2006年09月30日

モノは言いよう仕事の禁句変換辞典 ~ 中塚千恵 + キョテンラボ

言葉を変換してみよう。

書籍情報

仕事の禁句変換辞典―モノは言いよう
中塚 千恵 「コトバ最適化」研究会
阪急コミュニケーションズ


本のひらめき

言葉は不思議だ。使いようで良くも悪くも響く。

使い方によっては「いいたいことはわかったけど、そんな言い方しなくても」という場面はよくある。言葉はコンテンツを感情を同時に伝える。
本書では、言葉にラッピングをする・・と表現している。ラッピングにあたっては、「相手のプライドを傷つけない」「モチベーションをダウンさせない」という二つを考慮したという。

言葉の変換、というコンセプトがとても楽しい。例えば

 論理的でない人 →(変換)→ 右脳がとても発達している人

 常識知らずの人 →(変換)→ 子供の心を残した人

 文句が多い  →(変換)→ 志が高い

など、あ、なるほど、そういうふうに言えば傷つけないで、言いたいことを伝えられそう・・・って思う。

褒めたり、激励したいする状況は、あまり気を使う必要はない。しかし、断る、頼む、批判する、謝る・・といった場面では、難しい。そういう場面できつい言葉を言い換える・・・、それが本書である。なかなか楽しい。


僕の思いつき

今日は、キョテンラボ( http://www.kyotenlabo.com/ ) でお話させていただいた。若手社会人が集まり自己改革を目指す「キョテン」というのがこの集まりである。勉強会や交流会やセミナーを開催している。

そこで、今日の本を紹介。言い換えを大喜利風に愉しんだ。
名付けて「感じ変換」。(←誤変換ではりません)
みなさん、みごとな言い換えで楽しい時間にしていただいた。(感謝!)

言い換えは、吉岡英幸さんのファシリテーションでも体験した。頭の体操にはもってこいだ。

いろんなものを言い換えしてみる楽しみを覚えた。変換変換。


オススメ度

★★★★+変換の楽しみ

読んで欲しい方

・言葉を楽しく遊んでみたい方
・変換作業がすきな方
・モノゴトを好転させたい方


おしらせ・・・・

 ▼ジェイカレッジNo18 川西茂さん講演▼
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  +日時:2006月10月11日(水)19:00~21:00
  +場所:JALビル25F
  +費用:5,000円
+詳細:http://www.webook.tv/jcollege/archives/2006/09/15/no18_kawan


▼ジェイカレッジ報告会+佐藤伝ちゃん講演▼
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  *10月4日/19:00-21:00/JALビル25F
  *ジェイカレッジ協賛企業向け/一般の方40名様ご招待/無料♪
*予約エントリー: http://tinyurl.com/oy6vp
  *詳細は http://webook.tv/jcollege/ にて。
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●今日のおまけ:( キョテンラボ )

 キョテンラボ。素敵な仲間が集まって、勉強会やセミナーを企画している。
 → http://www.kyotenlabo.com/

 『日本を元気にしたい』というビジョンがまぶしい。
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 一人だけではチカラ不足かもしれないけど、人が「集まる」ときに生まれる
 チカラは、とても大きなチカラになる。
 これからの可能性を秘めた僕たち20代、30代の若者が「集まる」チカラ
 は無限大。このキョテンを通じて、「一人一人が元気に」そして、「日本が
 元気に!」になることを願う。
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 きょうは、この仲間の人たちにまじって、爽やかなエネンルギーを頂いた。
 ありがとうね~。

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●昨日の進歩: ( 11,000歩 )       年間目標301万歩 

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発行者 : Webook of the Day 松山真之助 ( hello@webook.tv )
発 行 : まぐまぐ ID= 969
登録解除: http://webook.tv/mm.html
楽天ブログ日記: http://plaza.rakuten.co.jp/google/ 僕、楽天家です!
アメーバブログ: http://ameblo.jp/webook/  アメーバしました。
SEESAA:  http://webook.seesaa.net/  放送局できました!
Moso製作所: http://webook.tv/moso/  江村さんの記事アップ!
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□□ ジェイカレッジ  http://www.webook.tv/jcollege/ 次回は10/11
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2006年09月29日

他社から引き抜かれる社員になれ ~ 古川裕倫 + ジェイカレッジ報告会

どんな人を目指すか・・・

書籍情報

他社から引き抜かれる社員になれ
古川 裕倫
ファーストプレス (2006/09/13)

本のひらめき

著者は日本駐車場開発という会社の社外監査役をしている。その会社のできる社員像はこんなことになっているという。
http://www.n-p-d.co.jp/index.html

 *他社から引き抜かれる社員
 *独立できる社員
 *役員になれる社員

大胆ないい振りである。そのためにはどうすればいいかが、とても具体的、そして「あ、それいいな!」というのが一杯ある。

例えば:

 出張報告の仕方は「出張報告は後で提出しますが、要点のみ口頭で報告しま
 す」がいい。

 上司であっても部下に報告せよ。

 会社でも個人でも、前向きに案件を検討した結果、やるべきか、見送るべき
 か迷う場合には、前向きに進めるべきです。

 ジャック・ウエルチは、社員に義務で研修に参加させるのではなく、がんば
 った社員に対する褒美として位置づけている・・・・

 なんといっても、最も効率的に学べるものは本です。

などなどたくさんの響く言葉がある。これからの人に超オススメ。


僕の思いつき

会社の中に一人二人、「できる人」がいる。そんな人の行動ぐせ、口ぐせを観察してもいい。本書の中にあったような仕事の仕方、ものの考え方を見つけたら、あっ、同じだ!と注目しておこう。

そして、ちょっとマネしてみるといいかも。



オススメ度

★★★★☆+即、実行

読んで欲しい方

・2つ上の目線で仕事をしたい方
・前向きがすきな方
・自分を成長させたい方

●今日のおまけ:( ジェイカレッジビデオ! )

 先日、Kさんの支援をいただいて、ジェイカレッジのMakingビデオを
 編集した。Kさんのプロの手を経ると、何気ないシーンがなんだか感動的
 な場面になるから不思議。
 映像編集の醍醐味を垣間見せていただいた。

 10.4のジェイカレッジ報告会にこのビデオは封切り予定!
 乞うご期待・・・といっときましょう。

 あー、楽しみ楽しみ・・・
 DVDもたくさんつくって配りたいなー・笑

Posted by webook at 21:55 | TrackBack

2006年09月28日

仕事で頭ひとつ抜きん出る裏トーク術 ~ 佐藤昌弘/堀之内高久

テクニックx人格=スキル

書籍情報


本のひらめき

本書には、人間関係をうまくこなす8種類の裏トーク術が紹介されている。究極のその場しのぎ・・とあるが、コミュニケーションの深い領域もカバーしたなかなかすごい内容がある。

マーケティング関係のコンサルタントの著者佐藤さんが、臨床心理学の堀之内さんのノウハウを引き出して分り易く解説している。

飛び込み営業で、会社の職場で、顧客からクレームを聞く場面で・・・とても厳しい状況が起きうる。そのときにどんな態度でどんなことを口にすればいいのか・・・それがちょっとしたトーク術としてあるなら教えてほしい・・・と誰もが思う。本書には、8つのコツが登場する。

 近づく、打つ、断る、謝る、怒りを鎮める、言い訳する、誤解を解く、許すの8つ。ダブルバインド(気持ちと口がが裏腹になる)ではなく、気持ちと態度をアラインさせる・・・そんな工夫がある。

第六感を磨く「共感覚・身体直感・ミラーリング」という3つのトレーニングが後半に紹介されている。

佐藤さんの語り口がなんとも親しみがわいていい。
コミュニケーションの深いところに迫る本である。


僕の思いつき

人間関係のアンテナのセンスを磨き、コミュニケーションの達人になるにはどうしたらいいか・・・。

そんな人がきっと周りにはいる。そんな人の口ぐせを観察してみよう。なにか、ヒントがある。本書で紹介されたようなトーク裏技に近いものもきっとあるに違いない。


オススメ度

★★★★☆+心理学

読んで欲しい方

・コミュニケーション力を磨きたい方
・営業トークを磨きたい方
・心を開かせたい方

●今日のおまけ:( リビングでろくろ )

 ドレンディ玉子はたのしい製品やサービスを紹介している。今晩は
 リビングでできる陶芸。粘土を練って、ろくろをまわし、オーブンレンジ
 で焼く。なかなか楽しいらしい。
 これはちょっと試してみたいね。

Posted by webook at 21:34 | TrackBack

2006年09月27日

嫌老社会 ~ 長沼行太郎 + 新内閣

誰しも老いる・・・のだが。

書籍情報

嫌老社会 老いを拒絶する時代
長沼 行太郎
ソフトバンククリエイティブ

本のひらめき

2005年の国勢調査では日本の人口は1億2776万人でピークとなり、その内65歳以上の人口が21%となって「超高齢社会」に突入したという。

国連の定義では、65歳以上が7%で高齢化社会、14%で高齢社会、21%で超高齢社会と呼ぶらしい。日本はそれぞれの段階に1970年代、1994年、2005年に到達したという。

老いは、遠い先の話ではなく、すでにじわじわと浸透している今の話なのである。キンさんギンさんがTVのインタビューで「取材費は何に使いますか?」と問われて「老後の蓄えにします」と答えたと言う。笑 これは誰しも自分はまだ高齢者の当事者ではないと思いたいという好例かもしれない。

著者は、長寿社会の高齢者をふたつに分ける。定年後のアクティブに活動するセカンドステージと、その後に高い確率で訪れる痴呆問題を包含したサードステージである。

古来、長老は智恵に長け、尊敬の対象だったが、一方でボケてしまったり寝たきりになってしまうと嫌われるという現実もあった。このあたりは社会思想としてどう対処すべきかを考えないといけない。

