2006年01月31日ふふふ ~ 井上ひさし + 気!笑いながらも笑えない笑い飛ばしたい話などなど 書籍情報
本のひらめき「青葉繁れる」「ひょっこりひょうたん島」など、井上ひさしさんの作品は、ユーモアの中に微妙な苦味とエスプリを含んだ楽しい本や戯曲が多い。学生時代に読んだ数少ない作品に井上ひさしさんの本があった。 本書は、ひさびさの井上節。2001-2005年、小説現代に連載されたエッセイをまとめたものだ。奇想天外な発想から時代を鋭く風刺したものまで様々ある。 お気に入りを少々・・・ ○問題の出し方 アメリカの大学ででた問題が紹介されている。 ○経営方針 ふとしたきっかけで、社長の役をひきうけることになった著者 球団買取事件(もしも100億円あったら)、プロ野球のスト事件(7つの大罪)など、時事問題を斬る視点もするどい。 ひょうっこりひょうたん島にはじまって、今日また、井上ひさしさんが好きになった。
僕の思いつき中3のときやった万引きのエピソードは、泣ける。井上少年が英語辞書を万引きするのを目撃した本屋のおばさんの、厳しくも心優しい対応が、実に心をうつ。ここに書くと泣けそうだから・・・P124を開いてもらおう。本屋で、そこを盗み見てもとがめられはしまい。そこを読んでうるうるになったお客さんを本屋のおばちゃんはきっとそっとしておいてくれるはずだ。 井上ひさしさんの小説には、こころのヒダをなでる不思議なストーリーがあるが、生き方を分ける分岐点になるこうした原体験がベースになっているのだろう。 人に話せない恥ずかしいことも、自分を成長させてくれた貴重な経験・・・なのかもしれないね。 すべてのことに感謝。である。
オススメ度★★★★★+人生の分かれ道 読んで欲しい方・誇り高き生きかたをしたい方 2006年01月30日ポッドキャストの楽しみ方・作り方 ~ 武井一巳 + 福光さんこれさえあれば・・・ 書籍情報ポッドキャストの楽しみ方・作り方―聴き方のコツ・作り方の秘訣・ブログで配信するテクニック iPod、iTunes、iTMSで、聴く・作る・配信する posted with amazlet on 06.02.12 武井 一巳 メディアテック出版 (2006/01) 本のひらめき最近、僕もPodCastをはじめた。WebookCastと名前をつけてついに放送局を開設・・・というとカッコよすぎるが、SEESAAに間借りして、PodCastingをはじめただけのこと。 さて、本書は、ポッドキャストの楽しみ方と、作り方をとても実践的にかつ親切に解説してくれるお勧めの本である。 ブログが爆発的に広がって、ブログとは・・・なんて記事はそろそろ「もういいよ・・」みたいに常識化してきた。で、その次は・・というのがこのポッドキャストだ。個人が自分だけの放送局を作れちゃうというものだ。 iPod, iTUnes, iTMS, RSS2.0 といった一連の商品やサービスが、爆発的な広がりのもとになっているという。はじめは聞く楽しみ。そして次は創る楽しみ、そして配信する楽しみである。 本書には、それらが充実した内容で解説されていて、かつとっても親切である。 僕的には、ICレコーダーなどで録音した音源を編集するソフト SoundEngine Free の解説や、フリー音源の Garageband.com などの情報が重宝した。 聞く、創る、配る・・・という楽しみを、独り占めにするのはまったくもってモッタイナイ! ぜひ、あなたも!
僕の思いつきポッドキャストに火をつけたのは iTUnes 4.9 だそうだ。2005年の6月のこと。アップル社からこれが発表されたあと、2日で100万件のポッドキャスト登録件数があったとか・・・ 音楽は、かつてレコードだった。やがて、テープ、CD、MDに変わり、そして、今、MP3プレーヤーにと変わってきた。小さな変化はだいぶ前からあったが、爆発的に増えたのはなんといってもiPod iTunes などの出現による。面白いねぇ、この動き。 先日の出版交流会でお配りしたストラップバンドは、実はiPodShuffle のイヤホンケーブルが絡まないようにするために「開発」されたもの。ハンキーパンキーさんの協力で生まれた。これも流行るといいにゃぁ。笑 写真はこちら・・・ http://ameblo.jp/webook/ オススメ度★★★★★+個人放送局 読んで欲しい方・PODCASTの達人になりたいと考えてる方 2006年01月29日しごとっち ~ 自分ブランド製作委員会/松永真理 + CEO自分ブランド号、しゅっぱつ・しんこぉ~ 書籍情報しごとっち―バンダイ的スター誕生! posted with amazlet on 06.01.29 自分ブランド製作委員会 松永 真理 幻冬舎メディアコンサルティング (2006/01/05) 本のひらめきバンダイ・・といえばガンダム、という感じのイメージがある。 この会社、いろんなオモチャを作っていると思ったら、どうやら違うらしい。松下幸之助さんが生きていたら、「ほほぉ、おたくもまず人をお創りになられていらっしゃるようで」とうなったかもしれない。 といって、とりたてて社員研修やキャリアプランがすごいというわけではない。会社の「雰囲気」である。 どんな雰囲気かといえば、仕事を楽しくやっちゃおう。言い出したヤツは、とことんやろう。失敗してもいいじゃないか、また頑張れよ・・・そういう雰囲気である。 本書は、MIKERAブランドを作ってしまった布施美佳子さん(mikeraとは小学校時代からのあだ名だそうだ)をはじめ、仕事=辛いことではなく、仕事=きびしくも楽しいものという働き方を紹介したものだ。 他には、趣味のサーフィンでブランドを立ち上げている関野祐吉さん、自分の名前をつけたゲームを発売した高橋晋平さん、そして、趣味が仕事に生きればそれもいいという社長の上野和典さんなどが登場する。 「仕事だから結果をださなくてはならないという厳しさゆえに、創意工夫を楽しんでいる」人がたくさん生息している会社のようだ。 こういう会社っていいよなー・・・という刺激をもらえる本だ。
僕の思いつき本書の監修は、「iモード事件」の著者、松永真理さん。 バンダイには、そんな自分から仕掛けようとする人がたくさんいます。 自分がやりたいことを事業化した人、趣味の分野のブランドを設立した 人、オリジナルゲームをつうって自分の名前で売り出した人など・・・ ほかにも何人もいます。 まるで会社というプラットフォームの上で、それぞれが自分ブランド号 会社に使われるのではなく、会社を使って自分ブランドを打ち立てられ こんな会社は、実はバンダイ以外にもあるに違いない。そして、いつか自分がいるこの会社も・・・と思う人もいっぱいいるに違いない。21世紀は、こういう時代だね。
オススメ度★★★★☆+自分ブランド号 読んで欲しい方・自分ブランドをもちたい方 2006年01月28日溺死寸前絵日記 ~ ケイスケ世の中まだ下がいる・・・ 書籍情報
本のひらめきまことに暗い本である。あまりお薦めはしない。 http://www12.wind.ne.jp/dekishi/index.htm モノクロの絵日記は、どことなく人の心のヒダを描いている。3年間で300万アクセスというから、それに感じる人も多いということだ。 本書は、「溺詩」サイトのコンテンツをまとめた本である。
僕の思いつき「ロマ神」 スキー場でキレイな人と接触して転んだまではいいが といった調子。誰にもありそうな場面と心理を、なかなかみごとに切り取っていたりする。ケイスケさん、漫画家になったらいいねぇー。 日常でおきるちょっとした出来事を、マンガや文章で「キャプチャー」するのもいいかもね。 やってみると面白い。面白がって続けていると本になる。(かも)
オススメ度★★★+人生いろいろ 読んで欲しい方・生活の達人になりたいと考えてる方 2006年01月27日団塊・シニアビジネス「7つの発想転換」 ~ 村田裕之 + イノベーションカレッジ2007年問題という誤解! 書籍情報
本のひらめきシニア・ビジネスの第一人者。本書の著者、村田さんはそんな方である。 そして、団塊の世代がリタイアしはじめる2007年に近づいてきた今、またあらたな視点と考察に基づいて、ビジネス現場で直面する7つの壁について語り起こされた本である。 シニアビジネスで、どうやって儲けるか・・・などといった低レベルの内容では決してない。高齢化社会の先端を走る日本が、いかに生きるべきか、いかに企業やビジネス世界はあるべきか・・・といった深い思想がある。 最後の「シニアビジネスで世界のリーダーになれる日本」のところでは、村田さんの思想に触れて思わず涙ぐんでしまった。私達が、シニアビジネスという分野で何を行い、何を残すべきか。 団塊市場というと、おおきな塊の、ある程度均質な、類似の行動パターンの市場のような錯覚をする。しかし、そういう「ひとくくり」の見方はは間違いだと指摘する。団塊市場はむしろ、「多様なミクロ市場の集合体」だという。つまり、均質な塊どころではなく、おおいに多様性に富んでいるのだ。 こうした勘違いがあることから、シニアビジネスではいくつかの壁にぶつかることになる。本書では、「市場調査の壁」「顧客開拓の壁」「商品開発の壁」など7つの壁について、分析し、ユニークな洞察と事例が紹介されている。 たとえば、「金銭報酬」より「心理的報酬」が重要になり、顧客は消費者というだけでなく語り部にもなる・・とか、スタバに代表されるような「商品体験」が重要になるとか、商品の「使い手」から「担い手」に顧客は変容するとか非常に説得力のある話が展開されている。 シニアビジネスというカテゴリーにとどまらず、これからの企業のあり方は何か・・を考えさせられる深い洞察が心地よい。 超~お勧め!(ジェイカレッジに絶対来ていただくことにしましょう!)
