2006年12月31日2006年出会った本に感謝を込めて----------------------------------------------------------------------
●今年の一冊:【Webook of the Year】 今年(2006年)もたくさんの本と出合いました。
■生活を潤す本
---------------------------------------------------------------------- ●来年の抱負 来年はどんな年になるでしょうか。愉しみがいっぱいです。 ■Moso事業部を正式に運用する(正式運用=名刺つくる) といったところで、また来年もよろしくお願いします。
●今年の進歩: ( 3,258,592歩 ) 年間目標301万歩 ♪★♪ パンパカパーン! 達成です! 320万歩、歩いたことに! 集計マクロをくろやぎさん(浅沼さん)に作っていただき大感謝! ---------------------------------------------------------------------- 2006年12月26日いますぐはじめるドロップシッピング ~ 鈴木秀則 + 今年もわずかですが・・
書籍情報 本のひらめきここ1、2年、ドロップシッピングという言葉を耳にする機会が多くなった。 ヤフオクとかブログやメルマガなどで、ちょこっと小遣い稼ぎ・・といった段階から、利益とか事業といったレベルに高められる可能性があるのが、ドロップシッピングだという。 ネットショップの開業手続きの面倒くささと、アフィリエイトの薄利構造の間にあるEコマース形態である。 ドロップシッピングでは、ショッピングカートや、配送・仕入れなどのバックヤード業務をDS(ドロップシッピング)プロバイダーが提供してくれるというものだ。 本書は、RMDS(リアルマーケットドロップシッピングサービス)を紹介しながら具体的に開業できるガイドがしてある。 http://realcoms.co.jp/rmds/ 小さいカテゴリーの中でNo.1をめざすとか、顧客サポートのツボなども解説されている。 自分で何かやってみたい方、本書を見ながら試してみるのもいいかもね。
僕の思いつきオークションでも、株でも、ブログでも、面白そうなものは、試してみるにこしたことはない。知識で知っているのと、やってみたことがあるのでは、大きな開きがあるからだ。 お正月休みにちょっと試してみるのもいいねー。 時間を投資して、経験を得ながら、もしかするとすごいことになるかもね。 オススメ度★★★★+試してみよう! 読んで欲しい方・新しいもの好きな方 2006年12月25日TIME HACKS! ~ 小山龍介 + タイトル決定!時間の単位=長さ(アワー)、深さ(ジワー)、濃さ(グワー)。 書籍情報
本のひらめき時間管理、スケジュール管理・・・この分野は、いつの時代もニーズが高い。いろんな本がでている。最近は、ハックスという名前で、ネット時代にふさわしくちょっとオシャレな方法と考え方がよく紹介されている。 本書は、「アイデアハックス」の著者、小山さんが、こんどはタイムハックスについて語った本である。 具体的な方法を紹介しながら、その背後にある考え方やものの見方がとてもユニークだ。 「今に集中するためには、過去と未来をすっかり忘れ去らなければならない」 時間に対する「質感」というのもいい。ニュートン時間(客観的でデジタル)なものとベルクソン時間(主観的で子供のころ味わった濃厚な時間)という対比が面白い。多くの人が共感できる捉え方だね。僕も、時間の単位は、長さのほかに、深さや、濃さがある・・・なんてセミナーでしゃべったりしているけれど、小山さんにとても共感を覚える。 一方で、グーグルカレンダーやマインドマネジャーでガントチャートを自動生成したりする今時のツールの紹介などもある。ナウさと渋さが同時にあるのが素晴らしい。 試してみたいハックスがいっぱいだ。
僕の思いつきお金を投資する・・というのは、分り易い。しかし、時間を投資するという考え方は、意識的にやらないとなかなかできない。無料セミナーでも、参加するのは、時間という流れる資産の投資である。 時間を投資して得られるものは・・・「経験」だという。そして、その経験を新たな価値に昇華させられたら素敵だ。 グーグルは、就業時間の20%を個人プロジェクトに投費やすことができるという。もちろんレポートがいるが、これは素晴らしいシステムだと思う。 来年の方針を作っているマネジャー諸氏は、ちょっとこのオプションを考えてみたい。
オススメ度★★★★★+一瞬と一生 読んで欲しい方・時間効率を気にしてる方 2006年12月24日図解フリーランスのための超簡単!初めての青色申告 ~ 塚田祐子 + 戦略とは期待できます。これ。 書籍情報図解 フリーランスのための超簡単!初めての青色申告 posted with amazlet on 06.12.31 塚田 祐子 ゴマブックス 売り上げランキング: 8754