PPK(ぴんぴんころり)と生きたい(死にたい)という願いがあるのは、ぴんぴんな時代(セカンドステージ)と死の間を限りなく短くしたいという願いでもある。逆にいえば、そうでない現実は、財源や社会インフラの未整備から「嫌老社会」をかもし出しているともいえる。

社会的にも思想的にもまだまだ「老い」の問題はクリアになっていない。矛盾の中に存在している。

本書は、ソクラテス、ボーボワール、吉田兼好、谷崎潤一郎など古今東西の思想も紐解きながら、老いについて考察している。ちょっと学術論文的だけれどなかなか深い問いに満ちている。

問われているのは、老いの生き方と、老いを見守る生き方である。


僕の思いつき

老人、老年、中高年、高齢者、お年寄り、シルバー、シニア、ご長寿、エルダー・・・さまざまな名称がある。
いずれも、微妙に敬う気持ちをにじませたり、中性化したりする言葉の妙がある。

超高齢社会の自分達を呼ぶ言葉として、なにか素敵なものはあるだろうか。なんと呼んでほしいか。そんなことも考えておこう・・・。


オススメ度

★★★★☆+生の循環

読んで欲しい方

・お年よりを大切にしたい方
・電車で席を譲るのがすきな方
・元気なお年よりと遊びたい方

●今日のおまけ:( 安倍新内閣 )

 新内閣が発足した。様々な問題を抱えつつ、ちょっと爽やかな雰囲気の
 門出・・・。リーダーの雰囲気というのは大切だ。

 安倍さん、記者会見での弁舌は、自分の言葉で自信をもって語っていた。
 原稿を見ないで(プロンプターも使わないで)なかなか堂々としていた。

  特定の団体や既得権を持つ人たちのために政治を行うつもりはない。
  毎日、額に汗して働き、家族を愛し、地域をよくしたいと願う、日本の
  未来を信じたいと考える普通の人たちのために政治をしていく。

 美しい国をめざす首相のなかなかカッコいいセリフである。

 少なくとも、政治家=いかにも胡散臭そうな人種というイメージからは
 ちょっと距離をおく雰囲気がいい。

 あ、政治的にはいわゆるノンポリな僕なので、これはちょっとした感想
 だけ。戦後生まれ、団塊世代の尻尾のほうの世代の方は、シンパシーを
 感じてるかもね~。

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2006年09月26日

天命の暗号 ~ 出口光 + ブログde大喜利!

私は何のために生まれてきたか・・・

書籍情報

天命の暗号
天命の暗号
posted with amazlet on 06.10.01
出口 光
中経出版

本のひらめき

天職・天命は何か・・・。そんなことを考えたことがあるだろうか。僕のライフワークは○○です・・なんていえる方は幸せである。なかなかそうもいかず日々の苦悩や葛藤の中で、もがいている、もしくは流している・・・というご同輩も多いのではないだろうか・・・。僕もまだ悩める日々・・。

本書は、そんな方にお薦めの本。なにしろこの本にあるいくつかの質問を考えながら読み進めば、わが天命が見えてくる(かもしれない)という本だ。
仮に、結局???で終わっても、人生の天命を考える機会にはなり、またそこにある人生哲学に触れることができる。

自分の過去をどれだけ肯定できるか。未来をどれだけ引き寄せて考えているか。そこから自分の今の存在のエネルギーが沸いてくるという。

離見の見、という能の世界の言葉がある。これを引用しながら

 人生という舞台で舞っている最中に、時空を超えて自分の人生を
 過去からも未来からも見ることができ、しかも人生を統合的に見ることで
 「今」の人生に「過去と未来」を含むことができるのだ。

という。いいねー。

天命を「動詞」で表現するとよいという。人生を縦断する一本の経糸(たていと)を表現する言葉だ。本書にあったいくるかの動詞を眺めながら、僕はなんだろう・・・とぼんやり眺めてみたら・・・

 愉しませる、伝える、癒す、創作する、応援する

が目に留まった。さてさて僕の天命は・・・

天命を意識し、そして愉しみながら生きる処世術。天命を考えてみよう。

僕の思いつき

未来をどこまで含めるかという考え一つで、「今」の私たちの生き方や行動は変化する、という。ビジョンをどこまで遠くにおくか・・・ってことだね。
そういえば、鶴岡秀子さんの伝説のホテル(ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社)のホームページには魂をゆさぶる素敵なメッセージがある。
  http://legendhotels.jp/about/index.html

  1000年後の地球のために、
  何かしら役立つことができるわたしたちでありたいと考えています。

これを読んで、魂が震えるのを覚えた。鶴岡さんは天命にしたがって、動いて
いらっしゃるに違いない。

出口汪(でぐち ひろし、1955年 - )さんは、予備校の名物講師。著者の出口光氏とは双子なんだろうか・・・。二人とも宗教家、出口王仁三郎氏の曾孫にあたる。

出口光氏は、「メキキの会」という専門能力の切磋琢磨をする交流・研修会を主宰している。親しくしている友人からときどきメキキの会の報告をうけ、ちょっと気になっていた。今度行ってみよう・・・。



オススメ度

★★★★☆+天命を知る

読んで欲しい方

・自分の天命転職を知りたい方
・自分自身の存在がすきな方
・自分を世の中に生かしたい方

●今日のおまけ:( ぶろぐde大喜利! )

  ジェイカレッジにもご登壇いただいた吉岡英幸さんが楽しいことを
  やっていらっしゃいます。かなり怪しげです!笑
  座布団3枚用意して、アクセスしてみましょう!

  ◎楽しく参加しながらコミュニケーション・スキルが学べる
  「ブログDE大喜利」~ビジネスに効く大喜利力~
   ⇒ http://blog.livedoor.jp/ogiri/

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2006年09月25日

大きな結果をもたらす小さな習慣 ~ ハリー・ポール+ロス・レック + 桂右團治さん

小さなことで、人生って変わるんだ!

書籍情報

大きな結果をもたらす小さな習慣
ハリー ポール ロス レック 門田 美鈴
かんき出版 (2006/09/05)

本のひらめき

暗転してしまった人生をちょっとした心の切り替えで、好転させた一人の女性の物語。

ケーティ・アダムスという大手製薬会社メドソル社の人事部に勤めている女性のお話。スーパーバイザーとして前途洋々だったのだが、ある日突然夫に去られてしまう。そこから、心が荒れはじめ、部下には疎まれ、約束されていた昇進もなくなってしまう。ある日女友達からドクター・アレンというキャリアや自己改善のトーク番組をもっている人を紹介される。

ドクター・アレンから3つのしかけを電話コーチングで教えてもらう。だめもとでと思って試してみると・・・・これがなんと効果テキメン。

第一のしかけは、味方につける。(笑顔やポジティブな言葉、相手への関心)
第二のしかけは、感動さええる。(評価していることを示す)
第三のしかけは、加速させ続ける。(接する人すべてに1,2を行う)

これらのしかけを解説してもつまらないので、物語で楽しんでいただくことにしよう。

テンポよく展開する物語の中で、人への気配り、心配りが結局は、自分にプラスの何かをもたらすことがよくわかる。

しかし、はじめの一歩の「笑顔」、これは、すんごく強烈なパワーをもった技ですなぁ・・。


僕の思いつき

著者のハリー・ポールは、「フィッシュ」の著者の一人。
フィッシュのほうが面白かったかも・・・。

オグ・マンディーの一節が登場する。

 弱いとは、行動が感情に支配されることである。
 強いとは、行動によって感情を支配することである。

これ、なかなかいいね。

職場を楽しくするコツをいろいろ考えてみよう。白潟さんのように・・。



オススメ度

★★★★☆+心配り

読んで欲しい方

・人生を好転させたい方
・人との絆を大切にしたい方
・感謝を行動に表してみたい方

●今日のおまけ:( 桂右團治さん )

 9/27 桂右團治さんの独演会:

 http://www.onplus.jp/yobanashi/yobanashi_special02.html

 なんと僕はいけなくなっちゃいました。
 でも、ジェイカレッジの専任落語家さんや、元会計士のTさんも
 いくらしい・・・
 あー、行った方、感想くださいねー。

Posted by webook at 21:27 | TrackBack

2006年09月24日

「親力」365日! ~ 親野智可等 + Jカレッジ報告会

親も育ち子も育つ

書籍情報


本のひらめき

著者、親野智可等さんは、小学校の先生。現役の先生である。すでに23年もの間子供たちを導いてきた方だからベテランでもある。そして、3万人もの読者をもつ教育界No1のメルマガ発行人でもある。

本書では、親力を伸ばすヒントが事例をまじえながら紹介されている。鉛筆の持ち方の指導にはじまり、学校でのトラブル対応、子供を元気にさせる親や先生の発想法など、ふむふむと納得できるものがたくさんある。

ちなみに親野さんのメルマガとホームページはこちら:
 http://blog.mag2.com/m/log/0000119482/
 http://www.oyaryoku.jp/

ひげうさぎさんといい、親野さんといい、教育現場で頑張っていらっしゃる方がメルマガ等で情報発信をしてくださるのは実にうれしいことだ。


僕の思いつき

「人生は一日一日の積み重ねです。同じように、子育ても一日一日の積み重ね です。」

と親野さんはいう。ほんとうにそのとおりだねー。

積み重ねる喜びや楽しさ、面白さを子供たちにも早く教えてあげたい。そんな事業(ビジネス)って何かないだろうか・・。小さなデキゴトでも、ちょっとした記録でも積み重ねたら面白くなるもの。もしくは、超でっかいことでも寄せ集めたらできちゃった、うっそぉー!ってなるものでもいいなぁ。

