2007年01月31日

負けない交渉術 ~ 大橋弘昌 + 口ぐせ理論

   交渉は、「   」ではなく、「   」である。


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●今日の一冊:【負けない交渉術】

   アメリカで百戦錬磨の日本人弁護士が教える

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   |大橋弘昌/著
   |ダイヤモンド社|2007年01月
   |ISBN:4478733465|1,429円|222P
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<本のひらめき>

冒頭の「 」の中は、何がはいるかかわかるだろうか・・・。
正解はひとつじゃないからいろいろアイデアが浮かんだかもしれない。著者の
答えはこれ:

 交渉において大事なのは、「テクニック」ではなく、「考え方」なのである。

なるほど!
アメリカで百戦錬磨の弁護士・・と聞くと、さぞかしアグレッシブで、黒も白
だと認めさせてしまうようなエグいイメージを浮かべる。著者が、日米で百戦
練磨であることは間違いのないことだが、本書は、もっと私たちの日常にも使
える交渉術を指南している。

例えば車を買うとき、例えば家賃の交渉をするとき・・・などなど。

で交渉とは、ウィンウィンがよいという。こちらだけ一方的に勝って、相手は
意気消沈では後味がわるい。こちらも満足、相手もまんざらでもない・・とい
うのが一番のようだ。

いくつかの具体的な作戦があるのだが、たとえば

 交渉相手にできるだけ時間を費やしてもらう。そうすると、ここまで時間を
 投入したんだから、なんとか商談をまとめたいという心理になり、うまくい
 く。
 具体的には、できるだけ相手に来てもらうのもいいという。

 相手を説得するのではなく、「自分の要求を提示し、そこから譲歩すること」
 で、相手との合意をめざす。しがたって、最初の要求は、あつかましいくら
 い高めに設定し、「何を譲歩するか」もあらかじめ決めておく。

 最歩のオファーは、必ず相手にさせよ。特に相手の意向が読めないときは、
 有効である。

 ノーというな、イエス、イフと言え。

などなど、さすが百戦錬磨というだけあって、それぞれストンと納得がいく。
交渉担当である方も、そうでない方も、非常に面白く、かつ実践で使えるヒン
トがたくさんある。


<僕の思いつき>

「交渉術を使うことは、けっして手相手を欺くことではないし、モラルが低い
ことでも、情に薄いことでもない」というのが著者からのメッセージ。

確かに本書を読むと、戦って相手を打ちのめすための交渉術ではなく、こちら
も譲歩するが、相手からよい条件を引き出す、そしてどちらもなんだか得した
気分になるための交渉術なのだ。

交渉術の本をいくつか読んだが、本書が一番気持ちにフィットする内容がある。

考えてみれば日々、いろんな交渉の連続である。
仕事で、買い物で、家で配偶者と、子供とおこづかいの値段を・・・などなど
さまざまな場面がある。そこで、本書にあるような「交渉の考え方」を試すと
面白いかもしれない。


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<オススメ度>

   ★★★★★+WINWIN

<読んで欲しい方>

   ・気持ちよい交渉をしたい方
   ・交渉でいいものを引き出したい方
   ・弁護士になりたい方

Posted by webook at 11:41

2007年01月30日

書く、話す、見せるテクニック ~ L.A.シスコ + 即断即決

   頭にも心にも訴える。


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●今日の一冊:【書く、話す、見せるテクニック】

   あなたのビジネス文書とプレゼンの質がアップする。

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   |L.A.シスコ 著 堂田 和美 訳
   |ファーストプレ|2007年02月
   |ISBN:4903241416|1,600円|
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<本のひらめき>

「世の中に成功の秘訣なるものがあるとすれば、それはうまく他人の心の中に
 入り、他人の立場からモノゴトを扱うことが出来る能力である」
  
これは、ヘンリー・フォードの言葉らしい。いかにも成功者らしい含蓄のある
言葉だ。著者は、アメリカで文書と口頭のコミュニケーション講座を受け持つ
大学院の教授。本書は、そのエッセンスというわけである。

題して、戦略的コミュニケーション。それは、ある特定の組織目標を達成する
ための文書や口頭でのコミュニケーション行動を、計画し実行するプロセス
であると定義している。

人は誰も説得されたいなんて思っていない。いくらロジカルでも、そこに感情
というフィルターがあると白も黒に変わる。そこで、著者は、

コミュニケーションの構造として次のように整理する。

 聞く手は、説得力の根拠を「パトス(感情)」におくこと
 話し手は、聞き手の複合的な「エトス(信頼性)」を理解すること
 そして、伝えたいメッセージには「ロゴス(論理)」が必要不可欠である。
 また、コミュニケーションの状況が、ことの成否を分ける。
 コミュニケーションの目的をまず事前に定義し
 そのための戦略をたてる。

といったものだ。
ちょっと講義っぽいが、具体的なやりかたやプロセスの考え方が参考になる。

「およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物を思ってはならない。相手は感情
 の動物である。」(デール・カーネギー)

というわけで、戦略は、こういう点にも気を配る必要がある・

最後に、パワーポイントの使い倒れ、使い負けに要注意・・というメッセージ
があり、ちょいと考えさせられるものがあった。


<僕の思いつき>

パワーポイントは、僕もよく使うけれど、それをまずありき、前提にして考え
てしまうといけないのかもしれない。

今度は、ちょっと違うスタイルに挑戦してみよう。
寺子屋風がいいかな。

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<オススメ度>

   ★★★★+書く話す見せる

<読んで欲しい方>

   ・コミュニケーションをうまくとりたい方
   ・プレゼンをよくしたい方
   ・いい文書を作りたい方

Posted by webook at 11:36

2007年01月29日

ゾウを倒すアリ ~ 廣川州伸 + 天才性?

   考えるアリ。


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●今日の一冊:【ゾウを倒すアリ】

   空を飛び、時間を越える戦略で戦おう

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   |廣川州伸 著
   |講談社|2007年01月
   |ISBN:4062820420|1,400円|229P
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<本のひらめき>

巨像のような大手に負けず独自ビジネスを進めるアリのような中小企業15社
の物語。

一対一の人間的な関係性を重視して顧客の心をつかんが居酒屋チェーン、お客
さまの「困ってるんです」に答えるしかけで下請け体質を脱したバネメーカー、
独立宣言で観光イノベーションを果たした温泉町、役人の暴論にドイツを巻き
込んで逆襲したカモミールの輸入業者などなど、へぇーという元気な中小企業
がいっぱい登場する。

そこには、人間力で勝負するビジネスモデル、地域密着で勝負するビジネスモ
デル、海外とも連携するグローバルなやり方など、それぞれ特徴がある。

著者は、これらの企業をアリにたとえ、巨像にも立ち向かえる中小企業を紹介
している。そして、最後に「情報」や「コンセプト」といった智恵をフル活用
する4次元の経済学で結んでいる。

これまでの規模やシェアで圧倒するやり方ではない新しいビジネスのやり方が
注目される時代になってきた。ブルーオーシャン戦略などの本もあった。

すでに成功しているこれらの「すごい!アリ企業」から学ぶことは多い。


<僕の思いつき>

本書に登場する企業は、あえてN社とかI社長とか匿名にしてある。ビジネス
雑誌などで聞き覚えのある会社もあって、ははーん、あの会社のことだぁ・・
なんて思ったり、どこだろうこの会社、知りたいな・・なんて思ったり。

で、ここはやはり、もっと詳しく実名も含めて知りたいもの。

ということで、廣川さんにはセミナーで熱く語っていただくことにいたしまし
ょう。

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<オススメ度>

   ★★★★★+四次元の経済

<読んで欲しい方>

   ・独自のポジションを獲得したい方
   ・強い中小企業にしたい方
   ・自由度が高いビジネスをしたい方

Posted by webook at 11:27

2007年01月28日

コーチング ~ 山田淳子+井上将司 + 増刷感謝&ホテル向けPAD

無条件に信じる・・・

書籍情報

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山田 淳子 井上 将司
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本のひらめき

コーチングの本は、たくさん出ている。基本線は同じなんだけれど、この本はとても分かりやすく、読みやすい。すでに、コーチングについてある程度の理解や経験がある方も、改めて整理したり説明の仕方などを学んだりできる。

コーチとは「相手に寄り添い、相手の考えに耳を傾け、そして、相手が抱えている問題について質問する。それによって相手は自ら考え、答えを見出していく」ものだという。

コーチングが前提としておいている考え方は重要だ。それは

 1)人は無限の可能性をもっている
 2)答えは相手の中にある
 3)答えをみつけるパートナーに(コーチは)なる

というもの。そう、無限の可能性を無条件に信じられる純粋さも必要だ。コーチングは、なにも資格をとった人がするというものではなく、ふだんの上司部下の関係で、自然発生していることが多い。逆に、そうなってほしい場面も多い。