僕の思いつき団塊の世代、2007年問題、シニアマーケット・・・さまざまな呼び方が、ビジネス書やマスコミでなされている。 しかし、それらも深く考えてみると、本質を見誤ることになる。 しかし・・・と著者は問い掛ける。 団塊の世代といっても半分は女性。(2007年問題という言い方がいかに男性の視点に偏っているか!) マスコミ・ステレオタイプな思い込みは、ほかにもあるのではないだろうか。 よのなかのことを、自分の頭で、冷静に深く考えてみることも大事だねぇ。
オススメ度★★★★★+塊じゃない 読んで欲しい方・シニアビジネスの達人になりたいと考えてる方 2006年01月26日日本型IT革命新たな戦略 ~ 田坂広志/石黒憲彦 + はまったメルマガ時を越えて・・・ 書籍情報日本型IT革命 新たな戦略 posted with amazlet on 06.01.28 田坂 広志 石黒 憲彦 PHP研究所 (2000/09) 売り上げランキング: 497,964 本のひらめきITのことを語るとき、誰もがイメージすることは、ドッグイヤー、マウスイヤーと呼ばれる変化の早さである。今、なにかが隆盛を誇っているといっても、来年には消え去っているかもしれない・・・そんな変化の早さに誰もが目を丸くしていた。 本書の発行日をみるとたぶん驚く。2000年9月の発行だ。 そして6年経った。今でもなお、本書の内容に大いに共感できるのはナゼか。 それは、この本が、IT技術やビジネスモデルの表層的なトレンドではなく、IT革命の深層と本質をついた普遍的なことが語られているからではないだろうか。通産省政策局新規産業課長の石黒さんとソフィアバンク代表の田坂さんが対談した内容がまとめられている。 2000年から今日まで、様々なIT世界の変化を、私達はすでに見てきた。 「情報通信の革命ではなく情報主権の革命が始まった」ことや、「日米の経営が、弁証法的相互浸透をしながら進化を遂げてきた」ことや、「変革というものが“起こす”ものから“起きる”ものへパラダイム変換をしている」ことや「イノベーションには“場”や“コミュニティ”が必要なこと」や、「真のアントレプレナーは志が大切なこと」など、深い本質が、語られているのだ。 6年後の今にいる私たちは、タイムトンネルを行ったり来たりするような驚きがある。そして、日本企業がめざすべき方法の深い洞察がある。
僕の思いつきブランドのこと、ナレッジのこと、人材育成のこと、異業種交流のことなどさまざまな面での考察が、とても心に残る。 IT革命の本質をふたつにまとめた個所がある。 1)草の根の人々、勤労者や消費者が情報主権を握り、企業や社会を つまり、なにかに共鳴がおきると、大きな変化が生じる・・・そんな世界が自然に、そして比較的たやすく生まれるようになったということではないだろうか・・。 変革は、どこの企業でも叫ばれている大切なことだ。そしてそのあり様は、誰か立派なリーダーが「起こす」ものではなく、自発的に「起こる」もにになりつつあるという。つまり、「変革」というよりも「変容」に近いものだ。 誰しも、変えられるのはイヤなことだ。しかし、自ら変わるのはそれほどでもない。そこに必要なのは、もしかしたら「ヒエラルキー的リーダー」ではなく「触媒型のリーダー」なのかもしれない・・・なんて思った。 「変容」したい企業は、けっこうあるような気がする。
オススメ度★★★★★+変革→変容 読んで欲しい方・ITの本質をとらえたい方 2006年01月25日一生懸命って素敵なこと ~ 林文子 + 新春フォーラム素敵なこと発見! 書籍情報
本のひらめき最近、とっても気になる素敵な方がいる。林文子さん。現在ダイエーを再建すべく奮闘していらっしゃる方だ。以前は、フォルクスワーゲンやBMWなどの車業界ですごい!実績を残してこられた方である。乞われてダイエーCEOに転進されたときのことをこんなふうに語っていらっしゃる。 ダイエーは国をあげて再建をしようとしている大企業である。その会社に こうして、車から日用品の小売へと大転進をされた。COOには元HPの樋口泰行さんがいる。(「愚直」論 の著者) このごろダイエーも変わってきたように感じる。それは、5万人の社員の人の内なるエネルギーが林さんという一人のゆらぎに共鳴して、おおきな波になっているからではないだろうか・・。 それは「ひとりの人間として、裸になって現場の従業員さんたちと向き合う」・・・そんな林さんの姿勢が波のように伝わったのではないかと想像する。 経営は、戦略だ、経営手法だ、中期計画だ・・・・というのも大事な要素ではある。しかし、それらはそこに何かがないと機能しない。システムでもITでもない何か。それが何かを、林さんは身体で伝えていらっしゃるような気がする。 本書は、林さんのさまざまなエピソードを交えながら、人は何に感動し、何を尊いと思って動きだすのか・・・そんなことが書かれている。 今、僕が学びたいことがいっぱい書いてある。
僕の思いつき一番印象に残った言葉。 私は再生させるという意志があって、今を生きているのである。 本書の結びの言葉である。林さんの仕事の仕方、考え方、生き方を知れば知るほど、それが言葉だけではない・・・と思えてくる。 こんなセリフを吐くときが、きっとあなたにも・・・・くるね。
オススメ度★★★★★+ひとりの人間として 読んで欲しい方・裸の付き合いをしたい方 2006年01月24日Think!(2006年冬号) ~ 東洋経済新報社 + 100冊倶楽部キックオフ会議これ孫悟空!常識の囚われを外して考えよ! 書籍情報
本のひらめき今回の号は、コンサル力の話。 もちろん、そのほか元マッキンゼーの大石佳能子さん(メディバ社長)や、ベイン・アンド・カンパニーの須藤実和さん(パートナー)なども登場する。 内田さんは、仮説思考の重要性を説く。仮説思考とは、ものごとを答えから考えることだという。もとろん現実の問題には、答えなどないのが普通だから、まず仮の答えをたて(仮説)、その仮説を検証して、元の仮説を修正していくプロセスを何度も繰り返していく。 これがなぜいいのか・・・ それは「ベストな解を最短時間で探せる」からだという。ふむふむ。 こういうやりかたを内田さんはBCGに入ってから磨いたという。はじめは「枝葉の男」と言われというから、なんだかホっとする。(笑) この仮説思考のいいところは サッカーのオフト監督や、将棋の羽生名人などのエピソードも登場してなかなか面白い記事になっている。 Think!でいつも注目しているのは、三谷宏治さんの「戦略コンサルタントの観想力」である。前回のお題は、「なぜ空気は透明か?」だった。今回は、正しい視点の話。60%シェアは成功か?という問いかけである。なかなか面白いよ。 僕の思いつきお気に入りのコンテンツは、ファシリテーションの堀公俊さんの記事。ファシリテーションは、僕の今年の課題でもあり、注目度が高いのだ(笑)。 4つのスキルが必要だという。 1)場のデザインのスキル (場をつくり、つなげる)~雰囲気とゴール意識 あー、いいねぇ、このまとめ。なんてスッキリと理解できるんだろう。 職場でもこういうのを意識して、会議運営や組織運営をしたら楽しいねぇ。 オススメ度★★★★☆+コンサル+ファシリテーション 読んで欲しい方・コンサルタントをめざしている方 2006年01月23日「できる人」の時間の使い方 ~ 箱田忠昭 + 書評ブログ・マーケティング人生 = 今から死ぬまでの間 書籍情報「できる人」の時間の使い方~なぜか、「時間と心に余裕のある人」の技術と習慣~ posted with amazlet on 06.01.28 箱田 忠昭 フォレスト出版 (2005/11/16)