考えてみよう。


オススメ度

★★★★+一日一日

読んで欲しい方

・親力を伸ばしたい方
・子育てがすきな方
・子育てに悩んでいる方

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●今日のおまけ:( Jカレッジ特別バージョン@10.4 )

 昨日お知らせしたジェイカレッジの特別バージョン(社内報告会)ですが
 せっかくなので一般の方にも公開することにしました。
 10月4日です。これまでどんな活動をしてきたのか・・・報告する会
 です。前半が報告会、後半が佐藤伝ちゃんの特別講演です。
 なんと無料です。で、40名様だけ無料ご招待させていただきます。
 時間と場所はいつものところ。(JALビル 1900-2100)

 で、エントリーはこちら: http://tinyurl.com/oy6vp

 (きのうのURLは間違ってました。すみません)

Posted by webook at 20:37 | TrackBack

2006年09月23日

「最高の能力」を引き出すコーチングの教科書 ~ 本間正人 + お彼岸

大人も、子供も

書籍情報


本のひらめき

コーチングは、ビジネスの世界ではすでに確固たるポジションを得てきた。社員教育にコーチング研修を取り入れる企業も多い。

コーチングとは、相手に一方的に目標を与えたり、問題解決の方法を指示したりするのではなく、質問をすることにより相手から答えを引き出そうとするコミュニケーション・スキルだ。

これは、大人の世界だけではなく、子どもの世界、つまり教育においても有効であることは想像に難くない。ラーノロジー(学習学)を推進する著者ならではの分り易さで、教育現場のコーチングを解説している。

前半はコーチングの基本を、後半ではケーススタディがたくさん示されている。

教育と学習という言葉は、よく耳にするが、どうやら同じようでまったく異なる方向性があるという。

 教育は、個人の外側から内側への働きかけ
 学習は、個人の内側から外側への働きかけ

コーチングでは「信任認」、教育現場では「信任導」で表せるという。

本書の特徴は、なんといっても楽しいケースだ。登場人物もなんだかニヤリとさせる名前で楽しい。本間さんの本は、こういうところも愉しませてくれる。

教育にもコーチングを!


僕の思いつき

ビジネスと家庭、会社と学校、遠そうで案外共通することが多い。

コーチングのほかにも会社でやっていることの応用が教育や家庭でもできないか考えてみよう。



オススメ度

★★★★☆+コーチングで学習学

読んで欲しい方

・学習を支援したい方
・自ら学ぶことがすきな方
・コーチングを応用したい方

▼ ジェイカレッジ報告会+佐藤伝ちゃん講演 ▼
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  *10月4日/19:00-21:00/JALビル25F
  *ジェイカレッジ協賛企業向け/一般の方40名様ご招待/無料♪
*予約エントリー: http://tinyurl.com/oy6vp
  *詳細は http://webook.tv/jcollege/ にてご案内します(準備中)

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●今日のおまけ:( お彼岸 )

 お彼岸びよりの秋の一日。
 ご先祖さまのことをちょっと考える・・・一日。
 ネットは世界を横につないでくれたが、時間は太古の昔からずっと
 つながっている。存在するのはこの一瞬だけど・・・

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●昨日の進歩: ( 10,000歩 )       年間目標301万歩 

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発行者 : Webook of the Day 松山真之助 ( hello@webook.tv )
発 行 : まぐまぐ ID= 969
登録解除: http://webook.tv/mm.html
楽天ブログ日記: http://plaza.rakuten.co.jp/google/ 僕、楽天家です!
アメーバブログ: http://ameblo.jp/webook/  アメーバしました。
SEESAA:  http://webook.seesaa.net/  放送局できました!
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□□ ジェイカレッジ  http://www.webook.tv/jcollege/ 次回は10/11
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2006年09月22日

フラット化する世界 下 ~ トーマス・フリードマン + 新しい標識


   G 3.0!


書籍情報


フラット化する世界(下)
トーマス・フリードマン 伏見 威蕃
日本経済新聞社 (2006/05/25)


本のひらめき

前回に続き、フラット化する世界の下巻である。フラット化とは、経済の壁、国の壁、通信の壁がうすれ、様々な人が繋がっていく新しいグローバリゼーションの様子を表現している。

サプライチェーン、アウトソーシング、情報の海・・・などのキーワードで、世の中の潮流を分析している。

下巻では、アメリカの危機、途上国、企業のフラット化などを解説する。そして、当然のことながら「フラットでない世界」のことも言及する。

グローバル3.0の新しい経済の中で生き残るには、3つの道があるという。ひとつは、「かけがいのない、もしくは特化した人」になること。二つ目は、「地域に密着して錨をおろしている人」である。そして、3番目は、新ミドルクラスと呼ばれるカテゴリーだ。組み立てラインの労働、データ入力、経理関係などさまざまなミドルクラスの仕事はアウトソーシングやオートメーションに取って代わられるが、その裏では新たなミドルクラスの需要も発生しているという。たとえば、コラボレーションのまとめ役、偉大な説明役、熱心なパーソナライザーなどなど。

人とうまくやたり、右脳を働かせたり・・・新ミドルクラスの資質は、ありふれたものでありながら、それをとんがらせていく必要があるようだ。

国境を越えたコラボレーションやイノベーションがますます進む中、世界がどうなっているのか・・・を考えさせてくれる。

個人的には上巻のほうがより面白かった。


僕の思いつき

IQ,CQ,PQというのが登場する。IQは聞きなれた知能指数。CQとは好奇心指数(Curiosity Quotient)。PQは、熱意指数(Passion Quotient)である。

フラットな世界では、CQ+PQ>IQ だという。好奇心や情熱こそが重要だということだ。

佐藤伝ちゃんの本にはDQ(Dream Quotient) が登場する。

この際、ほかにもいろいろ考えてみよう。



オススメ度

★★★★☆+G3.0

読んで欲しい方

・世の中の流れを知りたい方
・新しい視点がすきな方
・何かを変化させたい方

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2006年09月21日

トヨタの口ぐせ ~ OJTソリューションズ + 桂右團治 独演会

書籍情報

トヨタの口ぐせ
トヨタの口ぐせ
posted with amazlet on 06.09.23
OJTソリューションズ
中経出版 (2006/09/29)

本のひらめき

まず、OJTソリューションズという会社について見ておこう。
 http://www.ojt-s.jp/
トヨタとリクルートの出資でできた「人の経験と智恵」を売る会社である。トヨタの現場で40年以上カイゼンを積み重ねてきた熟練の人たちが、製造メーカー企業の家庭教師として変革のお手伝をしましょう・・・というものだ。

定年退職者は、「はい、お疲れさん、悠悠自適でのんびりやってよ・・・」と送り出される(追い出される)のが常だった。しかし、退職者の思いは、「まだまだ世の中のお役にたてる、立ちたい、・・・」が多い。だって60はまだまだ若いから。そんな思いに応える会社である。高齢者社会での粋なサービスだ。

松下幸之助翁が言った「我が社は何を作っている会社と問われたら、まず、人を創っていますと答えなさい。しかる後、電気製品も作っていると答えなさい。」ということばのように、人(の経験と智恵)を売れるような企業はすばらしい。

本書は、この会社の「メイン商品」でもあるトレーナーの人たち(みんなおじいちゃん)がもっている智恵を「トヨタの口ぐせ」という切り口で見せてくれる本である。

  おまえ、あそこ言ったか。俺は行ってきたぞ。
  現場は毎日変化させないといけない
  あなたは、誰から給料をもらうの?
  6割いいと思ったらやれ
  カイゼンは巧遅より拙速

などなど、トヨタらしさを如実に表す口ぐせが、その言葉の背景や状況とともに経験談として語られている。

トヨタのDNAをひろめるRNA的なおじさんたちの晴れ姿本である。


僕の思いつき

張富士夫さんのように新聞や雑誌に載ることはない・・・、組織の中ではもしかしたらその他大勢だったかもしれない、そんなおじさんたち(失礼!)が、こうして表舞台にたてる・・・そんな時代になってきた。いいことだ。

ところで、うちの会社は・・・?

