2005年03月31日

プロジェクトX挑戦者たち(〔29〕) ~ 日本放送協会

挑戦することで育つ

書籍情報

プロジェクトX挑戦者たち―コミック版 (〔29〕)
NHKプロジェクトX制作班
宙出版 (2005/02)
売り上げランキング: 66,201
通常3日間以内に発送

本のひらめき

NHKプロジェクトXは、根強い人気がある。あーあの時の・・という自分の生活とのかかわりと、そんなことがあったのか・・という発見があるからだろうか・・・。

プロジェクトXはコミック版まででていた。今日の本はその29号目。
コミックで楽しめ、しかも30分程度ですべて読めるのがいい。中学校の図書館においてもいいものじゃないかと思う。

さて本書は、戦後間もないころ、日大のキャンパスであった人力飛行機開発の物語である。

主戦後GHQによって「航空禁止令」がひかれ、日本の航空機産業は技術も人材育成も遅れをとっていた。そんな折、日大の木村秀政氏のもとで学生たちが人力飛行機の開発に挑む。

学生たちに夢のある課題を与えるにはどうしたらいいだろうか・・・木村は考えた。ある日イギリスの文献に木村の目が留まった。人力飛行機だ。

3年の努力とチームワークでついに日本初の人力飛行機リネットが飛行する。1966年2月。夜が明けきらない東京・調布飛行場だった。

熱いドラマをうまく伝えるコミックだ。親子で楽しみたい。

http://www.nhk.or.jp/projectx/124/


僕の思いつき

コミックでも刺激になる本は多い。テレビを見るよりずっといいかも。

鳥人間コンテストが毎年夏、琵琶湖で行われる。僕も一度だけ参加(応援)したことがある。
一瞬にかけるチームの汗と努力は、なかなかいいものがある。DoやOutputからは学びや気づきが多い。

マイ・プロジェクトXを漫画にしてみよう。


オススメ度

★★★★☆+人力飛行機

読んで欲しい方

・NHKプロジェクトXが好きな方
・歴史が好きな方
・漫画なら読めるという方

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2005年03月30日

頭のいい人は「場の空気」が読める! ~ 中島孝志

空気を読む・・・

書籍情報

本のひらめき

「どんなときも、二人以上の人がいれば、そこには場を占める“空気”が作られる」と著者は言う。確かに。場の空気、ってある。

気まずかったり、妙に盛り上がったり、しんみりしたり、意気投合したり・・いろいろある。そういう場で浮いてしまう人は、あとで「なんだよあいつ」という悪いイメージをもたれてしまう。

その場の雰囲気を読み、しかも、その場を盛り上げたり、沈んだ空気を切り替えたりできる人はまちがいなく「できるヤツ」の部類に入る。

ただし、そこに「あざとい雰囲気」があると逆効果。空気は実に微妙で繊細だ。

本書は、こうした場の空気を読み、そして引き寄せることの大切さと、そのコツを解説してくれる本だ。

「場の空気」はいろんなところにある。部下と上司の対話、顧客との対話、会議・・・などなど。そこに流れる場の空気とは、人の心の動きから生まれるエネルギーベクトルの方向性みたいなものだ。

聞く技術、認める褒める技術などコーチングのエッセンスが自然な流れの中で盛り込まれているのが好感。上司と部下や営業マンとお客様などの身近で具体的な対話(ダイアログ)がふんだんにあり、素肌で理解できるところがいい。また坂本竜馬、松下幸之助、斉藤一人、内田裕美・・・など著名な人のエピソードも興味深い。

場の空気が読めるようになりたいものだ。


僕の思いつき

場の空気をよくする方法のひとつに、褒める、認めるというのがある。人は自己愛がある。つまり認めてもらう褒めてもらうということにとっても敏感なのだ。だから、どんな些細なことでも褒められたらうれしい。

自分の部下のいいところをメモしておいて、いつかそういう場面に当たったらすかさず褒める。ボブ・コンクリンという脳六開発トレーナーの「スカウト・メモ」という方法らしい。

うし、いっちょうメモっておきましょう。

神様は準備のできた人にだけチャンスをくれるらしいから・・・
(メモ=準備)



オススメ度

★★★★★+空気を読む

読んで欲しい方

・場を盛り上げるのが得意な方
・雰囲気を変えるのが得意な方
・笑顔を雰囲気を変えられる方

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2005年03月29日

価値創造学 ~ 福田収一

 もっと知りたい?

書籍情報

価値創造学―知のマーケットを創造する技術経営
福田 収一
丸善 (2005/02)
売り上げランキング: 3,071
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

このごろMOT(技術経営)という言葉をよく聞く。
MOTとは Management of Technologyの略で「技術」と「マネジメント」を融合させて新たな創造を生み出そうという思想(学問)だ。

MOTは技術の市場化を考える学問ともいえ、現在世界で170以上の大学で設置されているらしい。日本では早稲田大学、芝浦工大がさきがけとか。

本書は、都立科学技術大学の福田先生がかかれたMOTの教科書である。

とっても分かりやすく面白く書かれている。教科書にしておくのはもったいない。(という形容は大変失礼だが・・・)汗;

線形の社会(20世紀)から非線形の社会(21世紀)へ、「考えて歩く」時代から「考えながら歩く」時代へ、プロダクト中心からプロセスやマーケット創造の時代へなど、身近な事例なども織り込んで時代の変化を眺めることができる。

技術とこれからの社会を見る眼を養いたい。


僕の思いつき

技術屋さんは、ついつい技術オリエントな発想をしてしまいがちだ。

しかし、プロダクトは使う人がどう思うかが一番のポイント。学問の世界もそういうマーケットインの世界に突入ということだ。

時代の変化をいろんな目で眺めてみるのも楽しい。

ほかにどんな目線があるだろう・・・。



オススメ度

★★★★☆+MOTをもっと

読んで欲しい方

・MOTに興味ある方
・技術系の大学にいる方
・価値を創造したい方

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2005年03月28日

知らないとハズカシイおとなのビジネスマナー ~ 西出博子

知らないとヤバイ!

書籍情報

知らないとハズカシイ おとなのビジネスマナー
西出 博子
日本実業出版社 (2005/03/09)
売り上げランキング: 5,708
通常24時間以内に発送

本のひらめき

本書は、ビジネスマナーの本だ。世の中にいろいろマナー本はあるが、本書はとても親切かつ分かりやすい。理由は簡単。あの西出さんの監修だからさもありなんである。

そろそろ新人君が職場に入ってくる。最初は集合教育。まだスーツもなれないういういしさがただよう。やがて、職場の挨拶もなじんだころ各部署に配属されてくる。たぶん、先輩がついていろいろ教えてくれることだろう。

本書は、その新人君より、その人につく先輩に読んでおいてほしい一冊だ。案外ビジネスマナーは、盲点があったりする。ふとしたときに「あれれ、ちょっと変かな」と思うこともある。そんなときは、この本に聞いてみるのもいいね。

取引先を訪問したとき、会議に出たとき、トラブルが起きた時、弔事や祝い事の時・・・などから、会社の数字(バランスシート)の読み方まで、広い範囲をカバーしている。

さて、本書の心、つまりマナーの本質を一言で言えば、

 「それは決して難しいことではなく、視点を“自分”から“相手”に
  替えることなのです。」

ということだ。なるほど。迷ったら、ここに戻ればいい。マナーはルールではなく、ハートだから。


僕の思いつき

新人君に教える『先輩』になったら、これはめちゃすごいチャンスと心得たい。なぜなら、人に教えるってことは、一番自分が勉強になるし、かつ成長できる機会になる。もし、来年度の新人君の世話役が決まっていなければ、上司にこう言おう。

 「xx課長、僕に世話役をやらせてください。」

よし、やってみるか・・といわせるためには、ちょっと準備がいる。自分なりに伝えたいこと、スキル、心得をまとめておくことだ。

 「こんなことを僕は伝えたいのです」

といって見せれば上出来。ただやらせてくださいより格段に意欲が見える。上司は、部下の何を望んでいるか・・・・「成長」という二文字。これだねぇ。


オススメ度

★★★★☆+知らないと・・・

読んで欲しい方

・あれれと思ったことがある方
・どこに座ればいいか迷った方
・新人にマナーを教えることになった方

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2005年03月27日

1日4分割の仕事革命 ~ 野村正樹

   4象限で考えよう!

書籍情報

1日4分割の仕事革命―なぜか仕事が速い人の時間術
野村 正樹
日本経済新聞社 (2005/03)
売り上げランキング: 6,932
通常24時間以内に発送

本のひらめき

本書は、ビジネスパーソンの一日を4つのゾーンに分けて、時間の有効な使い方を指南する本だ。

全体を捉えて整理するという目線はとても気持ちがいい。本書ではビジネスパーソンの1日を4象限にわけて捕らる。オン(仕事の時間)かオフ(自分の時間)かの縦軸と一人の時間か集団の時間かの横軸で4象限をきるのだ。

     ON
   (仕事の時間)
      |
      |
 一人---+---集団
      |
      |
     OFF
   (自分の時間)

左下の(一人+自分の時間)は、朝・出勤前の時間だ。早朝起業の時間である。週末、自宅で一人パソコンに向かう時もここにはいる。

4象限のそれぞれに効率的時間活用のコツが紹介される。たとえば、早朝出勤、新聞の読み方、すきま時間の活用、情報整理の仕方、5分前倒しの会議時間設定、手帳の利用、社外勉強会の選び方・・・などなど。広範なヒントはなかなかユニークで、ちょっと試してみたいものがある。

3月中に是非読んでおきたい一冊。


僕の思いつき

本書でとても印象的だった言葉は
「大切なのは、時間の全体像を総合的にとらえ、問題点を冷静に分析することです」というものだ。

すべてにおいて『全体を捉えて考える』習慣はとても役に立つ。

 この仕事は、何を目指したものなのか、
 このプロジェクトの関係者は、どういう広がりがあるのか、
 この判断は、将来どんな影響を与えるのか
 この定例業務は他部署とどんな繋がりがあるのか
 いまこの時間は人生のどういう意味があるのか

4月から新人を迎え入れる部署のセンパイは、こうした視点でものごとを伝えたい。

全体をまとめたものが、身の回りにどれだけあるか探してみよう。

なければつくっちゃおう。(上司はきっと喜ぶ。なぜなら、ほしいと思いながら上司もそれを持っていないことがよくあるから・・・)



オススメ度

★★★★☆+4分割

読んで欲しい方

・土日にTVをみて後悔した方
・明日からキッパリ生活をかえたい方
・時間を資源だと認識できる方

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2005年03月26日

能力を高める受験勉強の技術 ~ 和田秀樹

   あれはいったい何だったのか?