本のひらめきうすうす分かってはいたけれど、言葉にしてもらうと、ナルホド!と思うことはよくある。例えは: 過去のことはもうどうしようもない。自分の人生を考えるなら、 厳密に言えば時間そのものは管理することはできません。常に過ぎ去っていく時間 願望を目標に変える3つの方法は どれも、言われてみると、そうだなと思うと同時に、僕も似たようなことを考えていたことと感じることではないだろうか。 本書は、時間の使い方について、その心構えといくつかの具体的な方法を紹介している。著者の実践してきた経験に裏打ちされているので説得力がある。また、含蓄のある引用などで興味深く、分かりやすい。 これまでいくつか読んだ時間管理の本の中では、ぐんとお勧めの本!
僕の思いつき一日2時間くらいの時間は軽く生み出せる。そして、それはどのくらいに値するかというのを試算している。2時間x365=730時間。24時間で割ってみると約30日。1年たてばまるまる一ヶ月も増える。 この計算、実は僕もセミナーなどでよく使ってきた。箱田さんが奇しくも同じ計算を紹介しているので、うれしくなった。(誰が先にやった・・・などと無粋なことは言いません・・笑) ほかにも共感する項目がいっぱいあった。 物事は最初の4分間、初動の4分間が決め手である。 というのもまったく同感だ。 なにか思いついたら、あるいは、何か上司に頼まれたら即、最初の4分で構想などをまとめるといいね。
オススメ度★★★★★+今、ここで。 読んで欲しい方・時間管理の達人になりたいと考えてる方 2006年01月22日不思議な数(かず)πの伝記 ~ A.S.ポザマンティエほか懐かしさの中にある不思議 書籍情報Alfred S. Posamentier Ingmar Lehmann 松浦 俊輔 日経BP社 (2005/11/03) 本のひらめき3.1415・・・円周率をパイ(π)と表すということを習ったのはいつのことだったろうか・・。 そのπにまつわる歴史や、数々のエピソードなどを書いた本である。 27ページにびっしり書かれた円周率は10万桁もある。ちょっと見るだけでも面白い。 また、πの使い道のところで登場する「ルーローの三角形」が興味深い。正三角形の頂点を中心に円をえがき、3つの円が重なる真ん中の部分を切りとったのがルーローの三角形と呼ばれる。これが不思議な動きをする。 正方形の穴をあけられるドリル などいろいろ・・。
僕の思いつき現在、πを諳んじる記録は、日本の原口證師の83431桁だという。なんと13時間もかけて暗唱したんだとか。いうだけでも疲れるね。 4000年ちかく人間をとりこにしてきたこのπは、まだまだ魅力と不思議にあふれているらしい。アメリカでは、3.14をπの日として祝う熱いファンもいるとか。アインシュタインの誕生日は3.14など、こじつけにも思える偶然は、どこか楽しい。 数学を面白くするネタを探してみよう。
オススメ度★★★★☆+πの不思議 読んで欲しい方・数学の達人になりたいと考えてる方 2006年01月21日定年おめでとう ~ 渡辺格 + ちくわ予行練習は、役に立つ。 書籍情報
本のひらめき定年後の人生をどのように過ごすのか。どんなことをしているのか。経済的にはどうなっているのか。・・・・これから定年を迎える人たちは、そんなことを少しずつ考えているに違いない。2007年から始まる団塊の世代の人たちは、まさに直面する話でもある。 本書は、現在68歳の著者が、定年後の日々をどう過ごしているのか、何を感じ、何を思ってきたか・・・そんなことをエッセイとしてまとめたものだ。 「女性、住居、車・・・このほか、幸せの要因にはいろいろあるであろう。 など、なかなか含蓄があるエッセイ。 犬のこと、釣りのこと、配偶者とのこと、尊厳死のこと・・・・同年代の方にはとても共感ゾーンが多いものではないだろうか・・・
僕の思いつきある意味で、自分史のような内容の本である。 自分史を書くんしろ書かないにしろ、日記的にいろいろ記録をつけておくのは悪くない。 ブログは、気楽にそんなことをできる環境だ。 オススメ度★★★☆+定年後 読んで欲しい方・人生の達人になりたいと考えてる方 2006年01月20日仕事がデキる人の8つの性格 ~ 菊入みゆき + 子どもアントレインターンシップキャラにすると、なんだか楽しい 書籍情報仕事がデキる人の8つの性格―短所が自信に変わる成功術 posted with amazlet on 06.01.21 菊入 みゆき 幻冬舎 (2005/07) 売り上げランキング: 164,138 本のひらめきヒゲッチ、ダッテモン、ノチホドン、メンドーサ、ヤッカミーナ・・・これらが何だか分かるだろうか・・・。 実は、これ、自分の中に住んでいる性格を「キャラクター」にして名づけたものである。なんとなく想像がつくのが楽しい。ニチホドン・・というのは、なんでも後ほど・・と先送りしてしまう性格、ヤッカミーナは、やっかみが得意・・といった具合だ。 本書は、やる気ダウンの状況を、自分のせいにして嘆くのではなく、自分の中に、いろんな行動性癖を起こすキャラクターが住んでいる・・と思って、ものごとをちょっと客観的にみてみよう、というものだ。 客観的にみる・・なんていうと七面倒くさい気がするが、へんな性格のキャラが心に住んでて、そいつが悪さをすると考えると、なんだか心静かに考えられるような気にもなる。 キャラの癖や弱点が面白く表現されているので、クスリと笑って、元気ややる気を取り戻せそうな気がする。キャラクターの挿絵もとても味があって楽しい。 8種類のキャラの生態、生息場所、短所長所、対処法などをまとめてある。
僕の思いつき職場での上司の生態を、なにかのキャラにしてみる。 会議に流れる微妙な空気を、ゴーストの種類で分類してみる。 職場コミュニケーションの悪さを、虫にたとえる。 会議で登場するへんなヤツをゴレンジャーで喩える。→ あ、これは吉岡さんの技 などなど、ちょっと発想を変えて考えてみるのも楽しいね。
オススメ度★★★★☆+キャラで行こう 読んで欲しい方・比喩の達人になりたいと考えてる方 2006年01月19日経営者の教科書 ~ 江口克彦 + 交流会の奇跡普遍なものとは・・・ 書籍情報
本のひらめき松下幸之助翁の思想を生き生きとした語りで伝えられるのは、この方が最高である。著者は、幸之助氏の晩年の22年間、いっしょに仕事をしてきた方である。 「松下幸之助の柔らかな口調を思い出しつつ、自身の経営体験もあざない というのが本書である。 松下翁は、経営には「普遍性、国民性、時代性」が大事といっていたという。その中でも普遍性に焦点をあてたのが本書だ。時流にのって隆盛を極めるのも一つの手ではあるが、普遍なるものをもちつつ、世の中に貢献できることこそ大切なのかもしれない。 経営者に部下を拝む心があれば、会社は必ず発展する。 夢のないところに誇りは決して生まれない。 夢を夢で終わらせるのか、夢を実現の成功へと導いていくのか、 部下を育てるポントは4つある。一つ目は、部下にものを尋ねること、 これらが、僕の心にズンと響いた素敵な話だ。
僕の思いつき夢のないところに誇りは生まれない・・・というのが、とても深く突き刺さった。夢>楽しみ>わくわく>・・・・そんな中から>誇りが生まれる・・・・そうだそうだ! とわが身の置かれた状況に照らし、大いに共感した。 右手に夢を、左手に誇りを。 そういう環境に持っていこう。