本のひらめき青色申告を今年からはじめた。これがもう結構タイヘン! かなりというか、とっても分り易く書いてある。 基本的なことが非常に具体的に学べることがうれしい。 フリーランスの方、超速で青色申告つくらなきゃって状況だったら、即、買いの本だ。 無料ソフトのダウンロードもあるからお徳。実務派のあなたにピッタシかもね。
僕の思いつき青色申告会というのがある、しばらく無料の講習会を受けていたが、こんなに親切にしてもらって無料でいいのかなー・・・と疑問になり、会員になることにした。しかし、親切だったなぁー。 しかし、税務署などで感じるのは、この税制のメンドくささや複雑さ。きっと経済活動の足かせというか、ドラッグになっているんじゃないかとさえ思う。もっと、単純な方法ってないのだろうか。 頭のいい人が考えた複雑な方法は、時に大いな無駄を生み出している。そういうことって、結構会社の中にもあるよね・・・笑
オススメ度★★★★★+超簡単 読んで欲しい方・青色申告を予定している方 2006年12月22日坊ちゃん物語 起業編 ~ 森祐介 + あと40日書籍情報 本のひらめき夏目漱石の代表作「坊ちゃん」。原作を読まれていない方も、赤シャツだの、山嵐だのが登場する物語のことを知っている方は多いはず。 本書は、その現代版。昭和39年(1964年)10月東京オリンピック開催で盛り上がっている日本に、坊ちゃんの登場人物がタイムスリップで現れる。先生だった坊ちゃんは、新大阪から東京に向かう新幹線の中で居眠りしていた男に乗り移る。使用人のキヨ、先輩の数学教師だった山嵐、密かにあこがれていたマドンナなどが、それぞれ異なる人物で登場する。設定はビジネスマンだったりするが、性格は同じ。またもといた時代のこともよく覚えている。 坊ちゃんの時代と、現代が微妙に溶け合って、非常に面白い展開をする。 本書は、起業編。昭和から時代が進み、トラックボール(マウス)やウィンドウズなどのちょっとした歴史も垣間見ながら物語りが展開する。楽しい。面白い。読みやすい。 本書の背景には、「漱石の文学の中には、日本人にしか理解しがたい“ゆらぎ”や価値観などがあるのではないか」という著者の思いがある。もういちど日本人のアイデンティティを認識しようというわけだ。 第二部の事件を匂わせて物語は終わる。早く第二部が読みたいものだ。
僕の思いつき心にのこる物語や歴史の人物を、現代に置き換えて仮想物語をつくってみるのも楽しい。 タイムスリップの仕方をいろいろ考えると楽しいね。本書では、ある英国紳士がもってきた夏目漱石の原稿だという資料が、そらに舞い上がり時空のすきまにはいってしまうという設定だった。 雷がおちる。 ・・・・ほかには、どんなのがあるだろうか。 オススメ度★★★★★+タイムスリップ 読んで欲しい方・坊ちゃんが好きな方 2006年12月21日宇宙が味方する経営 ~ 伊藤忠彦 + WBC本、お分けします。それは、宇宙が味方することだろうか? 書籍情報
本のひらめき企業は何のために存在するのか、仕事は何を求めてするのか、自分は何のためにこの世に生まれてきたのか・・・こんな問いに、本書はひとつの答えを用意している。 著者の伊藤さんは、住友銀行に入社し、マツダの再建、破綻寸前の関西銀行の再建といくつかのすばらしい実績を残してこられた方。凄腕再建マンかと思いきや、ちょっと雰囲気が違う。どうやらもっと深いところから企業やビジネスを捉えて、宇宙を味方に再建を果たしてこられたらしい。 本書には、宇宙を味方にする経営、生き方が、キリスト教をバックボーンにして展開されている。 科学と宗教、ビジネスと宗教、など一見相容れないものが、ほどよくアウフヘーベン(止揚)されて語られている。聖書やキリスト教のことも語られるが、宗教くさくないところがいい。先日の対本宗訓さんも仏教くさくないところがよかった。 著者は、これまで3つの使命に活かされてきたと述懐する。一つは住友での勤務、二つ目はマツダ再建、3つめは関西銀行再建。そして、これから4つめは多分、この地上に新しい精神革命をおこす手助けかもしれないとの覚悟を披露されている。それは、東西の宗教を止揚する人類共通の新しい精神性の追及なのだろうか。 そんな使命を帯びた人がこのごろよくお目にかかる。地球もまた進化しそうだ。