書籍情報

能力を高める 受験勉強の技術
和田 秀樹
講談社 (2005/03/17)
売り上げランキング: 1,606
通常24時間以内に発送

本のひらめき

このメルマガを読んでいる方のほとんどは、受験勉強の経験があるのではないかと思う。

 すでに終わってしまったあの辛い時期? 
 合格の表示に狂喜乱舞した楽しい時期?
 いずれにしてももう終わったことでどうでもいいこと?

いろんな見方ができるが、「あらゆることには意味がある」といわれるように受験勉強も冷静に分析すると面白いことが浮かび上がってくる。

著者は、東大医学部にいる間、家庭教師や塾経営など「受験勉強」を掘り下げた人である。医者になってからも受験勉強のベストセラー本を出している。
 http://www.hidekiwada.com

本書は、受験勉強って意味があったのか?という問いを考える内容だ。
受験で身につく能力には
「覚えた内容=コンテンツではなく、覚える能力=ノウハウである」
「いやなことでも、やらなくてはいけないことは”やる”能力である」
「既知の知識をそのまま使うのではなく、それを加工することで新たな問題を
 解決する能力である」
などいろんな見方があるという。

『社会に出てからどう活かせるかを意識しながら受験に臨むことが大切だ』というメッセージがとても印象的だった。そうなのだ、何につかえるか(アウトプット)を意識していればかなり取り組みがことなる。
なぜ?どうして?が分れば、どんなに辛い練習でも取り組めるのと似ている。闇雲にやるよりはるかにいいはずだ。

受験勉強というだれもが通った経験から、独自の面白い考察を導き出しているところが本書のユニークなところではないだろうか・・・。


僕の思いつき

受験勉強に対する批判や、偏差値偏重への警鐘など一般に広く認知されている問題があるが、それらを別の視点(別の意味があるのではないだろうか?)で眺めてみると面白いことがある。

たとえば、年功序列といえば、おそらくほとんどの企業で「そんな時代遅れな・・」という声が聞こえるはず。しかし、年功序列もいいところがあり、制度の稚拙さや運用を変えれば、実績主義との融合などもありえると思う。

なにごとも批判や反対の声を鵜呑みにする前に、自分自身で深く考えてみたい。



オススメ度

★★★★+受験の本質

読んで欲しい方

・受験生をかかえる親の方
・脳を鍛えている方
・受験勉強がなつかしい方

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2005年03月25日

未来を拓く君たちへ ~ 田坂広志

奇跡の一瞬。

書籍情報

未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか
田坂 広志
くもん出版 (2005/03)
売り上げランキング: 228
通常4日間以内に発送


本のひらめき

本書を読む前に、田坂広志さんの講演を聞くチャンスに恵まれた。3月9日の私には夢があるセミナーだ。涙を流しながら聞いた講演の感動は、今も新鮮。あのときあの場所であの人たちといっしょにいたことも、すべてが意味ある一瞬の奇跡だった。

本書は、セミナーのとき心にあふれた高揚を再び感じさえてくれる。「深い人生の洞察」にあふれた人生の道しるべだ。

未来を拓く君たちへと題して贈られるメッセージは、人生、地球、宇宙といった壮大なスケールがある。

今を生き切る覚悟、一瞬の奇跡に感謝する思い、感謝を義務へ、義務を使命へ高める喜び、そんなものを感じながら「成長しつづける人生」を生きてみたい。

本書が語りかける不思議な「声」や「意味」をかみ締めてみたい。


 自分の人生が、
 多くの人々のために、
 そして、世の中のために、
 大切な何かをなすために与えられた。

 その「使命感」に支えられたとき、我々の「志」は
 最も強い生命力を持ち、世代から世代へと伝わっていく。


次の世代への「礎」となる覚悟を持ちえたのなら、なんだか生きていることがとても素晴らしく感じられる。 あー、爽やか。

未来を拓く思索の旅に出かけよう。

僕の思いつき

宇宙が生まれてから137億円。「無」から「物質」が、それが複雑化して「生命」へ。さらに進化して「精神」が生まれ、「文明」を生み出してきた。しかし、いまだその文明は戦争も飢餓も貧困も解決できていない。宇宙はどこへ向かっていくのか。

宇宙時間の中では、私たちの存在は、ほんの一瞬。まばたきにも満たない一瞬のできごと。そう思うと今ここにいる自分という存在は奇跡ともいえる。

ここにいることが、あのひとと出会ったことが、今日おきる出来事がすべて、奇跡の一瞬。きっと意味がある「成長のための糧」。

今日は、誰かにどんないいことができたか・・・考えてみよう。

そうだ、この本をOさんにあげよう。



オススメ度

★★★★★+礎(いしずえ)

読んで欲しい方

・志を抱いている方
・未来へ投資している方
・宇宙時間が認識できる方

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2005年03月24日

2005年日本国際博覧会愛・地球博公式ハンディブック

いよいよはじまるでよ~!

書籍情報


本のひらめき

いよいよ明日、愛・地球博が開幕する。
名古屋弁でいうと「明日から、地球博がはじまってまうだがね」となる。

いっぺんくりゃぁ、見にいかなかんで。

自然との共生をめざしながら最先端のテクノロジーを体験する愛・地球博。静かな盛り上がりの中、多くの人が注目している・・。

本書は、その公式ガイドブック(ムック本)

春休み家族で・・という方は手にしておきたい一冊だ。僕はコンビニで手に入れた。

コマーシャルなどを見ていると、冷凍マンモス、働くロボット、リニモといったところがメインアピールで、とりたてて「すごーい」というものがない。ものすごい高い期待を裏切るより、意外に凄いでにゃぁーか!という予想外の感動を期待したい。

地球の未来を見に行こう。


僕の思いつき

ガイドブックをオリジナルで作ってみよう。
きっと、この本とは別の見方や見るべきポイントがあるに違いない。

参加者が作る公式ガイドブック・・・みたいなのがバーチャルにできたら面白いねー。こういうのやってみたゃーで。

個人的には、4/30、5/01にある

「世界のお巡りさんコンサートin愛・地球博」

に行ってみたぁところだわ。



オススメ度

★★★☆+地球の未来

読んで欲しい方

・愛知万博にいこうと思ってる方
・マンモス見るぞーって方
・長久手ってどこな?という方

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2005年03月23日

仰天珍道具事典(part1) ~ 日本珍道具学会

笑いの万華鏡! 

書籍情報

仰天珍道具事典 (Part 1)
日本珍道具学会
カタログハウス (1992/01)
おすすめ度の平均: 4
4 本当に仰天します


本のひらめき

実家にもどって家の整理をしていたら面白い本がでてきた。ふと手にとってパラパラ・・・・むふふふ・・・と笑いがこみ上げてくる。

実に楽しいカタログ本だ。「ほとんど実用にならない」というコピーがぴったりの妙な道具が紹介されている。とっても笑える本だ。

たとえば・・

 ▼三日坊主用百年連用日記
  今年こそは日記をつけようと決意して、三日坊主で終わってしまう人のた
  めの日記だ。毎年、1、2、3日までしかない! 100年分ある。

 ▼食器いらずランチョンマット
  食器の絵がかいてあり、そこにサンマとかごはんとかをもって食べる。

 ▼ふすま開閉用足ノブ
  ふすまは手で開け閉めするのがお作法なれど、足でやりたいときもある。
  そこでふすまの下のほうにつけるノブを開発。流麗のお嬢様がいるお家の
  ふすまにあればとっても笑える。

 ▼二進法そろばん
  デジタル時代のソロバンだそうな。玉がふたつしかない。
  うん? 二進法ってふたついるんだっけ? 笑

カタログハウスの「通販生活」編集部が企画したユーモア発明クラブがきっかけでできたのがこの本。読者にバカうけしたアイデアを作品化してモノにしてあるところが面白い。本書が出たのが92年。13年後のパートXが見てみたい。


僕の思いつき

日本珍道具学会というのがあって、会長の川上賢司氏がその定義を披露している。いわく、一番だいじな要素は「ほとんど実用にならない」ところだという。このほとんど・・というサジかげんが難しい。多少は役に立つ必要があるのだ。

あえてもうひとつ要素を加えるとすれば、「笑える」とろこだろう。

珍学説とか、経営珍学会とか考えたらおもしろいね。
14個の視点をもつアンバランススコアカードとか考えたらいいかも。笑
湿った空気に嫌気がさしたら、ひとつそういうのを捻ってみては如何?


