる。
 例えば僕は「AllJapan 分かりやすさ向上委員会」事務局長なんてのを勝手
 に名乗っている。自分プロデュースはハデで大きいほうがいい。知らない
 うちに週末起業家ということにもなっている。人が貼っても自分で貼って
 もいいが、レッテルは大きくハデにということだね。

 任意団体の活用も目からウロコ。株式会社や有限会社をつくらなくても、
 世間体のいいかっこいい肩書きはつくれるのだ。
 xx協議会(会長)とか、xxx協会(会長)とかは、自作自演で何でも
 でき、かつ傍目にはなんだかスゴクみえちゃうのだ。そんな現実やハウツ
 ウが紹介されている。

 一人ビジネスという言葉をGoogleで検索すると577件ほどでてく
 る。起業というと、えらくリスクをもって危険なことをするような雰囲気
 があるが、実はもっとお気楽に楽しくやれそうな気がしてきた。
 この本、超オススメだ!(というのを内緒にしておきたいくらい・・)

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   ★★★★★+講座起業!☆

 
   ・講師になってみたいっていう方
   ・一人ビジネスに興味ある方
   ・事業をやってみたい方

Posted by webook at 21:30

2003年11月27日

■「ライフワーク」で豊かに生きる(本田健)

lifework.jpg
そうか、生き方なんだ・・・

「ライフワーク」で豊かに生きる
   =========================================
   |著者: 本田 健(ほんだ・けん)
   |ゴマブックス| 1,000円
   |ISBN:490146552X|2002.12|244P
    =========================================

 この本はココデシカの松尾校長先生から昨日いただいた本だ。この本のお
 かげで、帰りの電車は、実に元気がでる時間となった。
 本田さんの本をはじめて手にしたのは、「幸せな小金持ちへの8つのステ
 ップ」という小冊子だった。その本は「私には夢がある」の和田さんから
 いただいた。本田さんにはお会いしたことがないのだが、素敵な人の輪を
 通じて不思議なご縁があるらしい。

 さて、この本。ライフワークってなあに?というのを、深く、そして、楽
 しく考えさせてくれる本だ。

 著者の元に寄せられる最も多い相談は・・・
 「自分が何をしたいのかわからない」「ライフワークの見つけ方を教えて
 ください」といったものだという。自分探しの旅路で迷ってしまった真面
 目な方の相談だ。ライフワークを見つけたい・・なんて、ときどき僕も思
 ってはうやむやに終わっていたのだが、本書をよんで、なーるほどねと思
 った。
 
  「ライフワークは見つけるものじゃないんだ」

 はじめは??となるが、読んでいくとそうなんだぁとわかってくる。
 ライフワークの定義を本田さんは、仕事や何か成し遂げるテーマではなく
 「生き方」だという。つまり「好きなことをやって幸せでいる状態、それ
 がライフワーク」だというのだ。ふむふむ。

 僕もこのメルマガを書いていると(ゲゲ、やばい。あと30分しかない)
 とてもワクワクする。毎日やっても苦になるどころか元気がでる。これこ
 そライフワークといえる状態だ。

 ライフワークの7つの側面が紹介されているが、なかなかシビレル。
  ライフワーク=生まれ変わってもやりたいこと (Yes)
  ライフワーク=それをやっているだけで楽しい (YEs)
  ライフワーク=まわりを楽しませ、幸せな気分にさせる(多分Yes)
  ライフワーク=お金を払ってでもやりたいこと(Yes)
  ライフワーク=少しでも時間があればやってしまう(Yes)
 など、そうだよねって思える。

 自分の生き方、ライフワークに対する考え方の整理ができる。
 KIMIKOさんほかの「大好きなことをやって生きている人たち」の
 事例も刺激的だ。  
 
 さて、僕のライフワーク。なんとか間に合った。ふぃー。

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   ★★★★★+静かなワクワク

 
   ・ライフワークをみつけたいっていう方
   ・楽しいことやりたい方
   ・とにかくやりたいことがある方

Posted by webook at 23:50

2003年11月26日

■ベストプラクティス(峰如之介)

bestpractice.jpg
業績改善とは、ほとんどの場合、
  当たり前のことを遂行することにある。(カルロス・ゴーン)
ベストプラクティス】  日産最強の店舗づくり「100日の戦い」
   =========================================
   |著者:峰如之介(みね・なおのすけ)
   |中央経済社|2003年 09月
   |ISBN:4502584509|1,400円|221P
    =========================================

 プロセス改善や経営改革のためにすぐれた事例を分析し、それを取り込も
 うというというのがベンチマーキングという手法。そして、その「最良の
 事例」となる比較対象がベストプラクティスである。

 本書は、ベストプラクティスを活用した日産の販売店変革物語である。
 店長のマネジメントスタイルが変わる様子が克明にルポされている。

 店長のマネジメントスタイルを変革するプログラム、いやちょっと違うな、
 店長自身が、自らのスタイルを変革するプログラム、そう、これだ。
 「店長は変わった」という社員の声こそが、この改革の成功を物語る一番
 のことばであろう。

 自分自身のことが一番分りにくい。「こんなにがんばっている」「信頼さ
 ているはずだ」「きちんと部下を見ているはずだ」という思いは誰しもあ
 る。しかし・・・それがはたからどう思われているかは、自分ではなかな
 かわからない。この変革プロジェクトは、まずそんなところからスタート
 している。
 トップマネジメントの覇気、コーチング、その他様々な変革のヒントを見
 つけることができる本だ。

 自分を見つめなおし、社員とのコミュニケーションをうまくとり、目標を
 明確にし、お客様志向を自ら実践し・・などなどリアリティに富んだ変革
 物語は、多くの企業に参考になる。

 巻頭にあるゴーンの言葉がいい。
 「業務改善とはほとんどの場合、当たり前のことを遂行することにある。」
 ブラボー! だね。
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   ★★★★+自ら変わる

 
   ・ニッサンの内部を覗いてみたいっていう方
   ・カルロス・ゴーンに興味ある方
   ・最強の店舗を作ってみたい方

Posted by webook at 21:47

2003年11月25日

■「1人ビジネス」であなたも年収1000万円稼げる!(西田光弘)

hitoribijinesu.jpg週末起業家の次のステップは、これだね。

「1人ビジネス」であなたも年収1000万円稼げる!

   =========================================
   |著者:西田光弘
   |大和出版(文京区)|2003年 10月
   |ISBN:4804716513|1,400円| 249P
    =========================================

 一人ビジネス・・・とは、次のような流れの中にある成長のステップであ
 ある。

  サラリーマン → 週末起業 → 起業 → SOHO → 一人ビジネス
  → 一人社長 → 組織社長

 言ってみれば、藤井孝一さんの薦める週末起業家の「次なるステップ」と
 いってもいいだろう。
 さて、その一人ビジネスという考えは、多くの人に勇気を与える。次のよ
 うなメリットを見ればその理由がわかる。

  メリット1:自分の身の丈にあった目標を設定できる
  メリット2:自分の得意なこと、取り得を生かすのでストレスがない
  メリット3:人を雇うことにまつわるあらゆるわずらわしさがない
  メリット4:自分がスケジュールの中心なので、家族第一のビジネス
        をすることができる。

 1000万円という目標をかかげて「決断」すること、戦略企画書、ホー
 ムページ、メルマガの活用、家族の説得、ふにゃふにゃでも口に出すこと
 、売れる仕組みなどなど、多くのノウハウが満載である。