僕の思いつき会社の中長期計画を作る活動の中で、悩みながら進めている活動が、間違っていなかったようだと感じることができ、元気をもらえた。 企業は、社会的に価値ある活動をして、その結果収益を上げるものだと 私は考えています。ところが、結果である金儲けを、いつのまにか企業目的 としている会社がいかに多いことか。 と伊藤さんは述懐する。関西銀行再建のとき掲げた3つの方針(社会価値の追及、業務革新の断行、人間尊重の経営)は、そんな思いに端を発している。以前の関西銀行は 企業にカネを貸して金利でかせぐ。 ことが目的だったが、 お金の融資は、企業を育てる手段である。社会の繁栄に役立つ銀行になる。 ことを新たな目的にして、銀行再建にあたったという。 著者は、ツイているという。幾度も神風のような奇跡に救われたというが、いずれも、「目的がまわりを幸せにするものであれば、それは天の力が実現のあと押しをして」くれた結果だったという。 何か始めるときや変える時は、「これって宇宙が味方してくれることだろうか」と問い掛けてみよう。 オススメ度★★★★★+想念の場 読んで欲しい方・誇りある仕事をしたい方 2006年12月20日いい明日がくる夜の習慣 ~ 佐藤伝 + 僕らはみんな人見知り♪夜があるから朝が来る 書籍情報
本のひらめき早起きの秘訣は何ですか?という質問をよく受ける。いつのまにか早朝起業家ってことになっているので(笑)答えは簡単、夜早く寝ること。なんだか肩透かしみたいだけど、これほんと。 さて、今日の本は、夜の習慣。(先日の“朝の習慣”とペアになっている) 「朝」日記の伝ちゃんが、夜の本?と一瞬いぶかしく思う方もいると思うけれど、朝は朝だけで存在できず、夜があるから朝が来る、そして昼があり、また夜がくる。夜をどう過ごすかというのは、大切なことなのだ。そして、夜は夜だけでも意味があり、また人生を豊かにする秘密があった。 「人生は、眠る前の3分で決まります」と伝ちゃん。そのわずかな時は、潜在意識と顕在意識の間にある固い扉が半開きになる瞬間らしい。眠りに入る前に、潜在意識に語りかける、そのことが大事なのだ。うとうとの時に、どんな暗示を注入するか・・・それで幸運を引き寄せるかどうかが分かれるという。 なぜなら、潜在意識になんでも自由に書き込める黄金の時間帯だからだ。(ふむふむ、これはよいことを知りましたぞ・・・。) 昼間の多くを、私たちは「他人時間」で生きている。上司に仕事の指示をされ、会議に出席し、誰かに頼まれ・・・うーん、確かに。では「自分時間」だけでいいかというとそうでもない。そのバランスが大事だという。人は人とのかかわりの中で「自分の命を輝かせ、魂を磨いている」からだ。 バランスを取る意味で、夜の「自分時間」は重要。寝る前の3分を、至福のそして素晴らしい未来に繋がる時間として使いたい。 本書には、そのための様々な工夫と習慣のヒントが書かれている。 ちなみに、この本も香つき。眠りをさそう、ラベンダーの香りが潜めてある。
僕の思いつき朝の習慣と夜の習慣、今回、伝ちゃんが出した二冊の本から、ちょっとした習慣が人生を豊かにする不思議な秘密を発見できた。 朝と夜の短い時間を利用して、ちょっとした習慣を身につけると、いいことが流星のようにふってくる。 潜在意識に働きかける・・・といっても、潜在意識そのものを意識することは困難だ。ぼーっとして、うとうとっとするその「瞬間」をねらうのがいい。 今夜、寝る時は、ちょっとその3分を意識してみよう・・・。 "過去の結果"としての今日ではなく、"未来の素材"としての今日がある。 なんてことを思いながら。そうだ、感謝の気持ちも忘れずに・・。 オススメ度★★★★★+ラベンダーの香り 読んで欲しい方・おだやかな夜を迎えたい方 2006年12月19日「3年目社員」が辞める会社辞めない会社 ~ 森田英一 + ぱらぱら漫画その2目指すは成長プロデューサー! 書籍情報「3年目社員」が辞める会社 辞めない会社 若手流出時代の処方箋 posted with amazlet on 06.12.31 森田 英一 東洋経済新報社 売り上げランキング: 3360
本のひらめき人材の流動化が激しい時代になってきた。企業にいったん就職したら定年まで勤める・・・なんてのは、古き良き?時代のことだった。今は、3割の新卒は3年で辞めるという。10年たつと同期の9割がいない・・・なんて時代、企業は今までの人事パラダイムを大きくかえないといけない時代になってきた。 本書は、人が辞める時代の人事マネジメントについて、目からうろこの提言をしてくれる本である。 著者の森田さんの会社シェイクは、自立型人材育成をめざし、研修やコンサルテーションを行う会社だ。そのシェイクが行った「あなたはは仕事を通じて何を求めていますか」というアンケートによれば、よい給料というのが二番目で、一番めは、なんと「自分の成長や自己の価値を高めること」というものだったという。やっぱり、お金だけじゃなかったんだ! 多くの人が辞めたり転職したりする理由は、「最近の若者は論」や「ミスマッチ論」では整理できない深いものがあるのだ。 どうやら「成長」「実感」「期待」といったキーワードに現れる、もっと深い人生論的なところに端を発した「3年3割現象」だったのだ。 そこで企業や組織は、「成長プロデューサー」というマネジメントのスタイルこそが必要だという。自立型人材を育成するためのマネジャーは、管理や命令する人ではなく、仲間の成長を支援する役割を期待されている。 そのためにG・PDCAサイクル(ゴールとPDCA)とか、コマンド&コントロールの経営からネットワーク&コラボレーションモデルへの転換、サイバー・エージェントがやっているような「ジギョつく(事業を作る」などの社内起業の場作り・・・など具体的な提言あがある。 読み進むうちに、たぶんあなたは、本を置いてほかのことがしたくなる。うちの会社でもこういうことやりたいという企画書つくらなくっちゃモードになるからである。 示唆に富む内容がいっぱい。マネジャーの方、人事部の方、経営者の方、必読の本。