たとえば、「よく考えろ」「まったく自分で考えようとしない」なんていう上司の発言はよく耳にする。「考えろ」の先にあるものは、上司の考えと同じものをもってくることや、行動することを期待値としてもっている。これは、2)の『答えは相手の中にある』という態度とは、少しずれることになる。

ほとんど同じこともあるのだが、ほんの少し違うのだ。このほんの少しの差、これを人は敏感に感じる。心に響く言葉か、そうでないか・・・の分かれ目だ。

コーチングスキルの章では、傾聴、承認、質問、提案、という4つのベーシックスを説明している。すべてにケーススタディがある。これがサクっと短く、くどくないところがとてもいい。

入門編としても、再確認としてもおすすめの本である。


僕の思いつき

無条件に信じる
無心に信じる
純粋に信じる

人は、何かをやりたいときとか、応援したいときとか、があっても、なかなかそれを無心に信じることができなかったり、純粋にそう思えなかったりする。

理性というか、経験というか、なんだか左脳の記憶が横から口を出したりするからだ。そんなときでも、いや、信じるんだ・・と左脳に言い聞かせるアファーメーションが大切かもしれない。

子供は、純粋に耳にはいったことを信じられる時期がある。子供のような純粋さ・・・それを取り戻す試みをやってみたい。

Moso系、物語ワークショップだねぇ。考えてみよっと。
(今度こういう研修会やりたいな)


オススメ度

★★★★★+無限の可能性

読んで欲しい方

・コーチングを学びたい方
・コーチをみつけたい方
・コーチングを取り入れたい方

Posted by webook at 20:17 | TrackBack

2007年01月27日

人を育てるための上司の教科書 ~ 江口克彦 + 3月1日出版記念パーティ

   ファンになってもらう努力をしよう!


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●今日の一冊:【人を育てるための上司の教科書】

   従いつつ部下を導く

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   |江口克彦/著
   |PHP研究所|2007年01月
   |ISBN:4569667708|438円|217P
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<本のひらめき>

「松下電器は何をつくっている会社か」との問いに「わが社は、人を創ってお
りますと答えなさい。しかるのにちに、また電気製品も作っておりますと言い
なさい」と指導したという故松下幸之助翁のエピソードは、とても感じるもの
がある。本書でもこの逸話が紹介されている。

松下幸之助翁が、残した遺産は、たくさんがるが、こうした人づくりが一番大
きいのではないだろうか。人材育成などといった言葉で簡単に語れるものでは
ない。もっと深い思想ともっと広く熱い取り組みが必要な気がする。

さて、本書は松下幸之助翁の薫陶を直接うけてきた著者、江口克彦さんが、「
優れた人をいかに育て導いていくか」という企業の重要課題について、そのヒ
ントを語った本である。

41のヒントは、とても実践的であり、また人の心を捉えて離さない素敵なも
のがある。

 *魔法の言葉で部下を成長させよう。
   君が説明したほうが、ワシがするよりよく分るやろう・・、この言葉が
   著者の仕事を、単なる事務的なものから一瞬にして熱いものにした。

 *顧客を増やすより、ファンを増やしていく。
   新幹線で乗り合わせたA社長、乗り合わせた松下さんにみかんをさし
   あげる。その後におきた素敵なことで、A社長は、いっぺんにファン
   になる。帰社後、自社の工場にあるあらゆる電球を松下製に変えてし
   まった。

 *どんな小さな仕事でも、自分らしさをプラスしよう。
   ある女性アナウンサーが、希望通りの仕事をもらえないことに落ち込
   んでいた。しかしちょっと思いたって、ある工夫をした。担当の天気
   予報の内容の前に、ほんの一言、10秒ほど自分の言葉でしゃべるこ
   とにした。それが人気をよんで大ブレークした話。

などなど、心をうつ逸話がいっぱい。

上司の教科書であり、上司のクスリでもある。


<僕の思いつき>

お客様であれ、部下であれ、あるいは関係先や取引先であれ、仕事上でのお付
あいだけで留まっているのは寂しい。退職とか、転勤とかの瞬間に、忘れ去ら
れる。仕事上のお付き合い・・・ってわけである。

ところが、なにかの拍子に(つまり仕事を共にするうちに)、ファンになって
もらえるようなことをすると、その関係は、長くつづく。

もしかしたら、会社を興したときに仲間になってもらえるほどの関係もできる
だろう。

付き合い程度ではなく、ファンになってもらうような、そんな仕事をしてみた
いねー。


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<オススメ度>

   ★★★★☆+人を創る

<読んで欲しい方>

   ・仕事を熱くやりしたい方
   ・部下とともに成長したい方
   ・感動を伴う仕事をしたい方

Posted by webook at 11:25

2007年01月25日

絆の翼 ~ 岡田晴彦 + 田坂広志さん講演会2/7

   サービスはハードじゃない。ハートだね。


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●今日の一冊:【絆の翼】

   チームだから強い、ANAのスゴさの秘密

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   |岡田晴彦/著
   |ダイヤモンド社|2007年1月
   |ISBN-13: 978-4478082584 |1,429円|225P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

何ヶ月か前だったろうか・・・ANAの伝説のフライト再現という記事が新聞
に紹介されていた。

1963年、仙台にある重い病気の子ども達の療養所の子ども達を招待フライ
トに招くプロジェクトが実現したことがあった。様々なカベを乗り越えて実施
されたそのフライトは、ANAの麻田機長が発案して実施された伝説のフライ
トだった。素敵な物語ではあったが、いつしかうもれてしまっていた。

それが2006年、再びANA社員の手で復活した。それは「麻田フライト」
とよばれ、ボランティアの手で運営された。

これが、小さな新聞記事として載ったのである。(僕もその記事を読んだ)

本書は、こんなエピソードを軸に、ANAのよき文化を紹介する本である。
さりげなくPRモードも交えてあるが、なかなかいいお話が登場する。
リカちゃん人形CAの誕生秘話、パイロットや整備士の物語など話題がいろ
いろ・・・。

企業ご用達本的とはいえ、こういうアピールもありである。
TVでコマーシャルを打つよりずっと効果的で、かつ好感がもてる。

この本を読むとANAっていいよね・・・って思える。
あんしん、あったか、あかるく元気。ノリのいいキャッチコピーでANAは、
頑張っている。

もうひとつのほうもがんばってほしいですね。(出番ですよ!○○さん)


<僕の思いつき>

CSR報告書っていうのを、多くの企業は莫大なお金をつぎこんで、「うちは
こんなにいいことやってます」なんて“報告(こうこく)”している。しかし
正直いうと、あのレポートはあんまり人気がないのでは・・・と思う。
なぜなら、読んで欲しいモードで作られていないからだ。(読んで欲しいでは
なく、配らせて欲しいモードになっている)

それより、この本のようなアプローチがずっとスマートだ。

もっと素敵なやり方は、「戦わない経営」とか「お菓子を作る幸せ」みたいな
方法だね。

そういうの、あなたの会社でもやってみない?

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<オススメ度>

   ★★★★+伝説のフライト

<読んで欲しい方>

   ・ANAが好きな方
   ・素敵な物語が好きな方
   ・いい仕事をしたい方

Posted by webook at 11:20

2007年01月24日

Think! No.20 ~ 東洋経済新報社 + 超おすすめの屋久島

   問いの設定により、答えの質が変わる・・・


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●今日の一冊:【Think! No.20】

   

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   |東洋経済新報社
   |東洋経済新報社|2007年02月
   |ISBN:4492830219|1,800円|
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

Think!は、毎回、ビジネスの様々なテーマを決め、その道のプロに語っ
てもらう季刊誌である。サクっと分るところがうれしい。
2007冬号のテーマは、「戦略思考トレーニング」。

戦略思考といえば、この方、マイケル・ポーター。トップを飾るポーター語録
は、日本企業の戦略性の変化について語っている。以前は、日本企業は、とい
うかその経営者は戦略思考という点でまったくお寒い状況だったが、このとこ
ろずいぶん、やるようになったじゃないか・・・といったトーン。一橋大学大
学院が主催する“ポーター賞”の選出は、2006年で6回目という。ガリバ
ー、ブックオフなどが選ばれている。

石倉洋子さん(一橋大学大学院)、トニー・ブザン(マインドマップ)、ヘッ
ドストロングジャパンのコンサルタントなどが、戦略思考について語る。

なかでもオススメなのが、ボスコンから早稲田大学教授へ転じた内田和成さん
の「論点思考」のすすめである。

問題解決にあたって、問題解決のプロセスやロジカルシンキングなども重要が
だ、最も大切なのは、「何が問題なのか」、その論点をはっきりさせることだ
という主張だ。ふむふむ、これはいい。

論点とは、解決すべき課題のこと。一般に、問題点と呼ばれることが多いが、
実はそれは現象であって、論点でないことが多いという。

たとえば、「会社にドロボウが入った」というのは、論点ではなく、現象だと
する。論点はといえば

 1)防犯体制の不備
 2)損害やこれからのリスクの存在
 3)報告体制の不備
 4)盗難報道によるイメージダウン

など、こういうところが論点だという。なるほど。

さて論点思考のツボは、論点抽出(発見)と整理(構造化)だという。そして
どのように考えるかといえば、ずばり右能的アプローチ。なんとなくあたりを
つけたり、そのあたり(筋)の良し悪しを見極める・・そいう勘所である。

藤原正彦さん(国家の品格著者)も似た感じのことを別の言葉でおっしゃって
いた。

そのほか、読みごたえのある内容がいっぱい。


<僕の思いつき>

うまくいかなかったプロジェクトとか、あとで飲み屋でぼやきたくなるような
仕事があったら、それは、ちょうどいい機会。

 どうあったら、もっとかっこよくできたか。
 どう進めたら、もっと戦略的にできたか。
 どういう問いなら、もっとうまくやれたか。

なんて、考える時間をもつのは、きっと無駄じゃない。

どう、そういうチャンスって結構あるんじゃない?

