2005年05月31日

コミュニケーションのノウハウ・ドゥハウ ~ 野口吉昭

納得のプロセス!

書籍情報

コミュニケーションのノウハウ・ドゥハウ
野口 吉昭 HRインスティテュート
PHP研究所 (2005/05/03)
売り上げランキング: 704
通常24時間以内に発送


本のひらめき

本書は、ビジネス・コミュニケーションの本質を考察し、どうしたらその力を高めることができるのかを考える本だ。

まず、コミュニケーションを「納得のプロセス」と定義づけたところがいい。相互に信頼する、相互に理解する、そして協調して行動する・・こうした目的を達成するためにコミュニケートするのがビジネスだ。
そのベースになるのが「納得」ということになる。ふむふむ、納得!

納得のプロセスには、3つのステージがあるという。

 信頼の段階 (あんたは、とりあえず信頼できる人らしい)
 理解の段階 (今日のテーマについては、互いに合意できた)
 行動の段階 (それじゃ、こうしよう)

というものだ。そして、それらの段階を進めるための力も3つある。

 人間力 (自己を確立し、相手の立場に立つ力)
 論理力 (話を構造化し、相手にわかりやすく伝える力)
 対話力 (相手の心を捉え、相手の納得を生む話をする力)

である。誠実で、話が分りやすく、そして納得できる話をする力である。

本書は、この構造を核に、聞く力、シナリオ力、言霊の力などが展開される。9人のメンバーで書かれた内容がなかなかうまく整合しているのは、コミュニケーション力のなせるわざか・・・


僕の思いつき

本書には、HRインスティチュート代表の野口さんが、病院で手術を受けることを決断するまでの医師との対話(コミュニケーション)が紹介されている。まさに納得のプロセス(手術をこのドクターから受ける)としてのコミュニケーションがそこにはあった。

普段、生活やなにかの出来事を、分析的に眺めてみるのはいいことだ。

世の中の事件でもいい、自分におきた何かの出来事でもいい。印象の強い何かがあったら、それを別の視点で眺めてみると面白いものが見えてくるかもしれない。

夫婦喧嘩、理不尽な顧客の依頼、予期せぬ賞賛、思いもよらない出会い・・・そこに何を見るか、読み取るか・・・人生は面白くもあり、つまらなくもある。



オススメ度

★★★★☆+納得のプロセス

読んで欲しい方

・よいコミュニケーションとは何か探している方
・部下との対話を高めたい方
・話を聞くのは嫌いだけどしゃべるのは大好きという方

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2005年05月30日

笑いの力 ~ 河合隼雄/養老孟司/筒井康隆

笑う門には・・

書籍情報

笑いの力
笑いの力
posted with amazlet at 05.06.05
河合 隼雄 養老 孟司 筒井 康隆
岩波書店 (2005/03)
売り上げランキング: 1,530
通常24時間以内に発送


本のひらめき

河合隼雄氏は児童文学の中から、養老孟司氏は大脳生理学から、筒井康隆氏は文学の世界から「笑い」を考察している。

三者三様だが「笑いという気楽で楽しいものを、小難しく分析するのは面白くない・・」というスタンスは共通している。笑いの効用を議論するシンポジウムの記録である。

河合氏の推薦する「ほほえむ魚」「笑いを売った少年」など児童書・絵本は読んでみたい。

また筒井氏の「筒井版悪魔の辞典」の紹介もあるが、これがなかなか面白い。
せっかくだから、悪魔の辞典から2つ紹介:

  admiration (賞賛)= 他人が自分に似ていることを、バカ丁寧に評価
             すること。(笑)
  あくび = 重要な会議の席上で出そうになる現象。一人のときはあご
        が外れることもある。

笑いという人間に与えられた素敵な行為から、社会のあり方や、生き方を見つめるちょっと面白い対談である。本で読むよりセミナーにいったほうがたぶん笑う量が多かったかも・・・。

ともあれ、笑う門には福来る!ですねぇ。


僕の思いつき


河合氏の知り合いのお医者さんで、柏木哲夫さんという方の紹介がある。そこの病院は末期患者さんを扱っているホスピスで、毎日「本日のユーモア」という時間があるという。

一日の終わりにお医者さんや看護師さんが集まる時間があり、その日、面白いことがあったら手を上げてはなし、皆でわっと笑ってその人を終わるんだとか・・・うーん、いいねぇ。

今日は一日会社にいて、何か面白い話はないか、よーっく観察しておこう。で、もって、できれば皆に話して笑って帰りたい。



オススメ度

★★★+お笑い5段活用

読んで欲しい方

・笑えるネタを探している方
・JOKEに興味ある方
・笑えること大好きという方

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2005年05月29日

儲けるためのザ・経営分析 ~ 丸山弘昭/野村正光

攻撃と守備

書籍情報

儲けるための ザ・経営分析
丸山 弘昭 野村 正光
中経出版 (2005/03/15)
売り上げランキング: 73,127
通常24時間以内に発送


本のひらめき

本書の目次は図解になっている。本の中身の構造と伝えたい趣旨がとても分りやすいピラミッド構造で示してある。これをみただけでビビビっとくる。

ピラミッド図はこんな具合だ。(Font はMSゴシックなどで)

           ___
          /   \
         /     \
        /  経営力  \
       /         \
      / 守備力 + 攻撃力 \
     /             \
    / 計の基礎(決算書と経営分析)\
   /                 \
  / 経営分析がなぜ必要なのか、狙いは何か\
 /                     \
 ----------------------------------------------

儲けを生み出すための「攻撃力」と「守備力」を身につけるノウハウ」が解説されている。

守備力とは、資金の運動力(つまり総資産回転率)と財務の安定力(つまり自己資本比率)である。
攻撃力とは、利益の獲得力(つまり売上高営業利益率)と付加価値創出力(つまり一人当たり付加価値)である。これらがあいまって、経営力(ROA)が強くなるという構図である。

わかりやすい図解が多く、要約性と具体性の微妙なバランスで構成されているのが親切。経営分析を「体系化」して示してくれた点が、本書のもっともうれしいところである。

久々に頭スッキリの本である。(付録についている、業種別目標経営指標一覧も使えそう)

僕の思いつき

えーっあの企業が倒産?というニュースは、一見、突然のような印象を受けるが、突然の原因で起きることは稀で、予兆は3年くらい前からあるのが普通だという。多くは3つの過剰が原因という。

その3つとは

 雇用の過剰 
 生産設備の過剰
 借入金の過剰

である。これらの問題を先送りするか、本業回帰とスリム化を進めるか。ここが分かれ目らしい。

先送りされてる問題は何か・・・社長になったつもりで考えてみよう。

「経営陣の数字力不足、危機感欠乏症が会社を危うくする」という。確かに。数字力を鍛えて、危機感を持ってほしい経営者の方は、大手企業には結構いそうな気配も・・・なんちゃって。



オススメ度

★★★★★+ROA

読んで欲しい方

・経営幹部の方
・後継者の方
・社長の方

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2005年05月28日

キャメル・ヤマモトの「体感知」の技法 ~ キャメル・ヤマモト

あっ! わかった。

書籍情報

人材・組織コンサルタントキャメル・ヤマモトの「体感知」の技法―むずかしい仕事が必ずラクになる
キャメル・ヤマモト
海竜社 (2005/04)
売り上げランキング: 153,574
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

僕たちがウレシイと思うときはいろいろあるが、きっとこんな瞬間はものすごくうれしい。それは、勉強とか練習とか考え事とかしていた「あ、わかったぁ!」という瞬間だ。

本書で提唱されている体感知とは、つまりそういうこと。わかった!できた!という喜びを伴って<知る>ことだという。

体感知には3つのステップがある。

 1)全体をぼんやりつかむ
 2)部分的にきちんとわかる
 3)全体の仕組みが全身でわかる

最初のぼんやりつかめる・・というのが実は大事。ものごとを進めるとき、このステップが重要だ。本書では、携帯電話を知らない人が使い方を覚える過程例に解説され、ふむふむと納得する。さらに分かるから創るへの段階は守破離(習う、破る、創る)だ。

コンサルタントの著者は、「世の中にでると、問題を解くこと以上に、問題を造ったり、問題を発見することが大切だ」という。人生は、問題解決の連続なのだ。

世の中は、問題を与える人と、与えられる人に分かれるとも言う。たしかに分かるような気がする。
問題を与える人とは、自らさまざまな問題を定義できる人だ。そして、それを構造的に分かりやすく説明できる人でもある。

自分が発した問題が、ぼんやり→部分的にクリア→全体が解決するという流れですっきりしたらいいねぇ。

いろいろひらめくヒントがあるユニークな本だ。

ちなみに著者のサイトはこちら:→ http://www.camelyamamoto.com/


僕の思いつき

対感知の「知」は頭、「感」は心、「体」は体に対応するという。不思議なことに、この頭、心、体をつい先日、田口さんのセミナーであった松林さんにも聞いた。

メモノートを広げたまっちゃんは、太いマジックで心、頭、体と書いて、そのコンセプトを語ってくれた。共時性だねぇ。

この3つのキーワードで、何か作ってみよう。



オススメ度

★★★★★+体感知

読んで欲しい方

・スッキリを探している方
・エニアグラムに興味ある方
・考えることが大好きという方

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2005年05月27日

要約力 ~ 轡田隆史+要約募集

究極の要約=「あ」

書籍情報

要約力―書く、読む、話すすべての能力は「要約力」で決まる!
轡田 隆史
主婦の友社 (2005/04)
売り上げランキング: 13,450
通常24時間以内に発送


本のひらめき

人はいつでも要約しながら生きている・・・そういわれても、うーん、そうかなぁ?と立ち止まる。

しかし、轡田さんに言われていろいろ解説されると、うん、確かにそうだ!と合点がいく。

昨日みた映画を人に説明するときも、今朝読んだ新聞記事を話すときも、昨日の営業の結果を朝のブリーフィングで報告するときも、電話のコールバックのメモを書くときも・・・・「あ」、なるほどそういえばみんな要約ということをやっている。