オススメ度

★★★★☆+珍道具

読んで欲しい方

・ユーモアセンスを持ちたい方

書籍情報

margin-left:30px
・ジョークがすきな方
・カタログハウスをご利用の方

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2005年03月22日

すごい言葉 ~ 晴山陽一

私だけの言葉

書籍情報

すごい言葉―実践的名句323選
晴山 陽一
文芸春秋 (2004/10)
売り上げランキング: 10,950
通常4日間以内に発送

本のひらめき

世の中にはすばらしい言葉が残されている。名言・格言をメルマガにしている方もいる。本も何冊か出ている。
知り合いの方も自分なりに「すごい言葉」を集めている人がいる。僕もメールの署名につけるために心に響いた言葉を集めている。

さて本書は、著者、晴山さんがスゴイと思った名言を集めたものだ。「すごい言葉は、時代を場所を超える」という。僕もそう思う。

自分で名言を採集する過程は、人生の成長の過程と一致しているかもしれない。その時々の自分の成長レベルにあう心に響く言葉。書き留めておきたいね。

本書でひろったスゴイ言葉:

 人生は、その10%は私に何が起きるかであり、90%はそれに対して
 いかに反応するかだ。  (ルー・ホルツ 米フットボールコーチ)

 未来は現在と同じ材料でできている。(シモーヌ・ヴェイユ 仏思想家)

 まず人の名を忘れ、次に顔を忘れる。それからチャックを上げるのを忘れ、
 次にチャックを下げるのを忘れる。
 (ブランチ・リッキー 米大リーグ マネジャー)

 恋とは二人で一緒にバカになることである。(ポール・ヴァレリー 仏詩人)

 二種類の本がある。誰も読まない本と、誰も読む必要のない本である。
 (H・L・メンケン 皮肉の大家)

 小説を書くための3つのルールがある。残念ながら誰も知らない。
  (サマセット・モーム)

 君のオフィスはどのくらいの人が働いているんだい?
 半分くらいかな。(スマート・アレックの若者のための顔負けジョーク)

 ウエイター、いったいこのハエは私のスープの中で何をしとるんだね?
 背泳ぎのようですね。(同上)


僕の思いつき

集めた言葉。どうしよっか・・・・。
・・・・そう、そうだよね。笑

ちょいとサンプルをご紹介しておこっと。

 私には夢があるのスゴイ言葉:
 http://www.yumearu.com/kotoba.htm

 武沢さんのすごい言葉:
 http://www.e-comon.co.jp/word_show_list.php

僕はメールの署名にこういう一言のスゴイ言葉を添えるのが楽しみだ。場合によっては余計なおせっかいに聞こえることもあるから、人と状況に応じて使い分けるように心がけている。たまに、あの言葉素敵ですね・・・といった反応をいただくとこちらもうれしい。


オススメ度

★★★★★+私のすごい言葉

読んで欲しい方

・名言格言が好きな方
・素敵な言葉をみるとほっとけない方
・来賓のご挨拶でしゃれたひとことを言いたい方

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2005年03月21日

有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房 ~ 綾小路きみまろ

笑う門にはきみまろ

書籍情報

有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房 PHP文庫
綾小路 きみまろ
PHP研究所 (2003/12/02)
売り上げランキング: 7,682
通常24時間以内に発送


本のひらめき

職場の仲間に親孝行な人がいて、彼は、田舎からでてきたおふくろさんを綾小路きみまろの独演会に連れて行った。笑いと涙の独演会だったにちがいない。えらいねぇー。うらやましいねぇ。

僕は、以前、出張で乗った飛行機の機内の番組で、この面白いおじさんにハマってしまった。とても面白いギャグがたまらず、ゲロぶくろにメモをとったくらいだ。

さて、本書はきみまろ独演会の録音を文字にしたものだ。いくつかの独演会記録の間には、著者の芸人道の記録があり、これがまた面白い。それを読むとまたファンになる。

微妙にセンターをずらした視点から繰り出される独特の毒舌は、笑えないようで笑えるツボがある。

たとえば:

 ここまでやってこれたのは、誰のおかげでもありません、ここにおいでくだ
 さいました、おひとりおひとりのお客様の前でやってる、私の力です。

 ・・・その母も、3年ほど前、94歳という若さでこの世を去りました。
 94歳でした、急死でした。きれいな母でした。私は母に似たのです。

 このあいだ老人ホームにいってまいりました。・・・
 テーブルの上に入れ歯がおいてありました。「おじいちゃんこの入れ歯
 いつ使うの?」と聞いたら「歯を磨くときにいれるんだ」と。返す言葉
 がありませんでした。

普通の人が日常にふと目に触れるペーソスまでも笑いに変化させてしまうきみまろ。毒舌ギャグで時代を切り取る魔術師のようだ。


僕の思いつき

著者の生い立ちの記も興味深い。昭和25年鹿児島で生まれた少年は、ものまねがうまかった。やがてアナウンサーを目指して上京し、夜学に通う。学費かせぎではじめたキャバレーのバイトで司会のチャンスを得る。そこから今のきみまろの原型がスタートする。森真一や小林幸子の専属司会などをへて、現在の「綾小路きみまろ」がある。その半生記も読み応えがある。

物事をセンターシフトさせて眺めると、意外なものが見えることがある。どんずまりの問題があったら、ちょっときみまろしてみるといいかもね。

それから、つらいことや、かなしいことも。

もしできるなら、父親にきっまろをきかせてあげたい・・・・せめておふくろにはテープをあげよう。

きみまろサイト:  http://www.kimimaro.com/


オススメ度

★★★★☆+きみまろ

読んで欲しい方

・笑いとばしたいことがある方
・ギャグがすきな方
・あやのこうじきみまろって?という方

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2005年03月20日

「あの人イヤだ!」と言う前によい・・~ 久恒啓一/和泉育子

人と人の間に・・

書籍情報

「あの人イヤだ!」と言う前によい人間関係をつくる「心の習慣」
久恒 啓一 和泉 育子
全日出版 (2005/03)
売り上げランキング: 84,144
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

人が感じるストレスの中で大きいのが「人間関係」。良好な関係がある場合は問題ないが、顔を見るのもイヤだというような人が同じ仕事仲間だったりするとそれはひどいストレッサーになる。

しかし、よのなか人との関係なしには生きていけないから、できれば人間関係をうまくやっていくコツをもっていたいものだ。

本書は、図解の達人久恒さんと、エニアグラム(性格による自己分析)の和泉さんの対談形式の本である。

お二人の体験やエピソードが披露され、人間関係をうまくやるコミュニケーションの心得や対処法が紹介されている。

例えば:

 人間関係は行動の後からついてくる。(久恒さん)

 「今このように進行している」という説明や連絡はコミュニケーションの
 上できわめて重要である。(久恒さん)・・・そうそう!

 本当の自分を知ることは、自分の中からでてくる言葉を見つめるところ
 からはじまる。(和泉さん)

などなど。

ふんだんに図解も書かれているので、親切。


僕の思いつき

人は成長するために存在している・・・そんな田坂さんの言葉を思い出した。成長のエネルギーは、人との関係の中に隠れているような気がする。

よりよい人間関係を作る工夫をいろいろ意識して行動してみたい。素敵な出会いは、人を大きく前進させてくれる。

出会いと別れのこの時期。未来にも続く関係の糸口を開いておきたいねー。

「成長の旅」に旅立つ人に乾杯!



オススメ度

★★★★+人間関係

読んで欲しい方

・人間関係にお悩みの方
・あいつとうまくやりたい方
・人の気持ちを理解したい方

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2005年03月19日

たった3分で見ちがえる人になる ~ 中谷彰宏

神様のスポットライトを・・・

書籍情報

たった3分で見ちがえる人になる テンションがあがって愛される50のヒント
中谷 彰宏
PHP研究所 (2005/03/05)
売り上げランキング: 4,061
通常24時間以内に発送

本のひらめき

きのうセミナーでお会いした大勝さんが素敵なことをおっしゃっていた。「中谷さんは本を書くにつれどんどんよくなってる一人です」と。

なるほど・・・そうだったのか・・と改めて思った。
中谷さんのファンは多く、また根強いものがある。面接の達人だったり、サービスの達人だったり、ジャンルは異なるがいつも「 move your heart」のメッセージがある。

今回は「キッパリ!(上大岡トメ)」の中谷彰宏バージョンのような本である。
    → http://webook.tv/archives/000361.html

ふだんの生活や仕事の中で、どんなところに気をつけたら「違う自分」になれるのか・・・そんなヒントが書かれている。例えば:

 * 具体化とは、紙に書いていくことだ。

   具体的なものと抽象的なものと比べると、具体的なもののほうが
   はるかにエネルギーがある。という。エネルギーがあるってのがいいね。

 * 長い仕事ほど、まず、始めよう。

   長期の仕事やプロジェクトは、それが重要でもつい後回しになったりす
   る。だから、「とりあえずやりましょう」がいいようだ。

 * 自分なりのヒーローを持つ。

   できれば自分がヒーローになっちゃいたい。野村潤一郎さん(獣医)の
   言葉が素敵だ。
   「獣医として命をかけて、寝る間を惜しんで365日無休で仕事をする
    のは、ヒーローだ。ヒーローの生き方を獣医という形でやっているの
    だ。」・・・かっこいい!。
   PCの上に、ヒーローのフィギィアを置こう。
   http://www.sekaibunka.com/book/syosai/4418045155.cfm

 * 怒るよりも「いっぱいいっぱい、なんだな」と許してあげよう。

などなど。3分間でヘンシンしてみよう。


僕の思いつき

もうひとつダメオシの一番:

 顔を上げると、スポットライトがあたる。

   「大勢いる中で目立つ人は、顔があがっています。」
   「顔を上げると、太陽というスポットライトを受けられます。」

そうそう、姿勢がよかったり、歩き方がよかったり、顔を上げて人の話をきくってのは、すんごくいいような気がする。

見違える人になるヒントはいっぱいあるはず。自分なりに考えてみよう。

僕のをご紹介:(子供にいつも伝えたいセリフ)

 「その、アリガトウってのがお父さんはしびれるんだなー」

あなたのを聞かせてください。



オススメ度

★★★★+見ちがえる

読んで欲しい方

・下がったテンションを上げたい方
・これから何かにチャレンジしようとしている方
・見違えるようになったねといわれたい方

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2005年03月18日

あと2年!中国株 ~ 柏木理佳 + BBB当選者発表

   始めないと、はじまらない。 

書籍情報

あと2年!中国株 リスクを回避して、確実に儲けよう
柏木 理佳
ダイヤモンド社 (2005/03/11)
売り上げランキング: 57,964
通常24時間以内に発送


本のひらめき

中国は熱い。過熱気味な経済成長は、じゃっかんブレーキがかけられているとはいえ、この先2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博にむけて、まだまだ発展途上の昇り龍だ。

こんなとき中国株で資産を増やすのもいい。著者の周りには、中国株で1億円資産が増えたとか、半年で二倍になったとか景気のよい声もあるという。

ただ一方で痛い目に会っている人もいて、多くの人は「中国株は怖いと思いながら、その懸念を解消しないまま投資している人」だという。政治的な問題、元が切り上げられたらどうなるか、デイスクローズの信頼性は・・・など、勘どろころは押えておきたい。

本書は、中国株の経験豊富な著者が、初心者にわかりやすく書いた指南書。

ポイントは5つ。

 1)大きく膨らむことに注目するなら、増資銘柄を選ぶ
 2)確実に増やすなら高配当利回り銘柄を選ぶ
 3)新しい政策発表、A株に注目する
 4)ストップ高のない香港試乗で大きく化ける銘柄を選ぶ
 5)株価が1米$以下、PERがその産業の5倍以下の銘柄を選ぶ

政治家がかかわっている企業は、政府筋の情報がいち早く入手でき、政治的リ
スクを少なくできるようだ。ビルゲイツが購入した「北人印刷」の取締役には
証券管理委員会の関係者だという。なるほど。  http://www.beirengf.com/

具体的な事例とやさしい解説。中国株をはじめたい人におすすめの本。
今買って、オリンピック前に売り抜ける・・・ってどう?


僕の思いつき

柏木さんとは、いぜんラジオの番組で対談したことがある。東洋証券の椋目さんとご一緒に中国のワクワクするお話を伺った。
http://www.usen-cs.com/station/business/pdf/BS26.pdf

「3万円から始めるわかる儲かる中国株」→ http://tinyurl.com/51h5

これもお薦めだったね。

貯金を眠らせているなら、ちょっと投資してみるのもいい。
昨日、東証一部上場を果たしたカブドットコムは、公募価格の二倍の値がついたようだ。個人の投資家がいまチャレンジしているところのようだ。

始めると分かる、スタートすると見えてくるものもたくさんある。生きた勉強ができるし、ちょっとトライしてみますかね。



オススメ度

★★★★★+リスク回避

読んで欲しい方

・中国株を指をくわえて見ている方
・他人に流されながら投資している方
・リスクが認識できる方

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2005年03月17日

売上2億円の会社を10億円にする方法 ~ 五十棲剛史

それは劇団です!

書籍情報

売上2億円の会社を10億円にする方法 業績アップの「設計図」、教えます。
五十棲 剛史
ダイヤモンド社 (2005/03/11)
売り上げランキング: 116
通常24時間以内に発送

本のひらめき

人も会社も成長のステップというものがある。衣服もシステムもその状況にあわせてちょうどいいものを使うのが望ましい。

本書は、2億円企業を10億円企業にステージアップする方法を、船井総研のカリスマコンサルタント、五十棲(イソズミ)さんが開示したものだ。

とっても分かりやすく、かつ奥が深い。

業績アップの設計図は、概略こんな感じ:

 まず、社長は、その仕事の仕方をガラっと変える必要がある。
 2億円までは、大方は社長の営業力とカリスマ性でひっぱっていけるが
 それ以上は、システムとして会社を作り変える必要がある。

 2億円までは一人芝居。10億円は、劇団だ。
 このメタファーはとてもしっくりくる。

 再構築すべき事業の設計図を式でいうと

   ビジネスモデル = マーケティング + マネジメント

 となる。
 社長を1とすれば、営業マンは0.3くらいのパワーが普通であり、それでも
 売上が伸びていく仕組みつくりが必要だ。
 マネジメントの重要な部分は、社長の仕事=採用+人の育成 ということだ。

 10億円企業になるには、社長は現場から引っ込んで、設計図を描き、シス
 テムが機能するように努力することが必要だ。

マイカンパニー → アワカンパニー → パブリックカンパニーの成長には、ステージに応じた対応(社長業のあり方)がある。

人も多くなれば、評価も必要になる。そのとき、「会社のミッションや行動規範にもとづいて、どれだけそれに沿って行動できたか・・」という理念に基づく評価がいいという。これ、ちょっと新鮮! 深く考えてみたいね。

今日の本を読んで、まず頭に思い浮かんだのは、S社のWさん。これ、ちょうどピッタシかもって思った。


僕の思いつき

成長のステップを分けて考えるというのは、いいことだ。子供でも、自分がやってるスポーツでも、ビジネスでも・・・。

身の回りの「成長」の過程をステップわけしてみよう。

もし、部下がいるマネジャーなら、

 基礎体力期、ガムシャラ期、サイドシフト期、変革期、プロモート期、
 スピンアウト期、・・・とかいろいろ考えてみるのも楽しいねぇ。

子供がいるなら

 幼児、素直期、反抗期、大人への移行期、社会人入門期、独立期・・・

とか考えても面白い。

さて、自分自身を振り返り、このさき何十年もステップ分けしておこう。



オススメ度

★★★★★+設計図

読んで欲しい方

・社員を使ってる方
・会社を興した方
・成長するのが好きな方

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2005年03月16日

7つの習慣小学校実践記 ~ 渡邉尚久

小学生だってミッションステートメントを書くのだ!   

書籍情報

7つの習慣小学校実践記―ミッションが書けた!自分が変わった!!
渡邉 尚久
キングベアー出版 (2005/01)
売り上げランキング: 1,073
通常24時間以内に発送

本のひらめき

スティーブン・コビーの「7つの習慣」に共感を覚えた方は多いと思う。小学校の先生である渡邉さんもその一人。

渡邉さんが普通の人と違うところは・・・・その後。いいと思ったことを行動に移したところだ。

本書は、「7つの習慣」を子供達にも伝えたいと、授業の中で使い、子供達がそれに触発されて「成長」した実践の記録だ。感動的。

僕達もむかしそうだったように、今も子供達はとっても素直だ。黒いものは黒いといい、いいものはいいという。そして、素晴らしいものには敏感に反応してくれるところがなんともウレシイ。

渡邉先生も、日々そうした経験の中で自らを成長させていらっしゃることだろう。うらやましい。

授業の実際の模様や、使った題材、子供達の反応や感想などが紹介されており、教室(現場)の生の様子が活き活きと伝わってくる。

田坂広志さんの表現でいえば「行する(ぎょうずる)」ことの大切さを感じた一冊。

ちなみに7つの習慣って何かというと
 1)主体的に行動する習慣(自分のやることに責任をもつ)
 2)目的をもって始める習慣(自分の使命と目標をはっきりと)
 3)一番大切なことを大切にする習慣(重要事項を優先)
 3)WinWinを考える習慣
 4)理解してから理解される習慣(人の話を聞くコミュニケーション)
 5)相乗効果を発揮する習慣(創造的な協力を発揮する)
 7)自分を磨く習慣

7つの習慣を教室で再び・・・


僕の思いつき

先日のマインマップセミナーにご参加いただいた島根県の校長先生から、中学生むけにセミナーのご依頼をいただいた。

以前、岐阜の母校で講演をさせていただいき、ものすごくいい経験をさせていただいたこともあり、即お引き受けした。

今日の本は、学校の先生が、自らよいと思った考え方(7つの習慣)を生徒たちといっしょに実践した記録だ。
学校の先生がこういう素敵なことをやってくれるのもいいし、また、学校外の人が学校へいってやるのもいい。

誰かのために役に立ちたい・・・その一心は、きっと自分を成長させてくれるから。

なんか考えてみません? 次の世代にできること。きっと楽しいから。



オススメ度

★★★★☆+実践

読んで欲しい方

・7つの習慣を読んだ方
・小中学校の先生
・学びと成長が好きな方

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2005年03月15日

戦略マップ ~ 澤根哲郎 + ポロロッカ作戦

日本初!