そうそう、思い出した。この前のジェイカレッジ(宋文洲さん)のとき、戦略
の話が出た。戦略とは・・・・戦いを略すと書く、すなわち戦わないで勝つと
いうことだ。あのときは、なるほど!と感心した。

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<オススメ度>

   ★★★★+戦略思考のツボ

<読んで欲しい方>

   ・戦略的に考えたい方
   ・戦略思考を浸透させたい方
   ・戦略的な仕事をしたい方

Posted by webook at 11:17

2007年01月23日

もしもし動物会議 ~ 坂口知香 + そういえば・・

   やがて、フィギュアが語りだす・・・


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●今日の一冊:【もしもし動物会議】

   あなたもひとなごみしませんか?

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   |坂口知香/著
   |扶桑社|2005年11月
   |ISBN:4594050581|1,143円|77P 
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

実は、会社で本屋さんを開業している。(まー、いってみればヤミの本屋さん)
名前をブック・オンという。購入した本や、いただいた本で、Webookに
紹介できなかった本を社内販売している。誰かの心に響くものがあれば、生ま
れた本もきっとうれしいだろうし・・という気持ちから。意外に商売繁盛。
(売上は、職場に還元しているから、ヤミ本屋さんも許されている:笑)

さて、そこに一冊の本があった。ふと手にした本は、なんだかなごみ系、いや
し系だった。

動物のフィギュアの写真があって、そこにイラストやセリフの噴出しがある。
それが、なんとも微妙な雰囲気をかもし出す。

たとえば、おおかみとブタのフィギュアがある。こんな会話を交わす。

  おおかみ: たべていい?
  ぶた  : えー、やだー
  おおかみ: どうしてだよ
  ぶた  : ふとるよー
  おおかみ: えっ

これはTACTICS(かけひき)というお題の作品。

こんなのがたくさん。クスリと笑えたり、ほんわかしたり・・・癒し系の本。
元気がなかったり、落ち込んでたりする人がいたら、さりげなくあげてみたい。

フィギュアは、すべて著者の手作りのセラミックアート。ほんわかとして独特
のかわいらしさがいい。

作品の例はこちらに: http://cyilabo.com/valentin.htm
著者の紹介ページ:  http://www.anemo.co.jp/art/creator/10.html
お店はこちら  :  http://cyilabo.com/valentin.htm

<僕の思いつき>

モノが語りだす・・・って楽しい。
マン盆栽もそんな雰囲気があったねー。

なにかの作品をつくるなら、それが「語りだす」ような世界があると楽しい。

ブログもそんな世界を生み出すと・・・・本にできるかも。
石黒さんから突然「本にしません?」なんてメールがくるかもね。笑


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<オススメ度>

   ★★★★☆+クスリと笑えるなごみ系

<読んで欲しい方>

   ・なごみたい方
   ・いやしたい方
   ・愉しくなりたい方

Posted by webook at 11:02

2007年01月22日

仮説思考 ~ 江口夏郎/山川隆史 + 100冊倶楽部の本

   すべてのことは仮説として遊ぶことができる・・・。


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●今日の一冊:【仮説思考】

   Hypothetical Thinking

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   |江口夏郎/山川隆史/著 ライトワークス/監修
   |ファーストプレス|2007年01月
   |ISBN:490324136X|1,200円|108P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

仮説検証。この言葉は、ビジネスシーンでよく聞く言葉。まず仮説をたてて、
それを検証しながら進めるのがいいんだよね・・・ってなことで、なんとなく
分った気になっていたりする。ビジネス書などを読んでこの種のことをすでに
勉強したかたも多いかもしれないが、復習や再確認の意味でも有益だ。
また、初めての方には、とても分り易い解説があり、、ケース事例などで理解
を深めることができる。

仮説とは、「最もありそうな仮の結論」、そして仮説思考とは、「現時点で入
手できる情報に基づいて、とりあえず仮の結論をおき、それをベースに行動す
るという考え方である」という。ふむふむ。途中で仮説が間違っていたら、そ
れをまた「進化」させていくことも大切だ。

本書の目的は、私たちがふだん無意識に行っている仮設の構築を、意識的に実
行できるようにする・・・そんな意図がある。

なぜか。

それは、1)思い込みを排除して、モノゴトを客観的に見られるようになるこ
と、2)正しい答えに到達できる可能性が高まること、3)問題解決までの時
間や労力を短縮できること、があるからだ。

また仮説思考のためのツールとして、SWOT、3Cなどのフレームワークや
ロジックツリーなどがケースに織り込まれて紹介されている。

比較的、ページ数の少ない構成なのに、なかなか濃い味がある。


<僕の思いつき>

仕事への応用で、ほうれんそうと仮説思考というのがある。

 報告: 報告の受け手の関心がどのようなものか仮説をたて、
     報告の有無、内容、方法などを決めていく
 連絡: 連絡の受け手がどのような行動に出るか仮説をたて
     連絡の内容、連絡手段を決めていく
 相談: 自分なりの結論(仮説)をもって、その仮説の良し悪しを
     相談する。

日常的なほうれんそうも、こうなるとなんだかMBAっぽくて、楽しいんじゃ
ないだろうか。

ものは考えよう・・・かな。
いろんなところに応用してみよう。仮説思考。


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<オススメ度>

   ★★★★☆+仮説思考を検証する

<読んで欲しい方>

   ・仕事を面白くしたい方
   ・仮説検証を試してみしたい方
   ・かっこよく仕事をしたい方

Posted by webook at 11:00

2007年01月21日

なぜ、あの会社は儲かるのか? ~ 山田英夫/山根節 + 今年の夢を考える

   企業戦略と会計がつながる面白さ・・


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●今日の一冊:【なぜ、あの会社は儲かるのか?】

   

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   |山田英夫/著 山根節/著
   |日本経済新聞社|2006年08月
   |ISBN:4532312965|1,400円|237P
    --------------------------------------------
<本のひらめき>

なんでも「繋がる」瞬間っていうのは、愉しい。人と人、出来事とデキゴト、
結果と原因・・・。

今日の本は、企業戦略とその結果としての会計を結びつけた本である。つまり
「戦略の視点」と「会計の視点」がつながる面白さが、本書にはある。
日本企業のいくつかの事例を紐解きながら、世の中のことが分る。思わず、な
るほどとヒザをたたきたくなる。

早慶両大学の二人の先生が著者で、山田さんは戦略担当、山根さんは会計管理
担当である。二人の共通意識は「戦略の成果は、最終的には数字になって表れ
る」というもの。ここに、経営と会計が融合する本がうまれるきっかけがあっ
た。

ポーターの競争戦略論にある3つの基本戦略(コスト・リーダーシップ、差別
化、集中)などを紐解き、企業の実例を引き合いにして展開する解説が面白い。
差別化、高級化は利益率が高い・・というのが常識だが、たとえばユニクロの
ほうが伊勢丹より、東急インが帝国ホテルよりも、利益率が高いことが数字で
示されたりする。へぇー。
差別化と同時に、コスト効率も上げる努力が必要ということだ。

このほか、「損して解くとれ」のビジネスモデル(キャノン、ドコモなど)、
「ポイント制」「赤字企業が黒字企業を買収できるM&A」「グループ経営」
など、なじみのある企業の経営戦略とその結果(数字)を、非常に分り易く解
説してくれる。

あしたから日経新聞を読む視点が増えるかも。


<僕の思いつき>

日本に輸入された経営手法のリストがあった。

 1992 CS
 1993 リエンジニアリング
 1994 コアコンピタンス
 1995 CALS
 1996 コーポレイト・ガバナンス
 1997 グローバル・スタンダード 
 1998 サプライチェーン・マネジメント
 1999 EVA
 2000 ビジネスモデル
 2001 コンピタンシー
 2002 バランス・スコアカード
 2003 社会的責任投資
 2004 MOT(技術経営)
 2005 CSR(企業の社会的責任)