 考える、とは、要約すること、なのだ。
 生きる、とは、つねに要約を繰り返すこと、なのである。
 要約の積み重ねこそが、生きること、なのである。

うーむ、確かに。

本書にあった(僕にとって)極めつけはこの言葉:
 
 よき書評とは、「要約」という作業の、きわめて有益な、文明への貢献
 として、最高のものの一つである。人生は身近にのだから、それを
 利用しない手はない。

おっほぉー・・・なんと。素晴しいメッセージ。

僕のメルマガが「よき」書評かどうかははなはだこころもとないのだが、書評という一つの要約作業をこんなふうに言われたら素敵だ。『よき書評』に高める努力をしていきたいものだ。(まだまだ修行が足りんなぁ・・)

尊敬する轡田さんの本からいろんなチカラをもらった。感謝!である。

なんども読み返してみたい一冊。


僕の思いつき

轡田さんはこうもいう。

 「考えたり、思いついたり」する行為とは要約の一過程であって、いわば
 「星雲状」のまま、まだまとまりがついていない状態を言う。そのままでは
 すぐに消えてしまったり、変化してしまう。そこで、いち早く文字化してみ
 る。走り書きのメモでもいいし、短い文章でもいい、そうすれば要約はさら
 に進化する。

そう、書くことは大事なのだ。そして、伝えることが大事なのだ。

要約にはひとつの逆説的運命がある。「要約とはもともと抽象化する作業」だから、短く要約しようとすればするほど、ついには何かわからなくなってしまう。逆にあれもこれもと言いたくなると、もっと簡単にズバっと言ってよといいたくなる。この間の微妙な線が、要約の真髄となる。

テレビを見ても、何かのニュースに触れても常に、批判的な目と、広い視点で洞察しながら「要約」してみる。これが知的な生き方に繋がる。

さて、今日はどんな一日だったか・・・要約しておこう。(日記は要約でもあ
る)



オススメ度

★★★★★+要約する生き方

読んで欲しい方

・知的生き方を探している方
・わかりやすく説明する能力を身に着けたい方
・新解さんが大好きという方

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2005年05月26日

オフィスからパソコンがなくなる日 ~ 柴田英寿

価値ある仕事してます?

書籍情報

オフィスからパソコンがなくなる日 ホワイトカラーの生き残りをかけた戦いがはじまる
柴田 英寿 「働き方を変えよう!」コミュニティ有志
東洋経済新報社 (2005/05/20)
売り上げランキング: 7,219
通常24時間以内に発送


本のひらめき

普段、パソコンをオフィスワークの重要な道具として使っている方は多い。たぶんこのメルマガをお読みの方は、そういう方が多いはず。

パソコンのおかげで仕事がとても便利になった、さらにネットに繋がりもっと便利になった。しかし、働き方はそれほど変わっていないかもしれない。

本書は、パソコンを通じて、日本人の、特にホワイトカラーの働き方を見直してみよう・・という本だ。

日立というビッグカンパニーにあって、画期的な働き方と考えをもってやってきた柴田さんならではの「問いかけ」が本書にはある。

パソコンの歴史、メーカーのポジショニングなど、パソコンに関する分析もさることながら、働き方を見つめなおすヒントがあるのが、なんといってもいい。

 茹でがえるのままでいいのか
 何か違う道を進むのか。

要は、「選ぶ」ということである。選ぶということは、覚悟を決めるということである。

さて、自分はどうしようか・・・と考えるきっかけにしたい本だ。


僕の思いつき

僕の気持ちに刺さったメッセージはこれ:

 情報発信するホワイトカラーはすでに誕生しています。
 複業するホワイトカラーも誕生しています。
 生活パターンの制約を乗り越えているホワイトカラーも誕生しています。
 これは乗り遅れるとか遅れないとかということではありません。
 自分にあった生き方、働き方を選んでいるだけのことです。

パークプレイス(シアトル)の魚屋さんも最初にやったことは「態度を選ぶ」ということだった。

選ぶものは何か・・・クールに考えて、ホットに選んでみようか・・。



オススメ度

★★★★★+明日のホワイトカラー

読んで欲しい方

・新入社員の方
・就職活動をしている方
・社会人になってずいぶん経ったなぁという方

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2005年05月25日

サニーサイドアップの仕事術 ~ 峰如之介/山崎祥之

ニュースはPRだ!

書籍情報

サニーサイドアップの仕事術
峰 如之介 山崎 祥之
日経BP社 (2005/01/27)
売り上げランキング: 5,733
通常24時間以内に発送


本のひらめき

テレビ東京の『トレンディたまご』(通称トレタマ)は、なかなかユニークな商品やサービスを紹介する。取材ネタになるととたんに世間の注目をあびて、売れ始めたりする。

人は、PRやコマーシャルにはちょっと身をひくが、ニュースや記事になると身を乗り出して聞きたくなる。第三者の声というのは、同じ事を言っていても注目度が異なるというのはいろんな世界に共通する。

本書は、ニュースを意図的に作ることでPR効果を上げ、対象の製品や人の価値を向上させる<サニーサイドアップ>社のビジネスノウハウを紹介した本である。 → http://www.ssu.co.jp/

具体的事例がリアルに紹介されており、とても興味をそそる。例えば
 ポスター1枚からキムタクとシューズを演出した話
 中田英寿ビジネス(nakata.net のブレークや「東ハト」の再生役CBO)
などだ。この他、スポーツ選手など個人ブランドの創造プロモーションでは、乙武くん(スポーツライター)、北島康介(水泳)、杉山愛(テニス)など、へぇーあの人の影にもサニサイドアップがあったんだぁと驚く。

SSU(サニーサイドアップ)という会社は『PRとはニュースをつくる仕事だ』と事業を定義したところが素晴らしい。クライアントの情報(商品)を広告やコマーシャル枠を買って宣伝のかたちで伝えるのではなく、メディアにニュースとして取り上げてもらって消費者に伝える・・ということだ。第3者情報の価値とでもいえばいいだろうか。さらに進んで、クライアントのブランドを創造するマネジメントまで進化しているところも注目だ。

田坂さんがニューミドルマンという呼び方で、情報のメキキ人のポジションを定義されていたが、SSUは、既存のマスメディアをニューミドルマンに仕立てるやり方ともいえる。

言うわ易し行うは難しであるが、広報宣伝にいる人は必見だね、これ。


僕の思いつき

日本企業は、どちらかというと現状肯定ベースのPR手法を続けてきたように思う。ニュースリリースを関係メディアに配って、もし気に入ってもらえれば取り上げてもらえる・・・という『あなたまかせ』『きまぐれ』戦略だったような気がする。

本書のサニーサイドアップは、そこに『ニュースにしよう』という意図と周到な作戦がある。

何事もただではニュースにはならない。どうしようもなく平凡なことや商品も何かを付け加えるととたんにニュースになる。

身の回りのありふれた商品、製品、サービス、仕事の結果、プレゼン資料をニュースにするにはどうしたらいいか・・・考えてみよう。

何かのイベントがあって、絶好のPR機会なのに社長の都合がつかない・・・なんてことがあったらどうするか・・・なんてことも考えてみよう。(ビデオ出演なんて方法もある。そのほうがかえって目立ったりもする:笑)

あきらめないことだねぇ。



オススメ度

★★★★☆+たのしいさわぎ

読んで欲しい方

・広報部の方
・PRに興味ある方
・面白いこと大好きという方

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2005年05月24日

完全ビジネスマナー ~ 西出博子 + つるちゃんセミナー

立場を変えてみる。

書籍情報

完全ビジネスマナー[人財・売上・利益を生み出す魔法の作法]
西出 博子
河出書房新社 (2005/05/19)
売り上げランキング: 50
通常24時間以内に発送


本のひらめき

ビジネスマナーといえば、この方。西出博子さん、WitH Ltd. 代表である。

ビジネスマナー? えーっとそれは名刺の渡し方とか、エレベーターの立ち位置、慶弔の挨拶・・・いろんなものが浮かぶ。しかし、西出さんのビジネスマナーはちょっと違う。

もっと深い、もっと本質のところからマナーを解く。だから心に残る。

型どおりの作法、それを西出さんはプロトコル(表面的な決まりごと)と呼びマナーの本質とは明確に区別している。ここが大事。

マナーの本質は、相手の立場に立つこと。相手の立場にたてば、今自分が何をすべきかがおのずと見えてくる。相手の立場にたって臨機応変な対応ができる人間力そのものであるという。ふむふむ。

こうした本質部分をまずじっくり理解したうえで、型の話しを聞けば、ストンと心に落ちることが多い。

本書の最後には、西出さんのこれまでのヒストリーが語られている。ビジネスマナーを自分のライフワークにしようと決意した21歳の頃からパーソナルブランドを持つ今にいたる過程が語られている。それを読むと、あぁこの方はホンモノだとわかる。

この本を西出さんが渾身の力をこめて書いたというわけが、分った。


僕の思いつき

ウィリアム王子のジャケットのエピソードが紹介されている。

 イギリスでは珍しく蒸し暑い日に開かれたフォーマルランチの場でウィリア
 ム王子がジャケットを脱いだという話だ。普通の常識では、フォーマルシー
 ンでは、男性はジャケットを着ているのがマナー。しかし、王子はジャケッ
 トをあえて脱いだ。
 理由は、一緒に食事をしている人が、蒸し暑さに閉口しているのに、ジャケ
 ットを脱いでは無礼者と思われるため我慢していることに気がついたからだ。
 王子の様子をみて、その場の紳士たちは次々と上着をぬぎ、王子に感謝・・

といった内容。普通のマナーの本には、こういうことまでは書いてない。

臨機応変で、相手の立場を慮る・・・これだね。

さて、あいさつには、3つの「こ」があるという。

 ことば ・・・挨拶言葉を発するとき
 こころ ・・・そこには気持ちが存在してはじめて挨拶になる。
 こうどう・・・そして、気持ちは行動(お辞儀、ハグ)となって表現される

こういうふうに言葉に凝ってみるとたのしい。「あいさつ」はこうなる。

 あ・・あかるく
 い・・いつも
 さ・・先に
 つ・・続けて何か言葉を発する。

別のを何か考えてみよう。



オススメ度

★★★★★+マナコミ

読んで欲しい方

・立場を変えてモノゴトをみたい方
・挨拶の仕方を変えたい方
・マナーは万全という方

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2005年05月23日

運命の法則 ~ 天外伺朗

あっちの世界?