書籍情報

戦略マップ バランス・スコアカード実践活用法
澤根 哲郎
PHP研究所 (2005/03/16)
売り上げランキング: 16
近日発売 予約可


本のひらめき

世の中のことは、やさしく説明しようとすればするほど本質的なものに迫ることになる。なんでも小難しくいうのは簡単だが、人に分かりやすく説明するのは案外難しい。

メタファー(比喩)や、日常の出来事との対比、経験の引用などさまざまなものを活用して、「わかりやすく」するのが肝心だ。

分からないものは伝わらない・・・からだ。

バランススコアカードという経営手法も、これまで40冊以上の本が登場している。大元はキャプランとノートンの原書の翻訳(吉川教授、櫻井教授)がある。その中でも一番分かりやすいと密かに思っていたものは、某山氏が書いた「バランススコアカードの使い方がよくわかる本」だった。

本書は、その上を行く分かりやすさではないだろうか。バランススコアカードのコンセプトの中でも戦略マップに注目し、「自分の考えを引っ張り出し、磨きをかけて実行に移す」ためのツールとして、非常に分かりやすく解説してくれている。

中小企業向けを意識し、戦略マップに注目した本書は、良質なセミナーを聞いているような読みやすさがある。

戦略とは目標を達成するための仮説です、というのはよく言われる表現。しかし、これを、戦略=「こうしたらこうなるんじゃないか」の連続、というのは誰でも出来る技ではない。本書には、こういう身近さがある。

 必要なことは数値(分析)ではなく、活動について考えることなのです。
 話は短くないと伝わらないのです。
 文化とは繰り返される習慣のカタマリなのです。
 形を持つということは、実はそれだけでものすごく強力な
  影響力を持つのです。
 最高ではな「くとりあえず」の戦略マップを目指しましょう。
 始めさえすれば、道はすでに半ばです。

などなど・・・心に残るフレーズは、とても親近感があっていい。
(次のセミナーで使っちゃおう。笑)

禁煙やダイエットなどの事例も使いながら、とっても分かりやすい。そして、なにより、使ってみよっか・・・という気にさせてくれるところが最高だ。


僕の思いつき

春といえば、人事異動の季節。仲間も変われば上司も変わる。
この時期は、けっこうチャンスである。何の?

そう「変わる」ことのチャンス。
3月に年度のレビューを行い、来年度をどうするか。そんなことを考えるチャンスである。

あー又いつものやつか・・と思うか、よしいっちょう考えるか・・と思うか、そこが分かれ目。

BSCとか、戦略マップとか、あまりこだわらなくてもいい。ただ、やりたい思いや目標を考えて、絵にしてみることをやってみよう。それだけで、たぶん大きな変化がある。

さらに、それを分かりやすい形にするには、それなりの工夫や技がある。それは、この本を参考にしてみるといい。ものは試し! ご相伴あれ!

アマゾン・ポロロッカ大作戦というのが密かに進行中だ。
ランキングをみんなで上げちゃおうというもの。(僕もこれで遊んだけど、結構楽しかった)その実況は、こちらに ↓

 http://www.urban.ne.jp/home/sawane96/strategymap.html


オススメ度

★★★★★+引っ張りだす

読んで欲しい方

・バランススコアカードを使ってる方
・BSCを勉強したことある方
・小規模企業の社長さん

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2005年03月14日

私の覚え書 ~ 野田昌之/山田学

言い残したいこと・・・

書籍情報

私の覚え書―自分の意志を、子供へ
山田 学
ワンツーマガジン社 (2004/05)
売り上げランキング: 108,403
通常4日間以内に発送


本のひらめき

先日の田坂広志さんの講演会は、心の奥底に響く素敵な言葉がたくさんあった。
その一つに、一瞬一瞬を大切にするというのがあった。明日死ぬかもしれないと思えば、今この一瞬はとてもいとおしいものになる。道に咲く野草にもなにか命のつながりを覚えたり、そよと吹く風に生きてる喜びを感じたり。
永遠に続く一瞬を大事に・・・そんな気持ちになってくる。そんな気持ちや覚悟で臨めばすべてのことが異なったものになってくる。

今日の本は、自分との対話を始める一歩としていいかもしれない。

ラストメッセージとか、エンディングノートとか、この世を去るにあたって自分の思いを子孫に伝えたいと思うのは人情だ。そのためのマイブックである。自分の歴史、株、保険、不動産など遺産相続にかかわる情報、所属している団体、葬儀のことなどを整理して書き残そうというものだ。

一瞬を刻み込む時間の流れを、書き残しておきたい・・・。そんな衝動にかられたら、参考に読むといいかも。


僕の思いつき

さて、この本にそって書き残そうと思い、実際に実行された方は、多分年配の方が多いにではないだろうか。あるいは余命あと1年とかの宣告を受けた方かもしれない。

この種のノートブックは、本屋さんにいくと案外たくさんの場所を占めている。これからは生まれる人より、なくなる人のほうが多くなる時代に突入するのだから当然かもしれない。

自分史というのもひところはやった。
若い人たちは、未来のビジョンを描くことに凝っている。

親が残してくれた成長の記録、自分が描く未来ビジョン、そろそろ振り返りたい人の自分史、そしてラストメッセージ。

宇宙的な時間軸(137億年)からすれば私たちの生は一瞬のまばたき。それでもいろいろなものを残したいのが私たち。さて、あなたは今どこらへんに?。



オススメ度

★★★☆+残したい

読んで欲しい方

・自分史を書いている方
・遺言を書いたことがある方
・日記を書くのが好きな方

Posted by webook at 15:16 | TrackBack

2005年03月13日

英語で紹介する日本と日本人 ~ ノヴァ+MindMapSeminar

駅前留学!

書籍情報

英語で紹介する日本と日本人―外国人の興味と疑問364に答えられる本
松本 美江
ノヴァ (2000/09)
売り上げランキング: 3,149
通常24時間以内に発送


本のひらめき

駅前留学というノヴァのコンセプトはなかなか面白い。東京電力(TEPCOひかり)との提携でお茶の間留学なんてのも始まっている。業績(財務)もここ数年ずっとのびている。やはり日本人は英語が好きらしい。

さて、ノヴァは出版にも力を入れて独自の本を出している。今日の本はその一つ。

これまで日本のことを英語で紹介する本はいくつか出されていたが、この本はなかなかユニークなところがある。

日本の文化、国土、歴史といった項目で日本語と英語の解説がされている。その後に「外国人の疑問」というコーナーがあり、なかなか鋭い質問が取り上げられている。そこがユニーク。

例えば:
 天皇陛下のお給料はいくらですか? それは誰が払っているのですか?
 How much is the Emperor paid? And where does that money come from?

日本食がガンを抑制するというのは本当ですか?
 Is it true that Japanese food is goor for preventing cancer?

神戸牛を作るために、マッサージをするというのは本当ですか?
 Is it true that farmers who produce Kobe beeef massage their cows?

など、普段思いもつかない質問は、トリビア的で楽しい。よい質問は、興味をそそり、意欲を持続する効果があるようだ。


僕の思いつき

日本の国旗は日の丸。16世紀に日本船を識別するために使われていたそうだが、これが正式に国旗(National Flag)となったのは、なんと1999年だそうな(へぇ)。国家の君が代も同じ年に正式な国歌(National Anthem)となっている。

英語でも会計でもあるいはマーケティングでも、ちょっと視点を変えた面白い質問を考えてみるといいかもしれない。子供が大人に質問をするとき、時々答えに窮する本質的な(あるいは哲学的な)ことを聞くことがある。そんなものが出てきたらシメシメ。

質問を考えてみよう。



オススメ度

★★★★+うさぎ

読んで欲しい方

・駅前留学のカンバンをみたことがある方
・英語を使いたい方
・質問するのが好きな方

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2005年03月12日

中学生のための英語ジョーク集 ~ 早坂信

J(oke)でこう!

書籍情報

中学生のための英語ジョーク集
早坂 信
開隆堂出版
在庫切れ

本のひらめき

本書はわずか36ページの薄い本である。中学むけの英語のクイズで、基本的な英語を勉強しようというものだ。値段も398円で、気楽に買えるところもいい。

どんなクイズ(とんちやジョーク的なもの)があるかというと・・・例えば

  Where does Friday come before Thursday ?
(木曜日の前に金曜日がくるところはどこ?)

常識的に考えるとうーん・・・そんなところはないけれど・・・となるが、実は、辞書の中( In a dictionary )である。アルファベットのFはTより前にある。これは中学1年向け:笑

では、これはどうだろう?

  What occurs once in every minutes, twice in every moment,
but not in an hour ?
(毎分一回起こり、毎瞬間2回起こる、でも1時間には
   一度も起きないものは? )

これはクイズにしとこう。こたえはブログ日記に書いとこう。

英語もこんなふうに面白くやったらいいねぇ。


僕の思いつき

英語のメルマガは、実は人気が非常に高い。日本人の英語に対する勤勉さは、いまも非常に高いからだ。石田健さんの「毎日1分!英字新聞」は読者10万人を超えるすごいメルマガになっている。
 http://www.ka-net.com/magazine.html

ほかにもたくさん英語のメルマガがあるが、こういうジョークやクイズの英語メルマガがあるといいねぇ。(もうあるかもしれないけど)

なければはじめてもいいねー。どう?