 著者のサイトはこちら: → http://www.wakuwakuwork.com/

 会社に頼らず、自分の智慧と努力で1000万円なんていいじゃぁあーり
 ませんか。ちょっとかじっておきたい一冊。

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   ★★★★+身の丈

 
   ・社長になってみたいっていう方
   ・独立に興味ある方
   ・一人でできるビジネスをやってみたい方

Posted by webook at 20:22

2003年11月24日

■人は食によりて人となる(歌代幸子)

mbw.jpg

所詮、人は大地の生態系の中に存在する・・・

人は食によりて人となる】 
   “食育”の最前線を巡る旅
   =========================================
   |著者:歌代幸子
   |出版社:エイチアンドアイ|2003年 11月
   |ISBN:4901032658|1,500円|
    =========================================
 
 BMW技術というのがある。車ではない。「B:バクテリア」「M:ミネ
 ラル」「W:ウォーター」の略称である。生態系の物質循環がポイント。
 これは、1980年に内水護という理学博士が取り組んだ活性汚泥法の改良か
 らスタートしているという。

 今では、廃水処理、団地の生活廃水処理、養豚場のし尿処理などで実績が
 ある。実績とは、糞尿のにおいが消えるとか、畑の野菜が病気もせずに育
 つようになるといったものである。
 BMWにより「不思議な水」が出来たのだ。

 本書は、この技術を農業の最前線で実践し、「食」と「育」という2つの
 面で新しい動きを生み出している人たちのルポである。
 著者の歌代さんは、取材先で感動的な体験を伝えている。

 山梨県の「やまなし自然塾」~ 養鶏の取り組み
 山形県の「米沢郷牧場」~有機農法
 千葉県の「和郷園」~冷凍野菜

 など各地のBMW技術の実践が紹介されている。

 水、食、生き方などについて、不思議な体験をさせてくれる本である。
 BM技術協会: → http://www.bm=sola.com/bmw/

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   ★★★☆+不思議な水

 
   ・BMWに乗ってる方
   ・農業に興味ある方
   ・有機野菜を作ってみたい方

Posted by webook at 17:39

2003年11月23日

■ぼくはカメレオン(たしろちさと)

kamereon.jpg
  つまらない=かわってみたい=もどりたい

ぼくはカメレオン

   =========================================
   |著者:たしろちさと
   |ノルドズッド・ジャパン|2003年 06月
   |ISBN:4901492705|1,400円|
    =========================================

 絵本である。素敵な色彩感のある絵本だ。
 子供向けだからストーリーはシンプル。

   カルロというカメレオンがいた。まわりの色応じて自分の色がかわる
   から、どうぶつたちは自分のことを木や葉っぱやいしころだと思って
   通り過ぎる。「なんかつまらないな」と思っていたカルロ。
   ある日、カバくんに「きみのように色が変われてうらやましい」とい
   われ、木の実や花でえのぐとつくることにした。
   (絵本では、その色彩がとっても美しく描かれている。)
   森の動物たちにそれで色をぬってあげる。ピンクの象、虹色のライオ
   ン、カラフルなキリンなど・・・。
   みんなは大喜びだったのだが・・・「なんだか眼がチカチカするぞ」
   と動物たちは怒り出す。カメレオンが悪いんだー!
   カメレオンががけっぷちに追い詰められたとき、大雨が降り始め、皆
   は、もとの身体にもどる・・・。平和なジャングルが再び戻る。

 そんなお話。

 まず、すばらしい色彩の絵本である。そして読む子供のレベルに応じて
 いろんな感じ方ができる絵本でもある。
 秋の休日に、親子で楽しみたい。

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   ★★★☆+変わってみたい

 
   ・カメレオンになってみたいっていう方
   ・変化に興味ある方
   ・色を作ってみたい方

Posted by webook at 09:47

2003年11月22日

■ナンシー関消しゴム版画(ナンシー関)

nansi-seki.jpg  消しゴムは、ゲイジュツだぁ!

ナンシー関消しゴム版画

   =========================================
   |著者:ナンシー関/ボン研究所
   |出版社:メディアファクトリー|2003年10月
   |ISBN:4840108684|3,800円 |327P
    =========================================

 芸術の秋。今日も一風変わった芸術作品を紹介してみよう。
 消しゴムで名前や版画を彫った経験てありません? 僕も実は、中学の頃
 好きな人の名前を彫って遊んだことがある。

 ナンシー関は、女子高校生のころ、授業中に彫った“ゴダイゴ”のロゴマ
 -クがすごくうれしかったと手記に書いている。それが、消しゴム版画と
 いうユニークな芸術ジャンルの原点だ。

 本書は、消しゴム版画家、ナンシー関の数々の版画が掲載されている。見
 事な作品だ。人物画が多い。一言の文字が彫られるのも特徴だ。題材は私
 たちがよく知っているタレントやスポーツ選手、はたまた皇族などまで。
 ジャイアント馬場、タモリ、金日成、藤田まこと、香取信吾などなど。

 そのリアルな写術が消しゴムという素材に彫りこまれたところがなんとも
 ポップな感じだ。「世界の棟方」という作品もある。版画家棟方志功の顔
 を彫ったものである。

 『ナンシー関の父親が棟方志功である、ということをご存知であろうか』

 と解説にあった。えっ、ホント?、青森県生まれだし、版画という共通項
 もあるし、なるほどそうだったのか!・・・とすっかり信じた僕。しかし、
 解説の少しあとには『・・・というのは全部うそで・・』とあった。
 がっかりしたものの、そういうことを言ってみたくなる心境もよく分る。
 それほど、ナンシー関の消しゴム版画には、独特の味と迫力みたいなもの
 があるのだ。

 2002年6月急逝。芸術家は、消しゴムという自ら消えることで機能す
 る素材を使い、無類のゲイジュツを残し、天国へ行った。

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   ★★★★+ゲイジュツの消しゴム

 
   ・消しゴム版画を作ったことがある方
   ・ナンシー関に興味ある方
   ・消しゴム版画を作ってみたい方

Posted by webook at 19:36

2003年11月21日

■ガチャ!マン盆栽(パラダイス山元)

gachaman.jpg
大人もすなるガチャガチャ? いやなに、盆栽でござるよ。

ガチャ!マン盆栽

   =========================================
   |著者:パラダイス山元
   |扶桑社|2003年 11月
   |ISBN:4594042295|952円| 83P
   =========================================

 著者のパラダイス山元氏は、実にユニークな方である。まず、マン盆栽と
 いう新しいゲイジュツ(とエンタテインメント)のジャンルを世界ではじ
 めて創出した人であること。ウー、マンボの達人であること。そして、日
 本人で唯一の公式サンタクロースであること。ね、面白い人でしょっ。

 さて、この本。マン盆栽のシリーズ第4弾である。
 元祖マン盆栽は、1999年に出た。衝撃的であった!
 渋谷の東急ハンズには、マン盆栽のキットみたいなのもある・・・?
 