僕の思いつきある程度大きな企業になると、人材育成は人事部の仕事、社員の教育は研修部門の仕事、現場は上司が管理する・・・といった、一見合理的な役割分担ができあがる。 しかし・・・と森田さんはいう。終身雇用の時代ならそれもよかったかもしれないが、今は10年で9割が辞める時代。パラダイム転換が必要だという。 「個々の現場のマネジャーが自立型人材育成のミッションを自覚し、成長プロデューサーとしての役割をはたすべき」であり、人事部一極集中ではなく、多数の成長プロデューサー群が担うべき時代だという。 成長プロデューサーは、ミッションやビジョンを語る言霊を持ち、具体的で測れるターゲットを示す。コーチング的なフィードバックも行う・・。 もし、あなたが人事部でなくても、組織や会社の人事戦略を担うことができる・・そんな時代になったのかも。さっそく名刺に「成長プロデューサー」の肩書も刷り込んでおこう。
オススメ度★★★★★+正直革命 読んで欲しい方・自律型の個人と組織にしたい方 2006年12月18日坐禅―「いま・ここ・自分」を生きる ~ 対本宗訓 + 予測エイジ!+英治出版心を整える 書籍情報
本のひらめき坐禅というと、じっと座って修行する。心が乱れているとお坊さんが棒みたいなのでバシっと渇を入れる・・・そんな形ばかりの理解しかなく、僕には遠い存在だった。 先日紹介した「禅僧が医師を目指す理由」あたりから、なにやら禅の世界が近づいてきたように思う。 著者の対本さんは、「足や背中の痛みに苛まれ、呼吸も苦しく、心も千々に乱れながらの坐禅とはいったい何なのか、と煩悶を繰り返してたあげくのはてに」ようやく「坐禅とは呼吸だ」と悟られたとか。 呼吸を整え、体を整え・・・・心を整える。私たち一般人にもできる坐禅の心をやさしく説いたこの本は、禅と普段をつなぐ掛け橋のような書ではないだろうか。 坐禅は、字のごとく座って行うものだが、かならずしも足を組んだ例のスタイルでする必要はなく、イスに座ったり、歩きながらの坐禅もあるという。苦行することが目的ではなく、穏やかなる心を得るための方法の一つが、坐禅の世界だからだ。 本書は、宗教の世界と科学の世界、東洋と西洋、悟りの世界と普段の世界、そういったものを結び、そして融合させる不思議な内容がある。キリスト教と仏教があるところで繋がっていたり、脳の科学と禅の道がつながっていたり、ストンと心に収まる感じがなんとも快感。 お坊さん臭くないところがとっても好感。
僕の思いつきだんだん、対本さんとお会いせねばの気運が高まってきた。 オススメ度★★★★★+整える 読んで欲しい方・坐禅に興味のある方 2006年12月17日ハリウッド女優になったOL奮闘記 ~ 中村佐恵美 + くるみ割り人形自分を信じる力・・・それをMoso力といいます。 書籍情報本のひらめき本書は、「自分の夢って一体何だろう?」という自問から弾け、大企業のOLを辞め、単身アメリカにわたり、子供の頃からの夢を実現した著者の奮戦記。コネなし、経験なし、言葉の壁あり、そんな著者は、いろんな障害に苦しみながらも自分の夢を実現させていく。そのプロセスは、いつのまにか読む人の気持ちを高揚させてくれる。 著者の人生を大きく前に進めたのは、シャーリー・マクレーンの「答えはすべて自分のなかにある」という一節だった。恋人にもらった本の中にあった。 OL時代、ふとしたおりに自問自答する二人の中村さん。 私は何がしたいの? 自分の内なる声にもうひとりの自分が同意したとき、著者は、行動していた。 アメリカにわたり、言葉や、社会にシステムなど慣れないことに苦労しながらも、自分を信じ、チャレンジしてく過程は、なんだかまるで映画のようだ。 オリバーストーン監督との出会いや、ハリウッドでのエピソードなど、私たちには遠い世界も垣間見れて楽しい。 Mosoが弾け、夢が実現する。素敵なエッセイにバンザイ!
僕の思いつき夢を持とう、具体的なイメージをして書いておこう、・・・さまざまなアドバイスがある。この本を読んで思ったことは、さらに加えて、「自分を信じる力」みたいなものもあるなーということだ。 夕べ、田坂広志さんの「仕事の報酬」をぱらぱらとめくった。そこにはMoso系第一法則とも呼びたい素敵な言葉が書かれていた。 求められるのは「無邪気さ」や「純粋さ」なのです。 とあった。中村さんは、その無邪気さや純粋さを持っていた人に違いない。 あなたの夢って、何ですか?