オススメ度

★★★☆+中学生といっしょに

読んで欲しい方

・英語を勉強してる方
・英語のメルマガをとってる方
・英語のメルマガを出したい方

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2005年03月11日

一人で20人分の売上!新人ツルちゃんの接客営業 ~ 鶴岡秀子

お客様を好きになる・・・すべてはここから。

書籍情報

一人で20人分の売上! 新人ツルちゃんの接客営業 お客様に「ありがとう」と感謝される幸せな仕事
鶴岡 秀子
ダイヤモンド社 (2005/03/04)
売り上げランキング: 174
通常24時間以内に発送

本のひらめき

本書は、営業ノウハウの本ではない。もっと奥深いもの~仕事とどう立ち向かうのか、どう生きるのか~みたいなものがにじみ出ている。感動的な内容がある。この本に出会ってよかった!きっと読後にそう思えるはず。

本書は、著者のツルちゃんが、アパレルのお店に入社して1年間に起きたこと(経験)をもとに書かれている。新米販売員のツルちゃんが1年後、どうして20人分の売上を一人で出せるようになったのか・・・その成長の記録だ。

 お客さんのことを第一に考えて接客する

 営業=売上+お客さんへの感謝

 まずお客様、そして仲間、に何ができるか

 本当のお客様にサクラになってもらう

 顧客満足を上げるためには店長も使っちゃう

 お客さまの「タンス在庫」も把握する

などなど、アパレルに限らずどんな業界にも通じる接客の心得。営業や接客がビジネスの重要な場面であることはだれもがわかる。わかるけれど、本当のところが分からない。だからこそ、ツルちゃんのように、その現場で成長できることはとっても素晴らしい。

ビジネス経験をつむなら、営業の現場が一番・・・とは、先日、トレンドプロの岡崎社長に伺った言葉。まさにそれを実感させてくれる。

そして、人は「成長することが一番うれしい」という田坂さんの啓示にも通じる。この本を読んで、なんだかとてもウキウキしてきた。

ツルちゃんが一年の素晴らしい「成長」を遂げたあと、部署を卒業することになる。そして、そのとき起きた素晴らしい出来事。
それは、店長がベストマネージャー賞を受賞したこと、お店の業績がぐんと伸びたこと・・・いろいろあったが、多分一番はこれ・・・
信頼してくれたお客様から、「みんないただくわ」といっていただいたことではないだろうか・・・。ツルちゃんのコーディネイトだから間違いない、すすめてもらった洋服は全部買っちゃいます・・こんなうれしいことはない。

新人さんが駆け抜けた一年。そのお店でおきた「成長の記録」は、職場の人やお客さんなどすべての人にとって「伝説の記録」になっているに違いない。

超~~おすすめ!


僕の思いつき

実は、この本の著者ツルちゃとは、本が出る前にお会いした。とっても元気な方である。本書に書かれたアパレルでの営業プロの成長記録は、伝説的なストーリーだ。

今また新たな伝説(伝説のホテル)を作るために奔走中だ。このホテルは僕も心から応援したい。いつか新たな伝説の本がでることは間違いない。またそれも楽しみである。

ツルちゃんの人生のテーマは

  出会うこと、起きることのすべてに意味を見出し、
  発展させる努力をすること

だという。全ては必然。奇跡の一瞬を大事にしていきたいねー。

さて、あなたの「伝説」になるストーリーは何だろう・・・。ぜひまとめておこう。もし、まだなら、My伝説のシナリオを作っておこう。



オススメ度

★★★★★+伝説の成長軌跡

読んで欲しい方

・仕事を成長の場だと思ってる方
・会社を学校だと思ったことがある方
・お客様に喜んで欲しい方

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2005年03月10日

スウェーデン式アイデア・ブック ~ フレドリック・ヘレーン

空想は知識よりも大切だ。(アインシュタイン)

書籍情報

アイデア・ブック スウェーデン式
フレドリック・ヘレーン
ダイヤモンド社 (2005/03/11)
売り上げランキング: 380
通常24時間以内に発送


本のひらめき

今日も、いつもと違う脳みそを使ってみよう。本書は、スウェーデンからきた創造性をを育むアイデアの本だ。

どんなアイデアの出し方があるかというと・・・
 メタファーで表現する ~ 鳥に関連したアイデアのメタファー
 いつものやり方(を脱する)~ 習慣に支配されたいつものやり方
 既存の知識を無視する ~ 背面とびで金メダルをとったフォスベリー
 おおかたはまだ行われていない ~ イケヤの信条より
 昔のほうがよかったとは限らない ~ パトカーの青いライト
 
などたくさんの気づきと、やってみたい衝動が生まれるはず。

欧州のパトカーや救急車は青いライトらしい。第二次大戦中ゲシュタポが連合軍からみつからないように青いライトを使い始め、それを他国が真似た。戦後もそのまま残ったという。つまり、目立たないようにと使ったライトが目立つために使われているというのだ。(へぇー)
会社でも同じような情況がある。

それぞれの章の最後にお題が書いてある。
上記の場合は「あなたの業界で常に同じような方法で行われてきたルーティン作業を4つ以上あげてみよう」である。

エジソン(発明家)、アインシュタイン(科学者)や、ギロフォード(心理学者)などのエピソードも楽しい。ついつい考えてみたくなる。


僕の思いつき

それでは、想像力をもっと豊かにする方法として、『もし・・・・と考える』というのがある。面白いのは、「もしマーケティングの予算が二倍になったらどうするか」という問いと「もし予算が半分になったらどうするか」では、圧倒的に後者のほうがたくさんのアイデアが出たという。

来年の予算で悩んでいる会社があれば、「もし予算が半分になったら」とか、「もし人員を半減するとしたら」という問いかけで検討するといいようだ。

もしのあとには、・・・がなかったら・・・と考えると発想が広がる。

さて、『もし・・・がなかったら』という問いかけをたくさん考えてみよう。



オススメ度

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2005年03月09日

「愚直」論 ~ 樋口泰行

成功=(熱意x経験)+愚直

書籍情報

「愚直」論  私はこうして社長になった
樋口 泰行
ダイヤモンド社 (2005/03/04)
売り上げランキング: 27
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本のひらめき

熱い人である。

カバーの顔写真からも、実直で正義感にあふれ、決めたら絶対に折れない・・そんな雰囲気が伝わってくる。「愚直」とは多分に謙遜を含む表現だが、著者にぴったりフィットする言葉のような気がする。

本書は、45歳で6000人規模の企業のトップになった著者の半生記である。魅力的なリーダーの本を読んで、その企業を応援したくなる・・・ひさびさにそんな印象を持った本である。

著者の樋口さんは、大阪大学工学部(電子)を卒業後、松下電器に入社する。最初の仕事は溶接事業部門だった。いわゆる3Kの部署。それでも腐らずに頑張り、5年で6つの特許をとったりしている。その後OEM部門に異動し、MBA留学の機会を得る。ハーバードでのMBA留学の模様は、血のにじむようなきついものだったようだ。英語や競争の壁など生半可ではなかった当時の描写は、鬼気迫るものがある。

その後、松下に戻るが、成長できない焦燥感からボストンコンサルティングへ転職、さらにコンサル業も卒業してアップル、コンパックと渡り歩くことに。そして、コンパックを吸収したヒューレットパッカードのもと、日本の代表取締役社長となっている。

ガッツとハングリー精神で愚直に生きてきた著者の生き方は、読む人を熱くさせてくれる。

「どんなに厳しい環境でも、必死に努力して自分の存在価値を示せば次のステップが見えてくる」という著者の信念は、熱いメッセージとして読者の心に届くのではないだろうか・・・。


僕の思いつき

コンパックにいたとき、日本独自仕様のパソコンを作るべく、米国本社に乗り込むエピソードが語られている。3週間の交渉の末、米本社のサポートは一切なしであることと、自らの首とかけることを条件に、YESを引き出す。

ロジックやファクトだけでは十分ではない。どれだけ熱い言葉で語れるかがもっとも重要だったと、そのときの感想を述べている。愚直な人の熱い言葉は、スマートな人のかっこいいロジックをも突き破る。

そんな伝説のシーンをいつかは作りたいねー。

シナリオを書いておこう。そのときのために・・・。



オススメ度

★★★★★+愚直

読んで欲しい方

・社長を目指してる方
・人を使ったことある方
・事業が好きな方

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2005年03月08日

頭脳(あたま)を鍛える練習帳 ~ ロジャー・フォン・イーク

   創造の第一歩は破壊である。(ピカソ)

書籍情報

頭脳(あたま)を鍛える練習帳―もっと“柔軟な頭”をつくる!
ロジャー・V.イーク 川島 隆太
三笠書房 (2005/02)
売り上げランキング: 63,089
通常24時間以内に発送


本のひらめき

百式の田口さんは腹筋や腕立て伏せなどで日々体を鍛えている。最近は、脚前挙。それに加えてメルマガ発行は脳みその筋肉を鍛える格好のトレーニング。何か、定期的に文章を書いて出すってのは、脳みその鍛錬にはいいねえ。

さて、今日の本は、頭脳の練習帳だ。

トレーニングメニューは実に多彩で刺激的。ちょっとメニューをみてみよう。

  正解はひとつだけではない。
  答えは理論的なくてもいい
  ルールは無視しろ
  現実にとらわれるな
  バカなことを考えよう
  間違えてもいい

などなど。やってみてもいいかなって思えるメニューには、それぞれ具体的な練習問題があり、含蓄のあるエピソードが散りばめられている。加藤昌治さんの【考具】もすごくよかったが、それとはまた違った趣があって
面白い。

私たちは常に正解を答えることになれてきた。塗り絵を塗るときは、線からはみださないように言われつづけてきた。だから、ルールに従うことで安心するように訓練されてきた。それを、打ち破ろうというのが本書の意図だ。頭のしばりを解き放ち、しかも常に鍛える。

練習問題をひとつ:

 新聞紙を一枚床に広げ、新聞紙の上に二人が向き合って立っても
 互いに触れ合うことができないようにするにはどうしたらいいか?
 (新聞を切ったり、人を縛ったりしてはいけない)

さぁ~、これなんだかわかるかな~♪(はなわのリズム)


僕の思いつき

何かの喩えを考えるのも鍛錬になるようだ。

 □ 人生とはxxのようである。 という比喩をたくさん作ろう。

   例えば、

人生は紙のようなものである。
   そこに何かを描けば面白いし、誰かにいたずら書きされると気分が悪い。
   何も書かないとセピア色になったときに寂しい思いをする。 とかね。

バカなことを考えようには、共通点を考えるトレーニングがある。

 □ 洗礼者のヨハネと、くまのプーさんの共通点は何か?
 