オススメ度★★★★+気づき 読んで欲しい方・経営の達人になりたいと考えてる方 2006年01月18日国家の品格 ~ 藤原正彦 + ブログ書評コンテスト左手に合理と論理、右手に情緒と形。 書籍情報本のひらめきロジカルシンキング、各種のマネジメント手法、市場至上主義・・・いろんなものが日本に入ってきた。そして、それらがこの上なく正しく、すばらしいものだと多くの人が思っている。 著者は、ちょっと待て!という。 確かに、論理やロジカルな考え方は、大切である。しかし、その前提となったもの、スタート地点としておいたものが正しいのかどうか・・・その判断は、難しいのだという。例えば、AならばこれこれこうでBになるはずである・・といった一見、理詰めのロジックがあったとしよう。しかし、AならばというAの設定が正しいとは限らない。 著者は、論理や合理を否定するものではない。しかし、それだけでは人間はやっていけない、というのが主張である。 では何が大切か。 情緒とか形・・・といういったものだという。それは日本人が古来から大切にしてきたものでもある。 すんなり納得しやすい分り易さとユニークさが、うれしい本だ。 武士道、さくら、俳句、季節感・・・そこはかとない文化をもつ私たちに自信と誇りを取り戻させてくれる。図書館で借りて読んだけれど、どうしても手元におきたくなって買いに走った。笑
僕の思いつき随所に、肩の力をぬいてくれる「笑い」がある。 国家の在り方、文化、思想の考察・・・といった重い話を語るとき、まともにいけば肩が凝る。聞くほうも大変である。そこに「親しみのある笑い」があるのがうれしい。 たとえば・・・著者の父が厳しく教えてくれたという武士道精神のひとつ「男が女をぶん殴っちゃいかん」という項目がある。その教えをひたすら守ったという著者だがこんなことも言っている。 「現実には、ぶん殴りたくなるような女は世界中に、私の女房を筆頭に山ほどいる ところどころにある笑えるフレーズは、品格を論じた作品(講演)をとても消化しやすいものにしている。 次の作品では、「笑い」や「ウィット」について語ってもらいたいねー。 ジェイカレッジ、またまたお呼びしたい方がふえた!
オススメ度★★★★★+品格を問う 読んで欲しい方・品のある人になりたいと考えてる方 2006年01月17日林文子すべては「ありがとう」から始まる ~ 岩崎由美/林文子+田坂さん講演会その人の「役にたとう!」 書籍情報本のひらめき本書は、現在ダイエーのCEOとして再建の道をリードしている林文子さんの物語だ。ご自身ではなく、林さんの高校の後輩、岩崎さんがインタビューをまじえ、自身の生き方と照らしながら林さんの魅力を語った本である。 岩崎さんは、林さんの生き方や仕事の仕方、お客様との接し方、社員との対話などさまざまなところに共感を覚え、それを自身の言葉に租借して解説する。 林さんのエピソードなどがいくつか紹介され、「ありがとうの気持ちが世界を動かす」様子が伝わってくる。 ロジカルシンキングや、論理で理づめにコトを進める話ではない。もっと、心の奥底からスタートする、まことに人間的なストーリーが林さんのエピソードにはある。これまでホンダやBMWやフォルクスワーゲンでの素晴しい実績の根っこの部分だ。 「生の自分をさらけ出すこと」 そんな生き方が、とっても爽やか。だから、多くの人が林さんのファンになってしまうのだろうね。お客さんも社員も。 本書は、そういう林さんを、岩崎さんという若い女性の目を通して伝えているというところがミソだ。林さんをぐんと引き寄せて、文字にしてくれた岩崎さんの感性もすばらしい。
僕の思いつき林さんのように「相手の役にたとう」というのをトコトン実践するのは、実はなかなかむつかしいのではないか・・・。どこかで、自分の利己的な意志と葛藤がおきる。それでも、やはり・・・と思うところ、そこには何かある。 僕はそれをあえて、「矜持」といってみたい。武士道ではないけれど、この線を超えたら己がすたる・・・みたいな「誇」みたいなものだろうか・・・。この前、阪本さんと話をしていて、最後まで心に残っていたのが、この二文字だった。 「我々はどうして生まれるかというと、私は、人間は人を幸せにするために と林さんはいう。すべては、こういる他喜力(西田文郎さんの造語)にもとづいているんだねぇ・・・。 なんだか爽やか。 オススメ度★★★★☆+ありがとう! 読んで欲しい方・ありがとうの達人になりたいと考えてる方 2006年01月16日ツキを超える成功力 ~ 西田文郎 + お札の秘密潜在意識だ! 書籍情報ツキを超える成功力 あなたが今よりもっと稼げて、もっと大きくなれる理由 posted with amazlet on 06.01.21 西田 文郎 現代書林 (2006/01/20)
本のひらめき成功レベルを5つに分けるとすると・・・ ぼちぼち程度であれば、戦略だ、戦術だと「小利口」な頭を使えてば、なんとかなるという。いってみれば脳の大脳皮質をつかった成功である。 しかし、どどんと大きく稼ぐには、それだけではダメだという。ぼちぼち、そこそこ以上を狙うには、理屈を超えた何かが必要らしい。 それは・・・ 他喜力、感謝、使命、本気・・といったものにかかっているという。 こうした「その先」の能力を生かす方法が書かれている。なかなか刺激的な内容がある。そこには、ツキや運がついてまわる世界に通じる。潜在意識から湧きあがる「本気」は、さまざまな困難を乗り越え、多くのご縁を結んでくれるような気がする。 究極は無欲。 さて、僕たちは、どこまで行けるだろうか・・。
僕の思いつき僕は、ツイてる。自分にはツキがある。 きょうツイてることは何があっただろうか・・・。
オススメ度★★★★☆+ツキあり! 読んで欲しい方・ぼちぼち稼いでいる方 2006年01月15日ドラゴン・イングリッシュ基本英文100 ~ 竹岡広信 + 新春100個だけでいいのさ!? 書籍情報ドラゴン・イングリッシュ基本英文100 posted with amazlet on 06.01.15 竹岡 広信 講談社 (2005/09/21) 売り上げランキング: 78 本のひらめき昨年は、「ドラゴン桜」に多いに刺激された。セミナーでも紹介しまくりだった。その人気マンガ『ドラゴン桜』でも使われているという最強の英語例文集がこの本だ。 日本語の文→英語文例、解説。といった構成で100個の文例がある。その内容がなかなか面白いので、覚えるのも楽しい。例えば: アンはうれしそうな顔をしているね。何かいいことがあったに違いない。
ここから東京ディズニーランドまで電車でいくなら、3回も乗換が CDがついていて、それぞれ男性と女性の声で英文が読まれる。時制と論理に重点を置いているのもうれしい。100個覚えたら、力もつくねー。 ドラゴン桜に登場した英語の教師、川口先生を頭に描きながら読んでみよう。
僕の思いつき最後に、英単語の学習についてカリスマ講師のコツが書かれている。なかなか含蓄があっていい。 単語を記憶する時の必要なものは次の3つ。 “重要な問題”を英語に訳すとき、重要なは important、 問題は problem だからくっつけて important problem とやるのは、間違い。正しくは・・ a serious problem とか 場面や内容に応じて使う組み合わせ(単語)があるから、そういう風に覚えないといけない。 なるほど。 実は、19日の出版記念交流会に片岡さんも来て下さる! 楽しみ!