人材輩出企業と呼ばれる会社には、リクルート、GE、トヨタなどがある。あの会社でそんな仕事をされたのなら・・・と、引き抜かれるような人を生み出せる企業こそが、これからの企業かも。人事戦略・・というものがあるのなら、そういうのを目指してもいいねー。

定年になっても売れる技。さて、何があるだろう・・・。棚卸、たなおろし。



オススメ度

★★★★+口ぐせ

読んで欲しい方

・我が社の口ぐせを編纂したい方
・口ぐせフェチな方
・風土を変えたい方

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2006年09月20日

フラット化する世界 上 ~ トーマス・フリードマン + Jカレ(川西さん)

   地球は平らになっちまったか・・・

書籍情報

フラット化する世界(上)
トーマス・フリードマン 伏見 威蕃
日本経済新聞社 (2006/05/25)
   

本のひらめき

世界がフラットになる。と聞けば、どんなイメージをするだろうか。

コロンブスは、大航海の末、地球が丸いことを証明してみせた。やがてこの星にすむ人間達は、洋の東西をかけめぐり、経済を発展させ、国の覇権を争い、さまざまな悲喜劇を演じてきた。

地球は丸い!という発見の後、様々な歴史を経て、この星は今度はフラット化しているのだという。フラット化とは、新しいネットワーク技術の出現で、地球上のどこにいても共同作業が可能になり、企業も個人もグローバルなつながりと活動ができるようになってきたということだ。

Google、UPS、ウォルマート・・・新しいビジネスモデルは、企業の仕組みや個人の働き方を大きく変えてきた。これらの大きな変化について、広範な取材と著者独自の洞察で、変化の深層を炙り出している。

2005年には、アメリカの所得税申告のうち40万件がインドで処理されたという。アウトソーシングというやつだ。中国大連には、日本語を話す中国人のコールセンターがある。低コストエアラインのジェットブルー(米)は、予約システムを地方の主婦にホームソーシングしている。

情報は、ありとあらゆるものが手に入り(そうだし)、モノだってUPSやFedexなどで世界中に送れる。モノの製造もサプライチェーンが世界中に張り巡らされている。こうなると、まさに世界はフラット化しているというのもうなずける。

フラットといっても、貧富の差がなくなるわけではない。それぞれの状況に応じて経済活動に参加できるという意味だ。

こういう状況を著者は

  世界が、
  付加価値を生み出すための“垂直な指揮・統制システム”から
  バリューが自然と生まれる“水平な接続・共同作業システム”に移行した

と表現している。

これらの大きな変化の裏には10の要因があるという。ベルリンの壁の崩壊に象徴されるように人々がより繋がりやすくなったこと、インターンネットの普及でつながりっぱなしの海の世界になったこと、共同作業を可能にする新しいソフトの出現・・・などなど。

今、私達がいる世界がどんな流れの中にいるのかを、視点をぐんと引いて眺められる面白さがある。

下巻は、フラット化する現状をアメリカ、途上国、企業などについて解説されている・・・。


僕の思いつき

グローバリゼーションという言葉があった。世界が繋がる様を表現したものだ。本書では、それをさらに、それを3つに分ける。

まず、コロンブスが航海に乗りだした15世紀から18世紀ころの時代。これをグローバリゼーション1.0と呼ぶ。世界のサイズをLからMに縮めた時代で、国家と腕力(汽力)の時代。次は19世紀から2000年までの間。市場と労働力がグローバル化した時代だという。ローバリゼーション2.0。世界をMからSへと縮めた。輸送コスト、通信コストの軽減が原動力になった。そして、グローバリゼーション3.0は、2000年前後の話。世界をSからさらに縮め、そして競技場を平坦(フラット)に均(なら)したのだという。

グローバリゼーション1.0は、国がグローバルに、2.0では、企業がグローバルに、3.0では個人がグローバル化するという。先進国だけでなく、BRICSのような発展中の国の人もゲームに直接参加できるようになった・・ということだ。

Web2.0という表現以来、ものごとの変化をバージョンで表現するのが流行っている。自分のいる企業も今、1.0なのか、2.0なのか、時代を区切って考えてみてもいいねー。Moso事業部について言えば、Moso-0.5ってところかな。笑

この本は、あるガイジンの方にもらったもの。日本語を読めないのにとうやってみつけたの?・・・と聞いたら、原書を読んで感銘をうけ、邦訳書を国内の本屋さんで探してくれたという。エライ!&感謝!



オススメ度

★★★★★+コネクト&コラボレーション

読んで欲しい方

・世界を鳥瞰したい方
・冷静にものを見るのがすきな方
・よりよい世界をつくりたい方

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2006年09月19日

数字は見るな! ~ 田中靖浩 + 一新塾19期!

   右脳で考える!

書籍情報

数字は見るな! 簿記があなたの会計力をダメにする
田中 靖浩
日本実業出版社 (2006/09/14)
   

本のひらめき

著者の田中さんは、今年の1月のジェイカレッジにご登壇いただいた。その時は、会計の新しい視点を披露していただき、目からウロコどころか、メン玉が飛び出るくらい衝撃的だった。何しろ数字を使わないで会計を説明しようってんだから、そりゃ面白くないわけがない。

このときは、志の吉さんという新鋭の落語家さんとの共演で、新春にふさわしく実に晴れ晴れしい講演(共演)だった。

本書は、そのときの講演内容も織り込まれていて、ジェイカレッジに参加されたかたは、「あぁーあのときの!」とうれしくなってしまうはず。はっきりいって「自慢していいです」ね。あの感激をもう一度+あるふぁを、今度は本でじっくり、かつ深く味わえる。

さて本書の内容は・・・
なんと数字を使わずに会計の本質を語ってしまおうという大胆な内容。

貸借対照表と損益計算書を「ー・-・-」という点と線で見事に解説してある。森を見てから木を見る・・・というまっとうなことがなかなかできない現実の中で、本書の存在はとても大きい。

競馬の話、五線譜と簿記の共通点、ゲイ・ホモ・オカマなどの話も織り込まれ、実に「楽しく興味深く」会計の本当のところが解説されている。

この「楽しく」ってところが実は大いに肝心なところ。競馬新聞の数値データは読むけれど、決算数値を目をサラにして読む人はいない。楽しくないからだ。さらに、会計といえば簿記、簿記といえばつまらない・・・こんな図式で、変な先入観をすりこまれる人は後を絶たない。(毎年、簿記の試験を受験する人が50万人!)

そこで、田中さんは、数字を使わず、点と線、図解等を用いて会計の本質(森)をみせてくれている。これって、一種の芸の世界かもね。(ゲイじゃないよ)

企業人の方、必読の書。赤い表紙のこの本を手にした人を電車の中でみたら、「こいつ、デキルな!」と思って間違いない。

どっ?、この本持ってかっこよく歩いてみない?


僕の思いつき

こ難しいこと、煩雑なこと、ややこしいこと・・・そんなことがらは、会社のなかにごろごろある。

そういうのを、シンプルに表現してみる。喩えてみる。すると、何かが見えてくる。

そんなことをやってみよう。あ、なーんだ、xxってこういうことだったのか。と啓けるかもしれないから・・・。でもって、もしかしたら本になったり。



オススメ度

★★★★★+興味と好奇心

読んで欲しい方

・会社の数字を理解したい方
・会計がすきな方
・右脳で考えたい方

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2006年09月18日

全力ウサギ ~ イケダケイ + イチロー200本

ニート諸君、この本を読もう!

   

書籍情報


全力ウサギ
全力ウサギ
posted with amazlet on 06.09.23
イケダ ケイ
メディアファクトリ- (2006/05/19)


本のひらめき

ウサギの絵本。しかし、大人の絵本である。

 とあるところに“まったり”としたウサギがいた。
 何もしていないのにナゼか人気があった。
 しかし、時がたつにつれチヤホヤされなくなり、気が付けば一人ぼっちに。

 やがて生活があれ、ついには無銭飲食まで・・・

 そのとき工事現場のオヤカタが助けてくれる。
 工事現場で働くことになったウサギは、ミナライとして全力で汗を流す。

そんなお話。とってもほほえましい絵がいい。

 全力で生きる。ただ、それだけ。

というのがメッセージなんだけど、なかなか深いものがある。


僕の思いつき

全力警戒掲示板というおふざけカンバンがある。
仕事編、健康編、恋愛編・・・笑えるものがあって楽しい。例えば:

   立場確認            -- 仕事編
 
  (糖分に限り)全面通行止     -- 健康編

  (愛は)回り道          -- 恋愛編

など。この変換シフトの妙は楽しめる。何か自分でも作ってみよう。



オススメ度

★★★★+全力仕事中

読んで欲しい方

・何かに集中してみたい方
・仕事がすきな方
・まったり生活を抜け出したい方

●今日のおまけ:( 200号 )

 イチロー選手が6年連続の200本安打を打った。
 すごいことだ。
 「いやあ、重かったですね。解放されますね」とインタビューで答えた
 イチロー選手。マリナーズが元気だともっとよかったね。

Posted by webook at 17:10 | TrackBack

全力ウサギ ~ イケダケイ + イチロー200本

   ニート諸君、この本を読もう!

   

書籍情報


全力ウサギ
全力ウサギ
posted with amazlet on 06.09.23
イケダ ケイ
メディアファクトリ- (2006/05/19)


本のひらめき

ウサギの絵本。しかし、大人の絵本である。

 とあるところに“まったり”としたウサギがいた。
 何もしていないのにナゼか人気があった。
 しかし、時がたつにつれチヤホヤされなくなり、気が付けば一人ぼっちに。

 やがて生活があれ、ついには無銭飲食まで・・・

 そのとき工事現場のオヤカタが助けてくれる。
 工事現場で働くことになったウサギは、ミナライとして全力で汗を流す。

そんなお話。とってもほほえましい絵がいい。

 全力で生きる。ただ、それだけ。

というのがメッセージなんだけど、なかなか深いものがある。


僕の思いつき

全力警戒掲示板というおふざけカンバンがある。
仕事編、健康編、恋愛編・・・笑えるものがあって楽しい。例えば:

   立場確認            -- 仕事編
 
  (糖分に限り)全面通行止     -- 健康編

  (愛は)回り道          -- 恋愛編

など。この変換シフトの妙は楽しめる。何か自分でも作ってみよう。



オススメ度

★★★★+全力仕事中

読んで欲しい方

・何かに集中してみたい方
・仕事がすきな方
・まったり生活を抜け出したい方

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2006年09月17日

だから片づかない。なのに時間がない。 ~ マリリン・ポール

机の上の醜態が、あなたの人生そのもの!? うげぇー。

書籍情報

だから片づかない。なのに時間がない。「だらしない自分」を変える7つのステップ
マリリン・ポール 堀 千恵子
ダイヤモンド社 (2004/06/11)
売り上げランキング: 30,299