へぇー、こんなに・・・と、面白いリストだ。日本がオリジナルで逆輸入され
たものもある。
トヨタ生産方式とか、シックスシグマとか・・・ほかにもいろいろあって、自
分なりにリストを作ってみるのもいいねぇ・。
ちょっと長いレンジで世の中を眺めるもの愉しい。

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<オススメ度>

   ★★★★★+会計と戦略

<読んで欲しい方>

   ・会計の視点で会社を眺めたい方
   ・経営や戦略の視点でよのなかを眺めたい方
   ・儲かるしくみを覗きたい方

Posted by webook at 10:57

2007年01月20日

戦わない経営 ~ 浜口隆則 + メッセージブック

   ビジネスは不戦勝でいいんだ。


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●今日の一冊:【戦わない経営】

   White Flag management

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   |浜口隆則/著
   |ビジネスバンク|2006年12月24日
   |ISBN:----|---円|
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

真っ白な表紙。主張しないタイトル(ゆびでさわらないと分らない)。
佐藤伝ちゃんから渡された一冊の本は、赤いリボンがかかった不思議な本だっ
た。著者、浜口さんが創業した株式会社ビジネスバンク、その10周年を記念
した、メッセージブックである。手にとった瞬間から、シビレル!(ほんと)

 「何をやってる会社ですか?」

という問いがある。はい、車を作っています。はい、旅行サービスを売ってい
ます。はい、人材派遣をしています。・・・いろいろ仕事の内容や商品を説明
したくなる。でも著者の浜口さんはこう言いたいという。

 「幸せを作っている会社です」

浜口さんの会社だけではない。八百屋さんは野菜に幸せを乗ってける。お菓子
屋さんはお菓子に幸せを乗っけている。そういうことだ。
そして、お客さんがハッピーになれば、社員もハッピー、社員がハッピーなら
家族や友達もハッピー・・・こうしてハッピーは繋がっていく。

 だから会社は幸福を作っている

というのは正解なのだ。なるほど。

 幸福追求型の経営は、戦わない。

競争したり、出し抜いたり・・・そういうことを追及しないやり方だ。どうす
ればいいか。それは、ポジショニング。自分(事業)のいる場所を徹底的に考
えることだ。誰もいない白いキャンバスを見つけることだ。
白いキャンバスなら、自分が一番になれる。そこでは戦わなくてすむ。

どうすればいいのか? そんな問いに浜口さんはこう答えている。

 1.ポジショニングを限りなく小さくすること
 2.自分が一番だと宣言すること

うーん、なるほどぉ。

 優秀でもなく、強い会社でもなく、愛される会社。

そんな会社や事業を目指したい方、きっとあなたの魂に響くメッセージが見つ
かるよ。


<僕の思いつき>

 大きい会社ではなく
 強い会社でもなく
 優秀な会社でもなく
 愛される会社に、わたしたちはなりたい。

あー、なんて素敵な“思い”だろう。

係わる人はすべて、パートナー。組織ではなくチームで。お客様を超えたファ
ン。恩を受ける喜び、返す喜び・・・すてきなメッセージに満ちたこの本は、
浜口さんと素敵な仲間の心が紡ぎだした作品である。

僕たちもこんな作品(会社・仕事)をめざしていきたいねー。

浜口さんに会いにいこっ!。


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<オススメ度>

   ★★★★★+愛される会社

<読んで欲しい方>

   ・会社のあり方をもう一度見直したい方
   ・会社をNo1にしたい方
   ・世の中の役にたつことをしたい方

Posted by webook at 10:53

2007年01月19日

シンプルなのに運がよくなる習慣 ~ 佐藤 伝 + アカデミーライブラリー

この本読むと、いいことがシャワーのように・・・

書籍情報

シンプルなのに、運がよくなる習慣 ツキを呼ぶ魔法の生活
佐藤 伝
PHP研究所
売り上げランキング: 319

本のひらめき

今日は、伝ちゃんとあった。佐藤伝さんのことである。今さんが企画してくださったとても素敵なパーティでのこと。いまだかつてこんな素敵な「気」に満ちた場所にいたことがない・・・そんなくらいすごかった。

集まった方の輝くエネルギーがいっぱい溢れたそんな時間に、「今、ココ、わたし。ツイてる、愉快、ありがとう!」がたくさんきらめいていた。

で、今日の本。

そんな会場でツキと運がいっぱい乗った本と出会うことになった。伝ちゃんとけんちゃんの作品である。

伝ちゃんは「佐藤伝」さん、「けんちゃん」はせいけ・けんさんである。シンプルだけどとってもワクワクする素敵な習慣のお話を書いたのが伝ちゃん、それをサクっと愉しいイラストにしたのがせいけけんちゃんだ。もう読んでいて「わぁー♪」ってなる。ホント。

すべてのページに素敵なメッセージがある。いくつかご紹介しとこう。

人生の方程式:
  人生の成功 = わくわくイメージ力x行動力xプレゼン力x習慣力
          x感謝力x健康力x応援力

この中に入っている「応援力」に注目したい。なぜかうまくいっているツイてる人は、必ず人を応援していると、伝ちゃんはいう。伝ちゃんもたくさんの人を応援している。今日のパーティもそんな方がいっぱいだった。

瀬戸内海の島の話が登場する。瀬戸内海の島々は一見すると点在するように見えるけれど、実は海中では陸続き。知っていたけれど、いわれて見ればなるほどナルホド。「まったく関係ないように思える人や出来事も実は、見えないところで、すべてつながっている」、そのことと同じ。瀬戸内海の島々を見てそんな思いに心を繋ぐのは素敵だねぇ。

イラストを描いた「せいけ・けん」さんにもお会いした。これがまたとんでもなく素敵な方である。

「朝の習慣」「夜の習慣」につづき、この「運がよくなる習慣」も、プレゼントしたら最高に喜ばれる。シンプルな中にツキを呼ぶ魔法のヒントがいっぱいあるから・・・。

今日もツイてる。愉快。ありがとう。

近さん、ほんとにありがとうね!


僕の思いつき

僕は、次のところを読んでいておもわず涙が出た。

 自分の誕生日にお花を贈るべき人。それはおかあさん。

 おかあさん、わたしを産んでくれてありがとう!
 おかあさん、あなたが「いのち」をかけて私を産んでくれたおかげで
 今、また私は、こうして、誕生日を迎えることができました。

 花束といっしょにそんなメッセージを母親に贈ろう・・・。

どうです。もし、あなたがもうじき誕生日を迎えるのなら、やってみません?

僕の母親は介護施設にいて、もう言葉も通じない。会話もできない。ついこのの間までは、見舞いにいくたびに満面の笑顔で向かえ、帰るときにはちょっと悲しそうは顔をしていた母は、今は、もう僕のことさえ認識できない。

見舞いにいくたび話しかけたりさすったりするけれど、今度、僕の誕生日には花束といっしょにメッセージを書いてプレゼントしよう。きっと、またよろこんでくれるに違いない。

伝ちゃんには、いつも素敵な言葉のご馳走をいただいている。
ツイてる。愉快。ありがとう!



オススメ度

★★★★★+ありがとう∞

読んで欲しい方

・誰かを幸せにしたい方
・配偶者を幸せにしたい方
・家族を幸せにしたい方

Posted by webook at 19:15 | TrackBack

2007年01月18日

ファシリテーション ~ 山崎将志 + 手紙その後ー4

   世の中にはつまらない会議がいっぱいある。だから・・


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●今日の一冊:【ファシリテーション】

   

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   |山崎将志/著 ライトワークス/監修
   |ファーストプレス|2007年01月
   |ISBN:4903241351|1,200円|110P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

おそらくどこの会社でも「つまらない会議」がひとつやふたつはある。途中で
退席したくなったり、さもなければ携帯メールをこっそりみるほうがマシだっ
たり・・・。今日はどうだっただろうか・・・。

で、誰もが思う。もっといい会議はできないのか・・・と。

お任せあれ!というのが本書だ。会議のファシリテーションの技術をとても分
り易く解説している。

「ファシリテーション」とは、会議を効率よく運営し、合理的に結論を導くた
めの合意形成技術・・・とでもいえばよいだろうか。
必要なのは、「適切な段取り」と「仕切りの技術」である。

会議には、情報共有の場、アイデアや意見を出し合う創造の場、案を絞り込ん
だり意見をすりあわせる調整の場、そして結論を出す決定の場がある。それぞ
れ進め方や技術は少し違ったりするが、最初に目的の確認をするのは共通であ
る。

アジェンダの作り方、会議資料の作り方などすぐ使いたいものがたくさんある。

会議の中で、ファシリテーターの最初のお役目は、アジェンダを使いながら

 趣旨説明(アイデアだしなのか、調整なのか、決定なのかなど)
 各議題の説明
 よろしいですか?という確認
 時間配分の確認

を行うことだ。

で、みんながOKといっても、途中ではついつい自分本位に走る人が多いから
「交通整理」や「論点整理」が必要となる。演説への対処法、非難への対処法
、沈黙への対処法などの技術や、フレームワークやホワイドボートの使い方な
どサクっと解説してくれる。

本書を読んで、ふむふむと納得し、会議を楽しめるようになったらしめたもの
である。


<僕の思いつき>

毎回つまらない会議があったら、それはチャンス。
さりげなく、「あのー、次回の会議ですけど、僕がファシリテーションを勤め
させていただいてもいいでしょうか・・・」と提案する。
それは、会議の日程調整のときがいい。議事録もばっちり書きますので・・と
提案すれば、主催者もしくは上司が許してくれるかもしれない。

とにかく、会社にはいっぱい非効率な会議があるから・・・チャンスにだけは
恵まれている。汗; 
試してみることに失敗はない。


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<オススメ度>

   ★★★★☆+仕切り屋さん

<読んで欲しい方>

   ・会議を面白くしたい方
   ・ダラダラ会議をしゃきっとさせたい方
   ・効率的な会議をリードしたい方

Posted by webook at 10:52

2007年01月17日

「善玉ウソ」を使いこなせ ~ 二見道夫 + 手紙その後ー3

   いいウソもある!