オススメ度★★★★☆+ドラゴン桜 読んで欲しい方・英作文の達人になりたいと考えてる方 2006年01月14日「人をつくる」という仕事 ~ テリー伊藤/木村政雄私のウリはなんだろう? 書籍情報「人をつくる」という仕事 posted with amazlet on 06.01.14 テリー伊藤 木村 政雄 青春出版社 (2003/10) 売り上げランキング: 112,564
本のひらめき東西の名プロデューサー、テリー伊藤氏と木村正雄氏が語る「個性を生かして人をつくる」仕事の本である。 木村さんは吉本で常務になった時、100人くらいと面接をしたという。 テリー伊藤氏は、苦手をウリにしてしまう方法について語っているのが印象的だ。 コイツ、字がヘタでしょう。 みたいに、苦手なことを逆にセールスポイントにするんだそうな。 そのほかいくつか印象的なメッセージは 才能なんて誰も育てられない。上の人間がすべきことは、才能の育つ サラリーマンも、自分だけの「ミドルネーム」「ビジネスネーム」を などなど、対談の中に二人の様々なエピソードが盛り込まれている。気楽に読めるところがいい。
僕の思いつき松下幸之助氏の人材に関する言葉がウィットが効いていて、前から気に入っている。 わが社は、何を作っているかと問われたら「人をつくっている」と答えて 本書の著者の木村さんも、33年の吉本興業勤務を振り返って、「人をつくってきたんだな」とつくづく思うと述懐している。 どうしたら、人がより自分らしく生き生きできるか・・・ そんなテーマで、すごい!会議をやってもいいねぇ。
オススメ度★★★★+人をつくる 読んで欲しい方・人材育成に関心がある方 2006年01月13日公共事業を、内側から変えてみた ~ 桑原耕司 + 阪本啓一さん志のあるところに道はある!
書籍情報公共事業を、内側から変えてみた posted with amazlet on 06.01.14 桑原 耕司 日経BP社 (2004/12/09) 売り上げランキング: 64,107
本のひらめき岐阜県に「希望社」という企業がある。www.kibousha.co.jp/ 本書は、この会社が公共事業の閉鎖性、談合体質に挑んだドキュメントである。 このごろ世間を騒がせている建築業界は、いろんなところにひずみがある。そして、世の中にはそんなひずみを正そうという志高い人もいる。 建築主の代理者(コンサルタント)として建築主の側に立ち、建築の企画や設計、工事発注や設計改善(VE)、工事監理を実施する業務が、この会社の仕事だ。 田坂さんが、販売代理の時代から購買代理の時代に変わってきてたと、いまのネット社会の特徴を浮き彫りにしてくれた。希望社の理念はその購買代理に近いものがある。 本書では、佐賀市の若き市長、木下さんが直接電話を希望社にかけてきたことに始まる。高木瀬小学校の改築工事を依頼者の立ち場にたってプロジェクトマネジメントしてほしい・・という市長の要請をうけ、桑原さんたちが奮戦した様子が描かれている。 談合体質、ゼネコントと下請けとの関係、などさまざまな抵抗をうけながらも、誰のために・・とう旗印のもと、とにかく前にすすんだ公共事業正常化物語である。結局、予定価格7億1500万円から1億円以上削減するという成果があった。 自治体だけでなく、いろんな組織で参考になる物語である。
僕の思いつき本書の圧巻は、「折衝」という本音でぶつかる場面である。応札業者と市&希望社の折衝こそが、人間と人間のぶつかりあいである。真実はそこからしか生まれない。 その場面の心理描写や、出来事が、とても面白い。 応札すればいいというものではなく、それを運営する人間のスキルと心構え・・・そういうものが、ホンモノを生み出すような気がする。 やれxxxシステムだ、やれISxだ、やれBSxだと・・・システムや資格や制度を入れても、そこに魂を吹き込むのは、最後は人間。 そういうのを図解しておくと面白いね。 オススメ度★★★★+折衝! 読んで欲しい方・の達人になりたいと考えてる方 2006年01月12日生命論パラダイムの時代 ~ 田坂広志ようやくこの本にたどり着けた・・・僕。 書籍情報
本のひらめき人間は地球上に生まれてこの方、様々な進化をしてきた。技術、知識、ネットワーク、肉体、そして精神・・・。 知という領域では、様々な発展と進化をしてきた。20世紀までは、機械論パラダイムが前提だったという。つまり、あらゆるものは、生命も含め、分解し、分割し、分析していけば真理が見えるという西洋的な思想が機械論パラダイムだ。 ところがそれは限界にきており、これからは「複雑系」という言葉に示されるように、多数の要素が複雑に相互作用しながら、自己組織化していく生命のようなプロセスこそが本質ではないか、・・・というのだ。(たぶん) ノーベル化学賞受賞者のイリア・プリゴジン博士の「散逸構造理論」というのがこの思想の元になっているらしい。 本書は、イリヤ・プリゴジン博士の講演と、その後のディスカッションを元に、21世紀の知の潮流を論じるすごい!本である。 田坂さんの解説が、とても分り易く、また知の世界の深遠さを感じさせてくれる。 まだまだ僕ごときには読みこなせない内容がある。それでも、今の僕に丁度いい“ゆらぎ”を与えてくれる内容ももたくさんあった。いくつか印象的な表現を書き留めておこう。 我々は自然から分かれて、なおかつ自然の一部である。 進化のプロセスそのものも進化する。 積極的に小さな「ゆらぎ」を生み出し、社会システム全体にも影響を 「生命論パラダイム」とは、単に「生命」に関する「知」のパラダイム 今から13年も前にまとめられたこの本に、いま様々なところで見聞きする深い思想や哲学のエッセンスが書かれている。そのことに驚愕する。 田坂さんの本や講演に心躍らせる人は、ぜひ、いつかこの本に挑戦してみてほしい。 すごい!一冊。僕は、まだ100分の1ほども読みこなせていないと思う。(それでいて、この本を紹介している自分がちょっと恥ずかしくもあるのだけれど・・・) 僕の思いつきこの本を田坂さんに頂いたのは2003年のことだった。Webookで田坂さんにインタビューに訪問させていただいた時のことだった。 そのときの田坂さんの言葉が僕にはとっても印象的であり、そして疑問でもあった。具体的な表現は思い出せないけれど・・・ この本には、今私が主張していることのほとんどすべてが網羅されています。 といったようなことだった。この本は、1993年に編纂されたもの。インタビューに訪れたのは2003年。つまり、10年も前から未来のことが予見されていたということだった・・・。 田坂さんに頂いた本は、すぐ読むようにしている僕にしては、なぜだか時間をおいたけれど、ずっと心の隅で気になっていた。 とても深い内容がある。まだまだ未熟な僕には読みこなすだけの力はないけれど、それでも今の僕に「読め」と命じた何かがあったように思えてならない。 今、僕自身や親しい仲間の間でおきようとしていること、そのことが書いてあるようで、驚いてしまった。 時間や空間の中で、なにか繋がってしまったもの。人間的に言えば、そう、ご縁とでも言えばいいのだろうか・・・・ちょっと宇宙に通じるような気配を感じつつ、この本を読んだ・・・。