書籍情報

運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章
天外 伺朗
飛鳥新社 (2004/11)
売り上げランキング: 2,366
通常24時間以内に発送


本のひらめき

昨日につづいて天外伺朗さんの著作。今日は、著者がライフワークとしている「幸運の女神といかに付き合うか」というテーマだ。

運、不運はどうしようもない。だって、それは運なんだから・・・
いやいや運は自分の心得しだいで招きよせることができる・・・・

いろいろ見方があるが、著者は運命の法則を自身の経験から見出したという。物質的な宇宙の背後に潜む「目に見えない秩序」があるという。だから共時性(シンクロニシティ)のようなことが起きるらしい。

著者がCDやAIBOなどの開発で経験した「燃える集団」は、ある時期からまるでスイッチがONになったように、チームが夢中になって仕事をし、次々に問題を解決していったという。どうやら人間の知恵を超える何かがあったのかもしれない。

そこには『外発的報酬』=業績評価、MBO、ボーバス評価といったエゴのシステムには寄らない何かがあったという。

長老方リーダーシップの法則、大河の流れの法則、他力の法則など後半にいくにしたがって、「あっちの世界」を思わせるが、何か感じるものがある。

本書の主張の骨の部分ではないが、僕が一番響いたのはこれ:

 『あせることはない。進歩は喜びだし、時間は味方だ。』

なんだかいいねぇ、これ。最後の時間は味方だ・・というくだりがいい。


僕の思いつき

著者は、アメリカに出張していたとき、視野の右上にソニー創業者の井深大氏のビジョンが現れたと言う。瞑想を日課にしている著者は、普段も何かのビジョンを見ることはよくあるが、右側に出たのは初めてだったという。日本に帰国して井深氏の訃報を聞いた著者は、その時刻がビジョンが現れた時とほぼ同じであったことに驚く。

こうした共時性(シンクロニシティ)は、私たちは「単なる偶然」として無視していることが多い。
しかし、世の中にはチクセントミハイの「フローの理論」やユングの人間性心理学などでマジメに研究もされているようだ。

運・不運に一喜一憂するのもなんだが、見えない宇宙の摂理に冷静に向き合うのも面白いかもしれない。

きょうは、ちょっと「いって」みようか・・・笑



オススメ度

★★★★☆+運命の客観視

読んで欲しい方

・運を探している方
・シンクロニシティに興味ある方
・あちらの世界大好きという方

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2005年05月22日

大きな森のおばあちゃん ~ 天外伺朗/柴崎るり子

お昼ねの後は50年後に・・

書籍情報

大きな森のおばあちゃん
天外 伺朗 柴崎 るり子
明窓出版 (2001/12)
売り上げランキング: 21,138
通常2~3日以内に発送


本のひらめき

ガイアの不思議を感じさせてくれる素敵な絵本だ。多分、あなたも泣ける。本書をかいた著者の天外さんも、書いている間涙がとまらなかったという。

このお話は・・・

 かんばつの危機に瀕した象たちが何千頭とあつまり、長く苦しいたびの末に
 緑の森にたどりつく。リーダーは、おばあちゃん象だ。
 しかし、その森も全ての象たちが一度に食べればすぐになくなってしまう量
 でしかない。そこで、年寄りの象が「ちょっとひる寝」にいくことに・・

エレナという小象が、おばあちゃんの不思議な行動に「?」を持ちながらも、やがて自然の摂理を理解し、みずからもおばあちゃんのようなリーダーに育っていく。

 「象はね、おなあがいっぱいで死んでいくのが本当の死に方なんだよ。
  おなかがへったままで、死んでいくのは、とてもかわいそうなんだよ」

というおばあちゃんの言葉は、とても深い意味がある。それは、本書を読んで納得していただくこととしよう。


僕の思いつき

本書は、ガイアシンフォニーの龍村監督から著者が聞いた実話がベースになっている。龍村氏が語る次のことばがとても深く感じられる。

 「自然は、私たちの浅はかな智恵知識をはるかに超えた、
  大きなものとして存在しています。」

人間は、どんなに科学を発展させても、謙虚な存在として生きていないといけないような気がする。

著者は犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の制作者として有名だ。本名は土井利忠さん。ソニーの上席常務。CDの共同発明者、ワークステーションNEWS、AIBOの開発責任者を務めた方である。ソニーは、故・井深大氏と同じく、超科学的な世界にも強い興味をもった方を生み出すDNAもあるようだ。

本書の売上、印税の一部はダフニーさんの基金(アフリカで象の孤児院を運営)に寄付されるという。

地球規模で貢献できることは何か考えてみよう・・・



オススメ度

★★★★★+50年後に

読んで欲しい方

・地球のことを考えている方
・ガイアシンフォニーを聞いた方
・おはなし大好きという方

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2005年05月21日

ブログ成功バイブル ~ 百世瑛衣乎

最強メディア!

書籍情報

超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル
百世 瑛衣乎 白石 崇
翔泳社 (2005/04/19)
売り上げランキング: 1,069
通常24時間以内に発送


本のひらめき

人気のブログサイト、11人のインタビューが本書のキー・コンテンツである。たとえばこんな方たちが登場する。刺激的である!

3カ月でブログランキング1位! [発狂ニュース島]
 →  http://blog.livedoor.jp/kenngou777/
 サイトの構成の工夫など勉強になるねぇ。

ブームの波を乗りこなす、ブログサーファー  [あとむの正直日記]
 あとむさんのブログは、ついつい覗き込んでしまう。楽しい。本書では、巨
 大ハムスターのページが紹介されており、思わず笑ってしまった。
 → http://atom.rinc.jp/hamster/hyperham.html
 → http://atom.rinc.jp/hamster/hyperham2.html


ワーキングマザーの世界を変える [ワーキングマザースタイル]
 らむね敵通販生活の村山らむねさんが登場してるねえ。
 らむねさんの日記はこちらで読める。
 → http://www.wmstyle.jp/archives/cat_10.php

楽天やココログなどブログの始め方も解説がある。これから始めてみようという方はとても参考になる。

ブログの本は、数多く出ているが本書もお薦めの一冊だ。ちょっと一歩を踏み出したい方は、この本と『ウェブログのアイデア!』をまず手にしてみるのがいいかもね。


僕の思いつき

今度の土日。多分、TVを朝から見るでしょう。お昼も。夕方もゆっくり。たぶん・・・合計4時間は見ることに。しかし、それで、何なの? という時間になるのではないだろうか・・・。
日曜日もあわせれば8時間。うー。。。。

そこで提案。

その時間を使ってパソコンに向かい、ちょっとブログを始めてみよう。

本書を片手に、とりあえずココログとか楽天とかに登録してみてもいい。テーマ・・・うーん、あとから考えてみいいんじゃない。とりあえず、なんかできそうなものでスタート。

でもって、いろいろ探索したりしているうちに、これって僕でもいけそうみたいな題材が閃くこともある。なーに、誰かが始めてるからといって遠慮することはない、ちょっとずらしたり、自分なりにアレンジすりゃぁいいんだから。

さて・・・これを契機にスタートする人が・・・・たぶん5人。約 0.5%。ま、そんなもんなんですな、世の中。 だから、とっても希少価値があるということだ。

さ、土日をどうするかな・・・。



オススメ度

★★★★★+はじめの一歩

読んで欲しい方

・やりたいことを探している方
・ブログに興味ある方
・日記でも・・・という方

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2005年05月20日

水は答えを知っている ~ 江本勝

70%は水!

書籍情報

水は答えを知っている 2―結晶が奏でる癒しと祈りのメロディ
江本 勝
サンマーク出版 (2003/01)
売り上げランキング: 23,212
通常24時間以内に発送


本のひらめき

この本がベストセラーになったのは2001年。読みたいとおもっていてなかなかめぐり合わなかったが、ようやく手にした。

まわりの環境(人の気持ち、音楽、温度など)が水や植物(植物も多くは水)に何らかの影響を与える・・というのは、なんとなくわかるような気がする。

本書では、様々な音楽を聞かせたときの結晶の違い、小学生が語りかけた言葉の違い(ありがとう、ばかやろう)で大きく異なる結晶ができた様子など、不思議な水の世界を写真と文章で見せてくれる。

人間の体は70%が水、生まれたときは99%くらいが水だという。地球という青い星の奇跡は、水がキーワードなのかもしれない。

宇宙、地球、人間、水の結晶の間に「波動」というつながりをもたせて、語りかける。さらに意識、心といった精神世界へといざなう。

『僕らは星のかけら』(マーカス・チャウン著)で、太陽も地球も、土も人間も石も基本的に同じ物質でできている・・・という新鮮な発見をしたとき、なんだかあらゆるものがいとおしく感じられた。

本書でも、それと似た不思議な感覚が味わえる。

僕の思いつき

アマゾンなどのレビューをみても本書に対する反応は二通りに分かれる。科学的な検証がきっちりされているのか疑問だという猜疑派と、心に響く内容があるという共感派だ。

本は、基本的に何を書いてもいい。評価はそれを読む人の感性にゆだねられる。それでいい。全てのことは、受け取る人の感性と理性でいかようにもなるから
だ。

人間は科学を発展させて、さまざなな疑問を解き明かし、いろんな便利なものを生み出してきた。しかし、まだまだ宇宙の広がりと歴史の中では、それらは些細な営みに違いない。水の世界も未知なる不思議がまだまだあるのかも。

自然に学ぶ謙虚さを忘れないほうがいいかもね。

読んで、見て、感じる本だね。

明日は、水や植物に語りかけてみよう。


オススメ度

★★★★☆+私は水

読んで欲しい方

・よい水を探している方
・結晶に興味ある方
・不思議大好きという方

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2005年05月19日

図書館に行ってくるよ ~ 近江哲史

暇田くんの一日

書籍情報

図書館に行ってくるよ―シニア世代のライフワーク探し
近江 哲史
日外アソシエーツ (2003/11)
売り上げランキング: 93,212
通常1~2週間以内に発送


本のひらめき

僕も図書館へ毎週行っている。図書館にいってくるよ、って家族に言って。

本書は、定年を迎え図書館通いを日課にした著者が、図書館との「つきあい方」を語った本である。

図書館へなぜ行くのか?