本のひらめき

早起きでも、日記でも、身の回りの整理整頓でも、共通している一つの悩み。
それは何だろう・・・。それは、

 「しばらくすると元の木阿弥だ」

この悩みではないだろうか。

先日、小松易さんの【これでスッキリ!そうじかたづけ練習帳】を読み、机のまわりを片付け始めた。案外いい感じに進み始めたのだが・・・1週間もするとまた・・・ぁぁぁ~。

この本で大いに気づき(反省し)たのは、整理整頓は創造性とは対極にある・・・・という間違った思い込み。つまり創造性は、雑然とした環境でこそ生まれるという思い込み。どうやらそれは間違いらしい。
以前、TVで見たある建築家のオフィスは、ものすごくきれいになっていた。やはりきれいな空間、環境から、創造とひらめきは生まれるのかもしれない。

もうひとつのことは、システム化(習慣といってもいいか)が大切ということ。たまに思い切って大掃除をして整理しても、その後定期的に片付ける習慣がないことには、大部分を元の木阿弥状態で暮らすことになる。

さて具体的にどこから手をつけるか。
「全てを片付けよう」なんて考えない。最初に手をつけるところをひとつ決めるだけでいい、という。机の上、オフィスの一角、ふで箱、過密スケジュール、受信メールで溢れているメールボックス・・・なんでもいい。一番達成感を感じられるところ(コト)がいいという。

そして、かたづける習慣をシステム化してみよう。


僕の思いつき

本書には、とてもたくさんの気づきとひらめきがある。
片付け上手にはるには

  自分の内面にある鍵(実は、きれいな環境を欲している)と
  それを手伝ってくれる仲間を

見つけることだという。手伝ってくれる仲間・・・これは、僕の天職になるかもしれない。僕みたいに片付けベタが、もし何かの拍子に「変化」して、片付け上手になれたら、すごい。そして、それは、みんなの悩みとして共通の分野だから、お役にたてるような気がする。

GTDコーチ(Getting Things Done Coach ) なんてのもいいな。
うっしゃぁ、これにで行こう。

さっそく、クライアント募集。笑
オフィスがぐちゃぐちゃ、スケジュールがめちゃくちゃなんてかた、どうぞ。メールと電話でやりましょう。ちなみに有料です。



オススメ度

★★★★★+小さな一歩

読んで欲しい方

・身の回りの整理整頓をしたい方
・片づけが好きだけどできない方
・オフィス環境を改善させたい方


●今日のおまけ:( 今日の笑って! )

 Hyundaiのコマーシャル
 http://www.veryfunnyads.com/ads/24911.html
 どっかでみたことあるかもね・・・

Posted by webook at 10:43 | TrackBack

2006年09月16日

ぱじ 9 ~ 村上たかし + 田中靖浩さん講演会

ついに最終巻です。

書籍情報

ぱじ―Momo‐chan’s grandfather“Paji” (9)
村上 たかし
集英社 (2005/02/18)
売り上げランキング: 59,068


本のひらめき

これまで何冊か「ぱじ」シリーズをご紹介してきた。
お父さんがコロリと死んで、お母さんがポロリと死んで、ももちゃんはおじいちゃんとふたりぐらし。パパがわりのおじいちゃんなので、ももちゃんは、おじいちゃんのことを「ぱじ」と呼んでいる。

二人の暮らしのデキゴトに、ほっこり心を暖かくし、ちょっと笑えて、すこし切ない・・・そんなマンガだ。

小さかったももちゃんも成長し、小学生に。ももちゃんとぱじの周りの素敵なキャラたち(杉村さん、ハルさん、学校のもずく先生など)が織り成す「日常」に、きらきらと輝く心の優しさがある。

最終回は、ぐんと時間が進んで、ももちゃんの結婚式がある。ぱじは、わしが死んでもさみしくないようにとアカミミガメ(ガメ)を買ってきていた。そのガメにエスコートされてのバージンロード。

そしてさらに時が進み、ももちゃんがおばあちゃんになったとき・・・

時を越えて、何かを感じさせる素敵なマンガ。家族でぜひ。
この9号で最終巻というのは、ちょっと寂しいなー。


僕の思いつき

おじいちゃん、おばあちゃん。もしいたら優しくしてあげようね。
話でも、プレゼントでも、肩たたきでも。

18日は敬老の日。

優しさっていうのは、どれだけその人の気持ちや環境に寄り添えるか・・っていう力なんだろうねぇ。なかなかできない。けど、一生懸命想像力を働かせると近づける。

敬老の日というのは、想像する日なのかもしれない。

ぱじの物語で、心を磨いておこう。



オススメ度

★★★★★+ぎゅぅ~

読んで欲しい方

・心の機微を大切にしている方
・人ががすきな方
・みんあを明るくさせたい方

●今日のおまけ:

( 田中靖浩さん講演会@八重洲Book )

 田中さんの新しい本が出た。『数字は見るな!』
 今、手元にあって読んでるんだけど、目からウロコのすごい本。
 出版を記念してセミナーがある。行こう行こう!

  八重洲ブックセンター特別講座
 ------------------------------------------------
 田中靖浩先生講演会
 <あなたの会計力をアップさせる3つのステップ>
 【日時】 2006年9月28日(木) 18:30~20:00(開場:18:00)
 【場所】 八重洲ブックセンター本店 8Fギャラリー
 【人数】100名(申込先着順)

  申込方法:1階レファレンスコーナーにて承ります。
  お電話のお申込みも承ります。(03-3281-7797)
  参 加 費 :無料
  ※定員になり次第、締め切らせて頂きます。

Posted by webook at 09:39 | TrackBack

2006年09月15日

「人見知り」は案外うまくいく ~ 吉岡 英幸 + エアトランセ3号機!

僕も人見知りだったかも・・

書籍情報

「人見知り」は案外うまくいく
吉岡 英幸
技術評論社 (2006/09/15)


本のひらめき

子どものころ言われなかっただろうか・・・

 うちのこは人見知りが激しくて・・もう少し・・・ならいいのに・・・

幼心に残るこのセリフ。あー僕って人見知り?。人見知りはイケナイことなんだ。そんな方は結構いるかも・・・

大人も人見知りの人は結構いるが、なんだか肩身が狭い思いをしている。

本書は、自称、超人見知りの吉岡さんが、思いっきり人見知りを肯定してみせてくれる本である。「人見知りってええやん、無理して社交的な自分に変えることなんかない、素晴らしい性格なんだよ」・・・と。

 クリエイティブな人ほど超人見知りになる

 人見知りは1対1のコミュニケーションには弱いが、1対不特定多数の
 場合は強い

 群れない人ほど尊敬される

 超人見知りのほうが、やりたいことが見つかりやすい

 自分を変えようとすると、本当にやりたいことが遠ざかる

などなど、いろんな視点から、超人見知りを擁護し、肯定する。

微妙なスッキリ感だが、それがまた快感だったりする。
人見知りの方、自信を持とう!


僕の思いつき

人見知り、アホ、Moso・・・いずれも、普通の常識からすれば、あまり、いい言葉ではない。

なのに、この頃そういう言葉が、すこしシフトし始めたような気がする。

いいことだと思う。

 今日の本の吉岡さんは、超人見知りを大肯定する。
 西田文朗さんは、ちょっとアホ学会なるものを主催している。
 ぼくは、Moso系でいこう。

固まる必要はない。少しシフトさせると、パラダイムも変わる。
面白い時代になってきたなあ。


 ちなみに、今日の本には僕も登場させていただいていた。ドキ!
 オタクな奴ってことで。笑
 吉岡さん、ありがとうございまーす。
 人見知りな僕としては、なんだかうれしいんだにゃ。
 

オススメ度

★★★★☆+人見知りの☆

読んで欲しい方

・人見知りの性格を直そうした方
・人見知りな方
・自信をもちたい方

●今日のおまけ:( エアトランセ、3号機到着 )

 エアトランセ。江村林香(えむら・りか)さんが創業した航空会社である。
   http://www.airtransse.com/

 今日、エアトランセの3号機が、函館に到着しているはずだ。
 函館空港では、社長の江村さんは、みずから地上誘導をなさったとか・・・。
 なんでもこなしちゃう社長がいる、素敵なエアライン。
 なんか、それだけで乗ってみたいよね。
 (さすがに操縦はなさいません)

 3号機は、素敵なデザインがほどこしてある。ラッセンのイルカの絵だ。
 写真を送ってもらったんだけど、かっこよかった!
http://blog.tabista.jp/airline/2006-05-24

 江村さんは、友の会でときどき講演をしている。にわとりのあたまの塾だ。
   http://blog.goo.ne.jp/airtransse_com
 これ、ぜったい行ってみたい。
 できたらジェイカレッジでツアーを組んでいこう!

 誰か、この話、乗る?
 

Posted by webook at 10:30 | Comments (1) | TrackBack

2006年09月14日

英語で名セリフ! ~ アレックス藤岡 + とにかく笑って!

アレックスさん、決まりましたねー!

書籍情報


本のひらめき

英語を学んでいる方はめちゃたくさんいる。メルマガもすごくたくさんある。その中でアレックスさんのメルマガは、とてもわくわくしながら読める。ワクワクは継続のものとだ。楽しく継続できるのがいいね。

今日の本は、アレックス藤岡さんが発行しているメルマガ「あの名台詞・決め台詞は英語でなんていう?」が書籍化されたもの。
  http://www.mag2.com/m/0000143211.html 

あのドラマの名セリフ、何ていうんだろう?というワクワク感がたまらない。

例えば、次のセリフはなんていうんだろう?