鍛えた方は教えてねー。( to webook@yahoo.co.jp ) 



オススメ度

★★★★★+脳みそ筋

読んで欲しい方

・あたまを使ってる方
・あたまを使ったことある方
・あたまを使うのが好きな方

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2005年03月07日

行政書士の花道 ~ 澤田尚美

「何を始めるのでも、10年続ければ必ず花開く」
                  (著者のお母さんの言葉)

書籍情報

行政書士の花道
行政書士の花道
posted with amazlet at 05.03.07
澤田 尚美
ダイヤモンド社 (2005/02/17)
売り上げランキング: 3,616
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本のひらめき

実はこの本が出る前、著者の澤田さんとお会いした。山田真哉さんのプロモーション企画会議の席だった。そのとき、澤田さんからは本の表紙のドラフトを見せていただき、ちょっとした胸騒ぎがしたのを覚えている。「こ、これって、なんだか面白そう!・・・・」 ざわざわ。

そして、今その本が手元あり、胸騒ぎはホンモノだったことを実感する。

行政書士というのは、ずいぶんまえから知ってはいた。記憶に残る最初は、運転免許証の書き換えの会場。へぇーこんな仕事があるんだぁ、でも書類を作るだけでお金取るなんてずるいや・・・って思ったのが最初の印象だ。以来ずーっと行政書士の仕事については理解不足(誤解!)のまま今日に至る。

で、この本を読み「そうだったのか!」と長年の無知に光明が差した。

本書は、行動的で情にもろい行政書士、右原カンナ(みぎはら・かんな)26歳が活躍するビジネス小説だ。行政書士の世界を小説として描いた初めての本である。現役の行政書士さんが、その経験をベースに書いているからリアリティに富んでいる。

非常に面白い!。超~お薦めの本だ。

理由は、3つ。
まず、行政書士の仕事がリアルに分かるところ。社会の舞台裏で活躍するプロフェッショナルな黒子の仕事の面白さがとてもよく伝わってくる。行政書士は気軽に相談できる町の弁護士さんといった感じである。
さらに、建設業の許可や、外国人在留資格といった世の中の仕組みが分かるところも実に楽しい。
3つめは、物語に人情の機微が染み込んでいるところ。短い1話完結型のストーリーの中で、ホロリとさせてくれるところは感動もの!。

公認会計士の世界では、山田真哉さんが、萌ちゃんの物語ですばらしい境地を切り開いている。そして、今、行政書士の世界にもまた新たな星が生まれた!ブラボー!である。


僕の思いつき

風俗営業許可申請の物語(行政書士の花道、本のタイトルでもある)では、主人公の行政書士カンナと先輩行政書士日向との会話が興味深い。

「右原さんの場合は、資格とかそういう概念を完全にとっぱらって、周りをまきこんで仕事をすすめていくからな・・・。俺は許認可業務に限らず、融資や補助金申請や企業戦略のコンサルなんかも手がけていきたい。今までどおり、資格業という土俵にたっていたら、俺達行政書士はいつまでたっても他の資格業のセンセイたちから一段下の目でみられたままおわってしまう。だからこそ資格業にしばられないやり方で一緒にやっていきたいんだ・・」

きっと、著者の澤田さんもそう思っているに違いない。

枠にとらわれず、思いっきり伸びていいのが若い世代の特権。花道は切り開くもんだねぇ。

さて、あなたの枠はなんだろう。ちょいとはみ出してみない?



オススメ度

★★★★★+花道!

読んで欲しい方

・行政書士を目指している方
・行政書士って何してるの?という方
・サムライ業が好きな方

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2005年03月06日

Think!(no.12) ~ 東洋経済新報

頭の筋力も鍛えよう! 前頭筋ストレッチ

書籍情報

Think! 2005年冬号 [No.12]
Think! 2005年冬号 [No.12]
posted with amazlet at 05.03.07
東洋経済新報社
東洋経済新報社 (2005/01/21)
売り上げランキング: 1,025
通常24時間以内に発送


本のひらめき

実は、はじめてこのムック本を買った。OAZOの丸善でたまたま手に取った本に『戦略脳を鍛える』の著者、御立さんの記事が載っていたからだ。
 http://webook.tv/archives/000070.html

本書は、季刊で発行されるビジネスパーソン向けムック誌である。No12の今号は『表現力を鍛える』~人を動かすプレゼンの技術というテーマだ。

ビジネス上でコミュニケーションの最終目的は、理解と納得の後に「行動」がおきることだと御立さんは言う。『行動=理論x感情』というその考えはとても共感できる。掛け算であるところがミソだ。つまり理屈はわかっても(理論)その気になれなければ(感情)、掛け算するとゼロになってしまうからだ。そこで、御立さんは、感情もともなうコミュニケーションのコツを紹介している。「塗り絵」と名づけられた方法だ。

うっすらとした輪郭がる絵を提示し(問題の定義と仮説フレームを描く手前)それをクライアントとの対話の中で色や枝葉をつけて行く・・・そんなプロセスである。コンサルタントにすべての回答をビシっと言われると、頭でわかっても心で納得できない・・・そんな感情が生まれたりする。それを回避する方策が塗り絵というわけだ。塗り絵を完成させるように、クライアント自らが答えを引き出したと感じられる環境で対話するのだ。これはコーチングにも通じ
る。

このほか「人を動かす企画書」作成講座の平塚元明さん、人を動かす論理表現のカリスマ受験講師、出口汪さん、環境でビジネス戦略を考える舟崎隆之さんなど、おいしいコンテンツがてんこもり状態。

かなり多くの知的ノウハウが凝縮されているので、この季刊誌にはまっている方も多いと思う。オススメの本だ。


僕の思いつき

斉藤孝さんの本にも、コミュニケーションに関するコンセプトがあった。
『コミュニケーション=(意味+感情)x伝える努力』というものだ。

こういう公式をいろいろ考えてみたいね。

 楽観=知らない強みxなりたい意欲
 悲観=知らない弱みx後ろ向きな思考
 成果=目標のよさxプロセスのよさ+おまけ(報奨金)
 やりがい=褒められた気持ちよさ÷努力した時間+自己成長の実感

とかね・・。



オススメ度

★★★★★+人を動かす

読んで欲しい方

・ビジネススキルアップを考えてる方
・戦略思考をしたい方
・表現力を鍛えたい方

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2005年03月05日

儲かる会社はこうしてつくれ! ~ 田岡佳子

Not HOW, But HWY

書籍情報

儲かる会社はこうしてつくれ!―「ランチェスター戦略」に学ぶ45の鉄則
田岡 佳子
PHP研究所 (2005/02)
売り上げランキング: 49,862
通常24時間以内に発送

本のひらめき

著者はNPO法人ランチェスター協会理事長である。今は亡きだんなさんの岡田信夫氏の意志をついでランチェスター戦略の法則を広める活動をしている。

ランチェスター戦略はもともとは、第一次大戦のころ英国で考えられた空中戦における軍事戦略なのだが、その後米国で体系化されたものだ。日本では著者の夫である岡田信夫氏がはじめてマーケティング戦略として体系化したという。

ランチェスター戦略を簡単にいうと強者と弱者の戦い方をまとめたものだ。

強者は、確率戦で戦うべきだという(第二法則)。つまり、物量、広域、多数のお客様などのキーワードに代表されるように数の威力で押し倒すやりかただ。
ではそんなことができない弱者はどうするか。
それは局地戦で戦うことだ(第一法則)。自分が勝てる土俵をみつけて勝負するということだね。たとえば、中日新聞は、新聞市場全体ではマイナーな弱者だが、東海地方では全国紙を寄せ付けない圧倒的な強者の位置にある。局地戦で勝っているわけだ。

本書では局地を4つに分け、45の鉄則を解説している。
地域の差別化、商品の差別化、サービスの差別化、チャンネルの差別化である。
たとえばシルバー層の健康状態に合わせた旅行プランなど年齢に特化する方法、高額所得者層だけを狙う方法、など身近な具体例などが解説されている。

考える上で大切なことは、HOWよりもHWYだという。ふむふむ。

儲かる会社にするためのヒントを拾ってみたい。

僕の思いつき

飲料系ではカテキン茶なんていうのが中年太りの人をターゲットにしてヒットした。マーケティングの世界でターゲッティングと呼ばれる絞込みは、局地戦をいくということだ。

コンビニやCMなどでみかける商品、あるいは映画、ドラマなどで、へぇーと思う商品やサービスの戦略は何か・・・なんて考えるのもいいね。

あー、マーケティングで遊んでみたくなってきた・・・。



オススメ度

★★★★+局地戦

読んで欲しい方

・ランチェスター戦略ってなぁにという方
・マーケティング部門の方
・局地戦が好きな方

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2005年03月04日

電子マネー戦争Suica一人勝ちの秘密 ~ 岩田昭男

飛行機もスイカでイコカ!