オススメ度★★★★☆+すべては自分の中にある 読んで欲しい方・夢を実現したい方 2006年12月16日ベルギービール大全 ~ 三輪一記 & 石黒謙吾 + PARACURUNO僕も目覚めてしまった!→ (知的泥酔状態) 書籍情報
本のひらめき僕は、夕食のときは、よくビールを飲む。といっても、このごろは発泡酒しか冷蔵庫に入っていないのだけど・・笑 ベルギービールというのが密かに流行っている・・というのを耳にはしていた。しかし、それほど興味も知識もなかった。 ところが・・・この本を電車で読んだ僕は、すっかりベルギービールを飲みたい!モードになってしまった。 本書の仕掛け人、石黒さんは、ベルギービールとの出会いをこう表現している。 ネーミングやビールにまつわるエピソードなどを聞くにおよび この表現、僕にはすんごく分る感じがした。この本を読んだだけで、すっかりベルギービールにハマってしまったからだ。今度、愉快な仲間と神楽坂のブラッセルズにでかけようと思う。 本書は、ビアテイスターの資格を持つ石黒さんと「ベルギービールJapan」 http://www.belgianbeer.co.jp/owner/owner.htm を主宰する三輪さんの共著の作品。二人の著者の気持ちがとても乗っている装丁や中身だ。相当の気合が入っていたのがよく伝わってくる。 ベルギービールは、銘柄によって専用のグラススタイルがあり、また醸造所が修道院だったりして、その歴史的な背景がまた面白い。単にアルコールを味わうだけというより知的好奇心を心地よくくすぐってくれるのが、どうやらベルギービールのヒミツだったようだ。 本書は、その秘密をビジュアルに、そして楽しく見せてくれるのがすばらしい。一口もまだ飲んだことがないのに、すっかりベルギービールのファンにさせてくれたこの本は、とんでもなくスゴイ!。ベルギー国から勲章をもらってもいいかもねぇ。
僕の思いつきこの本を構想し、苦節(ほんとは快節!)10年の石黒さん、相当にパワーをつぎ込まれた節がある。なにしろ、「カテゴライズ魂」+「アート魂」+「ビール魂」を揺さぶられたと言うから、それは気合が入っている。 あ~、はやく神楽坂のブラッセルズに行ってみたい・・・、それからベルギーにも行ってみたい。お店にこの本をもっていって、すみません、これ下さい・・・なんてやってみ オススメ度★★★★★+知的泥酔状態 読んで欲しい方・ベルギービールがお好きな方 2006年12月15日ぼくのウンチはなんになる? ~ ツシッタ・ラナシンハ + 5冊目が誕生!
書籍情報ぼくのウンチはなんになる? posted with amazlet on 06.12.31 ツシッタ・ラナシンハ 株式会社ミチコーポレーション 秋沢 淳子 ミチコーポレーション 売り上げランキング: 139452 本のひらめき昨日、ご紹介した伝ちゃんの本は、匂いつきだった。朝の香り、グレープフルーツが爽やかに香る。そんなしかけがしてある。 今日の本、実は・・・ウンチからできている手作り絵本。げげげ。思わず、ニオイをかいでみた。・・・だ、ダイジョウブ!だった。笑 象は草食。だからウンチには繊維質がいっぱい含まれている。そのウンチから紙もできる。象のウンチ10KgからA4の紙が660枚もとれるんだとか。 この本もそんな「製象過程」を経て作られた紙からできている。よく見ると粗い和紙のような感じで、未消化の繊維があちこちに見える。象さんのおなかを通ってきた・・・と思うと妙な感じだが、その紙質と触りごこちは、地球環境を考えるきっかけにとてもいい。 発行は、ミチコーポレーションという環境や動物保護関連の商品を扱っている ちなみに、この象さんペーパーの製造過程はこんな雰囲気。 で、結局・・・ぼくのウンチはね・・・本になった!のさ。 この本、初版は売り切れで、現在、スリランカでのんびりと「象刷」中らしい。欲しい方は、気長に待とう。
僕の思いつき英治出版は、社長の原田さんを中心に、ブックファンドなどのユニークな方法で出版界に新しい風を呼び込んでいる会社だ。 以前「南の島のプルワン」という作品でスリランカの孤児院建設に貢献する企画があった。それもブックファンド方式である。今日の本は、その本がご縁でできたものらしい。 人の価値は、どれだけ集めたかではなく みたいな世界に、この頃とっても惹かれている。やってる仕事そのものが社会に貢献できたら素敵だ。プルワンもぞうさんペーパーも、そんな思いが感じられる。なにか自然のリズムや宇宙の呼吸にあってるような・・・気がする。 我が社ができることは何か・・・。いつも自問できる企業でありたい。
オススメ度★★★★☆+ウンチ! 読んで欲しい方・地球に何かいいことしたい方 2006年12月14日幸運を呼びよせる 朝の習慣 ~ 佐藤 伝 + 明日はぱらぱら小さなことも習慣になると・・・ 書籍情報
本のひらめき尊敬する僕のメンター、佐藤伝さんが、またまたすごい本を出版。 今日は、まず朝のほうから。 早朝の空気は澄んでいます。 たぶん、だれもがそういわれれば頷く。朝を活用する習慣がいいことは分かるけれど、具体的にどんなことをしたらいいのだろう。早く起きて何をどうすればいいのか・・・具体的なやり方を、朝マイスターの伝ちゃんが伝授してくれる本、それがこの本だ。 朝、おきてすぐTVのスイッチを手にする人は多い。流れてくるのは昨日起きた悲惨なニュースやざわめきの報道。 せっかくいい「気」が満ちる朝を、そんな時間に浪費したくはない・・・。 本書にあるいくつかの習慣は、なるほどー、そうなのか!と納得してできる愉しい習慣ばかり。その理由は、伝ちゃんのおじいちゃんが仏教学者、お父さんが脳外科医だったことも関係する。科学の世界と心の世界をアウフヘーベン(止揚)することができる伝ちゃんならではの内容があるからだ。 僕は、寝起きに潜在意識に働きかける習慣が、とても気持ちにフィットした。 普段、顕在意識と潜在意識の間は、重い扉で固く閉じられています。 この半開き状態のときは、脳波が7.5Hzだそうな・・・、そしてこのときこそ、チャンスだという。このときに思ったことや声に出したことが、そのまま潜在意識にツボにはいり、成功への自動誘導装置になるんだという。これはやるしかないね。ちなみにほかの半開きタイミングは、寝る直前、入浴時、トイレタイム、瞑想時。 この他、音楽を目覚ましにするなど目覚めるときの習慣、花を一輪いけるなど静かな時間をもつ習慣、玄関のクツをそろえるなどの家を出るときの週間などなど試してみたい素敵な習慣がある。 今年もそろそろおしまい。新しい習慣が始る予感を感じながら、この本をたくさんの人に贈りたい。