オススメ度★★★★★+ゆらぎ 読んで欲しい方・全体をいつも見ていたい方 2006年01月11日一歩先のシゴト力 ~ 小阪裕司 + 超リアル実況中継その力は、ささいなところに宿っている 書籍情報本のひらめきビジネスに必要な力とはなんだろう? しかし・・・と小坂さんは言う。 そういうスキルやテクニックより大事な「力」があるのではないかと。 本書には、常識を破る力、積み重ねる力、アイデアを生む力、やりはじめる力、描く力、期待させる力・・・など21の「力」について語られている。巷の出来事や、映画、本、そして著者のまわりの面白い人などのエピソードを材料に、小阪節ともいえる独特の語り口で展開される。 断る力、他人を思う力・・・など平易な言葉は、ごくありふれた事柄なのに、小阪さんが語ると、とたんに光と色が躍るのはなぜだろう・・・。不思議な力がある。 さて、僕の心に一番響いた力・・・それは、「やりはじめる力」 京都国立博物館で開かれたアート・オブ・スターウォーズ展のことが紹介されている。国立博物館とスター・ウォーズ・・たしかに違和感がある。デパートならまだも。 その経緯とともにもうひとつのエピソードがある。 ささやかな事象や、なにげないエピソードに隠された「大事な力」をたくさん見つけられると思う。超、おすすめ!
僕の思いつきちょっといいフレーズを見つけた。 << あなたの歴史は、ひとつもムダになっていない。>> なんて素敵だろう。これは、いつか「すごい!ランチ会議」のテーマにしよう。 「かぶく力」も刺激的。某石油会社のネコスケ氏、K電力の某氏などが登場する。かぶき者とは、奇行の者。変わったやつのことだ。ただし、利己的ではなく他利的にかぶくことが大事。かぶき具合は、ネコスケ氏や某氏に直接きくことにしよう。 オススメ度★★★★★+一歩前へ 読んで欲しい方・仕事の達人になりたい方 2006年01月10日「経営職」を育成する技術 ~ 亀井敏郎 + 大村さんTVに登場 1/11経営職という考え方 書籍情報本のひらめき人材育成は、どこの会社でも組織でも、重要な、いや、最も重要な経営の要素ではないだろうか。たぶんYESがたくさん返ってくる。 にもかかわらず、なかなかうまくいっていないのも人材育成。これもYES。 で、何が問題か。 著者は、企業がほしいであろう「優秀な人材」を、“経営職”という呼び名で表現すする。経営職とは何か・・・・ 自分に課せられた仕事を人並み以上にこなす一方で、現場感覚を最大限に活かし ながら、会社の将来を洞察できること。これこそが、変革の時代の優秀な人材だ。 という。さらに、そうした優秀な人材は、自然発生的な出現を待つのではなく、一つの職種として意図的、計画的に育成することが必要だという。つまり、どんな職種をどのように育てるか、一度見直す必要があるということだ。 その取り組みと経営について書いた本だ。 よくあるパターンは、人材育成は、所詮研修と割り切って、現場に迷惑のかからない程度の研修プログラムをあてがう・・・といったもの。あるある。 求められる人材像や、具体的にどんなプログラムをすすめるべきかなど、参考になる。
僕の思いつき経営職。この単語がいいね。 以前、久恒さんは、管理職ではなく企画職と呼ぼう・・ということをおっしゃっていた。 職名の名前の付け方は、重要だ。 まわりにある名前を一度見直してみるのもいいね。で、できれば名刺も作り直してみるといい・・・。
オススメ度★★★★+経営職 読んで欲しい方・人材育成の達人になりたいと考えてる方 2006年01月09日50歳力 ~ 木村政雄 + カマキリ博士に会いに行こう郷ひろみも50歳になった! 書籍情報本のひらめき昭和30年(1955)生まれ以後の方は50代以上である。 ひとくくりにまとめられたくねぇや・・という思いと、時代を切り開いたという自負と、2007年問題とか言ってやっかいものにするんじゃないぞという怒りとが入り混じったのが、「今の団塊の世代」の人ではないだろうか。 企業から団塊の世代が定年で退職しはじめるのが2007年で、2007年問題などと呼ばれている。少子高齢化社会で、年金も破綻しどうするんだ・・・といった論調が広まっている。 でも・・・ というのが今日の本だ。著者の木村さんは、プレ団塊(1943-46)世代の人。 本書では、「50歳はまだまだ“旬”」であり、「経験という宝物をもったスタート地点にいる」人であり、シニアなんて呼ばれるのは冗談じゃない!という本だ。 著者が創刊したファイブエルというフリーペーパーがある。その創刊の辞から本書の中にこめた思いが引用されている。 50歳は人生のまだ半分。10L(10リットル)ではない。 というものだ。 印象的だったのは、「ジャンケンという知恵」。欧米の文化を大胆に言えば、勝つか負けるか、コインの裏か表か、という二者択一文化。これに大してアジア系は、勝つ、負け、あいこ、のジャンケン文化。つまり、どっちつかずの「保留」という文化がある。これがジャンケンの知恵。なるほど、そういう見方もあるのかと妙に気に入った。 さて、50代。すいも甘いもかみしめて、建前と本音を使い分け、バランス感覚のあるおじさま、おばさま。これから、第二創業を迎えて、どんな考え方で望むか・・・すばらしい考え方のヒントが本書にはいっぱい。 あらゆることに学びのチャンスがある。 など、心動かされるヒントがある。 もう50代の方、そろそろ50代だどうしよう・・・って方、必見。
僕の思いつき明石家さんま、島田紳助、掛布、郷ひろみ、伊藤欄、田中祐子・・・TVによく出る人で、こういった人たちも50代に突入している。 彼らをみていると、50代のおじん、おばんという感じはしない。旬でいきいきした印象が強い。新しい50代が誕生したことは間違いない・・・と木村さんはいう。確かにそうかもしれない。タレントだけを見てそういうわけではないが、なんだか世の中、変わってきていることは・・・間違いない。 旬は、下り坂モードではなく、もう一つの山をめざすモードで楽しくいきたいものだ。 昭和20年以後のよのなかのイベント年表が付録にある。木村さんの自分小史も掲載されている。空欄に自分のを埋めていったら面白いかもね。 そして、この後どうするかという未来年表も書けたらすばらしい。 木村さんにもジェイカレッジにきてほしいなぁ・・。 オススメ度★★★★★+団塊世代は切り開く 読んで欲しい方・定年後をめちゃ楽しくしたい方 2006年01月08日できる人の口ぐせ ~ 菊入みゆき + 100冊倶楽部ことば→気持ち→行動 書籍情報本のひらめき人は言葉によって、気持ちも変わるし、気持ちが変われば行動も変わってくる。どんな言葉使いを普段しているかで、ずいぶんと結果が違ってくるようだ。 本書は、モチベーション・コンサルタントの著者が、2万人のやるき分析とコンサル経験から導き出した、できる人の「口ぐせ」を紹介している。口ぐせの背後にある考え方、行動性向などがとても分りやすい言葉で語られ、おおいに元気をもらえる。 たとえば: じゃぁ、違う方法でやってみよう (あきらめない) あと二つ、方法があるはず (限界を超えよう) この二週間で、何をするか (重いものは1週間では短い) いつでも今日が始まり (遅すぎることはない) メモしよっと (人は話をメモされるとうれしいものだ) 私がやっておきます (+αのやる気は◎の印象になる) などなど45のフレーズが紹介されている。それぞれ、実に単純でありふれたフレーズ。なのに、それを使ってみると、何か新しい展開ができたりする。素晴しい可能性を含んだ言葉だ。 本書は、とてもやさしい語り口で書かれており、また著者の経験などをもとに具体的な事例もあって、確かにそういうことってある!と感じられるのがいい。 そして、『これって何気ない言葉だけど、来週から使ってみるか!』なんちゃって思えるのがうれしい。(なんちゃっても、おすすめの口癖のひとつ) たくさんのヒラメキをいただいてこの本。菊入さんにもジェイカレッジに来ていただきたくなってしまった・・・。
僕の思いつき
というフレーズがある。なるほど、そうかもしれない。 どんな自分を描くか・・・今の自分こそが未来を決める。今年が始まって、今日は、8日目。新年がはじまって、あれやこれやと仕事が振られてくると、ついついそれに埋没してしまう。ここでぐっと踏ん張って、今年の自分は何をしたいのか・・・もう一度じっくり考えてみるのもいいね。 この3連休。あすがネライ目!