 この本は、マン盆栽+ガチャガチャ=ガチャ!マン盆栽 という実に安易
 な(?)企画である。笑

 なーんだと思うなかれ。これがまたなかなかイケるのである。

 マン盆栽は、通常、盆栽に精巧なフィギュア(小さい人形など)をあしら
 うのだが、ガチャ!マン盆栽では、ガチャガチャで出てくる人形などを使
 うところがミソだ。
 例えば、ネコの人形をつかった「お昼ごはん」という作品などは、実に表
 情豊かな作品になっている。(77へぇは堅い)

 9カ国対訳付きという世界戦略版でもある。プロデューサー石黒謙吾さん
 のチャートも説得力が高い。マン盆栽は、新たな境地に進化したようだ。

 ご存知ない方はぜひご覧いただきたい。世の中には、こんな世界もあると
 気付くこともまた楽しからずや!である。3連休のお楽しみに、是非!
 雰囲気はこちらで: → http://www.mambonsai.com/

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   ★★★★☆+ガチャマン

 
   ・マン盆栽?っていう方
   ・マン盆栽に興味ある方
   ・マン盆栽を作ってみたい方

Posted by webook at 22:03

2003年11月20日

■ウケる技術(小林昌平/山本周嗣/水野敬也)

ukerugijutu.jpg笑いという要素は、ウケる技術のキモである・

ウケる技術

   =========================================
   |著者:小林昌平/山本周嗣/水野敬也
   |オーエス出版|2003年 07月
   |ISBN:4757301782|1,500円|
   =========================================

 新しいコミュニケーションの教科書を目指す本書は、「笑い」という強力
 なツールに焦点を当てている。

 世の中には初対面であろうが、旧知の仲であろうが、場を盛り上げたり、
 空気を読み取り粋なことを言ったりする人がいる。いわゆるウケる人だ。
 (僕は5時から作家塾の唐沢さんをイメージするなぁ)

 本書では、ツッコミを入れたり、パロディにしたり、TV番組風に乗せたり
 と38のウケる技術が紹介されている。ふだんの会話の中で、話をノセる複
 数の選択肢(ウケる技術)をもっていることは、大いに強みになる。
 笑いやウケにも、やはり「技術」があったのだ。

 6つの戦略がある。たとえば「ガイジン化する」「番組化する」「逆をねら
 う」などだ。それぞれにケースがあり、つまらないBforeと、ウケる場
 合のAfterの対比が面白い。

 例えば、取引先で急にエライ人と二人になったり、この前のゴーコンでちょ
 こっと話しただけの彼女に電話したり、結婚式のスピーチを頼まれたりと様
 々な場面でギュっとウケる会話のコツが解説される。

 例えばどんなのさ・・と思った方はこちらを覗いてみよう。
   →  http://www.ukerugijutsu.com/

 どうしたらウケるか・・・まるでお笑い番組を見ているようなノリで、ち
 ょいとコミュニケーション・スキルをアップしとこう。

 ====================================================================
 

   ★★★★+ウケる

 
   ・上司にウケたいっていう方
   ・彼女にウケたい方
   ・ツッコミを考えたい方

Posted by webook at 19:29

2003年11月19日

■会社にいながら年収3000万を実現する(和田秀樹)

3000man.jpgそうか、会社を辞めちゃぁいけないんだー。

会社にいながら年収3000万を実現する
        「10万円起業」で金持ちになる方法
   =========================================
   |著者:和田秀樹
   |祥伝社|2003年 11月
   |ISBN:4396611986|1,300円|
   =========================================

 この本にはふたつの大事なメッセージがある。

 ひとつは・・
 「今、会社を辞めて独立してやるぅ・・といきまいている人がいるなら、
 ちょっと待ちなさい。会社は絶対にやめるな、しぶとく居座れ。」という
 もの。すでに相当の副業実績があって、本業を上回るほどの収入を稼ぐよ
 うになって、こりゃ独立しなきゃたまんないというまでは、しぶとく会社
 に残るほうが得策。リスク回避や、事業資本を蓄えることができるからだ。

 もうひとつは、小資本(すくないお金)と限られた時間で頭を使って儲け
 ることが戦略的にいいというものだ。「リスクをとらずにセコセコと儲け
 よう」と著者は表現する。しかし、そのセコセコは、意外に儲かったりす
 るから世の中面白い。会社にいながら3000万円というのがまんざら、
 大げさでもないな・・と思えてくるから不思議だ。

 著者は、医者というより根っからの商売人、起業家といったほうがいいだ
 ろう。本書にも自身が学生のころから様々な商売(塾など)をやってきた
 経緯が公開されている。それが言ってみればセコセコ稼ぐことなのだが、
 へたなサラリーマンよりずっと高額な収入だったようだ。
 何が違うのか。欲世の中を観察し、仮説をたて、実行し、失敗もし、また
 仮説を立て・・というビジネスサイクルを自分自身の中で転がしてきたこ
 とが大きい。ビジネス嗅覚ももちろん必要だ。

 本書にある「お年寄り向けグルメブック」「裕福な高齢者をドライブに連
 れて行ってあげるサービス」「貸し机業」「読み聞かせの出前」などは、
 へぇー、ほぉーと声をあげたくなるアイデアだ。土日に便利屋のバイトを
 することも世の中のニーズが肌で分るので面白いという。要は頭を使うこ
 とさ・・というわけだ。

 本書の狙いは「読者がちょっと俺も試してみるか・・」という気になるか
 どうかだという。僕の読後感は「!」だった。

 なんでもいきなりというのはない。助走が必要だ。やっぱり会社を辞める
 のは、思いとどまることにしよう。笑
 
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   ★★★★★+試してみるか

 
   ・副業やりたいっていう方
   ・サイドビジネスに興味ある方
   ・面白いことを考えてる方

Posted by webook at 19:36

2003年11月18日

■鏡は先に笑いません(金平敬之助)

kagamihasakini.jpg

10年後の子供たちにプレゼントしたい本。

鏡は先に笑いません】ことばのご馳走6

   =========================================
   |著者:金平敬之助
   |東洋経済新報社|2003年 10月
   |ISBN:4492222367|1,000円|
   =========================================

 金平さんの作品。僕は大好きである。
 鏡は先に笑わない・・・なんと素敵なタイトルではないだろうか。
 だから・・・と自然に思いが連なるところが金平さんらしい。

 著者は1991年にはじめて「ことばのご馳走」を出版した。以来、14
 冊の本を出している。ほとんどを読んでいるが、いつも心がジンと熱くな
 る。本書は、冒頭からぐぐっときてしまった。

 ある歯医者さんから著書にサインを頼まれたという。異なる2冊の本だ。
 お名前は?との問いに、歯医者さんは自分の息子二人の名前を言った。
 年はまだ8歳と5歳である。???となる著者に歯医者さんが答える。
 「読める年齢になったらすぐに読ませたいから・・」

 その後、届いた礼状には
 「息子たちが30代になったとき、私がすぐそばにいるとも限りません。
  また傍にいたとしても、父親のいうことを素直に聞かないかもしれませ
  ん。でも本人の意思さえあれば、この本を読み返して、彼らの一生を左
  右するようなヒントをみつけるに違いありません・・・」
 素敵だ。僕もいま子供が中学になったらプレゼントする本を、松林枝里子
 さんから預かっている。時間を置いて渡すのが楽しみだ・・・。

 さらに歯医者さんからの手紙は続く。
 「ひと言のやさしさで人は救われ、ひと言の温もりから明日の勇気が生ま
  れます。喜びも苦しみも分かち合う、そんなやさしさに満ちたひと言が
  いえる歯科医になって生きていきたいです。」

 ね。ぐぐっとくるでしょ!
 