僕の思いつき「自分ひとりの静寂の時間」を持つ。いいとわかっていても、なかなかできない状況になっている。家に帰ってほっと一息、つく間もなく手にはTVのリモコン。会社に出れば、あ、さっきお客さんからクレームが・・・と部下からの報告。せっかくの年越しも紅白やおちゃらけ番組で、さー寝るか。 一人の時間。3分でもいい、自分と対話する、そんな時間をもちたいものだ。 朝の習慣でも、夜の習慣でもいい。 3分の蓄積は、一年に18時間にもなるという。宇宙のリズム、自然のリズムにそった素敵な生き方を、伝ちゃんの習慣にヒントをもらって、始めよう! この本には、グレープフルーツの香がついている。出版界初!の試みとか。 オススメ度★★★★★+凛とした空気 読んで欲しい方・朝を大事にしたい方 2006年12月13日イノック・アーデン ~ A.テニスン + 週刊東洋経済に記事
書籍情報アルフレッド テニスン Alfred Tennyson 原田 宗典 岩波書店 売り上げランキング: 35490 本のひらめきこの本は、原田宗徳というキーワードから出会った作品。 この本は、1864年、英国の詩人テニスンが産み落とした物語である。 ある小さな港に澄んでいた3人の幼ななじみ。 二人の男の子は、アニー・リーに思いを寄せる。 わが身のエゴと人を愛する気持ちとの間でゆれる人間模様が、美しく、悲しく、抒情詩のような物語の中で展開する。 読み終えると、ふと深い嘆息の中で、なにか言葉にできない不思議な感情に浸ることができる。それが何か・・・今、味わっているところ・・・。
僕の思いつき乙川優三郎の小説を好きな方も多いかと。僕もいくつかの作品にふれて、心をゆさぶられた口である。 この本も、どこか乙川優三郎っぽい雰囲気がある。読んだ後に残る独特の雰囲気がいい。 残心。きょうは、田坂さんにそんな言葉を伺った。誰かと別れるとき、ほんのわずかな刹那、1秒でいい、その人のために使ってみる。そこに残る心。ざんしん。 物語を読んだあとに、ちょっとした「雰囲気」を残す作品を作ってみたいね。小説でなくてもいい。普段のなにげない所作も、仕事の中の素敵な作品・・・気品や暖かい心や爽やかさ・・・そういうものが残る作品を、日々の中で作ってみたい。 オススメ度★★★★★+精神性の発露 読んで欲しい方・爽やかな香りを残したい方 2006年12月12日禅僧が医師をめざす理由使命のもとに・・・ 書籍情報禅僧が医師をめざす理由 posted with amazlet on 07.04.11 対本 宗訓 春秋社 (2001/07) 売り上げランキング: 113883 おすすめ度の平均: 禅をベースにしながらも人間臭く面白い本です!
本のひらめきなんと志高きお方であろう。本書を読みおえ、そのあまりに崇高な生き方に涙止まらず・・・。 著者の対本宗訓(つもと・そうくん)さんは、僧医を目指して研鑽に励まれている。対本さんは、38歳のとき、広島県の大本山佛通寺の管長(お寺の最高位)に最年少で就任する。当時、世間の大きな注目を浴びたと言う。そんな素晴らしいお坊さんが、なぜ、医学の道を目指すのか。 何かに突き動かされるように、己の使命を感じ取り医学部へ進学し、僧医をめざすことになったのか・・・その経緯が詳しく語られている本だ。 お寺に生まれ、幼いことから僧侶となることを定められていた著者は、父親の死などを通じ、独特の生死観をえていく。 やがて、宗教と医学の橋渡しをすることこそが、わが使命と悟ることに。 「医学の世界と宗教の世界をなんらなのかたちでアウフヘーベン(止揚) というこの世の求めを一身に受け止めている方、それが対本宗訓さんという方である。 現代医学が身体のみを診て、心を診ない傾向を強くしている。 という柳田邦男氏の表現は、まさに対本宗訓さんそのものを言い表している。 いま・ここ・自分に徹して、一日一日をせいいっぱいに生ききる そんな著者の姿に神々しさと尊敬の念を禁じえない。 現在、著者は、医学部を卒業し、研修医の立場で、いま・ここ・自分を生きている。 僕の思いつき著者が父親を看取った経験から、死についてこう述べている。 死とは、点ではなくプロセスである。 ぼくもそういう人生の時期にあって、わずかにその意が分るような気がする。 子供のころ、葬式とか仏門とかは、どうも忌み嫌うべき存在だった。死も同じ。しかし、人は死ぬことは避けられない事実。人の死も、わが身の死も。 著者のさまざな経験を通じて、生死を考えるちょっとしたきっかけが生まれたような気がする。 http://www.sokun.net/index.html オススメ度★★★★★+僧医 読んで欲しい方・科学と宗教の間を見たい方 2006年12月10日組織の「当たり前」を変える ~ 田村洋一 + BOOK2.0蹴った犬の行動? 書籍情報