書籍情報

電子マネー戦争Suica一人勝ちの秘密―魔法のカードの開発秘話と成功の軌跡
岩田 昭男
中経出版 (2005/02)
売り上げランキング: 7,592
通常24時間以内に発送

本のひらめき

僕は今、定期をスイカ(Suica)にしている。なかなか便利である。改札もタッチ&ゴーですいすいだし、乗り越しもいちいち清算機の前で並ばなくてすむ。(僕的には、この並ばなくてすむってのが一番いい)

2001年11月にスタートしたスイカ。その発行数は現在、なんと1000万枚を超えているという。わずか3年の間にこのような広がりを見せたのはJRとしても驚きのようだ。現在はViewCardともくっつきカード事業に発展している。このスピードは、クレジットカード業界40年の歴史の中で画期的な出来事らしい。

本書は、SUICAのプロジェクトX(開発物語)と、これからの動向を予測する電子マネードキュメンタリーだ。非常に身近であり、すごい未来を予感させるストーリーは、ワクワクする。

SUICAのプレスリリースがある。
→ http://www.jreast.co.jp/suica/topics/
本書を読む前にここをみておくと、ぐっと面白いと思う。

スイカの開発の裏には、石橋を叩いても渡らないくらいの慎重さ(これはJRの安全に対する真摯な態度)があったという。
また技術的にはソニーが開発したフェリカの優位性が大いに貢献しているという。開発要件の 0.1秒で処理できる(これってめちゃ凄いね!)、セキュリティが高いこと、マルチアプリに対応できること・・などが技術優位のポイントだ。国際標準(ISO)も凌駕する性能らしい。

スイカは、現在発展形であり、切符だけでなく、駅ナカ(駅売店)や街ナカ(コンビニ)などにも広がり、最近はJALのマイレッジカードとの提携がニュースになった。今年中にはモバイルスイカが登場し、携帯、ショッピング、電車、航空券などあらゆることが一つでできる時代に進んでいくことだろう。

そんな近未来に繋がるSUICA物語。【プロジェクトXing】 だねぇ。カード業界のパラダイム変換が密かに進んでいる・・・。


僕の思いつき

身近にあるカードや電子マネー、携帯、iPodなどたくさんの人に使ってもらうことがマーケティング上重要なものって、案外たくさんある。

そういうサービスの成長曲線をまとめてみると面白い。(ネットでかなり調べられるから、やってみるといいね)調べたら、ぜったい人に話したくなる。そして、何かがはじけるかもしれない・・・。(やったら、教えてね!)

ちなみにこの本の編集担当は、【バランススコアカードの使い方がよくわる本】と同じ中経の大渕隆さん。楽しいお仕事をされたようだ。



オススメ度

★★★★★+かざすだけの時代

読んで欲しい方

・定期にスイカを使ってる方
・JALカードもってる方
・おさいふ携帯もってる方

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2005年03月03日

新潟力 ~ 篠田昭

風車の人?!

書籍情報

新潟力―歴史から浮かぶ政令市像
篠田 昭
新潟日報事業社 (2004/09)
売り上げランキング: 1,038,336
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

新潟、と聞けば先の上越地震が記憶に新しい。ちょっと前は、北朝鮮からの帰国の蓮池さんや曽我さん、さらに前は故・田中角栄氏・・・。僕にとって新潟は、セミナーなどで個人的にもご縁がある。

さて、本書は、新潟市長の著者が、新潟のもつ潜在的パワーについて、歴史もひもときながら記した、首長(市長)としてのメッセージである。新潟の「歴史の力」「大地の力」「人の力」などが時代や政治の流れの中で紹介されている。

太平洋側のことを「裏日本」と失礼な呼び方をしたのは誰だろうか。日本の米所として重要な地域である。そこに住んでいる人たちも、かなり熱い人が多いようだ。

本書でも、歴史的なエピソードを紹介しながら、新潟の特徴をひきだしている。よきにつけあしきにつけ田中角栄という人の存在はすごかった。故田中氏の功績についてもふれられている。

著者は、元新聞記者(新潟日報)という経歴か、文章は硬筆なタッチである。後段に紹介されている、政令都市としてのビジョンはなかなかかっこいい。

新潟以外の人に新潟のイメージを尋ねると「なんとなく地味である」とか「県民は粘り強いが暗い感じがする」とかの声が多いという。しかし、著者はむしろ「過激」でさえあるという。本書の中で紹介されている明治以後の自由民権運動や大正デモクラシーなど歴史を振り替えると確かにそんな印象をうける。

新潟市と周りの市町との合併の中で、新たな歴史を刻もうとしている市長さ
の思いが感じられる。


僕の思いつき

冒頭に引用されていた人間の3つのタイプというのが印象深い。
「土の人」、「風の人」、「風車の人」である。

土の人=その土地に根を張り土地とともに生きて、その地で一生を終える人
風の人=様々な情報をもって各地を巡り、他の人に新しい価値観を授けて去っ
    ていく人
風車の人=大地にどっしりと根をおろしながらも時代の風や情報をキャッチ
    して、風車を回し地域にエネルギーを与えるタイプ

とあった。著者は、新聞記者として長らく「風の人」を演じ、今は、「風車の人」になっているというわけだ。

自分の生き方や、まわりのカッコいい人を見て、3つのタイプを考えてみるのもいいねー。

水の人、土の人、空気の人
太陽の人、月の人、大地の人
耳の人、口の人、目の人・・・・などなど。



オススメ度

★★★★+まずまず

読んで欲しい方

・地域に風を送りたい方
・地域に根を下ろしている方
・その土地が好きな方

Posted by webook at 22:39 | TrackBack

2005年03月02日

逆転戦略 ~ 鈴木貴博 + とどろき塾のセミナー

ピッチの逆襲!?

書籍情報

逆転戦略 ウィルコム-「弱み」を「強み」に変える意志の経営
鈴木 貴博
ダイヤモンド社 (2005/01/28)
売り上げランキング: 467
通常24時間以内に発送

本のひらめき

WILLCOM(ウィルコム)。最近、新聞の全面広告を見かけることが多い。なんだろう、この会社?と思っていたら、この本が出た。

どうもカーライルという米国の投資ファンドが絡んでいるらしい。カーライルの代表はあの元IBMのルイス・ガースナーJrだ。これまでの実績では、カーライルの投資先は、相当高い確率で成長したという。

ウイルコムは、元DDIポケット、つまりPHSの会社である。うーむ、なぜ今ごろPHSが・・・。ピッチは安いけどつながりにくい、エリアが狭いなどの理由で携帯電話に圧倒されたんじゃなかったか・・・。

そんな疑問を紐解きながら、なぜ、今、カーライルという超優秀ファンドが、ウィルコムに投資したのかその理由が解き明かされている。

携帯、PHSなどの歴史と今、そしてちょっと先の未来が垣間見えるユニークな本だ。

PHSがピッチと呼ばれて若者に受けたのは97/98年ごろ。DDIポケットは、一時はシェア50%を超える大躍進をしたのだが、携帯にくらべて「つながりにくい」という評判とともに衰退していく。その後の携帯の小型化、i-Mode、写メールなどと「ちょっと前の歴史」が面白い。

さて、携帯電話躍進の影でPHSは何もしなかってわけではなく、首都圏を中心に必死でアンテナの数を増やしていたという。それが逆転のための屈身だったのだ。そんな歴史と、これからの大化けするかもしれないという仮説が非常に躍動的で面白い。中国版PHS(小霊通)も大きく伸びているという。

ひさびさに興奮する内容だった。

この本を読み、「ちょっと先未来」を注視するのも面白いのではないだろうか。


僕の思いつき

SWOT分析なんてのがある。発想は、強みを伸ばし、弱みを克服する。そして機会を捉え、競合に打ち勝つ・・・というものだが、言うわ易し・・である。

また、弱みを弱みとだけみるのではなく、そこにチャンスや逆転の機会を見出すことも戦略策定には重要だろう。

弱みの本質を解き明かすと、けっこうチャンスだったりもするから面白い。
そんなものが身近にないだろうか?



オススメ度

★★★★★+逆転

読んで欲しい方

・エアエッジを使ってる方
・PHSを使ったことある方
・逆転ホームランが好きな方

Posted by webook at 22:59 | TrackBack

2005年03月01日

愛するための本 ~ 伊藤守&ほしばゆみこ + 仕事哲学のセミナー

それは、名詞か、動詞か?

書籍情報

   
愛するための本
愛するための本
posted with amazlet at 05.03.07
伊藤 守 ほしば ゆみこ
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2004/11)
売り上げランキング: 46,057
在庫切れ

本のひらめき

「愛してるよ」なんて奥さんに言ってる方は少ない(と思う)。僕もはずかしくていえない。でも心では愛してる・・・って思ってる・・・かな(笑)。

ナガオカケンメイさんの本に「結婚」という作品がある。アツアツの二人も、時がたてはなんとなく相手が空気みたいに思え、時にはウザイなんて思うこともある。あるとき、以前の愛を思い出すために、花を買ってお家に帰る・・・
という大人の絵本である。泣ける!  http://tinyurl.com/3k6wm
この本を読んでたら、それを思い出した。

愛するって何だろう、愛ってなんだろう、というのを静かに思い起こさせてくれる本だ。

「愛があるから「愛する」のではありません。「愛する」行為に、愛する気持ちがついてくる」のだという。つまり、愛は名詞(そこにあるもの)ではなく、動詞(こちらから行動する)ことなんだ!というのが分かる。

愛を取り戻すための30日のレッスンは、一日ひとつ、シンプルで、そして、素敵な行動の誘いがある。

例えば 「その人に触れてみなさい」
    「今日一日は、その人の話を最後まで全部聞く」
    「毎日、何かひとる、誉めなさい」
    「だいじょうぶ?ありがとう。うれしいよ。」

配偶者に限らない。職場の仲間、同僚・・すべての人に愛を。

花粉症のフリをして、泣いてみよう。


僕の思いつき

この本は、実はOさんという素敵な方にお借りした本である。泣けるわよ!って言われて、そのとおりになった。それは97年発行の本で、今日紹介した本は、その改訂版。

今日は、職場であえてとって行動があった。

 「ちょっと来ただけ・・・」

声をかけるって大切なことだねぇ。職場に愛を、家庭に愛を、地球に愛を!

愛を動詞にする行動には何があるか、リストアップしてみよう!


オススメ度

★★★★★+動詞としての愛

読んで欲しい方

・夫婦円満がいい方
・職場が明るいほうがいい方
・愛を生み出したい方

Posted by webook at 09:17 | TrackBack

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