 新庄選手とバレンタイン監督の話、「いいとこ探し名人」の話、そして
 鏡は先に笑わない話など、すてきな言葉の贈り物がいっぱい。

 すべての読者の方に贈りたい・・・。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+10年後にも

 
   ・心をほっこりさせてみたいっていう方
   ・言葉のご馳走に興味ある方
   ・人を思いやることを考えてみたい方

Posted by webook at 18:08

2003年11月17日

■老人党宣言(なだいなだ)

roujintou.jpg
老人は常に生れ出る人である。確かに・・。

老人党宣言

   =========================================
   |著者:なだいなだ
   |出版社:筑摩書房|2003年 10月
   |ISBN:4480863508|1,000円|125P
   =========================================

 えっ、そんな政党があったの? 先の選挙の前に読んどきゃよかった!?
 そんなタイトルの本である。
 老人党。これは実在の政党ではない。バーチャルな世界で、今とっても注
 目されはじめた政党なのだ。

 ことのおこりは、こうだ。精神科医&作家のなだいなだ氏が、ちいさな個
 人サイトをつくり( http://www5.ocn.ne.jp/~nadashig/ )、そこで様々
 なコメントを発信しはじめたのが2003年の2月。その後「老人党を作
 ろう」という記事を書いたのが4月。それががニュースになり、新聞、雑
 誌などで取り上げられることになる。6月、東京新聞に掲載されたあとは
 爆発的にアクセスや書き込みがふえバーチャル世界では、大フィーバーと
 いった状況なのだ。そこで、本書が緊急出版されたというわけだ。

 いったい老人党とは?

 「老人のためだけを考える党ではない」という。確かに今青年もやがては
 老人になるんだ。ふむふむ。
 「現代の行き詰まり状態をもたらした政治家達を盲目的に選挙で支持し、
 投票してきた責任を感じ」「反対はしたものの、それで自己満足して、積
 極的に政治を変えてこなかった責任を反省し」、「これからは自分達で情
 報を集め、自分で判断して投票する」そんな自覚をもって集まる党が、老
 人党だというわけだ。

 バーチャルな政党であり、党首も幹事長もいない、入党手続きも会費も不
 要である。趣旨に賛同して自ら名乗ればいいのだ。
 けっしてインターネットやパソコンに精通しているわけではない著者は、
 多くのサポーターによって支えられている。「ネット社会は、相互扶助の
 精神が生きているのを実感した」というのは、まさに「実感」だろう。

 密かに進んでいる老人党の動きを本書をきっかけにつかんでみたい。でき
 ればその輪の中に入ってみたいね。

 永六輔氏、赤瀬川原平氏、樋口恵子さんらも意見を寄せている。「老人力
 」を著した赤瀬川さんの言葉がいい。「老人は常に生れ出る人である」
 なるほどぉ! 老人党を覗いて見る? → http://yufuu.com/RJ/

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   ★★★★+バーチャル政党

 
   ・老人党ってなんだよっていう方
   ・政治に興味ある方
   ・日本のあり方を考えたい方

Posted by webook at 07:48

2003年11月16日

■勇気(バーナード・ウェーバー)

yuki.jpg
夜暗い中で寝る・・・子供のころはとっても勇気がいることだった。
【勇気】

   =========================================
   |著者:バーナード・ウェーバー/日野原重明
   |ユーリーグ|2003年 06月
   |ISBN:4946491317|1,200円| 40P
   =========================================

 「勇気」という言葉がつく本を検索すると、なんと524件もでてくる。
 勇気は、子供にも必要だし、大人も必要なときがある。似たような言葉に
 は度胸なんてのもある。

 この絵本は、宇宙飛行やサーカスの綱渡りのような危険なことに立ち向か
 う勇気から夜暗い中で眠るような日常の中にしずかに存在する勇気まで、
 様々な勇気の場面が登場する。
 大人と子供がいっしょにイメージを膨らませながら読むと楽しい本だ。

 翻訳は「生き方上手」の著者、日野原重明さんの手による。92歳近くに
 なっても元気エネルギーを世に送り出す日野原さんからも生きる勇気がも
 らえそうだ。

 お子さんといっしょに、どーぞ。

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   ★★★+COURAGE

 
   ・勇気がほしいなっていう方
   ・日野原さんに興味ある方
   ・お子さんといっしょに勇気をを考えたい方

Posted by webook at 04:24

2003年11月15日

■できる人の「朝の時間」の使い方(黒川康正)

asanojikan.jpg
 やっぱりGT(golden time)だな、朝は。

できる人の「朝の時間」の使い方
         この2時間(ビフォア9)が人生を変える
   =========================================
   |著者:黒川康正
   |大和書房|2003年 10月
   |ISBN:4479790799|1,300円 |187P
   =========================================

 朝の時間帯は、つくづくゴールデンタイムだと思う。著者も朝の2時間く
 らいの時は、クリエイティブなことなどに使うべき貴重な時間として捉え
 ている。まったく同感。

 またこんな効果もある。

 「チャンスは準備された心に味方する」・・これはパス・ツール(仏の細
 菌学者)の言葉だ。朝早いと様々な情報を人より早く手に入ることができ
 るし、心の準備もできることになる。
 朝早く行動することは、「準備された心」をつくることになる。
 だから、チャンスと出会う可能性も上がるというものだ。
 僕も会社に一番に出社するから、新しい情報を最初に手に入れることがで
 きる。これは経験的によくわかる。
 
 「締め切り効果」も早朝の時間活用にはある。朝早くは、会社や学校の始
 業時刻があるから、なにかやっていてもそれまでに終わらせようという意
 識が働く。つまり、締切りがあるから集中力も増すというものだ。僕も朝
 早く会社に行ってする仕事は集中してできるような気がする。ほぼ15分
 単位を目安にガガっとやるのだ。

 そのほか、通勤時間に手帳を見ながらその日やることを確認するとか、通
 勤電車をオフィスがわりにするなど、朝時間の活用方法が紹介されている。

 ビフォア9の早朝時間の活用で人生が変わった人は多いのではないだろう
 か。僕もその一人。きっかけは・・・一冊の本。さて、あなたも?

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   ★★★☆+やってみる?

 
   ・早起きしたいっていう方
   ・時間の使い方に興味ある方
   ・人生を考えたい方

Posted by webook at 18:17

2003年11月14日

■英語の会議にみるみる強くなる本(スティーブ・モリヤマ)

eigonokaigi.jpgもう、こわくない・・?

英語の会議にみるみる強くなる本

   =========================================
   |著者:スティーブ・モリヤマ
   |中経出版|2003年 10月
   |ISBN:4806118990|1,500円 |239P
   =========================================

 著者の趣味は「異文化ウォッチング」。これまで60カ国、延べにして2
 00回も訪れ、その地の文化や人々の観察を楽しんできたという。
 仕事は世界最大の総合コンサルファーム、PWCのベルギー事務所共同経
 営者というすご腕のコンサルタント兼経営者である。
 
 そんなモリヤマ氏は、もちろん英語の達人。しかし、この本は、英語の力
 をつける参考書ではない。もちろん、会議などでつかえるフレーズや留意
 点などの英語力を伸ばす使えるヒントが豊富にあるのだが、それ以上に、
 世界の文化の違いや、考え方の違いなどというもうっと根源的なレベルで
 の話が面白い。
 
 日産、マツダ、あおぞら銀行・・・など会社がいきなり「外資」系企業に
 なってしまう・・なんてことが珍しいことはなくなってきた。ますます、
 クロス・カルチャー・コミュニケーションが必要な時代というわけだ。

 こんな環境では、あうんの呼吸とか以心伝心的なところは、なかなか通じ
 ない。ロジカルに明快に伝えることが必須になる。
 そんな中で英語で相手を説得させるには、言葉を話せるだけでは十分では
 ない。ロジカルシンキング(論理力)や、非ロジカルシンキング(詭弁に
 勝つ)など、考え方のレベルで対策が必要なのだ。

 また、「欧米人との議論に潜む落とし穴」(タブー)にあるように、何気
 なくとっているしぐさや行動が予想もつかない不快感や嫌悪感を欧米人に
 あたえていることなど・・・などは「へぇ」と思うところだ。