ヒマだから、調べ物をしたいから、読書したいから、などなどいろいろある。著者は、こうした図書館の使い方について経験や思いや各種データを繰り出しながら持論を展開する。さらには自分の余生のテーマ探しや、ライフワーク実現の場としての図書館を模索する。

著者は、かつて『「自分大学」に入ろう』という本を執筆している。キャンパスは図書館だ。そして勉強を入れることばかりではなく(読むだけじゃなく)何かのレポート(あるいは論文、本)を出すためのものと位置づける。

こうすれば、暇つぶしの図書館ではなく、クリエイティブな活動の拠点としての図書館となるのだ。

図書館はシニア時代の重要な社会インフラになるのかも・・・。

定年の方、定年が間近の方、是非お薦め。


僕の思いつき

いつか図書館長になりたい・・・という著者。自身が利用する図書館だけでなく、日本各地の図書館や海外事情にも詳しい。

面白いことに刑務所でも読書ができるという。房(ろうや)には、私本を3冊までおけるんだとか。「多分あたなには生涯関係ないとは思うが・・・」という注書きが笑える。

お金と時間とスタッフを自由に与えられ、理想の図書館を作るとしたら、どんなスタイルが考えられるだろう。

僕が真っ先に考えたいのは、ネットで本の検索(図書館にあるかどうかの検索)ができ、予約もできる図書館だ。アマゾンとかがそういうシステムを提供してくれたらいいねぇ。

ちょっと空想してみるのもいい。



オススメ度

★★★★☆+図書館長になりたい

読んで欲しい方

・自分を探している方
・図書館に興味ある方
・本が大好きという方

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2005年05月18日

ブログ成功バイブル ~ 百世瑛衣乎

最強メディア!

書籍情報

超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル
百世 瑛衣乎 白石 崇
翔泳社 (2005/04/19)
売り上げランキング: 1,069
通常24時間以内に発送


本のひらめき

人気のブログサイト、11人のインタビューが本書のキー・コンテンツである。たとえばこんな方たちが登場する。刺激的である!

3カ月でブログランキング1位! [発狂ニュース島]
 →  http://blog.livedoor.jp/kenngou777/
 サイトの構成の工夫など勉強になるねぇ。

ブームの波を乗りこなす、ブログサーファー  [あとむの正直日記]
 あとむさんのブログは、ついつい覗き込んでしまう。楽しい。本書では、巨
 大ハムスターのページが紹介されており、思わず笑ってしまった。
 → http://atom.rinc.jp/hamster/hyperham.html
 → http://atom.rinc.jp/hamster/hyperham2.html


ワーキングマザーの世界を変える [ワーキングマザースタイル]
 らむね敵通販生活の村山らむねさんが登場してるねえ。
 らむねさんの日記はこちらで読める。
 → http://www.wmstyle.jp/archives/cat_10.php

楽天やココログなどブログの始め方も解説がある。これから始めてみようという方はとても参考になる。

ブログの本は、数多く出ているが本書もお薦めの一冊だ。ちょっと一歩を踏み出したい方は、この本と『ウェブログのアイデア!』をまず手にしてみるのがいいかもね。


僕の思いつき

今度の土日。多分、TVを朝から見るでしょう。お昼も。夕方もゆっくり。たぶん・・・合計4時間は見ることに。しかし、それで、何なの? という時間になるのではないだろうか・・・。
日曜日もあわせれば8時間。うー。。。。

そこで提案。

その時間を使ってパソコンに向かい、ちょっとブログを始めてみよう。

本書を片手に、とりあえずココログとか楽天とかに登録してみてもいい。テーマ・・・うーん、あとから考えてみいいんじゃない。とりあえず、なんかできそうなものでスタート。

でもって、いろいろ探索したりしているうちに、これって僕でもいけそうみたいな題材が閃くこともある。なーに、誰かが始めてるからといって遠慮することはない、ちょっとずらしたり、自分なりにアレンジすりゃぁいいんだから。

さて・・・これを契機にスタートする人が・・・・たぶん5人。約 0.5%。ま、そんなもんなんですな、世の中。 だから、とっても希少価値があるということだ。

さ、土日をどうするかな・・・。



オススメ度

★★★★★+はじめの一歩

読んで欲しい方

・やりたいことを探している方
・ブログに興味ある方
・日記でも・・・という方

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2005年05月17日

奇跡を起こした村のはなし ~ 吉岡忍

奇跡は人がつくる

書籍情報

奇跡を起こした村のはなし
吉岡 忍
筑摩書房 (2005/03)
売り上げランキング: 4,127
通常1~2週間以内に発送


本のひらめき

奇跡の村、それは新潟県北東部にある黒川村だ。
→ http://www.vill.kurokawa.niigata.jp/

この村で12期、48年にわたって村長を務めた伊藤孝二郎の物語である。伊藤さんは2003年に他界している。

この村には、今、村営ホテルが4つ、村営ヨーグルト向上、村営そば屋、村営天体観測施設など多くの施設がある。(なんと!)

辺鄙な村に企業がくるはずもなく、ほっておけば出稼ぎにみんな出て行ってしまう。村長の出番だ。さまざまなアイデアを実現していった。その詳細は本書を読んでもらうとして、特に面白いのはこんなところだ:

現在、村の職員は約120人。村長、助役、収入役、住民課、農林水産課などがあるのは同じだが、彼らはほとんど役場に顔を出さない。ホテルの支配人が観光課の職員だったり、料理人が農林水産課の職員だったりするのだ。冬場はスキーのインストラクターにもなる。

さらにユニークなのは、人を育てる覚悟の深さ。ドイツなどの農業研修などにすでに30人もの職員がいったという。それも1,2週間といった物見遊山ではない、1年間の現地生活だ。その成果が、村営ハム工場に生かされたりしているという。

日本の自治体にも、こんなに光り輝く自治体経営があったことにおおいに驚く。

横浜市や志木市だけじゃないぞ・・・ということだ。

この奇跡の村。一度いってみたい。
 http://www.vill.kurokawa.niigata.jp/


僕の思いつき

職員の伊藤和彦さんが言った。伊藤さんは27のときに6億円の事業を任された方である。

 「27歳なんてほかの自治体や企業では、まだヒヨッコあつかいでしょ。
  この村では、6,7億円をポンと若者にあずけて、さぁちゃんとやれと
  任せてしまう。」

人の使い方もユニークだねぇ。

こうした素晴しい経営をしている自治体、企業、組織・・・できれば現地でいろいろ聞いてみたい。


オススメ度

★★★★☆+奇跡の村

読んで欲しい方

・ベンチマーク先を探している方
・自治体経営に興味ある方
・新潟が大好きという方

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2005年05月16日

非常識会計学! ~ 石井和人/山田真哉

非常識な常識

書籍情報

非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論
石井 和人 山田 真哉
中央経済社 (2005/05)
売り上げランキング: 270
通常24時間以内に発送


本のひらめき

先日(5.14土曜)の日テレ系「世界一受けたい授業」に山田真哉さんが出演された。トップバッターで、スーツ姿にさおだけを手にしての登場は、愉快な感じだった。さおだけや・・・の本+αの話に会場もお茶の間もしっかり山田さんワールドに包まれていた。

さて、今日の本は、公認会計士二人の共著。一人は石井さんという公認会計士二次試験のカリスマ講師とよばれる方、もう一人はご存知さおだけ屋の(笑)
山田真哉さん。

本書は、会計の基本を(といってもけっこう専門的)を分かりやすく解説、そして山田さんの事件簿(ベンチャー企業殺人事件)がオムニバスに展開されていく。ためになって、さらに楽しい本である。

石井さんの非常識な解説(実はとても常識的なんだけど)のいいところは、そのことの「理由」が分かりやすいことろだ。

なぜ・・・という問いかけと、その理由。

引当金の説明のところが僕的にはとても分かりやすかった。

賞与引当金って、何で必要なんだろう・・・って思ったことがあるのだが、やっとその理由がわかった。
会計には『費用収益対応の原則』というのがあって、今期の費用であるはずのボーナスは、支払いが来期の夏のボーナス。そこでこの時期ずれと、先の原則との不一致を調整するのがこの「引当金」というわけだ。来夏のボーナスは通常確定していない見積もりに過ぎないので、『未払費用』として費用計上できない。そこで、引当金というものが考え出されたのだ。

また債務保証損失引当金などのように会計の「保守主義の原則」に由来するものもあるようだ。引当金の理由はそれぞれ違うらしい。

いずれにしても、会計は、「期間を区切る」という大原則があり、そこから発生した考え方(なぜ)があるんだねぇ。


僕の思いつき

「どうして、そうなってるんですか?」

新人君が入ってきた職場では、日々こんな質問が発せられる。これは、実は、たいへん重要な機会になっている。何の機会かといえば・・・先輩と組織の成長と変革の機会である。

その仕事、そのルール、そのやり方の「理由」を知りたい。誰もが思うことでありながら、けっこうウヤムヤのまま過ごされることが多い。聞いたほうも、「そんなことより、まずやり方覚えろ!」なんて先輩にいわれたら黙るしかない。

でも・・・・黙ってはいけない。食ってかかる必要は無いが、自分で調べたり、考えた結果をまた先輩に聞いたり・・・

どうして、なぜ・・・は組織と人を成長させる。

さて、あなたの今日の「なぜ」は何でしょう?