 「月に代っておしおきよ!」(セーラームーン)

 「おーい山田くん、座布団1枚とりなさい」(笑点)

 「助さん、格さん、懲らしめてやりなさい」(水戸黄門)

 「バカとブスこそ東大に行け!」(ドラゴン桜)

などなど。心に深い印象を残している決め台詞、そのときのシチュエーションもリアルに思い出せるし、感情移入もしやすい。そんなセリフを英語で言うっていうのは楽しい。
よく知っているセリフなのに、うまく英語にできない・・うーん・・・というあの瞬間。それは、茂木健一郎さんのいう「ひらめきの前の至福の時間」かもしれない。そんなのがたくさんある。

本書は、そういうセリフをただ言い換えるだけじゃなく、単語チェックや応用編などがあるのがうれしい。

この本、我が家では、家族がみんなハマってしまった! 超!楽しいっす。


僕の思いつき

上記のセリフ、何ていうか言っとこう。

 I'm gonna punish you on behalf of the moon!
(punish と on behalf of ~がツボだね)

 Hey Yamada! Take away one of his cushions.
(座布団は、クッションかぁ)

Mr.Suke, Mr.Kaku, teach them a lesson.
 (punish じゃないところがいいねー teach ~ a lesson か!)

 Those who are stupid, and those who are ugly, should go to the
University of Tokyo.
(stupid、ugly っていうんだ)

ほかにも、「ケツ出し成人だぞぉ~」(クレヨンしんちゃん)とか、笑っていいとものセリフとかがいっぱい。世の中、こんなに楽しい世界があったのか!
とわくわくしてしまう。

英語でもスポーツでも楽しくなくっちゃ・・・続かない。単なるJOBを、すんごく楽しいJOYに変える方法は、考えてみるとちょっとしたシフトなのかもしれない。

こういう思考のシフトをいろいろ考えてみよう!

(ちなみに、本書のおわりに福光潤さんと僕の名前があったのが超うれしい)



オススメ度

★★★★★+決めてみよう!

読んで欲しい方

・楽しく英語を学びたい方
・英語勉強にちょっと生き抜きしたい方
・なにごとも面白くしたい方

●今日のおまけ:( とにかくわらって! )

    http://www.veryfunnyads.com/ads/24849.html

Posted by webook at 11:24 | TrackBack

2006年09月13日

おじいちゃんは東大生 ~ 岡本寿郎 + 英語で名セリフ

おじいちゃんの時代です!

書籍情報


本のひらめき

定年後、あるいは熟年の時代をどのように過ごすかは、これからの高齢化社会
ではかなりシリアスな問題である。
いかに「食っていくか」も重要だが、いかに「生きていくか」という問題だ。

本書は、大学事務職として長年つとめた職場を離れ、大学院生となったひとり
のおじさんの物語。56歳で、東京外語大の3年に編入し、研究と学問の世界
にはいる。その後東大の博士課程で博士論文に取組んでいるという。

さぞや頭のいい・・・おじさん・・・と思うが、ご本人いわく、実はたいした
能力もなかったのに・・・だそうである。

退職金や年金があるとはいえ、50歳後半になってまた大学生にもどるという
のは、かなりの思い切りであったに違いない。子どもが独立したから・・とい
う環境の変化は見逃せないが、やはり、この人生で何か自分の打ち込めること
をやりたい・・という思いがあったからこそでもある。

大学では、非常勤講師と間違えられて控え室を案内されたり、若い大学生に「
あ、あのおじさん、僕の後輩だよ」って言われたり、さまざま面白いエピソー
ドがあったという。

人並み以上の努力はあったはずだけれど、こういう生き方も面白いかも・・・
そんな刺激をもらえる本である。


僕の思いつき

もし、時間とお金があって、自由に何かができるとしたら、なにをしたいだろ
うか・・・。モノを買うのではなく、コトをするとして・・・。

そういうことを時々考えておくと、ふとしたチャンスにめぐり合える。

じゃぁ・・・といって、考え始めてもなかなか出てこないのが普通。

そこで、Mosoモードというスイッチを入れる。一人だとノリが悪いから、
数人でやるのがいいね。まずは、面白いムービーでもみて・・・脳みそを刺激
し、楽しかったことを紹介しあって、盛り上がったところで・・・。ドン。
(Moso予備校とかはじめようかなー)



オススメ度

★★★★+あのひと僕の後輩

読んで欲しい方

・もういちど大学にいきたい方
・大生学生の刺激をうけたい方
・やり残した夢を実現したい方


●今日のおまけ:( 英語で名セリフ )

     Moso実現探訪ーその1 

 僕の読んでいるメルマガで「あの名台詞・決め台詞は英語でなんていう?」
 というのがあります。アレックスさんが書いています。
   http://www.mag2.com/m/0000143211.html      

 あれっくすさんが、あるときふと脳裏に描いたMosoは、

    いつかこのメルマガが本になったらいいなぁ~ 

 でした。そして・・・

    ついに夢が現実のものに!(感動)

 なっちゃいました。

 その名も、
 『英語で名セリフ!
  ~ドラマ、アニメの決めセリフ、英語にするとなんて言う?』
  http://www.eigonomori.com/book/


 たとえば、昔子どもといっしょに見ていたセーラームーンの決め台詞
 月にかわっておしおきよ!
 は、英語でなんていううだろう・・・みたいなのが一杯あるのです。
 いいですねー! 
 今度、この本も紹介しますねー。
 お急ぎの方は、こちら : http://tinyurl.com/k5br8

 Mosoは実現する! そんなエピソード募集中です。

Posted by webook at 16:55 | TrackBack

2006年09月12日

電通「鬼十則」 ~ 植田正也  + 笑えます!

時代を超えて・・

書籍情報

電通「鬼十則」
電通「鬼十則」
posted with amazlet on 06.09.17
植田 正也
PHP研究所 (2006/09/02)

本のひらめき

電通(広告代理店)の鬼十則というのを耳にされた方も多いかと・・・。電通の4代目社長、吉田秀雄氏が、昭和28年8月に社員のために書きとめたビジネスの鉄則が、それである。すでに半世紀も前のことである。

どんなものか書いておこう。

1、仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
2、仕事とは、先手先手と働きか掛けていくことで、
  受け身でやるものではない。
3、大きな仕事と取組め! 小さな仕事は己を小さくする。
4、難しい仕事を狙え! そして成し遂げるところに進歩がある。
5、取組んだら放すな! 殺されても放すな! 目的を完遂するまでは...
6、周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、
  永い間に天地の開きができる。
7、計画を持て! 長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、
  そして正しい努力と希望が生まれる。
8、自信を持て! 自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、
  そして厚みすらがない。
9、頭は常に全回転、八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ! 
  サービスとはそのようなものだ。
10、摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。
  でないと君は卑屈未練になる。

なかなか渋いものがある。厳しい内容でもある。時を経て価値を持ち続けているのは、やはり、それが原理原則だからであろうか。

GEでもこれを英訳したものが飾られているというから、業種や国を超えて、支持されていることになる。

本書は、日産などのビジネス動向などを関連付けしながら、このビジネス原則を紹介している。


僕の思いつき

鬼十則とはいかないまでも、部署の方針とか、会社の理念とかをこういう文章にまとめておくのはいいことだ。

今進めているMoso事業部もこんなものがいるかも。僕は鬼にはなれないので仏のなんとか・・でも創ってみようかな。
ってことで、本書を読みながら裏表紙に、思いつき原則を書いてみた。

 ■Moso事業部<伝説のおきて>

   1.固定観念、固定概念を愛す。ー 打ち壊すのが楽しみだから
   2.不可能という字はない。ー なにしろMosoだから
   3.楽しいことしかやらない。ー ぜんぶ楽しいことにするから
   4.夢しか実現しない。ー 夢だから実現しないんじゃない・・
   5.先は見ない。ー 先のちょっと先をつくっちゃう。
   6.空気をつくる。ー 場の雰囲気が、何かを動かす
   7.失敗しなくてはならない。ー 失敗してもいい、じゃなくって。

まだまだ、ぶっ飛び具合がたりないかな~



オススメ度

★★★★+自ら創る

読んで欲しい方

・創造的な組織にしたい方
・仕事がすきな方
・組織にゆらぎを与えたい方

●今日のおまけ:( 笑えます! )

 おととい、百式の田口さんがとっても楽しいサイトを紹介していた。

  http://www.veryfunnyads.com/

 熊と戦う男のVTRが最高に笑えた!なんども見ちゃったね、これ。

 国別にいろいろあるみたいだよ。

Posted by webook at 17:14 | TrackBack

2006年09月11日

仕事と人生を熱くする,いい話 ~ 浜口直太 + 祝!藍ちゃん優勝

不可能は可能にできる! 

書籍情報

仕事と人生を熱くする、いい話
浜口 直太
インデックスコミュニケーションズ (2006/07)

本のひらめき

日本のフォレスト・ガンプと呼ばれる著者が、これからの若い人向けに熱く語
った仕事と人生のヒントである。

著者は、学生時代「浜口は、性格はいいけど、本当にバカだよな」と言われて
いたという。小学校のころも掛け算がなかなか覚えられず、いつも落ちこぼれ
状態だったらしい。理解力と記憶力が著しく劣っていた・・・からだという。

こうして超低空飛行をつづけた浜口少年に転機が訪れたのは高校3年のとき。
担任の英語の先生が、短期のホームステイを薦めてくれたことだ。
そして、その後はいくつかの奇跡が起きることに。
もちろん、ころがりこんだ奇跡はひとつもない。著者の心の持ち方と、努力の
結果として起きたできごとだ。

著者は、コンサル会社に就職し、アメリカの大学でMBAをとり、独立し、本
を執筆し・・・とすばらしい成功の道を歩んでいる。しかし、それが恵まれた
才能や環境でなかったところから生まれているところが、奇跡でもあり、また
それを知ることになる私達に大きな勇気と希望を与えてくれる。

著者は多くのメンターに出会い、努力し、そして人に与え続けてきた。そのこ
とが、今の成功につながっているようだ。「君の能力からは絶対に無理だ」と
いわれたことも、挑戦し続けた著者の半生記である。

 何もしないで、ああでもないこうでもないと考えていないで、
 そんな時間があるならば、まずやってみよう! まず行動しよう。
 行動すれば思わぬ運がついてくる。

 本気でやれば成果の出ない仕事も、楽しくない仕事もない!