本のひらめき冒頭、「蹴った石の軌道は計算できるが、蹴った犬の行動は計算できない」というグレゴリー・ベイトソンの言葉が紹介されている。 多くの企業は、何かの制度やシステムを導入する時、軌道計算どおりに組織が動いてくれるだろう・・という仮説に期待をかける。うまくいく場合もあるが多くは形骸化することのほうが多い。業績評価制度とかMBOとか・・・。このごろ流行のコンプライアンスというのも、最もこれ(計算どおりにいかない行動)に近い。 すべてを計画し、管理し、統制することはできない。だから、コントロールすることをある段階で手放し、状況に委ねる・・・そんなやりかたが紹介されている。組織や個人が、自ら考え自律的に行動することを自然な形で支援する、そんな風土が望まれている。組織ファシリテーターの出番だ。 本書は、いくつかの矛盾や問題を、二律背反的(直線的)に考えるのではなく矛盾や問題を面でとらえ止揚(アウフヘーベン)する方法を示唆する。 二軸のマトリックスで考えることは、そういう意味もあったのかと、とても深く気持ちをゆさぶられた。 個人が大事か、組織が重要か などなど、線上で右か左かを考えたり、あるいは、どこかでバランスをとって落としどころを探るのはよくないという。そうではなく、これらの矛盾(軸)を2軸にしたマトリックス上で、止揚する方向を探るべきというのが著者の考え方だ。なるほど! 西洋医学か東洋医学かではなく、それらのいいところを融合するようなコンセプト、それが求められているのかもしれない。 Organization Developmentを組織開発ではなく、組織発展と解釈し、コーチングやファシリテーションの目指す先を見せてくれる。ものごとが創発的に変化しはじめるきっかけをつくる、それが組織発展のためのファシリテーションというわけである。問題解決は、やはりその当事者が行うべきことなのだ。 とにかく、たくさんの刺激が満載の本である。
僕の思いつきブラジルにある超優良企業、セムコ社。ここは、およそ管理というものがない不思議な会社。人事部も組織図もないといからすごい。3000人もいる会社にも係わらず・・・である。組織が、自律的に動き、管理という間接業務をしなくてもすんじゃうというからすごいことだ。組織の当たり前が180度逆転している。 いまいる会社、組織のあたりまえは、ほんとうにそれでいいのか・・・ふと考えてみるのもいいね。 そして、できたらこんな組織(会社)になっていきたい。 この会社(チーム)にいてよかった。 メンバーがそんな気持ちで取り組める環境を、つねに考えて生きたいものである。 オススメ度★★★★★+面で考える 読んで欲しい方・チームを元気で愉しいものにしたい方 2006年12月09日握れば拳開けば掌 ~ 辻信太郎 + WBCの本、#1-#3書籍情報みんなのたあ坊の握れば拳 開けば掌―人生が変わる日本のことば100 posted with amazlet on 06.12.31 辻 信太郎 サンリオ 売り上げランキング: 15973 本のひらめき★ 握れば拳(こぶし)、開けば掌(てのひら) タイトルにもなっているこの言葉は、なかなか味わい深い。同じ手でも、握れば人を殴る拳となるし、開けば人を優しくなでる掌となる。同じものでも、それに対する気持ち次第で、大きく変わる。 ★ 親思う心に勝る親心 これも、深い。吉田松陰の辞世の句からきている。ぁ~、その通だなぁ。 ★ 声なくして人を呼ぶ 普通、声をかえなければ人はやってこない。しかし、徳のある人のところには呼ばなくてもおのずと人が集まる・・という意味。あぁー、そんな人に僕もなりたい。 このほか、「蒔かぬ種は生えぬ」「思い立ったが吉日」「石の上にも3年」などなじみの故事・ことわざが解説とともに紹介されている。 サンリオ社長の辻さんは、ハロー・キティ以外にもとても粋な本を作ってくださった。プレゼントにいいかも。家庭のリビングに置いておけば、誰かが手にとってくれる・・・はず。 言葉は人を創る。
僕の思いつきこの本は、先日の100冊倶楽部オフカイ(第4回Moso望燃会議)で、Yさんからプレゼントしてもらった本である。 何かの折に本をプレゼントしたり、交換したりするのは、愉しい。 これからクリスマスだ、忘年会だと、様々な催しがなされるけれど、そんな会合を盛上げるために、本のプレゼント交換・・なんてのもいい。 なぜ、その本を薦めるのか・・・その人の気持ちが乗っていて、愉しいからだ。 本は、人を運ぶ。
オススメ度★★★★☆+先人の知恵 読んで欲しい方・ことわざに親しみたい方 2006年12月06日ナガオカケンメイの考え ~ ナガオカケンメイ + 案で話せ
書籍情報 本のひらめき1965年北海道生まれのデザイナー、ナガオカケンメイさん。 さて、この本は「デザイナーをやりながら、リサイクル屋として引き取りに行 小見出しが、手書きになっていて、なんとも味がある。 心の琴線をやさしくなでるような、そんな感性が、ナガオカさんの魅力。 会社には、信号機の下で旗を持つみどりのおばさんのような人が必要です。 ひとつのことをずっとやり通すと、絶対、負けない何かを獲得できる。 始めるには「ワクワク」が、続けるには「責任」という楽しさがあります。 黒ヒゲ危機一髪は、実は刺して飛び出したほうが勝ちって知っていますか? 職業としてのデザイナー、デザイン家としてのデザイナー。 などなど、心の機微にふれる何かや、はっとするヒラメキのもとがいっぱい。 僕の思いつき一番、心にフックしたのは、この一文。 形のあるものを販売するなら、それを売るための形のない「何か」を 形のないなにか・・・そう、物語であったり、感動であったり、感性に訴える いま、それを真剣に考えている人はどのくらいいるだろうか。この形のないも 形のない何か・・・これを生み出すのは、結構愉しい。 もうひとつオマケ: アスクルの商品は、「商品」ではなく「明日、届く」というのが商品である。 あ、なーるほどぉ。 オススメ度★★★★★+目にみえないもの 読んで欲しい方・デザインがすきな方
Posted by webook at 20:44
2006年12月05日アドボカシー・マーケティング ~ グレン・アーバン + WBCの本完成!