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●今日の一冊:【「善玉ウソ」を使いこなせ】

   思いやり+知恵+共感=善玉ウソ

    --------------------------------------------
   |二見道夫/著
   |ファーストプレス|2007年01月
   |ISBN:4903241394|1,400円|190P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

ウソをつくのはいけません・・・と子供のころ教えられた。うん、わかったと
いいながら、それがだんだん守れなくなっていく。小さなうそ、かわいいウソ
卑怯なウソ・・・いろいろ経験しながら子供は、人間になっていく。それは、
サンタクロースはほんとにいるよ!っていう大人の素敵なウソが、だんだん通
じなくなっていくのと反比例して、子供心に現実世界を理解していく過程でも
ある。ウソはいけないけれど、ウソのない世界もないと体験的に理解していく
プロセスだ。

  さて、ウソはついてはいけないか?、ついてもいいのか?

おバカな質問で恐縮だが、どちらもYES。本書では、ウソの中でも善玉のウ
ソを薦める本である。善玉ウソというのは、相手がいい心地になる、幸せにな
るようなウソである。

本書には、たくさんのウソ・エピソードが紹介されている。

例えば、本田宗一郎氏の便所入歯のウソの話。アメリカからきたお客さんが、
宴席ですっかり酔いしれ、入歯を便所の中に落としてしまう。本人は、そんな
ことはわからないほど泥酔である。汲み取り便所の中から拾いだして完全無欠
にきれいにした本田さん、お客さんには「洗面所のところに置いてありました
」とウソをつく。客人はホッとして無事帰国。これは善玉のウソだ。

嫁姑争いの落語に登場するウソ(毒殺未遂のお話だが、ホロリとする)、ピグ
マリオン効果で甦ったオチこぼれの話、医学生に尿をなめさせた教授の話・・
などたくさんの善玉ウソに、こころが和み、そしてコミュニケーションの潤滑
油がなにかを理解できる。

柔らかくしなやかに生きるための善玉ウソの効用を説いた本。
えー・・・っと、上記のことは、「ウソ」じゃない。


<僕の思いつき>

村上和雄さんの「生命力のバカ力」という本に紹介されている素敵なお話を紹
介しておこう。(この本で紹介されているもの)

 糖尿病が専門のとある教授、講義の中で学生にこう言った。

   今日は糖尿の患者さんの尿をもらってきた。これがそうだ。尿が少し
   甘いんだ。医者には知識もいるが勇気も必要だ。尿を舐めて確認する
   くらいが必要だ。

 とういうと、学生たちの見守る前で、指先に尿をつけてペロリと舐めて
 見せた
 学生たちは、騒然となるが、講義には興味深々とひきつかられた。

   さぁ、みんなもやりなさい。尿そのものは、実に衛生的なもので
   心配ない。

 学生たちは、躊躇しながらもひととおり舐めおわる。
 そのあと教授はおもむろにこういった。

   ところで、医者には当然、勇気が必要だが、冷静な観察力も必要である。
   私が尿につけた指は人差し指だったが、舐めた指は中指だったことを
   君たちは見落としたな。観察力が不足している。

 学生たちは、ひゃーと騒然となった。もちろんこれはジョーク。

こんな愉しいことを考えてみよう。


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<オススメ度>

   ★★★★☆+善玉ウソ菌

<読んで欲しい方>

   ・素敵なウソで幸せになりたい方
   ・ウソを上手に使いこなしたい方
   ・善玉ウソについて知りたい方

Posted by webook at 10:50

2007年01月16日

大人のたしなみビジネス理論一夜漬け講座 ~ 渋井真帆 + 手紙その後(2)

   いわゆる、これもまたー、ひとつのBook2.0の世界です。


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●今日の一冊:【大人のたしなみビジネス理論一夜漬け講座】

   履修不足のあなたへ!

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   |渋井真帆/著
   |宝島社|2007年01月
   |ISBN:4796655840|1,300円|239P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

渋井真帆さんのファンはとっても多い。特に女性ファンがすごい!
この本は、渋井さんが主催する「女のたしなみ やわキャリ塾」の卒業生の有
志39名と渋井さんのコラボレーションブックである。39+1Bookとい
うわけだ。

卒業生の人39人がチームに分かれ、二ヶ月間で本を熟読し骨子をプレゼン。
それを元に渋井さんが書き上げた本である。8冊の本が、とても分り易く、そ
してコンパクトに解説されている。要約だけではなく、そこに独自の解釈やア
イデアも織り込まれ、とても愉しい読み物に仕上がっている。

対象となった本は
  ブルーオーシャン戦略
  ザ・ゴール
  ビジョナリーカンパニー2
  行動経済学
  ウェブ進化論
  ネクスト・ソサエティ
  ネスクト・マーケット
  富の未来

の8冊である。行動経済学以外の本は僕も読んでいる。本のセレクションも実
に絶妙である。

ブルーオーシャン戦略やウェブ進化論など、とても気持ちよくツボを抑えて解
説され、イラストも味があってうれしい。

一夜漬けしたい方にも、すでに読んだかたにも、ほんとにオススメ。


<僕の思いつき>

ビジネス書は日々たくさん発行されている。
渋井さんが本を書くときのモットーは

 難しいことを分り易く、分り易いことを面白く

というものだそうだ。

井上ひさし氏の言葉「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いこと
を愉快に」に似て、そっても素敵だ。本書もそのモットーどおり、とても分り
易くそして面白い。

このモットーは、いろんな人が心がけてほしいものだ。僕もいただき。

そして、僕の場合・・・

  やりたい夢を物語に
  愉しいことをパラパラ漫画に

と付け加えておこう。

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<オススメ度>

   ★★★★★+一夜漬け

<読んで欲しい方>

   ・最近のビジネス書をモノにしたい方
   ・大人のたしなみに触れたい方
   ・ビジネス書をさくっと読みたい方

Posted by webook at 10:47

2007年01月15日

共感力 ~ 平野秀典 + 手紙その後(2)

   1%のドラマチック = The Power of Sympathy


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●今日の一冊:【共感力】

   感動を超える究極のコミュニケーションパワー

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   |平野秀典/著
   |大和書房|2006年12月
   |ISBN:447979185X|1,400円|220P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

仕事でも、家庭でも、うれしくて仕方がない、人に話したくて我慢できない
・・・といったことがたまにある。

サービスでも商品でも一般に考えられる状態というのは、「怒り」「不満」
「満足」という3つの感情サイクルだという。たしかに。
そして、その感情サイクルの最上位「満足」をもとめて苦労しているのが多く
の企業である。CS満足度向上・・とかなんとかの掛け声で。
しかし、その先の感情、つまり「感動」だったり、さらに「感激」や「感謝」
というものがこれからの決め手になるという。

感動はどうしたら生まれるか。99%でクレーム、100%で満足。そして、
そこから1%でも超えれば感動領域だという。期待を1%でも上回る実感があ
るとき、そこに「ドラマ」が生まれ「感動物語」ができる。

わずか1%。ちょっとした違いとは、そういうことだ。

これまでのCS(顧客満足)は、問題解決型アプローチ。これからの新CSは
願望実現方アプローチがよいと著者はいう。モノではなく、コトやココロ。
そういうものに光をあてる時代がやってきた。(ちょっとMoso系だね)

本書には、著者の私的な激動の変化や、勤めていた会社での感動V字回復物語
などが語られている。とても「感動的」である。

毎日がオーディション、欲しくて悶える、情熱の「1%」など、言葉のクオリ
アも素敵なエピソードがいっぱいだ。

この本を読むと、感動を生み出す仕事・・・をしたくなる、きっと。


<僕の思いつき>

著者は、あるときファルフ・ルジマトフというカリスマ・バレエダンサーの舞
台で感動したエピソードを紹介している。舞台が素晴らしかったことはもちろ
んだが、その後のエンディングが最高だったという。なにしろ終わった後の拍
手が10分間も鳴り止まなかったのだから。
そこには、舞台と客席が一体になり「共演者」になる関係性があったのだ。
僕も年末、「くるみ割人形」のバレエをみて、手や腕がいたくなるほどの拍手
、そして舞台と客席が一体になる楽しさを味わうことができた。