 実践的な場面を想定しながらやさしく解説する。
 英語の会議・・・この本で頭と口と耳を武装しておこう。

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   ★★★★☆+クロスカルチャーコミュニケーション

 
   ・うちの会社外資系になっちゃうんだっていう方
   ・文化の違いに興味ある方
   ・英語の力を伸ばしたい方

Posted by webook at 22:23

2003年11月13日

■飛ぶ!(加藤寛一郎)

tobu.jpg
戦う男の生き方・・

飛ぶ!】  「クレイジー飛行機博士」武勇伝

   =========================================
   |著者:加藤寛一郎
   |講談社|2003年 08月
   |ISBN:406211996X|1,600円| 251P
   =========================================


 本書は、著者、加藤カンちゃん(と呼ぶ人が身近にいる)が中日新聞、東
 京新聞夕刊に連載していたものをまとめた自身の武勇伝である。

 早稲田入学二日目に退学届→二年の浪人→東大航空学科→川崎重工→渡米
 →東大工学部助教授、教授・・・と書けば、まさにエリートコースを歩ん
 だ方のように見える。
 しかし、そこにはかなり骨太で、クレイジーで、破天荒な戦う男の人生が
 あった。

子供のころいじめられた体験からか、強くなるという思いは強烈にもって
 いる方である。剣道、空手は若い頃から、そしてボクシングは67歳から
 始めている。なんと!

 横書きの論文の世界に見切りをつけ、縦書きの著作のほうに精力を注ぐよ
 うになったのは、御巣高山の日航機事故のとき「大学という非常に狭い世
 界に生きてきたことに気付いた」からだという。飛ぶのをやめて書くよう
 になったという。しかし、まだまだ飛んでる、とんでもないオヤジさんで
 ある。 

 航空や飛行に関する興味深いエピソードなどもあり、その道に関心ある方
 はとっても面白く読める。

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   ★★★★+ブトウ

 
   ・航空学科へ行きたいっていう方
   ・飛行機に興味ある方
   ・減量を考えたい方

Posted by webook at 15:22

2003年11月12日

■トリビアの泉(第1巻)(フジテレビ)

hee-1.jpg
無駄知識は健康によい。へぇー

トリビアの泉(第1巻)

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  |著者:フジテレビジョン
   |講談社|2003年 06月
   |ISBN:4063527034|952円|135P
  =========================================

 いきなりだが、「へぇ」ボタンが手に入った。会社でへぇーなんてやって
 周りから羨望のまなざしを集めている。笑
 (Tキューブの鈴木さん、アリガト!)

 今夜は、「トリビアの泉」の日だ。
 先週は特番でお休みだったのでがっかりした方も多かったことだろう。
 国民的楽しみ・・というのは大げさだが、相当数の方が視聴していること
 は確か。そして、その番組から生まれたこの本も実にたくさん売れている。
 4巻まで発行されて、総計が200万部とも言われるからすごい。みんな
 暇だ!(笑)
 役にたたない無駄知識というコンセプト、そしてそれにぴったりのタモリ
 というキャラクター。投稿型の双方向番組。いろんな要素がトリビアを盛
 り上げている。

 さて、第一巻を紹介しよう。

 ♪ パパイヤ鈴木は昔ディズニーランドで踊っていた。   76へぇ
    確かに踊ってました。当時18歳のパパイヤ鈴木は今よりスリム。
    応募者1400人の中の二人だったという。 へぇー。

 ♪ タイの首都バンコクの正式名称は長い         94へぇ
    タイ王国大使館のシントンさんの証言。「はい、長いですよ」と
    いって教えてくれた長い名称は
    クルンテープ・プラマハナコーン・アモーンラッタナコーシン・
    マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポプ・ノッパラット・
    ラーチャタニーブリーロム・ウドムラチャニウェートマハーサタ
    ーン・アモーンピマーン・・・(疲れた)・・プラシット。
    ふぃー。

 ♪ JR目黒駅は目黒区にない。品川駅は、品川区にない。 84へぇ
    目黒駅は品川区、品川駅は港区にあった・・・。目黒駅は明治
    15年の建設。その後昭和22年に区画整理があり、現在の23
    区になった。そのときに名称変更をしなかったのが原因。

 So What?というムダ知識ばかりだが、なんだか楽しい。きっと
 健康にいいね、これ。家庭平和にも役立つか・・・。

 ちなみに「トリビアの泉を見逃した!?」というメルマガがある。
 詳しくは → http://webook.tv/trivia.htm (お薦めです!)
 
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   ★★★☆+70へぇ

 
   ・トリビアって何っていう方
   ・くだらない無駄知識に興味ある方
   ・トリビアに投稿したい方

Posted by webook at 08:26

2003年11月11日

■幸せな宝地図であなたの夢がかなう(望月俊孝)

takaratizu.jpg
  潜在意識を味方にすると・・・・?
幸せな宝地図であなたの夢がかなう
         きっと!今日から人生が変わる

   =========================================
   |著者:望月俊孝
   |ゴマブックス|2003年 06月
   |ISBN:4901465759|1,100円 |127P
   =========================================

 「人は考えたとおりの人になる」
 「人は語ったとおりの人になる」
 「人は行動したとおりの人になる」

 ということは、つまり、まず夢ありきだ。その夢や願いをどれだけ具体的
 なイメージにして描いているか・・・そこが人生を分ける。自分の内面に
 あるボンヤリとした願いを「明確なイメージにする」ために宝地図がある。

 具体的にはどうするかというと・・・
 A1くらいのコルクボードか白紙に自分の夢を、写真やイラストなどで具
 体的なイメージとして書き込んで(貼り込んで)いくのだ。なりたいイメ
 ージや夢にあった写真やイラストを使うのがいいという。なぜなら、潜在
 意識は言葉よりイメージに強く反応するから・・・。

 作る、見る、潜在意識にもイメージができる、・・・・やがて、宇宙が回
 りだす。というわけだ。

 はじめの一歩、宝地図をつくるか作らないか・・・多分、それがこれから
 1年後、3年後の自分をまったく違ったものにすることになる。
 Y=aXの法則が当てはまるね、これも。
 
 目標が行動を促し、成果が行動を持続する。(ケン・ブランチャード)
 目標をどのように作るか、そのヒントを本書はくれる。

 インディアナじゅんさんの本も、実はこの宝地図から生れている。
 薄くて、簡単に読めるけど、うーんと刺激があるよ。

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   ★★★★☆+潜在意識

 
   ・なんとなくまた1年たっちゃいそうだっていう方
   ・潜在意識に興味ある方
   ・夢を考えたい方

Posted by webook at 13:07

2003年11月10日

■要約力(和田秀樹)

youyakuryoku-wada.jpg
「それは要約であって、感想文ではありませんよ!」
要約力
仕事も勉強もポイントをつかめばうまくいく!
   =========================================
   |著者:和田秀樹
   |かんき出版|2003年 07月
   |ISBN:4761261110|1,400円| 221P
   =========================================

 ビジネス現場での問題解決も、学校での勉強も、要するにこういうことな
 んです、という「ものごとをロジカルに整理してまとめる力」は、大切だ。

 昔、新聞や雑誌の記事の切り抜きをしたことがあったが、あれは「要約」
 の一歩前。ネタを広い集めただけであった。メルマガを読んだり、新聞を
 読んだり、TVをみたりするのも同じだね。
 その次のステップこそが大切。これはこういうことだという情報の要点を
 手短に集約し、全体像をつかむこと・・・それが要約というものだ。
 (入れたものがこの時点で、化学変化し、自分のものになる)