オススメ度

★★★★★+非常識!?

読んで欲しい方

・会計知識をリフレッシュしたい方
・会計に興味ある方
・数字が大好きという方

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2005年05月15日

なぜライブドアはフジテレビを乗っ取ろうとしたか!? ~ 浅井隆

僕、ホリエモン

書籍情報

なぜライブドアはフジテレビを乗っ取ろうとしたか!?
浅井 隆 戦略経済研究所
第二海援隊 (2005/03)
売り上げランキング: 44,093
通常24時間以内に発送


本のひらめき

JRの事故などいくつかの事件の影になり、ホリエモン騒動もすでに少し昔の出来事になってきた。

ほとんどの日本人が「勉強」したあのM&A騒動はなんだったのか・・・。本書はその背景と意味を分りやすく解説する。そしてこれから日本社会にM&Aというのが一般化していくことを予想している。晴天の霹靂は他人事ではないというわけだ。

昔も実はM&A騒動はいくつかあった。今回、子供や主婦層にまで注目された背景は、対象がなじみの放送メディアだったことと若いホリエモンがづかづかとモノを言うさまが面白かったことがある。ホワイトナイトだの新株予約権だのいろいろな言葉を、一般の人が口にするようになった。

ライブドアとニッポン放送の騒動を契機に、M&Aについてちょっと考えてみる機会にしてみたい。


僕の思いつき

M&A成功の3つの心得が紹介されている。
 1)M&Aは買った後が始まり
 2)買収企業には必ずNo1か2の実力者を送り込む
 3)人間の尊厳を冒しては成らない。

江川詔子氏のホームページに紹介されたホリエモンの言葉はドキっとする。
 「新聞とかテレビをわれわれは殺していくんですけど、自分たちが新聞や
  テレビを持ちながら殺していった方が、効率がいいかなと思って・・」
要はネットで既存メディアを支配するという戦略だ。しかし、言葉としては、
かなりどぎつい。3)の観点から言えばもっと別の言い回しが欲しかったところだろう。

人間の尊厳を大事にしながらM&A後の経営をうまくやる方法はどんなものがあるのだろうか・・・過去の事例が紹介されている。

赤平炭鉱を住友炭鉱が買収したとき、乗り込んだ新社長はまず創業者の墓参りをしたというエピソード、あるいは後継者難の企業(年商10億円)を買収した36歳の社長(年商2億)の態度など・・・これらは参考になる話だ。

結局、人がついてこないとうまくいかないということだ。一方で、人が変わってくれないと(自己変革してくれないと)いけないという面もある。

M&Aでも合併でも、新しいリーダーはビジョンを示し、人のこころをわしづかみにする度量が必要だ。



オススメ度

★★★★+メディア支配

読んで欲しい方

・ホリエモンみたいなことしたい方
・ホリエモンが嫌いな方
・買収されそうな会社の方

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2005年05月14日

ドラゴン桜(7) ~ 三田紀房

マっ、マインドマップじゃん・・・

書籍情報

ドラゴン桜 7 (7)
ドラゴン桜 7 (7)
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三田 紀房
講談社 (2005/04/22)
売り上げランキング: 63
通常24時間以内に発送

本のひらめき

東大合格を目指して奮闘する高校教師と生徒の物語(マンガ)である。

落ちこぼれが多い龍山高校は倒産の憂き目に遭遇。債権整理にやってきたはずの弁護士、桜木は何を思ったか学校再建に燃える。特別クラスを設けて、東大合格者を出すというのだ。特別クラスにやってきたのはわずかに二人。不良の矢島とパッパラの水野。しかし、ユニークな先生の教え方に心を動かす
二人は徐々に実力をつけていく。そのプロセスは、受験という一過性のイベントを乗り越えるというだけではない多くの気づきの連続となる。

合格という『成功』も大事だが、そこに至る途中の『成長の楽しさ』を描いている点がこの作品群の素晴しいところだ。

さて、第7号では阿院修太郎先生から学ぶ物理と理科の学習、そして新入生対策会議での先生たちの議論が大きなテーマだ。なんと今回は、マインドマップとコーチングが登場する!

なぜマインドマップ(ここではマップツリーと読んでいる)でノートをとるといいのかをとてもうまく説明している。「強調」と「関連付け」だね。東大理3の学生が使っている医学関係のマップが紹介されている。(実物か?)

コーチングは、教師の議論の場面で登場する。学校経営の理念を伝えるために桜木がコーチングの考え方を使って熱弁を奮う。ヘルプとサポートは違う!と
いうことだ。

いずれも、なるほど!と思えるストーリー性がいい。
この本は、深いものをやさしく伝えるという点で非常に優れている。


僕の思いつき

桜木先生は、統一模試を6月からうけるぞと宣言するが、矢島と水野は躊躇する。そこで、桜木は、早くから受けるその理由を野球のグローブの買い方で説明する。詳しくは読んでもらうとして・・

 『現状にあわせて行動するのではなく、すでに目標が実現できたかのように
  行動することで、本当にも目標が達成できる。』

というものだ。こういう姿勢って大事だね。目標ドリブンのやり方。目標から遡ってきて今何をすべきかを考えるやり方。

目の前にあることや従来手法を守る価値観にとらわれた人たちの固いアタマを変えるにはどうしたらいいのか・・・って最近、悩んでたんだけど、このマンガを読んで、ちょっといいことを思いついた。
誰かを説得しようと思ったら、最終形から解きほぐして、物語仕立てで見せてあげるといいかもしれないって。
うーん、こういうマンガ仕立ての提案書ってサクサクってつくれたらいいなぁ。


コーチングの勉強を始めた昨年5月、こんな話に感動したことを思い出す。

コーチ21に入社した社員の方が米国に研修に行ったとき、最初に何を言われたか・・・。実は、こんな恐ろしいことを言われたと言う。

 「あなた方は、すでにプロのコーチです。来週までに5人のクライアント
  を見つけてきなさい」

おいおい、まだコーチングのコの字も習ってないのに、なんだよそれ・・・って思ったという。だが、それでもなんとかそれをやらなくっちゃと思ったときから、自らいろんなことを調べ始め、どうしたらいいかを考え、自律自動のモードになったという。

最終形を思い浮かべ、そのためにどうするか・・考える・・・そんな姿勢って大事だねぇ。そして、いっぱい勉強して身につけて資格をとってから何かを始めようってんじゃなくて、やりたいことがあったら、即始めたらいいね。セミナーでも本でも事業でも・・。

あー、いろいろ閃いたな、今日は。


オススメ度

★★★★★+心の化学反応

読んで欲しい方

・楽しいやり方を探している方
・マンネリにはまりたくない方
・知力を鍛えたい方

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2005年05月13日

ドラゴン桜(6) ~ 三田紀房

教えると見えてくる

書籍情報

ドラゴン桜 (6)
ドラゴン桜 (6)
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三田 紀房
講談社 (2005/01/21)
売り上げランキング: 309
通常24時間以内に発送


本のひらめき

今週は、東大受験をテーマにしたマンガ本シリーズ。受験?マンガ?とバカにしてはいけない。ものすごい気付きと発見があるシリーズなのだ。ビジネスにも活かせるものが多い。

第6号では、3年生の矢島と水野が先生役にトライする。一年生に教えるのだ。
教える・・という立場をとることで、二人は大いに気付きを与えられる。最初は、一年生が騒ぎ出し授業にならないが、トランプ競争(めくったカードを次々に足し算していき最後に364にする)で切り抜ける。

「成長」や「自立」といったキーワードが本号に出てくる。このマンガ本は、東大に入ればそれでいい・・という単純な思想ではなく、勉強をする過程で生徒が、自分の成長を実感し、自立した人間になれるようにという理念が貫かれている。それが、読む人の心をゆさぶるのだろう。

万里の長城の作り方をヒントに、どうやって勉強のモチベーションを継続するかの解説が面白い。

さて、万里の長城はどうやって作られたか・・・知ってる?

あれって部分部分に分けてチームが工事を行い、完成の都度、喜びを味わいながら進められたという。いきなり連続したながーい長城を作ろうとすると嫌気がさすが、区切られた部分を完成していけばそれなりに・・というもの。つまり、どこから手をつければいいか分からない生徒がいても「手の届く目標があれば挑戦しだす」というわけだ。ふむふむ。

この号の最後は次の先生が登場する。名を阿院修太郎(アインシュタインをもじってある)という。理科の中で物理、科学、生物、地学の二つを受験することになるが、物理と地学に絞れという。理由は次の号で・・・


僕の思いつき

前号で一番印象的なメッセージは

 本を読む時も、町を歩くときも
 なぜと問い掛けて考えるクセをつけろ!

というもの。こういう姿勢(自分で考える)は、シリーズで貫かれている。ビジネスパーソンだって同じだねぇ。

さて、きょうのなぜは何にしようか。

WHY of the day なんていいね。笑


オススメ度

★★★★★+成長と自立

読んで欲しい方

・なぜを探している方
・マンネリにはまりたくない方
・頭を鍛えたい方

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2005年05月12日

ドラゴン桜(5) ~ 三田紀房 + BZオープン!

型が大事だ!