ビジネスシーンでも、お客様の感動だけでなく提供側も感動する双方向の関係
性が思いがけない深い感動を生むという。そうそう。

そういうのを日ごろの仕事の中に見つけたい。見つけようと努力したい。

  「売上とは、お客様からいただく拍手のようなものだ」

なるほど。そういうことだったのか!。

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<オススメ度>

   ★★★★★+満足のその先へ

<読んで欲しい方>

   ・感動を仕事にしたい方
   ・仕事を感動的にしたい方
   ・満足だけじゃ満足できない方

Posted by webook at 10:44

2007年01月14日

マインドマップ仕事術 ~ 中野禎二 + 手紙その後(1)

   思考を支援するITツール、なのですね。


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●今日の一冊:【マインドマップ仕事術】

   即効! 仕事の現場ですぐ役に立つ

    --------------------------------------------
   |中野禎二/著
   |秀和システム|2006年12月
   |ISBN:4798015024|1,000円|96P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

マインドマップがさらに一般的になってきた。ジェイカレッジの講演録は、基
本的にマイインドマップを掲載している。(油屋さん、池本さん、浅田さんの
作品)

100冊倶楽部のMoso議事録もすぐにその場でマインドマップが配布され
たりする。(浅田さんの速攻技がさえる)

てなわけで、マインドマップは、仕事に、プロジェクトに、個人の活動にと、
いろんな場面で使われ始めている。

本書は、仕事力をアップするマインドマップの魅力とそのハウツウを解説する
ムック本、第3弾である。「マインドマップ図解術」「マインドマップ練習帳
」に続く本だ。

「マインドマップが発想、記憶、ノート術だけでなく、仕事に役立つというこ
とを力説してきた」著者の中野禎二さん。この方の「本気」は、やはりすごい。

本書では、会議、プレゼン、情報収集、ナレッジ共有など様々な場面の使い方
を具体的に提示している。仕事で即効性が期待できそうだ。

このシリーズでは、最後に対談があって、今回は、最首英祐さん。
最首さんのひらめきは、とっても参考になる。それは、

 「自分で撮った写真をマップの背後に貼り付ける」

ということだ。スタンフォードの中庭だったり、博多の海だったり・・・そこ
にちょっとした気持ちが乗っているのだ。ビジネスはとかくドライな感じが当
然という思い込みがあるが、そこに「感情」や「思い」を付加できるのは素敵
なことだ。これイタダキ!である。


<僕の思いつき>

一味、オリジナルを乗せる・・・最首さんの試みは素敵だ。
O-PAD(メーリングリスト)でも提案しているのだけど、カレンダーも、
ちょっとした写真を追加するだけで愉しい。

・・・・おっと、Moso系からひらめきが降りてきた。

  しばらくMoso系から帰って来れそうにないので、今日はこのへんで。
  MosochaO!

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<オススメ度>

   ★★★★+マップに思いを

<読んで欲しい方>

   ・マインドマップを試したい方
   ・マインドマップをもっと使い方
   ・マインドマップを知らない方

Posted by webook at 10:39

2007年01月12日

まわりをみるな、前を見よ! ~ 西口 正 + 手紙(5)完結

ゼッタイにあきらめるな・・・

書籍情報

まわりをみるな前を見よ!―「なりたい自分」を目指せ!
西口 正
ぱるす出版
売り上げランキング: 58804

本のひらめき

西口さんとは、かなり長いお付合いである。といっても実際にお逢いするのはセミナーとかでチラリ・・・。ずっとこの方のご活躍を遠くから眺め、すごい方がいるんだなーと思っていたが、この本でぐっと近づくことができた。

西口さんの本当のすごさや、すばらしい志、そういうものにふれることができる本である。ようやく西口さんのおそばへ近づけたような気がして、うれしくなった。

ヘビースモーカーだった西口さんがタバコをやめたいきさつ。不動産投資が地震のために借金に変わってしまったが、絶対に逃げず、あきらめずに乗り越えた話。西口さんの塾で目覚める生徒の話。どれも、「ぜったいにあきらめず、やりぬく」ことの大切さをしみじみと感じさせてくれる。

単に言葉だけではない実際の経験からくる迫力があるから、「あきらめない」という生き方が腹のなかにストンとはいる。

 人生にむだなことなどひとつもない。

 自分でやると本気で決めた、からできた。

 プラシーボ効果とピグマリオン効果をうまく利用して目標を達成しよう。

 本気になればツキも味方する。

 人生は必ず自分が思ったとおりになる。

 昨日はではリハーサル、人生は今日からが本番。(田中真澄さんの言葉)

などなど、たくさんの杖言葉に出会った。西口さんに感謝!

子供の教育や学習だけではなく、大人も生き方の「学び」が得られる素敵な本である。

僕の思いつき

まわりに振り回されず、自分の考えをもちながら、前進していきたいものである。

人が本気を出すとき、本人もまわりも、その人からでる何かを感じる。本気の「気」であろうか。

本気とそうでない状態は、どう違うか・・・

実は、ほんのちょっとの差らしい。

ほんのちょっと・・・これが一体何なのか、日々の仕事や目標への取り組みで、ちょっと考えてみよう。

ほんのちょっとの差が5年、10年経つとエライ違いになるもんねー。



オススメ度

★★★★★+本気

読んで欲しい方

・なりたい自分になりたい方
・目標を必達したい方
・子供に誇れる自分でありたい方

Posted by webook at 10:45 | TrackBack

2007年01月11日

ねばちっこい経営 ~ 遠藤功 + 手紙(4)

   コツコツ継続。そこにはいつもJOYとPRIDEがいる。


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●今日の一冊:【ねばちっこい経営 】

   粘り強い「人と組織」をつくる技術

    --------------------------------------------
   |遠藤功/著
   |東洋経済新報社|2006年12月
   |ISBN:4492532242|1,600円|211P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

ねばちっこい、というのは茨城の方言。粘り強い、ねばっこいといった意味だ
という。ねばちっこい経営をしているタカノフーズ(おかめ納豆の生産)社長
の経営思想からタイトルがつけられている。

トヨタにしても、キャノンにしても、あるいはリッツ・カールトンホテルにし
ても、優良企業に共通していえるのは、当たり前のことを継続して、粘着して
やり通す経営の意志とそして現場のコツコツとした努力である。

本書は、企業や個人の成功に必要な要素のうちで、この粘着度に注目し、さま
ざまな分析と考察を紹介している。

企業が取り入れる新たな取り組みや制度は、当初はなんだか華々しく扱われる
が1,2年するとなんとなく飽きられて、また次の流行りものに移る・・なん
てことはよくある。ここに「粘着度」の差が現れる。

しかし、単に「粘れ」「続けろ!」と号令をかけただけでは、粘度が上がるわ
けではない。「何のために粘るのか」「何を求めて継続するのか」を社員1人
ひとりが理解し腑に落ちていないとだめだという。

こうした努力がどのようになされているのか、トヨタやデンソー、キャノン、
シャープ、コンチネンタル航空などさまざなが企業の事例をひもときながら独
自の視点と表現で展開している。

戦略も重要な要素だが、実際に現場で実行するときには、こつこつしつこくや
りとげる粘度を維持する経営の決意が重要だと、感じた。

長い時間軸もいる。面白さもいる。経営の決意もいる。リスペクト(尊敬)も
いる。誇りもいる。・・・・さまざまな要素を使いながら、粘度を保つ工夫を
本書から得てみたい。


<僕の思いつき>

トヨタ・ウェイには世界が注目するすばらしい現場の粘着力維持装置がある。
その中で、本著が注目するすばらしいトヨタの見識が印象的だった。

  トヨタの持つ本質的な価値とは、いつも、相反することでも
  同時に高次元で調和させ、克服することである。

つまり、二律背反のものごとを、どっちに重きを置くかというバランス論では
なく、高次元で止揚する立場をとっているのだ。たとえば、コストも下げなが
ら品質もよくする・・・こういうことだ。

矛盾。そんな状況があったら、やった!と思おう。なぜなら、そこには、高次
元で止揚できることはないか・・と考えられる最もすばらしいチャンスがある
から・・・。

このごろ、矛盾という言葉が好きになった。これもMoso系の特徴であろう
か・・・。笑


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<オススメ度>

   ★★★★★+納豆菌

<読んで欲しい方>

   ・当たり前のことを継続したい方
   ・やりとげるまでネバリたい方
   ・ねばちっこい仕事をしたい方

Posted by webook at 10:37

ドロップシッピング成功術 ~ 古川健介 + ホノルルマラソン

   もう、やるしかないです・・・。


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●今日の一冊:【ドロップシッピング成功術】

   新しいネットの稼ぎ方

    --------------------------------------------
   |古川健介/著
   |ソフトバンククリエイティブ|2006年12月
   |ISBN:4797338199|1,500円|183P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