 本書は、この要約力の重要性とそれを高める方法、そしてその活用現場(
 会議、プロジェクトマネジメント、メール、対人関係など)が解説される。
 
 小学校の「読書感想文」は、感じるという主観を大事にした教育方法だが
 それに加えて、「読書要約文」という論理的な力も養うべきでは・・・と
 いう問題提起にはいたく賛同する。清水良典さんも同じ事をいっている。
 「それは要約であって、感想文ではありませんよ!」という先生の一言は
 ある意味でロジカルシンキングの目を摘んでいるかもしれない。

 また、ビジネスでは、起承転結ではなく、起結承転を旨とすべし・・とい
 う主張も賛成だ。これも昔教わった文章の書き方に縛られた私たちにちょ
 っとした刺激を与える。「きけつしょうてん」ていう響きもいいね。

 久恒さんの「図解」発想は、要約の強化に欠かせないという。本書にも随
 所に図解が登場する。

 入れる、図解する、出す。このサイクルが要約力を磨く魔法のサイクルだ
 と思う。で、何を最初にやればいいかというと・・・「出す」という行為
 だね。そうするとY=aXの法則で、入るものも洗練され、要約するため
 の図解力も磨ける。
 なんどもいうけど、「出せば成る!」ってことだね。

 ====================================================================
 

   ★★★★+要するにぃ

 
   ・ものごとをわかりやすく纏めたいっていう方
   ・図解に興味ある方
   ・要約力をつけたいとお考えの方

Posted by webook at 08:04

2003年11月09日

■大前研一のアントレプレナー育成講座(大前研一&ABS)

atackers-5.jpg
ビジネスチャンスは、いっぱいあるみたいだよ!  
大前研一のアントレプレナー育成講座
         アタッカーズ・ビジネススクール Part V

   ===============================================
   |著者:大前研一/アタッカーズ・ビジネススクール
   |プレジデント社|2003年 9月
   |ISBN:4833417758|2,800円 |395P
    ===============================================

 アタッカーズビジネススクール(ABS)という起業家養成熟がある。96
 年からスタートし、すでに3000人が卒業している。僕はその栄えある1
 期性(の落こぼれ組)である。ま、トライしてみただけは偉かった。笑

 そのスクールのエッセンスを纏めた本がこれまで4回発行され、本書はその
 第5弾。大前さんの講義や、時代を牽引するベンチャー成功者の実学講義を
 再現したものと、「事業計画の作成」「アントレプレナー・マーケティング
 」など起業に必要なスキルについて書かれている。

 特に、著名な経営者の講義は、知らなかった経営の秘密や、起業家精神や戦
 略思考などがとてもよく伝わってくるのでオススメだ。

 QBハウス(10分1000円の床屋さん)の小西國義社長、ファンケル
 創業者池森賢二会長、サイバードの堀主知ロバート社長などが、事業への思
 いや経営の苦労などを語っている。いずれも事業への情熱やどんな壁も乗り
 超えてやるといった心意気が伝わってくる。

 大前さんは、「見えないものを見る構想力(イマジネーション)」が大切だ
 と説く。広大な沼地に世界中から人がやってくる様子を構想したディズニー
 (オーランドのディズニーワールドは、昔はワニがいるような沼地だった)
 や、アイルランドに米国の間接業務誘致を構想したライアン・コリガン、
 携帯電話をみて「これからの銀行はこれだ!」と言ったシティ銀行の元CE
 Oジョン・リードなどを引き合いにしながら、構想力の重要性を具体的に教
 えてくれる。

 また、構想を事業として進めていくプロセスを「1、2、3/30、31、
 32/300」という数字で説明しているのが面白い。途中でジャンプして
 みることが必要で、そこが家業と事業の違いだというわけだ。詳しくは本書
 を読んで欲しいが、なるほどーと分かりやすい。

 週末起業じゃもうガマンできない・・・という方は、この本で、ガツンとい
 ってみよう。
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   ★★★★★+見えないものを見る

 
   ・まさに起業しようとしている方
   ・新規事業に興味ある方
   ・独立したいと考えている方

Posted by webook at 10:28

2003年11月08日

■金融維新(木村剛)

kinyuuishin.jpg「中小企業に貸せる」新銀行が生まれる!?

金融維新】 日本振興銀行の挑戦

   ===============================================
   |著者:木村剛
   |アスコム|2003年 09月
   |ISBN:4776201194|1,700円|349P
  ===============================================

 これは気概に満ちた男たちの現在進行形の物語である。日本復活のために
 新しい流れを生み出そうという7人の男たちの命をかけた心意気が伝わる。

 東京青年会議所の有志が中心になって設立される「日本振興銀行」。
    http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_kimura50
 その設立にまつわる男たちの物語だ。

 本書の著者木村さんが、社外取締役になっている。そのため、マスコミは
 うけねらいで「木村剛銀行」などと形容したりした。

 この銀行設立プロジェクトの中心になっているのは、落合伸治、35歳。
 オレガ株式会社という独立系のファイナンス・カンパニーの社長だ。そし
 て彼の構想に共鳴した男たちが周りを固める。著者の木村さんは、社外取
 締として参画し、むしろ厳しい眼でこの新銀行の経営を支援する立場だと
 いう。
 
 いつのころからか日本の銀行は土地や資産などに担保をとることで資金を
 融資し、人を見る眼が鈍くなってしまったようだ。
 そして、貸しはがしなど、安易な道に流れてしまう怠惰な構造が普通にな
 ってしまったらしい。
 そこで、本来の金融の道を目指そうというのが、日本振興銀行の趣旨には
 ある。日本の企業の99%を占める中小企業に対し、まともな金融サービ
 スを提供しようというものだ。

 幕末から明治にかけ活躍した安田善次郎の生き方を標榜しながら、新しい
 うねりを生み出そうとするこの人たちに注目してみたい。
 熱い男の情熱にあふれる本だ。
 へぇー銀行って、案外面白いじゃん!と思わせてくれる。

 ====================================================================

 

   ★★★★★+心意気

 
   ・今勤めている銀行を変えてみたいっていう方
   ・木村剛に興味ある方
   ・中小企業に味方したいと考えている方

Posted by webook at 17:07

2003年11月07日

■これから働き方はどう変わるのか(田坂広志)

korekaranosigoto.jpg

爽やかな風を感じたあなたは、きっと・・・
これから働き方はどう変わるのか
         すべての人々が「社会起業家」となる時代
   =========================================
   |著者:田坂広志
   |ダイヤモンド社|2003年 10月
   |ISBN:4478732663|1,500円|221P
   =========================================

 田坂さんの最新刊である。僕は二度読み、二度感激した。

 社会起業家というのは、比較的新しいコンセプトだ。英語で言えば、ソー
 シャルアントレプレナー。社会の役にたつことを行なう活動家ということ
 だ。しかし、安直にイメージするNPOとかボランティア活動だけを意味
 するのではない。これは、新しい働き方、新しい生き方の提案なのだ。

 これからの時代には「起業家」という言葉のイメージが変わるという。
  「新しい事業を起こす人」という意味を超え
  「事業に革新を起こす人」という意味、さらには
  「社会に変革を起こす人」という意味に使われる
 という。そして、起業家に「社会」がついた社会起業家は、会社や事業と
 いったこれまでの概念にとらわれず、未来を見すえた活動をする人という
 意味でもっと広い意味で使われる。
 
 だから、社会起業家は、営利企業にいても可能であり、また、ベンチャー
 のように新らしい事業を起こさなくても可能ということになる。あぁー、
 そうなんだぁと気が楽になる。
 あなたが好きで始めた小さな活動も、もしかしたら立派な社会起業家の活
 動かもしれない。なんだか、うれしくなってきません?。

 社会起業家の「報酬」とはなんだろう。
 収入や地位といった「結果として得られるもの」ではない。
 能力、仕事、成長という生き甲斐を生み出す「目に見えない報酬」だとい
 う。(そうだそうだ!)