書籍情報

ドラゴン桜 (5)
ドラゴン桜 (5)
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三田 紀房
講談社 (2004/10/22)
売り上げランキング: 374
通常24時間以内に発送


本のひらめき

毎日毎日、コミックばかりで、いったいWebookはどうしちゃったの?なんて思われているかもしれない。

すっかりハマッテしまったのだ。このマンガ。

いまさら受験でもないし、子供を東大に入れたいとも思わないのだが、このマンガで描かれている『チャレンジする心得』や『人がココロを動かすヒント』などが、ビジネスでも日常生活でも役にたつような期がするからだ。

第5号では、国語の勉強がメイン。羽織姿の芥山先生が教える。

 何事もカタ(型)が重要だ。
 型からの発展が創造へと繋がる

 国語的には、何事にもなぜと疑問をもち、自分なりに考えて反論も想定する
 こういう型を持てということだ。

ふむふむ。

帰国子女向けの論文問題「優先席を設けることの是非について論ぜよ」という課題に矢島と水野が取り組む。

水野と矢島の二人に自立に向けた気付きを与えるため、桜木は、二人に教壇に立たせるという奇策をひねり出す。一年生に教えてみろ!というのだ。
続きは次号で。


僕の思いつき

型とは、基本ともいえるし、フレームワーク(物事を整理し考えるやり方)ともいえる。大前研一さんが、中吊り広告を漫然とみるのではなく自分だったらこんな表現をする・・みたいなのを常に考えて、頭を鍛えろ!みたいなことを言っていたが、そういう鍛錬をするときに何かの型があるといいかもしれない。

 3つの言葉で整理する。
 4コママンガにする。
 4つの視点で考える。
 2軸分析をしてみる。
 あらゆることを『質問にしてみる』

などなど。僕は今、2軸分析に凝っている。たーくさん集めて本にしよう。



オススメ度

★★★★★+型

読んで欲しい方

・思考の型を探している方
・型にはまりたくない方
・脳みそ鍛えたい方

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2005年05月11日

ドラゴン桜(4) ~ 三田紀房

忘れるのは当然!

書籍情報

ドラゴン桜 (4)
ドラゴン桜 (4)
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三田 紀房
講談社 (2004/07/23)
売り上げランキング: 310
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本のひらめき

この号は、主に英語がテーマだ。

第4巻では、英語に対する誤った思い込み(英語ができない、苦手)を解きほぐし、なんとなくいけるかも・・というやる気を出させるところからスタートしている。

英語に対する苦手意識のバインドを外した矢島と水野はちょっとやる気を出す。完ぺき主義はやめとこうという川口先生の話はとても説得力がある。

また、従来からいた伊野先生(女性)が、川口先生に異論をとなえる。そこで教えた生徒の実力で勝負する場面がある。世の中、結果がものを言う。実際に東大入試で使われた4コマ漫画を使った英語の試験も登場し、なかなか臨場感がある。

その他、偏差値とはどんな意味があるのか、記憶した知識は忘れてしまうのだが、どうしたらいいのか・・・など、なるほどを思える解説と対策がいい。

「人間は忘れるのが当然」という前提に立ち、歴史とかの学習では、細かな年号をきっちり覚えようとするのではなく、大きな流れ、なぜそうなったかの理由、どういう影響があったかなど大枠から押えよう・・・という。ふむふむ。

最後に登場する教師は国語の先生。

 「はじめまして、国語教師の芥山です」

と着物を着た細身の先生が登場して次号へ。 笑える。(^.^)


僕の思いつき

さて、前号の終わりは、英語の川口先生がこういったところで終わっていた。

 日本は、世界で英語のできる国のひとつなんだ!

げげげ、まじかよ・・・と僕も思った。中学から都合10年以上も英語を勉強しているのに会話が苦手な人が多く、TOEFLなんかの試験でもランキングは低いらしい・・・なのにどうして英語のできる国なんだ!?・・・そんな疑問が渦まいた。

川口先生によれば、

 例えばTOEFL、北米大学に留学する時に必要な資格試験だが、「日本は
 このテストの平均点が悪いから英語ができない」といわれている。果たして
 そうだろうか・・・

と話が続く。

 TOEFL受験者は41万人ほど、そのうちなんと9万人が日本人。つまり
 25%程度は日本人が受けているらしい。その平均が504点。トップはノ
 ルウェーの619点。一見すると大きな開きがあるが、実はノルウェーの受
 験者数はたったの40名。つまり留学目的のエリートだけが受けているわけ
 だ。一方日本では留学目的もあるが、腕試しの人も多い。それでこの平均点
 は立派なんだ!

ふむふむ。数字やデータは、背景や全体を見ないと判断を誤るということのいい事例だ。

最近、JRのオーバランの報道や、エアラインの事故、管制官のミス、ちょっと前では三菱の車の不具合などがセンセーショナルに報道されていた。またか・・・みたいなノリで、対象企業バッシングが続いた。しかし、どれ一つとして、業界全体や世界のデータと比べて報道したところはなかった。事実(の一部)ではあるが、真実を伝えていない。これって、日本人は英語が苦手・・という固定概念と似ているような・・・。

ニュース、データ、報道・・・全てに対して鵜呑みにせず、「自分で考える」「自分で確かめる」姿勢が必要な時代ですなぁ。



オススメ度

★★★★★+受験の王道

読んで欲しい方

・英語を勉強している方
・受験勉強している方
・受験生を抱える親御さんの方

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2005年05月10日

ドラゴン桜(3) ~ 三田紀房

挑戦する気持ち!

書籍情報

ドラゴン桜 (3)
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三田 紀房
講談社 (2004/04/23)
売り上げランキング: 274
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本のひらめき

ニートっていう言葉がある。
NEET(Not in Employment, Education or Training)のことだ。プー太郎がはびこるのは、世の中平和なようだがやっぱりどこかおかしい。

本書に登場する龍山高校の生徒たちは、ニート予備軍みたいな集団。何かで学校の勉強につまずきやる気をなくした生徒たち。そんな彼・彼女たちが、ちょっとやってみるか・・とココロを動かしていく様子は、なんだか気持ちがいい。

現実はそんな甘いもんじゃない・・という冷めた見方もできるが、人間、いつまでも熱い思いや心躍る気持ちは大切にしたい。

『落ちこぼれ生徒+負債を抱えて倒産寸前の高校+進歩のない先生』というのが本書の場面設定だ。そこに乗り込んだ弁護士、桜木は、学校改革に乗り出す。超進学校へ大転換を図ろうというものだ。まずは来年までに東大合格者を一人作ると特別クラスを設置。桜木はそこの担任&学校運営責任者として蛮勇を奮う。第3巻では、高校の先生たちに再雇用試験をするところから始まる。「学校」というテーマで1時間以内に何かを書けという試験だ。全員不合格!笑。一方で、出来の悪い生徒だった水野と矢島は、特訓の成果が徐々に現れ、勉強の楽しみを味わっていく。

この巻は、前回からの数学攻略の続きと英語攻略編だ。数学は、伝説の教師、柳先生。英語は、ビートルズの音楽で楽しみながら身につける川口先生だ。
川口先生の『だいたいのところがわかって、それから徐々に行こう』・・・という方針がいい。完ぺき主義が英語嫌いを作り出しているのだ・・・ということで、スペルのミスなどは最初はおおように扱う。こういう雰囲気が欲しかった!なんて方は、きっと多いに違いない。

ビートルズの「Pease please me」の意味が分ったりして(汗)僕も勉強になった。


僕の思いつき

終わり方が実にいい。次号を早く読みた~ぃ・・・っていう気にさせて終わるのは、TVもマンガも小説も同じだが、実にいい感じだ。

今回の終わり方は・・・

  日本人は英語ができないっていうのは、単なる思い込みに過ぎないんだよ。
  英語圏の国を除いて、日本は、”世界で英語のできる国のひとつなんだ!”

という川口先生の言葉で終わる。(え、ほんとかよ!?)4巻が早く読みたい。

興味、謎、余韻を残しながら終わる・・・っていうテクニックは、いろんなところで使いたいね。仕事、教育・・・。



オススメ度

★★★★★+東大新聞!

読んで欲しい方

・何か難しい勉強をしている方
・受験でもしてみるかって方
・自己変革が好きな方

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2005年05月09日

ドラゴン桜(2) ~ 三田紀房

数学はスポーツだ!

書籍情報

ドラゴン桜 (2)
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三田 紀房
講談社 (2004/01/23)
売り上げランキング: 232
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本のひらめき

きのうの続き。落ちこぼれの集まる龍山高校は倒産の危機。債権処理にやってきた弁護士桜木は、学校の立直しに燃える。一年以内に東大合格者を一名出す!と意気込む。桜木が担任を受け持つことになった特別クラス。そこに集った
のは二人。水野(ぱっぱらな女子)と矢島(不良のかしら)。彼らは現状を抜け出したいという欲求から、東大を目指す。水野と矢島は、伝説の数学教師・柳の合宿勉強に放り込まれる。イラつく矢島は怒って合宿を抜け出すが、思い直して戻ってくる。徐々に学ぶ楽しみを味わう二人。一方、桜木は、先生たちの意識改革にも乗り出す。教師雇用試験のアナウンスに先生達は驚く。

第二巻はこんなストーリーだ。

前巻の東大合格の秘訣をメモっておこう。(もう関係ないかもしれないが)笑

 1)一年しか時間がないなら、東大理1類を目指せ。
 2)まずは国語の勉強をせよ
 3)古文漢文で得点を稼げ
 4)古文漢文はマンガを使って勉強しろ
 5)脳を効率よく使え、記憶モノは寝る前に。

二人がやる気を取り戻すターニングポイントは、二人が自分で問題を作る課題を与えられたときだった。

問題を作って出し合う勉強や、蛍光ペンを使わない方法など、なるほどと思う勉強の仕方が面白い。

そんなわけで、本のオビにはこんなPRも・・・

 『 灘校教師も桜木に注目! 』

ノウハウ的なところと、人の感情が動くとき、心が動くときをよく捉えているところが本書の素晴らしいところだねぇ。


僕の思いつき

矢島が怒って出て行き、水野もやる気を失った場面で、子供の成長グラフが書かれている。
ずっとうまくいってあるとき躓くとガクンと急降下する危険があるが、ちょこちょこ壁を乗り越えていくほうが理想的だ・・・というグラフだ。

成長、変化、変革、いろんなものの理想形をグラフにしてみると面白い。滝グラフ(マッキンゼーの発明)で書いてもいいねー。



オススメ度

★★★★★+合宿

読んで欲しい方

・何かを変えようとしている方
・心を動かす仕事をしたい方
・変化をもとめている方

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2005年05月08日

ドラゴン桜(1) ~ 三田紀房

手に入るのは自由と時間だ!