オススメ度★★★★★+口ぐせ 読んで欲しい方・口ぐせの達人になりたいと考えてる方 2006年01月07日上手な話し方が面白いほど身につく本 ~ 桜井弘 + ドットマン登場相手が決める・・・ 書籍情報上手な話し方が面白いほど身につく本―自分が言いたいことを相手にしっかり伝えるためのコツ35 posted with amazlet on 06.01.09 櫻井 弘 中経出版 (1999/05)
本のひらめき誰だって日本語くらい話せる。・・・・だからどうってことはない。と思っているうちは、話し方も書き方も上手くはならない。話のう上手い人、下手な人・・・やはりその差は大きい。 では、話が上手いとはどういうことか・・・ 本書によれば: 必要なときに、必要な人に、必要なことを、必要なだけ、話せる人 であり、 相手の理解度に応じて、自己抑制ができ、話せる人 だという。だから早口だったり、立て板に水のごとくしゃべることが、必ずしも話し上手とは限らない。 大事なことは、話には相手があるということだ。気をつけるべきことは ビジネスの4大シーン「ほめる、叱る、頼む、断る」に共通する大切なことは「相手を村長する!」ということに集約される。 とてもシンプルで、かつ根本的な、上手な話し方のエッセンスがある。
僕の思いつき昨日、志の吉さんの落語をナマで聞いた。やはり、噺家さんの話し方は違う。お客さんや、二人であれば相手の様子をよく見て、その場に応じた話のもっていきかたがあるという。 修行は、ストーリーを覚えるというより、日常あらゆる出来事、シーンで、どのように対処できるか・・・そういうことを鍛えていらっしゃるように感じた。 僕は、日本語が話せる。 ごく当たり前の日常だが、それを一段高いものにするって、どういうことか、そんなことを考えてみたくなった。 今年はちょっと高貴な(ノーブルな)振る舞いを身につけるとしましょう。
オススメ度★★★★+話し方 読んで欲しい方・お話の達人になりたいと考えてる方 2006年01月06日山田真哉のつまみ食い新会社法 ~ 山田真哉/緒方美樹 + ジェイカレNo8500円!? 書籍情報山田真哉のつまみ食い新会社法―500円でわかるシンプル版 posted with amazlet on 06.01.09 山田 真哉 緒方 美樹 宮崎 剛 青春出版社 (2005/12) 本のひらめき2005年8月、図解山田真哉の結構使える!つまみ食い「新会社法」という山田さんの本を紹介した。新会社法のエッセンスをわかりやすく解いたその本は、とっても読みやすく、つまみ食いの旨さを存分に味あわせてくれた。 さて、今回は、そのまたつまみ食い。笑 500円でわかるシンプル版である。しかし、マンガ、図解、Q&Aなどを駆使し、ふむふむと唸らせてくれる。痛快である。 とってもお得な500円(税込み!) 新たに会社を作ろうとか考えている方、手っ取り早くエッセンスを知りたい方、超おすすめ。手元においてちょっと使いたい・・・そんな一冊。
僕の思いつき「つまみ食い」というのは、実際にもなかなか楽しい。うまそうな料理、豪華な料理を、人よりさきにチョイっと食べる。あのなんともいえないスリルと快感・・・。 「つまみ食い○○○」というのを、会社の中や、家庭や、地域の中でやってみるのもいいね。 たとえば、つまみ食いPTA運営エッセンス。 オススメ度★★★★☆+つまみ食いだぃ 読んで欲しい方・新会社法の達人になりたいと考えてる方 2006年01月05日ザ・サーチ ~ ジョン・バッテル + あすはジェイカレッジ検索する? 書籍情報ザ・サーチ グーグルが世界を変えた posted with amazlet on 06.01.09 ジョン・バッテル 中谷 和男 日経BP社 (2005/11/17) 本のひらめきGoogleをはじめて知ったのは、松山太河さんなどが開いたネット関係のセミナーのときだった。そのときGoogleと書かれたフリスビーをもらったのを覚えている。 やがて検索するときはグーグルになってしまった。そのサクサクした動きと、リンクされていることはいいことだという独特の考え方が気に入ったからだ。 本書は、検索エンジンの開発物語。グーグルとは、Googol(10の百乗した天文学的数字)にちなんで名づけられたという。ほほー。 ペイジとブリンという二人の青年がすごいことをやってきれた。 本書は、彼らのたくらみがどのように発展していったか、また、その他の検索エンジンの歴史などがわかって楽しい。 尾関さんや太河さんとシリコンバレー漫遊の旅にでたころがなつかしい。
僕の思いつき検索。この行為がごく当たり前になったのはすごいことだと思う。 整理して、分類して、ストックして・・・・いつ使うかわかならないものを貯めこんでいた時代から、あらゆるものが検索できるという「安心」と「怠惰」そんなものを僕たちに与えてくれたような気がする。 ネットが便利になって、何が変わったか。変わらないでいるか。 そんなことでも考えてみるのもいいねー。たまには思索の世界にひたるのもいい。 オススメ度★★★★☆+検索エンジン 読んで欲しい方・検索の達人になりたいと考えてる方 2006年01月04日なぜ、占い師は信用されるのか? ~ 石井裕之 + 10080分信じる瞬間とは・・・ 書籍情報なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて posted with amazlet on 06.01.09 石井 裕之 フォレスト出版 (2005/10/12)
本のひらめき本書は、コールドリーディングの本だ。今まであまり表にでてこなかったコミュニケーション術について書かれている。 コールドリーディング(Cold Reading)とは、こんな定義がされている。 「言語的、心理的なトリックを使って、初対面の人の心を読み、 著者は、平たく言えば・・と断って「ニセ占い」だとも言う。この人は自分のことをわかってくれている・・と思わせるテキニックのことだ。うまくつかえば、信頼関係を築いたり、コミュニケーションをスムーズに運んだりする。 信頼関係があれば、仕事もプライベートもコミュニケーションがすごくうまくいく。一方、信頼関係を意図的に裏切るものが「詐欺」。これは許しがたい。どちらも、相手を信じてもいいかな・・と思う・・・この感情の動きがポイントである。 信じてもいいかな・・と思われるようなテクニックがコールドリーディングだ。そのもっとも重要なツボは、「さりげなさ(subtlety:サトルティ)」だ。 さりげなく、無防備な無意識の世界に入り込む・・これがポイントだと思う。 コールドリーディングのノウハウには、サトルネガティブ(さりげなく否定形で質問する)、ストックスピール(誰にでもあてはまるあいまいな質問)、サトルクエスチョン(質問のように聞こえないさりげない質問)など、おぉーこれは面白ろそ!っていうものがたくさん紹介されている。 本書がいいなと思うところは、なぜこうしたコールドリーディングが機能するかについての考察だ。次の3つが印象的。 「現代人はの心は、まったく無防備である」 TVのCM、暴力を楽しむゲーム、人を罵倒する論調・・・など、子供に見せたくないと思いつつ、すーっとその瞬間を許してしまっている毎日。まさに無防備である。夕食の時ニュースをつけていれば、ほぼまちがいなく毎日、殺人や事故のニュースがながれる。なんだかおかしいが、無防備な心にそっと入りこんでいる。 「人間は、無意識レベルで、お互いの微妙な態度の変化を感じあってコミュニ 相手を観察し、感じることが大事だという。グッドコミュニケーションは、そ ちなみに著者のサイト: http://sublimination.net とても面白く、ちょっと危なくもあるヒントが満載。