 何のために働いているのですか?
 収入のため、生きがいのため、健康のため、独立するため・・・いろいろ
 あっていいと思います。しかし、大事なことは、仕事を楽しめているか
 どうかです。

 本物の人脈で大事なことは、「他利の精神」、要するに利己主義から脱却し
 他人を徹底的に応援すること。

などなど。浜口さんの奇跡の軌跡と、多くのメンターの言葉が心に響く。


僕の思いつき

著者は、ほんとうにたくさんの方と出会っている。すでに国際的に活躍する立
場から、著名な人がズラリと並ぶ。

 サム・ウォルトン、エドワード・デミング、ジョージ・ブッシュ、ロス・
 ペロー、ジェームズ・ベイカー、ハーブ・ケレハー・・・

しかし、著者が心から誇りにしたい人は、別にいる。人生のメンターの人たち
である。高校の先生、仕事の意義を教えてくれた会社の先輩・・・などなど。
人生のメンターに出会えることはとても大事だ。

著者は、その出会うコツも教えてくれる。

  まず自分自身が魅力的になれるよう工夫・努力することから始ります。
  そして、どんどんいろいろな人と会うのです。できれば尊敬できる人や
  成功した人に会うのです。

さて、若い方は、「自分が魅力的になる」なんてまだまだできっこないと思う
はず。でも、とっても簡単でいい方法がある。

  一生懸命吸収しようとする態度をとること

だ。学ぼうという姿勢は、誰から見ても清々しいし、爽やかだ。なーんだ、そ
んなことか・・・というものだけど、実はなかなかできない。恥ずかしかった
り、ちょっと勇気がいったり。
でもやれば簡単。まずは、そこからスタートしよう。ものすごく簡単、そして
効果抜群。

僕の身近にもそういう方がいる。例えば東大のAさん、ITベンチャーの社長
をしているWさん。教育・研修関係の会社を経営するWさん・・・みんな、そ
ういう爽やかな姿勢が全ての礎になっているような気がする。



オススメ度

★★★★★+本物の出会い

読んで欲しい方

・仕事にちょっと悩んでる若い方
・仕事が楽しい方
・自分を成長させたい方

●今日のおまけ:

( 祝!宮里藍ちゃん優勝 )

 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、最年少で優勝を果たしました。
 いやーかっこよかったですね。日曜日のTVにくぎ付けになったお父さんも
 多かったことでしょう。
 
 最後にホールアウトしたとき、ウィニングボールをギャラリーに投げ入れる
 のかと思ったら、やおら、キャディーの男性に渡していた。
 あれれ? と思ったのですがこれにはワケが・・・ 
 ウエブのニュース記事にこうありました。

  ≪学生キャディーも笑顔≫急きょ4日間バッグを担いだ学生キャディーの
  高橋皇太さん(21=小樽商大4年)は、ウイニングボールとフラッグを
  宮里からもらい「家に大事に置いておきます」と喜んだ。

 なるほど! 専属キャディが体調不良のため交代。学生アルバイトの登場と
 なったらしい。

 藍ちゃんのインタビューも、しかし実に堂々としていて清々しいです。
 公式ウエブサイト: http://www.ai-miyazato54.com/

Posted by webook at 17:18 | TrackBack

2006年09月10日

老犬クー太命あるかぎり ~ 井上夕香 + 朝プロジェクト始動!

犬は友達・・・

書籍情報


本のひらめき

斉藤さん一家(校長先生のお父さん、教頭先生のお母さん、中一の娘さん、小一の息子さん)のところに、一匹の犬がやってきた。柴犬である。

名前はクー太。くーくーとよくなくからつけられた名前である。

その犬が、斉藤一家と暮らし、そして18歳と10ヶ月(人間でいえば90歳くらい)で空へ旅たつまでのお話である。

なくなる前に、NHKからの取材を受け、「にんげんドキュメント・老犬クー太18歳」として放送された。

子どもたちの成長と犬と家族のかかわりがとても素晴らしい。

この世の中には、捨てられたり、実験に使われたりと・・・人間の横暴の影に不幸な一生を送る犬やネコたちがたくさんいる。一方で、クー太のように家族として幸せな一生を送る犬もいる。

動物保護の問題や介護問題(人も犬も)など、さまざまな矛盾を投げかける児童書である。


僕の思いつき

私たちは、ずいぶんと矛盾した世界に生きている。
便利さを追求しながら、一方で環境問題を考えなければならず、科学を発展させながら、戦争の兵器も進化させている。

親の介護をしっかりやりたいと思いつつ、家族の生活を優先しなければならずそういう矛盾の中でなんとか自分を納得させている。

矛盾をなくすことはできるのか。
矛盾を包含しつつバランスをとることはできるのか。

矛盾と向き合うことが人生なのかもねー。



オススメ度

★★★★+クォー!

読んで欲しい方

・犬を飼いたい方
・犬がすきな方
・相手のことを思いたい方

●今日のおまけ:( 朝プロジェクト始動! )

 映画監督の林さんからお便りをいただきました。
 朝プロジェクトのモニター体験です。八ヶ岳の爽やかな朝に包まれて
 心と体を磨いて見ませんか。

 > FireWorksの林弘樹です。
 > 現在、八ヶ岳南麓地域(山梨県北杜市)で
 > 「朝プロジェクト~日本一素敵な朝を迎えられる場所~」を進めています。
 > →  http://www.asa-pro.net
 >
 > 地域内外の人たちでプログラム開発、WEB、そして映画製作を通じて
 > みんなで盛り上がっていければと
 > 北杜市・山梨中央銀行、NPO法人NAP、JTB関東で動いております。
 >
 > 一度この朝プロジェクトをモニター体験して頂いて、
 > 楽しんで頂ければと思っております。
 > メール:hayashi@fireworks-film.com

 ご興味あるかた、いますか?

 今日は、3丁目の夕日をDVDで鑑賞。泣けました! 
 見えない指輪と、万年筆。えがったなやぁー。

Posted by webook at 14:44 | TrackBack

2006年09月09日

うさぎのユック ~ 絵門ゆう子・山中翔之郎 + 田坂さんのWeb2.0

光の中で・・・・

書籍情報

うさぎのユック
うさぎのユック
posted with amazlet on 06.09.09
絵門 ゆう子 山中 翔之郎
金の星社 (2005/01)
売り上げランキング: 35,817


本のひらめき

素敵な絵本。あとがきをよんでいたら涙がとまらなくなり、そっと洗面所へ逃げ出した。家族に気づかれないように・・・笑

5匹のうさぎが、おかあさんの胎内にすごしているところから物語は始まる。

 ふんわりとやわらかく、ぽかぽかと暖かく、ゆらゆら優しく揺れる
 ベッドの中に、ユックたち5匹のうさぎの兄弟たちは、身を寄せ合って
 眠っていました。・・・
 ユックたちの背中には天使の羽がついていて、身体はしっとりと
 濡れています。

ユックの名前のゆらいはゆっくり。彼の左の耳の先には、金色の星型のしるしがある。にっこりのコッコ、おっとりのオットー、のんびりのノンコ、がんばり屋のバリー。5匹のうさぎは、光の合図とともに生まれていく。出発だ。天使の羽根がはずれて、これからは前足と後ろ足だけで走ったりするんだ。

5匹はつぎつぎと飛び出していく。ところが、ユックだけは・・・

責任感の強いユックは、みんなを先に送り出したが、自分は後ろ足に力が入らず動くことができない。心臓も弱い。
もう僕はダメだと思ったそのとき、氷の中をすべるような不思議な感覚が体中をはしり、やっとの思いで、この世に生まれ出た。

そこから素敵な5匹の兄弟とお父さんお母さんの物語が進んでいく。

この絵本は、聖路加病院に入院していた絵門ゆう子さんとある少女との約束から生まれた。絵門さんは、入院中、山中さんというパステル画家とも出会った。

この本は、不思議な出会いと、ひとすじの光の中で生まれた奇跡の作品だ。

いのちを大切にしてほしい友達がいたら、そっと渡して上げましょう。


僕の思いつき

この本は、どなたに教えていただいたのだろう・・・。申し訳ないことにその方のお名前を失念してしまった。(ごめんなさい。メールしてねー)

人から人へ、素敵な情報が伝わるのは素敵である。

この本の場合は、情報なんていうレベルの話ではない。なにか別のものが光のように、見えない何かのように、伝わったように思う。

人間は、こんな精神性のつながりを生み出せる不思議な存在。

涙を流せる瞬間があることに、感謝したくなった。



オススメ度

★★★★★+生かされている自分

読んで欲しい方

・命の重さを感じたい方
・絵本がすきな方
・子どもたちにいい話を聞かせたい方

Posted by webook at 15:52 | TrackBack

2006年09月08日

ゆっくりでもいい歩み続けよ ~ 石田博利 + 大人計画

 いいことは、続けてみよう

書籍情報

ゆっくりでもいい 歩み続けよ
石田 博利
ルネッサンスブックス (2006/08)