書籍情報

ドラゴン桜 (1)
ドラゴン桜 (1)
posted with amazlet at 05.05.08
三田 紀房
講談社 (2003/10/23)
売り上げランキング: 774
通常24時間以内に発送


本のひらめき

今日からマンガを7本ほどご紹介しよう。(マンガなんて・・・といわないで一週間お付き合いのほど)

本書は、大学受験という機会を面白くしてやろうじゃないか・・という桜木弁護士の奮闘記である。なかなか面白い。

第一号のあらすじ:

 おバカの集まる龍山高校が倒産の危機に面する。元暴走族リーダーの弁護士
 桜木は、債権整理に赴くが、債権整理だけでは面白くない、ここは一発すご
 いことをやってやると、自ら学校の再建に乗り出す。
 一年以内に東大生を一人出して、学校を超進学校に変えるのだ。
 そんなことができるはずがないという先生たちを振り切り、自らが特別クラ
 スの教師となる。特別クラスでついてきたのはたったの二人。水野と矢島。
 東大攻略は、理一だ。古典がカギだ。古典も中身を先に理解しとけば想像が
 はたらく。だからマンガで勉強しろ・・・などなど、ユニークだが、一理あ
 るロジックがなかなか痛快。
 ドラゴン桜とは、校庭に植えた一本の桜の木につけた名前だ。
 伝説の数学講師柳鉄之介による合宿勉強の途中で、次号へとつづく。

僕の思いつき

東大に100人合格させるという目標に対して戦略的な取組みが面白い。

 一年目で結果を出せば劇的な変化は必ず起こる。
 そのために来年一人東大に送り込みます。

ちょっとぱっぱらな水野直美、不良の矢島がその一人を目指して特訓を受けることになる。この二人の心の変化が面白い。

また、なぜ東大を目指すのか・・という最も根本的な目的を明確にする桜木のアジテーションがきまっている。

 世の中のルールは、頭のいいやつが作っている。それに従わされる側
 にまわるか、作る側にまわるか、おまえらどうするんだ!? 

という問いかけに、落ちこぼれ生徒たちの心がちょっと動く。

このマンガにある様々な取り組みは、企業経営にも使えるものがある。



オススメ度

★★★★☆+桜

読んで欲しい方

・大学受験している方
・受験生を抱えるご家庭の方
・受験について考えたい方

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2005年05月07日

トップ営業マンのコミュニケーション術 ~ 西山昭彦

お客様の気持ちを読む

書籍情報


トップ営業マンのコミュニケーション術―ワンランク上を実現する成功法則!
西山 昭彦
インデックス・コミュニケーションズ (2005/04)
売り上げランキング: 86,732
通常2~3日以内に発送


本のひらめき

本書は、営業マンの心得を書いた本である。西山さんの知見に加え、キャノン販売、ヤナセ、IDC大塚家具などの現役営業パーソンのインタビュー記事から構成されている。

共通していえることは、お客様が何を求めているかという相手の気持ちをどれだけ読み、それにこたえられるか・・・というところだ。

ちょっと印象的なケース:

 「説明するっときって、絵にするとわかりやすいじゃないですか。
  だから僕は、自分のノートに図解的な絵を描いて、それを破いては
  その場でお客様にさしあげるようにしています。」
  (キャノン販売、谷村さん)
  
スピード重視の谷村さんは、商談の場ですぐに要点をまとめて渡すのだそうだ。実際のノートの写真が掲示されている。(P146)

もうひとつ、顧客にも「ホウレンソウ」は欠かせない・・・というのも印象的。上司ばかりでなく顧客にもホウレンソウ(報告、相談、連絡)って大事な仕事だねぇ。

営業部門に配属された新人さんにいいねぇ、この本。


僕の思いつき

西山さんは、東京ガスで社内ベンチャー、アーバンクラブを設立し、その後、東京ガス都市生活研究所長になり、現在、東京ガス西山研究所長という地位にある。ちょっと面白い方だ。

杉山さんの本にも登場する。だんだん遭遇距離が短くなってきたようだ。今度、お会いしよう。



オススメ度

★★★★+笑顔だね

読んで欲しい方

・営業部に配属された方
・お客さんの笑顔が見たい方
・これから商談にいく方

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2005年05月06日

ハワード・ヒューズヒコーキ物語 ~ 藤田勝啓

歴史に残る・・・

書籍情報

ハワード・ヒューズヒコーキ物語
藤田 勝啓
イカロス出版 (2005/03)
売り上げランキング: 22,253
通常24時間以内に発送

本のひらめき

以前、ロサンゼルス郊外のロングビーチ港で、大きな水上飛行艇の展示を見に行ったことがある。それほど興味はわかなかったが、ちょっと印象的だった。
なにしろ木でできているのだから・・・。

スプルスグース(木のガチョウ)という愛称の輸送用水上飛行艇である。これを作ったのがハワードヒューズ。この本の主人公である。

彼はテキサス州ヒューストンに生まれ、18歳の時に父から受け継いだ莫大な遺産をもとに映画や航空の事業を起す。

その物語である。

今やってる映画「アビエイター」はこのヒューズの物語だ。

映画を見た人もこれからの人も、本書を読んでこの破天荒なおじさんの人生を垣間見てみよう。


僕の思いつき

旅に出て面白いのは、その土地や人物に関する予備知識があるときだ。うん、それ知っている。え、なんであんたがそんなこと知ってるの? みたいなノリでいけたら楽しい。

映画もその背景にある歴史や人物に造詣があると、より興味がわく。

知識は楽しみである。

GWにどこかへでかけるなら、ちょっとだけ予習していこう。



オススメ度

★★★★+アビエイター

読んで欲しい方

・飛行機が好きな方
・アビエイターを見た方
・ロスに遊びにいく方

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2005年05月05日

頭がいい人、悪い人の仕事術 ~ ブライアン・トレーシ


頭がいい人は、仕事にムダな努力はしません!

書籍情報

頭がいい人、悪い人の仕事術
ブライアン・トレーシー 片山 奈緒美
アスコム (2005/03)
売り上げランキング: 1,110
在庫切れ


本のひらめき

本書は、アメリカで活躍する経営コンサルタント、ブライアン・トレーシーの
成功する仕事術の解説書である。このおじさんは、「かえるを食べてしまえ」
という一風変わったタイトルの本を書いた人だ。

本書は、章見出しが逆説的で面白い。ちょっと小気味いいので書いておこう。

1 つきあいも仕事のうち!は、大まちがい。
2 大事なのは早さじゃないんだよ!は、大まちがい。
3 夢は心のなかにしまっておくものだ!は、大まちがい。
4 片づけるヒマがあったら仕事しろ!は、大まちがい。
5 大小にかかわらず、すべての仕事に全力を注げ!は、大まちがい。
6 格好つけてたって仕事ははかどらない!は、大まちがい。
7 仕事を人まかせにするな!は、大まちがい。
8 失置の原因を徹底的に分析しろ!は、大まちがい。
9 成功するには情報ばかり追いかけていてはダメだ!は、大まちがい。
10 石の上にも三年、継続は力なり!は、大まちがい。

身の回りを片付けるだけで仕事の処理能力は格段にアップする。ひとつの仕事
が終わったら片付けることにしよう・・・という。たしかに。
何かのプロジェクトが終わったら、ファイルの整理、反省点などしっかりまと
めて整理したい。

「複数のプロジェクトを管理するとには、プロジェクトの理想的な結果を定義
してから行動を起そう」・・・これも大いに気に入った。理想的な最終結果を
よく考えて明確にするというこの手順は、どのようなプロジェクトにおいても
最も重要なものであるという。そ、そうだよね。

めざすべきものを描かないで走っている会社が結構あったりするから、世の中
可笑しいような恐ろしいような・・・

気づきの多い本である。


僕の思いつき

本書でひとつ閃いたものがある。ミッションブロック(仮称)といっとこ。
プロジェクトを進めるに当り、この意義、理想的な目標、ターゲット、スケジ
ュールなどを一枚にまとめたプロジェクトシートがあると便利だ。実は、今、
僕のいる職場ではこのプロジェクトシートが結構役に立っている。(多分)

このプロジェクトシートをちょっと改善して、プロジェクトブロックというの
を考えてみた。

    戦略:xxxxx
                __最終ターゲット
           _____||
           |action4  |    理 由:
      _____|action3  |    効 果:
     |action2        |    リスク:
   __|action1        |    責任者:
  |preparation         |    関係先:
  |______________|    
5/4 6/1 12/1
         スケジュール

みたいなまとめを書いたものである。進捗もこれにて管理する。
どないだしょ、この思いつき・・・。笑



オススメ度

★★★★★+ゴミ時間を減らそう

読んで欲しい方

・効率的な仕事をしたい方
・仕事のやり方を変えたい方
・忙しくって・・という方

Posted by webook at 17:29 | TrackBack

2005年05月04日

夜空はなぜ暗い? ~ エドワード・ハリソン/長沢工

宇宙のはてに・・・

書籍情報

夜空はなぜ暗い?―オルバースのパラドックスと宇宙論の変遷
エドワード ハリソン Edward Harrison 長沢 工
地人書館 (2004/11)
売り上げランキング: 3,073
通常3~4日以内に発送