 田坂さんは、よく「作品」という言葉を使う。僕はこれがとても気に入っ
 ている。事業やサービスや商品といった「作品」のほかに、もうひとつ、
 社会起業家の「歩み」そのものも素晴らしい作品だという。素敵だ。

 未来の世代の「礎(いしずえ)」となる覚悟を、社会起業家はもっている
 という。うーん、「はるか彼方を見つめる心」は、冒頭にある“石切職人
 の話”を連想させ、爽やかな高揚を覚える。

 本書を読むと、なぜか心が洗われる。静かな決意を促してくれる。

 何のために働くのか、何を求めて働くのか・・・そんな仕事の思想が問わ
 れる時代。競争社会の生き残りではなく、働く喜びをもとめる社会起業家
 になってみませんか?

 ちなみに、社会起業家フォーラムはこちら: http://www.jsef.jp/
 ====================================================================

 

   ★★★★★+未来の礎

 
   ・新しい働き方をしてみたいっていう方
   ・社会起業家に興味ある方
   ・何か世の中に役に立ちたいと考えている方

Posted by webook at 13:09

2003年11月06日

■コンサルタントの道具箱(G・M・ワインバーグ)

consul-dougubako.jpgxxの法則は、日常の中にころがっている!
コンサルタントの道具箱
勇気と自信がもてる16の秘密

   ==============================================
   |著者:ジェラルド・M.ワインバーグ/伊豆原弓
   |日経BP社/日経BP出版センター|2003年 07月
   |ISBN:4822281728|2,200円|264P
   ==============================================

 コンサルタントが使う各種の方法論やノウハウ本かと思いきや、さにあら
 ず。コンサルに限らず、ビジネス上でものごとに立ち向かう時に役に立つ
 心得を16の面白い道具箱として提示している。
 マーフィーの法則のように、ニヤリとさせるところがなんとも楽しい。

 例えば、

 # 何の意味もないものと思い込んでいるものには、意味がある。
    (ポランスキーの探し物の法則) ポランスキー=デリの店の名前

 # 魚にはいつも水が見えない。
     (背景の目隠し)

 # 依頼主はつねに自分の問題の解き方を知っていて、その解答を最初の
   5分間に口にする。
     (コンサルタントのヒミツ)

 # かならず予定より時間がかかる。
     (ジェリーのプロジェクト期間の鉄則)

 などなど。いずれも、世にある格言・金言ではなく著者の体験やふだん
 の生活の中から抽出したものだ。だから、プランスキーだのジェリーだ
 の固有名詞が登場し、そして身近に感じる。

 本書で学ぶべき事は、そういう観察とそこから導ける道具箱(洞察)は
 私たちにもできるということだ。今日の法則を何かみつけてみよう。
 昨日の経験にもとづき、僕もひとつできたぞっ!

 # 例年と大きく異なる企画は、排除される。
    (K学会と町内会に共通する慣性の法則)

 今日はあなたも、おひとつ作りません?。
 ====================================================================
 

   ★★★★+法則

 
   ・コンサルになりたいっていう方
   ・各種の法則に興味ある方
   ・自分でオリジナルな法則を考えたい方

Posted by webook at 08:49

2003年11月05日

■五〇歳からの人生設計図の描き方(河村幹夫)

50karanojinsei.jpg
 人生、多毛作だんべ?

五〇歳からの人生設計図の描き方

   =========================================
   |著者:河村幹夫
   |角川書店|2003年 08月
   |ISBN:4047041424|705円 |234P
   =========================================

 今、40代後半の方、50歳の節目の方に是非読んで欲しい一冊。
 そう、設計図や計画が大切なのだ。

 本書は、50代で転職を果たし、二毛作人生を歩んでいる著者自身が、そ
 の経験を踏まえ人生設計図の描き方を提案する本だ。

 おそらく今50代の方は、企業戦士として「本籍自宅、現住所会社」なん
 て方も多いことだろう。運良く会社の中で出世コースを歩いても(著者は
 その一人)、これでいいのだろうか?オレの人生・・・なんてたそがれ時
 に気分が沈むこともあるはず。

 本書は、そろそろ「仕事人生」と「自分人生」を分けた人生設計をしてみ
 ませんか?という提案である。なにも50代に限らない。

 最近、藤井さんの始めた週末起業がブレイクしているが、そのかなり前か
 ら著者は、週末500時間の活用を説いていた。自分人生を見つける地道
 な作業は、はやく始めたほうがよさそうだ。

 会社を離れても活きる人的ネットワークを作ろう、週末時間の活用が人生
 を変える、マイセルフ社長になろう・・・などなど、「そりゃいい!」と
 思わず行動に移したいヒントがたくさんある。

 実際に実行してきた著者だからこそ、説得力を持って迫ってくる。
 まずは、設計図ですな! 先輩!

 ====================================================================
 

   ★★★★★+人生設計50S

 
   ・そろそろ第二の人生をっていう方
   ・密かな夢がある方
   ・起業を考えている方

Posted by webook at 19:35

2003年11月04日

■できる人になるには勉強してはいけない!(久恒啓一)

benkyo-sitehaikenai.jpg
頭っぷしの強さは、足元をとことん掘るところから・・・。
できる人になるには勉強してはいけない!
          “職人ビジネスマン”のすすめ
   =========================================
   |著者:久恒啓一
   |青春出版社|2003年 11月
   |ISBN:4413034201|1,400円|
   =========================================

 「勉強してはいけない!」・・わぁーお、なんて心地よい響き。
 タイトルの魅力に引き寄せられた方も、本書を読み進むとナァールホド
 という感嘆とそれなら俺も・・という勇気が湧いてくるに違いない。

 本書は、久恒さんがどんな風に「仕事」に向き合ってきたか、そして、こ
 れからの人はどんな姿勢で仕事をすればいいかを逆説的なタイトルを使い
 ながら語り明かした本である。

 一年ほど前、久恒さんが青春出版の若い編集者と打ち合わせていたとき、
 編集者の当初の意図に反し「勉強なんかやったってダメなんだ。自分の仕
 事に全力を注ぐことが大切なのであって、むしろ勉強していけない」とい
 った論調でまくしたてたという。それじゃぁということで本書は生れた。
 
 普通の「勉強する」ということは、本や先輩のやり方や規程を理解して分
 かった気になる・・という意味だ。学校の勉強の延長線上にある。
 しかし、リアルなビジネスの世界は、そうはいかない。答えのないところ
 に(しかし、答えあちこちに落ちているのだが)解決策を見つけて実行し
 ていくのがビジネス社会だ。
 そこでは、普通の勉強ではなく、現場に根ざし、自らの頭で考え抜くこと
 が重要になる。

 普通は、勉強した知識+経験という素材をもとに、この仕事はこうやれば
 いいんだな・・・なんてすぐに納得してしまう。久恒さんは、そうじゃな
 いという。問題の本質は現場にあり、現場を自ら覗き、自分でとことん考
 えぬいてこそ、知識+経験+αが生れるという。αは「頭っぷし」とも表
 現されている。既成概念を「勉強しすぎた人」はもはやお呼びでないのだ。
 久恒さんが元勤務していたJALでの仕事、そして現在の宮城大学での広
 範な活動などを織り交ぜながら、できる職人ビジネスマンのコツを伝授し
 ている。」

 家の机にこの本を置いていたら、子供が「えっ???」という不思議そう
 な顔でタイトルを眺めていた。(君には10年後くらいに読んで欲しい)