本のひらめき

著者の石田さんは、学生のころから男性モデルで稼いでいた。女性自身、メンズクラブ、男子専科などの雑誌やコマーシャルキャンペーンなどにひっぱりだこ。しかし、24歳ころからだんだん仕事が下り坂になり、知り合いの紹介で小さなモデル事務所をスタートする。なかなか順調で、松本伊予、本田美奈子、中山美穂などのモデルを擁していたという。タモリがまだ無名のころの出会いもあったようだ。

しかし、この事務所もあるとき社員の造反(退職)で危機を迎える。
そこからが、石田さんのターンアラウンド。事業ドメインを切換え、モデルは素人しかあつかわない・・という画期的な戦略にうってでる。

エキストラなどの需要の伸びと、“一度でいいから出てみたい”という一般人の夢とをつないだオンリーワンビジネスを展開することに。今では5000人の登録者を有するNo1事務所になっている。

こうした30年以上の歴史の中で大切にしてきたことや、父親との約束(大学を出ること)、家族との交流(手紙)など、半生を語った本だ。

とってもドラマチック。そしていろいろと感じるところがある。


僕の思いつき

「波乱万丈」という番組がある。福留さん、かんぺいちゃん、野際陽子さんがゲストの人生模様を聞く番組だ。今日の本は、そんな雰囲気で展開されている。

こういうのを社内でもやったら面白い。
「社内・人生チャンネル」なんていうインタビュー番組を作ったら面白いねー。
へぇー、あの人はそんな苦労も。。。なんて。

本書の著者のように、地道に守り続けてきた大切なことなどを、一度はどこかで語ってみたいよね。誰でも。どんな仕事でも。

結婚式で、「新郎は、頭脳明晰で、xxx大学を卒業し、xx会社においては重責を担い」・・みたいに持ち上げられるのは、気恥ずかしい。一方、山あり谷ありの半生を、面白おかしくプレゼンするのは、けっこう面白いと思う。
自分のシリーズを作っておこうね! (人生チャンネルが聞きにいくから)



オススメ度

★★★★☆+持続

読んで欲しい方

・人生ドラマが好きな方
・半生記がすきな方
・自分の人生を見つめてみたい方

Posted by webook at 15:56 | TrackBack

2006年09月07日

コンサルタントの「現場力」 ~ 野口吉昭 + お役所思考

左脳+右脳+きもち → コンサル道

書籍情報

本のひらめき

コンサルタントという職業は、なかなかかっこいい。トム・ピーターズや、大前研一といった世界級のコンサルタントもいれば、中小企業を元気にしている素敵なコンサルタントもいる。また、え、あんたに何か教えてもらうの?と腰を引いてしまうような新卒ピカピカみたいなフレッシュな方もいる。ともあれ、若者があこがれるコンサルタント。さて、彼らはどんな仕事を、どんなスタイルでやっているのだろうか?

この本は、プロフェッショナル・コンサルタントの野口さんが、現場力という切り口で、コンサルタントの実像と理想形を示している。

パワーポイントをつかって、並み居る役員を前にさっそうとプレゼン。そんなイメージがコンサルタントという言葉からは浮かぶが、実際には、水面の下でものすごく地道な活動もしている。

で、コンサルで大切なことは、ものごとを分かりやすく整理・分析する左脳の世界と、で、こんなふうにしたらどうだろうという左脳の世界をうまく融合させて使うことだという。野口さんの言葉でいえば

 「仕組む力」の論理思考 = フレームワーク+ロジックツリー
 「仕掛ける力」のコンセプト思考

ということになる。

仮説思考も大切だという。とにかく、何でも仮説仮説。それが野口さんのいるHRIの普段の様子らしい。

 「へぇトヨタってすごいな」と思うだけではなく、「トヨタのその施策の
  とこがすごいのか、そしてそれはどう応用できるのか」まで考えるクセ
  をつけておこう。

という。なるほどね。

コンサルタントの心得みたいなのがわかる。そして、それはコンサルタントだけえなく、ふつうの会社の中でも使える思考法である。

僕の思いつき

野口さんの本は、「ロジカンルシンキングのノウハウドゥハウ」などをはじめたくさん読んだ。いずれも感じることは、表現からうける感覚がとても、読者に近いところに下りてきて話を進めているところ。目線をおとして書いているところがうれしい。
それから、言葉がとてもユニークで面白い。

 瞬間凝縮力=問題の本質をぎゅっと瞬間的に把握し、決め込む力。
 ニーズをシーズでウォンツに!
 ディープ&フォーカス!

今回、そうそうって思ったのは、これ:

 モレもダブリも課題の中にはあってもいいんじゃないかと思う。
 モレやダブリばかり気にしていては、本質が見えなくなってしまう。

ロジカルできっちりすることと、ぼわぁーっとした中から本質をつかんだり、論理の起点を探したりする右脳の世界(藤原さんの表現では情緒)が、うまくバランスしているのが、とても心地よかった。


オススメ度

★★★★★+現場ですな!

読んで欲しい方

・現場力を身につけたい方
・現場がすきな方
・コンサルになりたい方

Posted by webook at 16:48 | TrackBack

2006年09月02日

気品のある生き方 ~ 小川義男 + 第一感情

できれば、気品のある大人でありたい。

書籍情報

気品のある生き方
気品のある生き方
posted with amazlet on 06.09.02
小川 義男
中経出版 (2006/09/01)

本のひらめき

「あらすじで読む日本の名著」など、あらすじシリーズの本は、とてもよかった。すべてこの本の著者小川校長が始めた素敵な企画である。たくさん読ませていただいた。小川先生は、埼玉県入間市、狭山ヶ丘高校の校長先生である。どんな方なんだろう・・とずっと思ってきた。

本書は、この小川先生が学校通信「藤棚」や地域のPR誌「狭山ヶ丘通信」に書き続けてきた随想をまとめたものである。随想というと軽い雰囲気を想像するが、小川先生のそれは、非常に硬派で重い。そして生徒たちに対する深い慈愛にあふれている。

思わず、ぐっと心にしみて涙がこぼれそうになるお話も・・

 人は利己的に生きているように見えて、実は自分のためではなく、
 愛する者のために生きている。
 人は本来気高く偉大なものである。

こんな哲学を小川先生はもっている。そして、

 勉学へのたゆまぬ努力で獲得した知識は、諸君に思考力を与えるだろう。
 知育なくして、徳育はないのである。
 それによって、人間は「他人のために尽くす尊さ」を勝ち得ていく。

と高校での勉学の大切さを説く。

老人とちょっとだけぶつかり、その謝る姿が「気品」に満ちていた女子高校生の話、民家近くに墜落した自衛隊機のパイロットの犠牲的精神の崇高さ、小学生のころの不登校事件の話、などたくさんのエピソードは、心に響く不思議な「香り」がある。

この本を通じ、小川先生に近づけたような気がする。

ジェイカレッジにおいでいただくことに決めた。


僕の思いつき

小川先生の学校通信「藤棚」はこちらに:
 http://www.sayamagaoka-h.ed.jp/principal/hujidana/index.html

気品。香り。品性。

素敵な言葉だ。

これらを生み出すために必要なもの。

豊かさ? 愛情? ゆとり?

いろんなものがあるけれど、若い人や学生には、やはりまず知性かもしれない。
知性とは、テストでいい点をとるための知識ではなく、「考えるための知識」という意味だ。知らないものは考えられない。だから、学習し学び経験し、そして考える。

読書は、そういうきっかけのためにあるね、きっと。



オススメ度

★★★★★+気品

読んで欲しい方

・あらすで読むシリーズを読んだ方
・高校生の品格が気になる方
・わが品性を高くしたい方

Posted by webook at 23:04 | TrackBack

2006年09月01日

サン=テグジュペリ星の言葉 ~ 斎藤孝/選・訳 + 虹がでたね

星のかなたに・・・

書籍情報

サン=テグジュペリ 星の言葉
齋藤 孝
大和書房 (2006/03)

本のひらめき

サン=テグジュペリといえば、星の王子様。子どものころに読んどけばよかったのだけど、どの作品も知らない。

この本は、斎藤孝さんが、サンテグジュペリの作品の中から、心を癒してくれる素敵な言葉を選んで編集した本である。

サンテグジュペリという人は、様々なコンプレックスを抱えて人生を生きた人だったという。仕事、没落した貴族の家系、モテない自分・・・などなど。やがて飛行士という職業に出会って人生を広げていったようだ。

本書には、サン=テグジュペリが紡いだ言葉から、癒し系の言葉が紹介されている。

僕の気に入り:

  「さよなら」と狐は言った。
  「ぼくの言っている秘密っていうのはね、
  とても簡単なことなんだ。
  心で見なければ、ものごとはよく見えない。
  大切なことは、目に見えないんだよ。」

さらに:

  点灯夫が街灯に灯をともすとき、
  それはまるで彼が新しい星や
  一輪の花を誕生させたかのようです。
  彼が街灯の灯を消すときに
  その花も星も眠ります。
  これはとてもステキな職業です。
  ステキだから、
  ほんとうに役に立つのです。

百式の田口さんは、ここから点灯夫という言葉をもらったのかなぁ・・


僕の思いつき

今日の本は、きのうのジェイカレッジで、ある素敵な方からいただいたもの。
Mさんありがとう!

人に自分の気に入った本を差し上げる楽しみを、この頃僕も覚えた。さりげなく、その人の心にヒットしたら最高にうれしい。

本は心を込めやすい・・・。今度、あの人にはどんな本を贈ろうか・・・。楽しみ。



オススメ度

★★★★+★の言葉

読んで欲しい方

・自分を癒したい方
・自分がすきな方
・自分を鼓舞したい方

Posted by webook at 23:08 | TrackBack

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