本のひらめき

夜空はなぜ暗い?・・・・このタイトルは実に興味をそそる。山田真哉さんの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」と同じように、そ、そういえば・・・っていう疑問文である。

どうして夜空は暗いんだろう?星は宇宙にゴマンとあるし、だったらどの方向を見てもどこかの星に向かうような気もするし・・・・そうするともっと明るくてもいいのに・・・。

天文学者たちは古くから「なぜ、天は光で満たされていないのか、なぜ、宇宙は闇の中にあるのか」を考えてきた。

400年以上の年月の中で、空間、光、宇宙の構造などさまざまな考察を科学者たちが提示してきたという。

ピタゴラス、アリストテレス、ガリレオ、ケプラー、ニュートンなど、昔覚えた人の名前がいっぱい登場する。歴史と科学の迷宮の旅を楽しめる。

夜空が暗いという謎に対して提示された回答が幾つかある。

 ↓ 星の光が弱すぎるから    ディッグス
 ↓ 暗い宇宙の壁による     ケプラー
 ↓ 星間吸収による       オルバース
 ↓ 銀河間空間にエーテルがない ゴア
 ↓ 赤方偏移のため       ボンディ
 ↓ エネルギー不足       アリソン

本書には興味つきない面白さがある。

 「どの方向にも、われわれは星々の間のいたるところに、
  全天を覆って宇宙の創造の時代を見ているのである。」

とある。今夜は夜空を見上げてみよう。


僕の思いつき

普段なにげないことだが、ふと疑問に思うことがある。

 なぜ、人は3や5や7といった数字が気に入っているのか。
 なぜ、口は一つで耳は一つなのか。
 なぜ、くじらは海に住んでいるのか。
 なぜ、地軸は傾いているのか。

そんな疑問をいくつか考え出してみよう。



オススメ度

★★★★☆+宇宙のはて

読んで欲しい方

・哲学している方
・科学している方
・歴史が好きな方

Posted by webook at 11:09 | TrackBack

2005年05月03日

かずくんはつめい・はっけんシリーズ1&2 ~ KMS絵本班

小学生にも分かる

書籍情報

e1.JPG
e2.JPG


本のひらめき

中村修二さんの青色発行ダイオード裁判など、技術的な発明に対する知的財産権を守ることに世の中は大きな関心をいだくようになってきた。

さて、本書(2冊)は、とっきょについてまなぶ小学生向けの絵本である。
 
 はつめいでだいごろうをすくえ!~かずくんだいふんとうのまき~

 かずくんVSわるおしゃちょう~とっきょビームをつかっちゃえ!のまき~

の2冊組である。小学生低学年でも特許や知的財産を学べる絵本になっている。

一冊目は、かずくん(6歳)が活躍して、犬の病気を救うお話。
きゅうに元気がなくなった犬(だいごろう)の病気をなんとか治そうとがんばるかず君。ある日、かずくんとお父さんがつくった「新しいお花の実」をオモチにまぜてあげたところ、だいごろうはすっかり元気になった。新しい花の実は、犬のでんせん病を直す不思議な薬だったのだ。かずくんは、学校の先生のすすめで「とっきょ」をとることに。

二冊目では、新しい花の実をある会社の社長さんが製造することになる。それは爆発的に売れて大きな利益を得る。ところが、悪いやつがそっくりマネをしてボロ儲けをする。そこで、くだんの「とっきょ」の出番・・・そんなストーリー。

二冊を通じて、特許とは何かをやさしく学べる絵本だ。親子で読んでみたい。

(本書は知的財産マネジメント研究会に参加している永本さんから紹介された本。永本さんありがとうございます。)


僕の思いつき

本書は特許について、子供にも分かりやすいように説明がされている。

おなじように

ぜいきんってなぁに・・・

ていねんってなぁに・・・

ねんきんってなぁに・・・

とか絵本で説明してみるとどうなるだろう・・。



オススメ度

★★★★+とっきょビーム

読んで欲しい方

・とっきょにきょうみがある方
・とっきょをとりたい方
・きょとんとしている方

Posted by webook at 13:04 | TrackBack

2005年05月02日

5年後、企業・技術はこう変わる ~ 森谷正規

5年後に・・・

書籍情報

5年後、企業・技術はこう変わる―30分でわかる近未来
森谷 正規
ビジネス社 (2005/01)
売り上げランキング: 65,516
通常24時間以内に発送

本のひらめき

5年後をイメージする。ちょっと先の未来のようで、しかしかなり先のことでもある。

5年前は2000年。5年前の今ごろは2000年問題にケリがついて、ほっとした時期だった。20世紀最後の年は、太田房江知事、田中康夫知事が誕生した。
2000年:→ http://d.hatena.ne.jp/keyword/2000%C7%AF

5年後は2010年。最も注目されるのは、中国の動向。上海万博が開かれる。この頃は2010年宇宙の旅がビジネスとして成り立っているかもしれない。
2010年:→ http://d.hatena.ne.jp/keyword/2010%c7%af

さて、本書は今から5年後の近未来を技術や企業の面で概観してみようという本である。

家電(DVD など)、韓国と台湾の動向、中国の経済発展、アメリカのバイオ&ナノテク、エネルギー、EUの拡大、BRICSの今後・・・などがまとめてある。

BRICS の中で中国以外に注目すべき国はブラジルとか。ブラジルは自動車も航空機も作っており、ITでもソフトを開発輸出しているという。(意外!)

自動車では、ガソリン車から電池自動車への移行の過程でハイブリッド車が大きく伸びると予測されている。

いずれも目新しいものはないが、これらをひとつにまとめてあるという点で、近未来予測のヒントとして役に立つ。


僕の思いつき

「夕べはどこに?」「そんな昔のことは覚えてないね」
「これからどこに?」「そんな先のことはわからない」

これはボガードの渋いセリフ(カサブランカ)だが、僕らが言ってもサマにならないから、まじめに考えてみよう。

2000年は何をしてました? (ちなみに僕は)
  IT会社で、2000年問題を担当してました。
  徹夜のおかげで痔になっちゃった。(関係ない?)

2010年は何をしてたいですか?(ちなみに僕は)
  都内に事務所をもつ会社を運営していたい。
  ビジネスコーチングを本格稼動していたい。
  教育現場や家庭にその成果を還元してたい。
  宇宙旅行のチケットを二人分もっていたい。

それにしても、記憶は曖昧だ・・・、やっぱり日記をつけとくべきだね。


オススメ度

★★★+5年前

読んで欲しい方

・近未来予測が好きな方
・5年前に言ってたことが実現したって方
・日記をつけることに決めた方

Posted by webook at 17:34 | TrackBack

2005年05月01日

「朝」日記の奇跡 ~ 佐藤伝

奇跡を呼び寄せてみる?

書籍情報

「朝」日記の奇跡
「朝」日記の奇跡
posted with amazlet at 05.05.01
佐藤 伝
日本能率協会マネジメントセンター (2005/04/25)
売り上げランキング: 978
通常24時間以内に発送

本のひらめき

最近、日記に関する本がいろいろ出ている。特にベンチャー企業の創業者が書いた日記の勧めなどで新鮮な発見があったりする。Webookで紹介したのはこんな本があったねー:
 「1日3分夢実現ノート」 岡崎太郎さん (フォレスト出版)
http://webook.tv/archives/000493.html
 「一冊の手帳で夢は必ずかなう」 熊谷正寿さん (かんき出版)
http://webook.tv/archives/000014.html

ブログなどのウエブ日記も人気だ。

さて、本書では日記に関するちょっと面白い数字が紹介されている。

日本にある会社は約635万社。約635万人の社長がいるということ。そして就業人口は焼く6500万人。ということは10人に一人は社長さん。このうち上場企業は3000社。そのうちから無作為に選んだ300人の社長さんに聞いたアンケートの質問にこういうのがあったという。

 『あなたは日記をつけていますか?』

その回答結果は・・・・

・・・・(ちょっと考えてね)

・・・・ なんと300人全員だっという。こんな数字をみると日記には何かありそうだと思えてならない。

朝は意識を変えるちょっとした時間がもてる。そして朝日記で、今日やりたい未来日記を書いておくことで、意識が行動につながる。そんな効果が朝日記にはありそうだ。本書は、それを実に納得いく形で教えてくれる。

日記は、ただ出来事の記録や感情を書きとどめるだけではない。その時間に自分と対話していることになる。セルフコーチングの世界だ。であれば、未来の行動に繋がるとなお良い。朝日記にはその点で素晴しい効果が期待できそうだ。

朝日記=過去日記+未来日記
   =タイムカプセル+ビジョン・ノート
   =記録+夢
   =自省+ヒラメキ

こんな効果が期待できる。本書は、日記に対する思いを「啓いて」くれる本だ。夢の実現をめざして頑張っている人も、夢が見つからない人もとってもお薦め! 奇跡がやってきるかも。


僕の思いつき

後半には実際に日記を書く書き方が解説されている。12冊のバインダーで日記をつけるユニークな方法だ。月ごとにファイルを分ける。過去同じ月の日記を見直すと不思議なものが見えてくるかもしれない。

また、エクセルを使ったハイパーマンダラ日記もいい。これは自分でもできそうだからぜひ試してみよう。エクセルの得意な人は自分で創ってもいいね。
面倒な方はこちらでゲット: http://mandalanikki.com/

朝の楽しみが増えそうだ・・・



オススメ度

★★★★★+過去と未来の間で

読んで欲しい方

・日記をさがしている方
・今年の日記が3日坊主になった方
・ブログをやってる方

Posted by webook at 20:54 | TrackBack

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