僕の思いつき何事も悪いことにつかえば、とんでもない方法だとなるし、世の中をよくすることに使えばスバラシイとなる。例えば車。人を毎年殺している道具ととるか、どこにでも自由にいける便利なものととるかで分かれる。あるいはインターネット、これも匿名誹謗中傷のひどいツールととるか、なんでも調べられ発信もできる画期的なツールととるか・・・で異なる。 本書のコールドリーディングも、詐欺師、ニセ占い師、エセ霊能者が使えば、ひどい話だになるし、日常のコミュニケーションに生かせばこんなすばらしい方法はないとなる。用は使う人の心構えってことだね。 同じモノをPROS&CONS、メリット・デメリット、長所短所・・・二項対立で考えることは、単純明快だけど面白い。よのなかのモノ・コトをこういうふうに分けて整理してみるのも面白いね。すごい!ランチ会議でもこれをやってみるかな・・・ オススメ度★★★★★+さりげなさの裏に 読んで欲しい方・質問の達人になりたいと考えてる方 2006年01月03日営業でキャリアをつくりなさい! ~ 宍戸由希子分らないとできない。 書籍情報営業でキャリアをつくりなさい!―ゼロからセールススペシャリストになる60の秘訣 posted with amazlet on 06.01.09 宍戸 由希子 生産性出版 (2005/12) 本のひらめき「私もただの駄目セールスウーマンでした」という。新卒で営業職について著者は、そのご独自にさまざまなものを学んでトップセールスウーマンになる。そんな経験の中から、就職を控えた学生や営業職にいながら壁にぶちあたっている人にスペシャリストを目指す秘訣を披露した本である。 営業は、社内全部門の代表だと心得る。ということは、営業ができるようになるということは、あらゆる仕事で成功できる力を得ることになる。このことは、トレンドプロの岡崎社長からも聞いたことがある。お子さんを会社にいれるなら営業で鍛えるのが一番だと。確かに。 営業の基本(=すべてのビジネスの基本)は次のふたつ。 どうしたら、相手にメリットがることを分ってもらえるか。 学生の方へのメッセージとして、営業で成功するための条件は 「実力をつけること」 ことだという。どの会社が・・・という方は、こちらが便利: セールスの基本を抑えた、ひじょうに読みやすい本である。著者の経験に裏打ちされて説得力がある。
僕の思いつき巻頭にこんな言葉がある。 「分らないとできない」 単純なんだが、深い意味を感じさせる言葉だ。 「知らないことは分らない」 ということだ。何かの本でみかけた。 知ることは行動のきっかけかもしれない。知るは楽しみなりと、昔、鈴木健二さん(NHK)がいっていたが、楽しみとして捉えておけば、何でも面白い。知ると分る、分ればできる、できれば業績もあがる。 本書は、営業を「知って分る」第一歩として最適かも。 さて、今日は何に賢くなるだろうか。
オススメ度★★★★☆+分らないとできない
読んで欲しい方・営業の達人になりたいと考えてる方 2006年01月02日ナチュラル障害はあたしのブランド ~ すがやあゆみ/たちばないさぎ+年間計画あるがままに・・・ 書籍情報本のひらめきこの本は、生まれつき障害のある著者が、仕事も恋もして、自然に生きていく姿を自らのエッセイとマンガで語った自叙伝である。 障害は、あたしのブランド・・・と、自らの境遇をうけとめて生きる著者の姿は、読者にさわやかな読後感を与える。 著者は、「先天性多発性間接拘縮症」という障害をもって生まれてきた。 はしを持つことも、立って歩くことも不自由だった著者は、ひとつひとつそれを乗り越えていく。 生きる勇気をもらえる本である。 前半がマンガ、後半はエッセイである。マンガには、著者の子供のころの写真なども登場する。自らの状況をカミングアウトし、その境遇を前向きにとらえていく様子は、気迫のようなものさえ感じる。
僕の思いつき著者のホームページはこちら: http://www.ayumism.com/ すべてのことには、意味がある・・・ そんな言葉をこの本は思い起こさせてくれた。
オススメ度★★★★+意味があって持っている 読んで欲しい方・人生を豊かに生きたい方 2006年01月01日ひげうさぎ先生のだれでも書ける文章教室 ~ ひげうさぎ + 謹賀新年!これなら僕でも・・・ 書籍情報本のひらめきこの本を読んでたら、もういちど小学生からやりなおしたくなってきた。 たとえば次のふたつの文書うはどうだろう・・・ きょう、会社見学でした。ぼくはいんしょうにのこったのは検査です。 会社見学に行った。いんしょうにのこったのは検査だ。 まるで違った印象である。こどもとおとな・・・そのくらいの違いを感じる。 ひげうさぎさんは、一文一義と3つの使用禁止用語を教えた。一文一義は、一つの文章にはひとつの意味を・・・ということ。使っちゃダメよという言葉は「きょう」「ぼくは(わたしは)」、「思う」だ。小学生の作文には、常に登場する言葉だね。 こんな具合に、すてきな作文アドバイスがいっぱいある。読んでいて思わずワクワクしてきた。小学生むけの文章教室であるにもかかわらず・・である。
僕の思いつきこの本は、小学生の子どもや、先生、親御さんが基本的に対象だと思うが、ふと考えてみるとブログを書き始めた多くの人はこの本がとても役に立つのでは・・・と思った。 小学生の作文どころか、大人の文章教室としてもすばらしい気づきがいっぱいあるからだ。(帯を見ると、かつて小学生だった人のために・・と書いてある) ブログ日記を書いている人、これから書こうという人も、ぜひ読んでほしい。新年の第一日目にふさわしい素晴しい本だ。 ひげうさぎさんの文章教室をジェイカレッジでやっていただくのもいいねぇ。
オススメ度★★★★★+ひげうさぎさん 読んで欲しい方・作文が楽しくなりたい方 |
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