ドロップシッピングの本が次々と出ている。すでにセンスのよい方は、ネット
情報をたよりに自分で始めたり、動向を注視していることだろう。

ドロップシッピングとは、「在庫のリスク」と「配送や決済管理の手間」を省
き、アフィリエイトよりも実入りがよさげなネットショップビジネスのスタイ
ルのことだ。

本書は、その特徴や動向、そして戦略的に展開する方法などが解説されている。

はじめてやるなら「もしもドロップシッピング」がいい!とスパっと言い切る
あたりが潔いし、読者は、なんだかちょっと安心する。
この本を契機に始めてみることとしよう。

Aさん(34歳サラリーマン)の事例が登場する。「中年直前の男性たのめの
ダイエットショップ」というちょっととんがったお店である。成功の理由がこ
う分析されている。

 1)何を売るかが明確だった
 2)誰に売るかが明確だった
 3)勧める理由が明確だった

なるほど!である。

すでにあるものを売るもよし、自分でオリジナル商品を売るもよし。後者は、
セミオリジナルのことで、画像などをオリジナルにして、Tシャツとかマグカ
ップを売るスタイル。

ま、とにかく試してみたいところ。本書は、初心者にとってなかなか親しみや
すいかも・・。


<僕の思いつき>

「平成17年の通信利用動向調査」によれあ、ネットショッピングをしたこと
がある方は、ネット利用者の36%くらいあったらしい。かなりの数字とみて
いい。ネットショッピングは買い物のひとつの形態として立派な地位を獲得し
たといってもよいようだ。

で、買う人があれば売る人あり。売る人や形態もいろいろ変化している。
ドロップシッピングは、まさにWEB2.0的な感がある。

いっちょう自分でもやってみるべ。
でもって、もうひとつMoso企画を書いてみるべ。

年末、このメルマガ読者の中で何人くらいの方が実際にやっているだろうか。

まずは、現状把握といってみましょう。(年末にまた伺いましょうね)

    ↓

 質問:ドロップシッピングをやってみたいですか?

 ◆もう、是非やってみたい。
 ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000681Q0018987A192aa
 ◆もうちょっと検討してからやってみたい。
 ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000681Q0018987A28532
 ◆どちらともいえない。
 ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000681Q0018987A3dd51
 ◆多分、やらない。
 ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000681Q0018987A42cf9
 ◆こういうのは手を出したくない。
 ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000681Q0018987A553ad
 ○結果を見る
 ┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0018987Cef3e
 ○コメントボード
 ┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0018987P00Caba0

  締切:2007年01月19日18時00分
  協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/


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<オススメ度>

   ★★★★☆+低リスク手間いらず

<読んで欲しい方>

   ・ネットビジネスを始めたい方
   ・ドロップシッピングを試したい方
   ・モノを売ってみたい方

Posted by webook at 10:32

2007年01月09日

なぜあの人は「イキイキ」としているのか ~人と組織の活性化研究会出版プロジェクト + 手紙3

   落ち込め!


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●今日の一冊:【なぜあの人は「イキイキ」としているのか】

   働く仲間と考えた「モチベーション」「ストレス」の正体

    --------------------------------------------
   |人と組織の活性化研究会出版プロジェクト/著
   |プレジデント社|2006年12月
   |ISBN:4833418428|1,238円|323P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

神戸大学の経営学部にユニークな人たちが集まる場がある。通称APO研(あ
ぽけん)である。経営者、勤め人、コンサルタント、大学関係者・・さまざま
な人があつまって研究をしている。

何を研究しているかといえば、「イキイキとした組織、チーム、個人」のあり
方である。どの企業も、いきつくところはどうしたら社員にイキイキとしてや
る気満々に働いてもらえるか・・というところ。業績が落ち込んでいる会社は
それどこころではないかもしれないが、それどころでないことにも手をつけな
いと大変なことになる。

人がイキイキとするのは何によるか? この問いに多くの企業は四苦八苦して
きた。業績主義、実績主義・・といった言葉の先に、「金だろ、金」っていう
短絡思考に陥った企業はゴマンとある。もちろん最低限の報酬は必要だが、そ
れが目的化してしまう(個人はそんなことはないが、システムはそうなってい
る)と、むなしい作業を毎年繰り返すことになる。

本書は、様々な立場からイキイキと仕事に取組むためのヒントがかかれている。
多少、学術っぽいところはあるが、モチベーションややる気について考えるヒ
ントがあるのがうれしい。

随所に登場するイキイキ・サイクル・チャートというのが登場する。数年レン
ジで自分のイキイキ度を曲線グラフ(レベル1から5)にするものだ。
どの曲線からも見出せるのは、「上がれば下がるし、下がれば上がる」という
事実である。ドラマと同じで、上下するから面白いのである。だから、こんな
励ましの言葉も登場する。

 落ち込んでいる場合ですよ!

これはちょっとした発見である。落ち込んでもいいんだぁ!

てなことで、いつもハイでいる必要はないですよ、落ちこむときだってあって
いいんだよ・・というのが、僕が受け取ったもっとも有益なメッセージ。

今年も落ち込むことがあるけれど、それって正常なことだからね。笑


<僕の思いつき>

本書にもいくつかの人生の公式が数式で登場する。

 働き甲斐+暮らし甲斐=生き甲斐

 成果=f(やる気x目標x行動)

など数式で表すのは、なかなか愉しい。日ごろ見聞きする状況などを数式で表
現してみるといいかもね。

 職場の雰囲気=f(仕事の成果+組織&個人の成長)
       =f(支援+感謝)+f(挑戦+反省)
       =f(自分達の軸)+f(お客様の軸)

ふぃー・・・結構、頭使うわ・・汗;

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<オススメ度>

   ★★★★+イキイキ曲線

<読んで欲しい方>

   ・やりがいのある仕事をしたい方
   ・愉しい毎日をおくりたい方
   ・イキイキ人生を送りたい方

Posted by webook at 10:27

2007年01月08日

今日は、死ぬにはいい日だ。 ~ 木戸寛行 + 手紙(2)

   内なる声+本気 = Mosoは実現する


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●今日の一冊:【今日は、死ぬにはいい日だ。】

   元気になれる7つのルール

    --------------------------------------------
   |木戸寛行/著
   |小学館|2005年7月
   |ISBN:4097278711|1,100円|
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

1人のコピーラーターがいた。新進気鋭。国内外でいくつかの賞を受賞し売れ
っこでもあった。しかし、あるとき過労死寸前にまで追い込まれる。

そのとき、インディアンの言葉と出逢う。Today is a good day to die. とい
うものだった。そこからMosoが始まった。コピーラーターは、このインデ
ィアンの言葉に深いインスピレーションを受け、なんと自分もインディアにな
ろうと心に決めたのだ。3日後、成田空港からアメリカに向かう。何の計画も
準備もない。地図すら到着後に現地で購入するという有様である。

しかし「本気」は、すべての問題を解決してくれる。200人ほどの人の力を
頼り、ついにナバホ族からインデァンの名前をもらうことになるのである。

ナバホ族の聖地では、歓迎の雰囲気など微塵もなく、「帰れ!」という拒絶の
姿勢。しかし、それにも屈せず、そこに導いてくれた200人のアドレスと、
Terryが書いてくれた手紙を見せたとき、場の空気が変わる。そして、つ
いに名前をもらえることに・・・。

  Ashkii Bizaad tani (たくさんの言葉をあやつる少年) 

ナバホ族の名前をもらったただ1人の日本人である。

さて、ここまでが前フリの解説。本書は、そうした経験をした著者が、インデ
ィアンの言葉に引き寄せられ、旅の中で感じた「いのち」の言葉を綴った絵本
である。

印象的な絵にインディアンの言葉がちりばめてある。

  時は、円を描く          マヤ族
  目で判断せずに 心で判断しろ。  シャイアン族
  生きている間に、よく生きろ。   アパッチ族

そして、著者が心で感じたものを紡いだ詩がとてもすばらしい。
それは7つの教えになっている。

  僕たちは単純で、いい。 
  自分からきれいになれば、いい。
  空を見上げれば、いい。
  内なる超えに耳を傾ければ、いい。
  もっと遠くへ行けば、いい。
  手をさしのべてもらえば、いい。
  あなたの物語を編めば、いい。

最後のフレーズがしびれる。

  今日は、死ぬにはいい日だ。
  今日は、もう一度生まれるにはいい日だ。

深い悩みを抱えてしまった人がいるなら、そっと渡してあげたい一冊である。


<僕の思いつき>

7つの詩から、一番気に入った詩を書き写しておこう。

     あなたの物語を編めば、いい。

   たくさんの人々と話し
   たくさんの笑顔をもらって
   たくさんの幸福な時間を過ごして
   たくさんの運命の糸を紡いで
   自分の物語を編んでいく。

   振り返ると
   すべての出会いには意味があり
   すべての道はつながっていて
   すべての人がつながっていることを知る。

   風をきって、前へ進もう。
   太陽を浴びて、前へ進もう。
   迷いは残らず捨てて、想いを無限に持とう。
   これからはじまろうとしている
   あなたの新しい物語のために。

   あらゆるものは、つながっている。
   つながった人々に感謝して
   つながった人々との運命を信じて 
   あなたの物語を編んでいこう。

いま、ここ、自分。今日を生ききる素敵な一日を、あなたに。


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<オススメ度>

   ★★★★★+いのちを紡ぐ

<読んで欲しい方>

   ・生きてることをかみしめたい方
   ・いのちを大切にしたい方
   ・人生に迷ってしまった方

Posted by webook at 10:25

2007年01月07日

バリアフリーの旅を創る ~ 高萩徳宗 + 手紙(1)

   心のバリアを感じたら・・・


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●今日の一冊:【バリアフリーの旅を創る】

   さあ、みんなで旅に出よう!