書籍情報アドボカシー・マーケティング 顧客主導の時代に信頼される企業 posted with amazlet on 06.12.31 グレン・アーバン スカイライトコンサルティング 山岡 隆志 英治出版 売り上げランキング: 1668 本のひらめきこの際、advocate という単語を覚えておこう。推奨する、支援するといった動詞がある。(この単語には名詞もある)「advocacy 」とは、その名詞形(擁護、支援、代弁など)である。 さて、本書は、アドボカシーといスタイルが、これからの顧客主導の市場生態系(←田坂さんの言葉)の中では、必要になると説く。 企業と顧客の関係が、理念的にも実質的にも逆転してしまった今、マーケティングも従来のやり方から大きくパラダイムシフトせざるを得ない状況だという。 「顧客への支援(アドボカシー)を徹底することで、顧客の信頼を得る」 これがアドボカシー・マーケティングの根っこである。 実例とし、GE(シックスシグマなどのカイゼン活動を顧客サイドに人を派遣してやっている)、イーベイ、アマゾンなどがあげられている。 顧客を支援するとは、よい情報を提供しているとみせつつ、自社製品に誘導するというものではない。自社製品よりその顧客に適したものがあればそれをお勧めする・・・それがアドボカシー。 従来のマーケティングは、顧客を説得し、宣伝販売に力を入れ、売上を伸ばせといった戦略だった。これをプッシュ・プル戦略という。アドボカシー戦略では、顧客を支援し、顧客とともに製品を作り、顧客との長期的信頼関係を大事にする・・そんな戦略が大切だという。 リレーションシップ(CRMなどが代表)のマーケティングから、次への進化はアドボカシーということになるようだ。囲い込もう・・というマーケティングは、そろそろ終盤なのかもしれない・・。ヤバイ。 航空業界、自動車業界、医療業界などの分析も興味深い。 これからは、アドボカシーらしいですぞ!
僕の思いつき市場は大きく変わった。顧客が生産者より情報をもち、力関係が変わってしまった今、どうしたらよい企業として永続できるのか・・・。 そんなテーマで、自社のことを語ってみるのもいいねー。
オススメ度★★★★★+支援するという姿勢 読んで欲しい方・自社のマーケティング戦略を考えている方 2006年12月03日自分を変える!ロジカル・シンキング入門 ~ 出口汪 + 100冊倶楽部 第4回Moso忘年会議
書籍情報本のひらめき著者は、東進ハイスクールで衛星中継の講義を受け持つカリスマ講師。そして年間4、50万部の受験参考書が売れると言うカリスマ作家でもある。 その著者が、実は、中高と劣等生だったらしい。大学受験も三浪。それが今では売れっ子の講師に。その変化と成功の要因が、ロジカルシンキングというわけだ。 ロジックとは、「複雑なものを単純化する方法」だという。 ロジカルな頭脳に必要なのは、「ストック」「言語」「想像力」だという。 やはり知らないことは考えられない。心に触れた文章、レトリック、思想、表現・・・などを片っ端から一冊のノートにメモしておこう、という。先日のレバレッジ・リーディングの本田直之さんもそうしたノートを推奨していた。そういうストックがロジカルシンキングを支える。 言語とは、抽象的な言葉使いになれるということだ。 想像力は、相手の立場に立ったり、異なり視点でモノゴトを見るということだ。 本書は、ロジカルシンキングの、ハウツウの本ではなく、その根っこの部分の思想を説いている。
僕の思いつき帰納法、演繹法、弁証法などの話が登場する。弁証法は田坂さんの本で最近なじみがでてきた方も多いはず。 本書で、面白いと思ったのは、結婚生活をうまくおくるコツも弁証法的にあるのではないか・・というところ。 弁証法的夫婦生活のすすめ。 なんて本、誰か書いてみない?
オススメ度★★★★☆+自分で考える 読んで欲しい方・ロジカル・シンキング頭にしたい方 ●今日のおまけ:( 100冊倶楽部 第4回Moso忘年会議 ) 100冊倶楽部が、異常に盛り上がっております。2月9日の発刊にむけた 参加される方はこちらでエントリー: ■日時:12月7日(木)19:00-20:45 |
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