 やはり、仕事は「上手にこなす」んじゃなくって、「とことん足元を掘り
 下げる」と地下水脈にぶち当たって一流への道が開けるようだね。
 よっしゃぁ・・掘るぞー!
 ====================================================================
 

   ★★★★★+頭っぷしの強さ

 
   ・なんか先輩のいうこと古いんだよねっていう方
   ・この一年で何かを変えたいと思う方
   ・勉強好きな方

Posted by webook at 08:29

2003年11月03日

■トリビアの泉-第2巻(フジテレビジョン)

hee=2.jpg

このくだらなさが、シビレル。へぇー

トリビアの泉(第2巻)

  =========================================
  |著者:フジテレビジョン
   |講談社|2003年 06月
   |ISBN:4063527034|952円|135P
  =========================================

 僕はほとんどTVを見ない・・・などといいながら、最近『真剣に』見て
 いるテレビがある。トリビアの泉。三田泉さん三田輝美さんのユニークな
 ユニットが発行するメルマガを支援するためだ。

 僕の職場では、プレゼンをやったあとにイントラでアンケートをとるのだ
 が、その採点は、『へぇ』である。(マジ!。だって面白くしなくっちゃ
 つまらないもの、仕事だって)
 それくらい、へぇはすでに「文化」になっている観がある。

 さて、この本、番組を本にしちゃおうという、言ってみれば安直な企画だ。
 しかし、売れている、すでに4巻がまで発行され、合計は200万部近い
 という。日本人は、無駄知識に対してさえ“勤勉”なのだ。笑

 この本は、第二巻。2002年10月~2003年3月までの内容からま
 とめたものだ。面白いのをご紹介しよう。

 ♪ 大山のぶ代は、「太陽にほえろ!」の脚本家だった 98へぇ
   大山のぶ代さん、ドラえもんの声優で有名だが、脚本家、料理研究家
   と活躍の幅はひろーい。

 ♪ アメリカザリガニにさばをあげると青くなる    96へぇ
   サバは鯖と書く。うーん、なるほど。。。?

 ♪ トマトは野菜か果物かを裁判で争ったことがある  79へぇ
   19世紀後半にアメリカであった事実。輸入税が野菜にはかかり
   果物にはかからなかったためトマト輸入業者がトマトは果物だと
   主張したもの。農務省との間で裁判となり、結局、野菜となった。

 ♪ ゴリラの血液型はすべてB型である        55へぇ
   僕のいるチームは、僕を除いて全員がB型。明日から見方を変えて
   みるか・・・。笑

 さて、番組スタッフの採用基準なるものも紹介されている。
 まず何をおいても大切なことは『くだらないこと』(笑)つぎに、『聞い
 たことはあるが見たことがないもの』だとか。
 そして、書き方もコツがある。事実をそのままいっても「見たい」とは思
 わないので、ひとひねりした表現がいいという。たとえば、「クリオネは
 6本の触手でエサを食べる」だとなんとなく分った気になってしまうが、
 「クリオネのエサの食べ方は恐ろしい」だと・・・え、どんなふうに・?
 と興味をそそられる。なるほどー。

 ちなみに投稿先はここ: 
    → https://wwws.fujitv.co.jp/safe/trivia/trivia.html

 いかん、Webookがトリビアメルマガになってきた・・・。
 ====================================================================
 

   ★★★★+80へぇ

 
   ・トリビアって何っていう方
   ・くだらない無駄知識に興味ある方
   ・楽しいことを考えたい方

Posted by webook at 09:34

2003年11月02日

■【ひよこの脳みそ(古嶋美加)~祝ご結婚

hiyoko.gif
あんまり感動的な結婚式だったんで・・・ 

ひよこの脳みそ】 言葉の辞典
   =========================================
   |著者:古嶋美加
   |朱鳥社/星雲社|1999年 12月
   |ISBN:4434000233|850円
   =========================================

 きのうは、古嶋美加さんと中澤健郎さんの結婚式にいってきた。
 うーん、いままでで一番感動的な披露宴だったねぇ。
 手作りの雰囲気、即興のお祝い演劇、フルート、素敵な司会、そして、
 新郎新婦から親御さんに宛てられた愛のメッセージ。
hiyoko=wedd.jpg
 その心のメッセージには、思わず涙が
 こぼれてしまった。来賓の皆さんも
 司会の方も潤む涙をこらえきれなかった。
 新郎の朗らか笑顔が人柄を物語っていた。


 さて、ひよこさんこと古嶋さんのデビュー作を再度ご紹介しよう。99年
 Webookで紹介した本だが、また読み返してみると味わい深い言葉の
 辞典に舌を巻く。たとえば、こんな言葉の洞察がある。
 
 【人生】 じぶんの愛の出し方を見つけ出す旅
 【愚痴】 こころのゴミ出し
 【けんか】 もっとなかよくなるためのチャンス

 これらが新生活で、新たな解釈が付け加えられるのだろうね・・。
 あ~順に言葉がならぶが、実はこの本には『結婚』という言葉がない。
 さて、これから二人の新生活が始まり、おそらくたくさんの驚き、喜び、
 落胆、悲しみ、励まし、いろんなものがまた新たに始まる。きっと、第二
 弾が生まれるに違いない。今日の二人をみてそんな確信を持ったのは僕だ
 けではなさそうだ。二人の門出のお祝いに・・・。
 
 ====================================================================
 

   ★★★★★+祝福

 
   ・自分はひよこだと思っている方
   ・言葉を大事にしたい方
   ・自分を表現してみたい方

Posted by webook at 13:38

2003年11月01日

■武家用心集(乙川優三郎)

bukeyoujin.jpg泣けるよ・・・まぁ、読んでみてよ。

武家用心集

   =========================================
   |著者:乙川優三郎
   |集英社|2003年 08月
   |ISBN:4087746631|1,500円|283P
   =========================================

 乙川さんの作品はどれを読んでも心に染みわたる感動がある。読んだあと
 は心を洗われたような気持ちや爽やかな余韻が残る。この作品もそうだ。

 どこか不条理な人生の岐路にたち、愚直だが人間性を失わずに生きる人た
 ちを見事な筆力で描いている。
 藩内の権力争い、親の介護問題、自立した女性の生き様など、武家という
 枠組みの中で生きる人たちの生き様を静謐なタッチで描く。どの作品も、
 つましい生活の中にも武士としてあるいは武家の女性として誇りをもって
 生きようとする様が心を揺さぶる。
 現代の僕達にも通じるようなところがあるから、読んでいると自分がそこ
 に居合わせるような感情移入を起こさせてくれる。

 藩内権力抗争の中、危うく貶められそうになった閑職の武士が正義を守り
 きる「倉田半右衛門」、出世にからんで友を陥れたことを詫びる太左衛門
 が、もっとたおやかなものに気づく「九月の瓜」、親の介護にまつわる人
 間の弱さと誠実を描いた「しずれの音」など、8編。
 いずれも短編とは思えない物語の展開があり、心の葛藤がジリジリと迫っ
 てくる臨場感がある。

 親の介護をふたつの家で押し付けあうような状況になる中、大切なものを
 つなぎとめる「しずれの音」は、思わず涙をはらりとさせてしまった。

 いつも思うのだが、なんでこんな物語が書けるのだろう・・・、不思議で
 仕方がない。時代小説は、乙川さん!。一度は読んでみたい。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+去りがたい時

 
   ・時代劇なんてと思っている方
   ・乙川優三郎にひたりたい方
   ・心の洗濯をしてみたい方

Posted by webook at 12:28

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