    --------------------------------------------
   |高萩徳宗/著(たかはぎのりとし)
   |実業之日本社|2000年06月
   |ISBN:4408007633|1,500円|302P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

バリアフリーという言葉もずいぶん慣れ親しんだことばになってきた。すぐ思
い浮かぶのは、段差の小さいバスとか、段差のない部屋の設計とか、車椅子の
通れる通路とか・・・である。たしかに、そういうハードを工夫することはバ
リアフリーの基本的なところである。

しかし、それだけですべてが解決するわけではない。もっと大きなバリア。そ
れは、私たちの心の中にある「小さな思い込みのカケラ」である。

例えば:

 障害者は不幸でかわいそうだから、腫れ物にさわるように、みんなとは区別
 して特別に扱ってあげなくてはならない。

といった気持ちである。福祉行政は、まさにそんな思いの濃縮ジュースのよう
になっているという。

そして一方で、障害を持つ人の中にも「自分たちはかわいそうなんだから、特
別に扱ってほしい」と思っている人も多いという。
どこかで、掛け違ったボタンがおかしな思考と現実を連綿と生み続けている。

高萩さんは、そんな状況こそフリーにすべきバリアだと指摘する。そして、旅
というひとつの機会を利用して「よのなか」をバリア(不自由)から解放そう
としている方である。

本書には、私たちの心を目覚めさせてくれるすばらしいヒントがいっぱいある。
それは高萩さんの経験された数多くの「理不尽さ」と、そして、その理不尽さ
を打ち消してあまりある「感動」のエピソードである。
障害を持つ人や高齢者との旅が、私たちの目を覚まさせてくれるようだ。

鉄道会社、航空会社、ホテル、旅館、空港、海外・・・さまざまな出来事は、
私たちに何か深いものを感じ取らせてくれる。

たくさんの方に読んでほしい、今年イチオシの本である。


<僕の思いつき>

この本を読んでいて、Moso製作所の「思い」がひとつ言葉になった。

  「あなたに逢えて、よかった」

そんなふうにいえる存在でありたい。高萩さんにいい言葉を教えてもらえた。
お客様もスタッフも関係する人が<あなたに逢えてよかった!>といえるよう
な存在、仲間でありたい・・・そんな願いを込めて、この言葉を大切にしたい
と思う。うん、こいつぁ、春から縁起がいい!

それから、この本は、ぜひ「美しい国」を作ろうとしている安倍さんにも読ん
でいただきたい本だ。(ってことで、さっそく贈りましょう。)

それからそれから、この本は、高萩さんのすばらしい思想が語られている。な
ぜ障害を持つ人や高齢者の旅を企画し、旅にでるのか・・・・そのあたりがと
ても心をゆさぶる。

心のバリアをはずし、素敵な社会をつくる・・そんなはるか向こうをめざしな
がら、バリアフリーの旅を作る高萩さんを心から尊敬し、応援したい。またひ
とつ私設応援団が誕生した。

 ベルテンポトラベルMoso応援団。

団員募集中。応募資格、この本に共感できる人、笑顔の素敵な人、誰かの役に
たつことが好きな人。→ webook@yahoo.co.jp まで。


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<オススメ度>

   ★★★★★+ちょっとした想像力

<読んで欲しい方>

   ・心のバリアをはずしたい方
   ・障害のある方のお役にたちたい方
   ・愉しみを分かち合いたい方

Posted by webook at 10:22

2007年01月06日

子どもたちに…いにしへのいろはことば ~川畑耕二訳 + 一年の計画

   ことの葉の力


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●今日の一冊:【子どもたちに…いにしへのいろはことば】

   

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   |川畑耕二/現代語訳
   |ペンギン社|2002年11月
   |ISBN:489274039X|1,400円|
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

本書は、島津藩中興の祖とよばれる島津日新公忠良が選んだ人生訓をいろは順に
ならべたものだ。450年以上も前につくられたものなのに、新鮮な響きがある

「ものごとは後回しにしないほうがいい」とか「人の話は良く聞こう」といった
人生訓だから当たり前といえばアタリマエなのだが、言葉の雰囲気がなんともい
い感じ。古い言葉遣いだけれど、リズミカルで心地よい。

いろはうたに続き、大人向けの解説、そして子供向けのやさしい説明とつづく。

いろはの「い」はこれ:

 いにしへの 道を聞きても 唱へても
 わが行ひに せずばかひなし

薩摩藩の知行合一の伝統が伺える。ほかには

 酒も水 流れも酒と なるぞかし
 ただ情けあれ 君がことの葉

 (解説)そそぐ人の心配りによって、お酒が水に、
     水がお酒になることもある
     思いやるのある言葉や行動が
     相手のやる気をひきだすのです。
 
 聞くことも また見ることも 心がら
 皆まよひなり みな悟りなり

 (解説)同じことを聞き、同じものをみても何も感じない人もいれば
     何かをつかむ人もいます。心の目をしっかり開いて
     物事を受け止めましょう。

などなど。


<僕の思いつき>

言葉の語源を探るのは愉しい。言葉には力や命があるからだ。

言霊となって伝わる素晴らしい言葉に、ときどきめぐり逢う。人によって、そ
のタイミングや感じるものは違うけれど、そういう瞬間は、できれば逃さすに
残したい。

O-pad倶楽部の中にもそういうファイルがあるといいねー。
ということで、さっそく作ってみた。「素敵な言葉を集めようPAD」とい
うファイル。ご興味ある方覗いてみて下さい。

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<オススメ度>

   ★★★★+いろはにほへと

<読んで欲しい方>

   ・言葉を大切にしたい方
   ・音読大好きな方
   ・子供に何かを伝えたい方

Posted by webook at 10:20

2007年01月05日

下川浩二凡人が面白いほど進化する成功手帳術 ~ 下川浩二 + 準喫煙車両

   人生のおもちゃ箱
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●今日の一冊:【凡人が面白いほど進化する成功手帳術】

   手帳の面積は人生の面積。

    --------------------------------------------
   |下川浩二/著
   |河出書房新社|2006年11月
   |ISBN:4309243967|1,500円|232P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

下川手帳の愛用者の方は、全国に1000人ほどもいらっしゃるとか。すごい
ことです。しもやんこと下川さんとお会いしたのは、とあるセミナーだった。

 手帳のここにサインを下さい・・・
 いっしょに写真をとっていいですか・・・

ちょっとユニークな方だなぁ・・と思った。なんとなく違う「気」を感じさせ
る方だなと思ったら、独立され、そして本も出されてしまった。

本書は、下川式手帳の生みの親である下川さんが、手帳を活用して人生の成功
を得ましょうと提案する本だ。

下川さんの経験やノウハウがふんだんに盛り込まれている。

一番強いメッセージを受けたのはここんとこ:

 だいたい日本のビジネスマンの手帳というと、スケジュール手帳になって
 いるのが現状です。
 一方、内外の成功者といわれる人の手帳の中身は、スケジュール手帳が
 メインではなく、やりたいことリストがいっぱい詰まった手帳になって
 います。 ・・・(90へぇ。)

他人との約束でいっぱいになった手帳より、未来の自分との約束がたくさん書
かれた手帳のほうが、ずっといいに決まってる。

下川さんの手帳は、見ると超分厚いA5サイズのシステム手帳。中身をみると
また驚く。講演会で会った人のサイン、ビジュアル化された夢、格言・・など
いっぱい愉しいものがつまっている。「人生のおもちゃ箱」状態と下川さんは
いう。

夢実現のための7つの成功習慣。学びの新兵器=マインドマップシート。年賀
状などを除く「ご縁重縁はがき」を1000枚書くという目標を記録する欄・
・・などなど、いいことはぜーんぶやっちゃう手帳パラダイスだ。

なんか僕もやってみようかなーなんて方、ぜひお試しを。
あ、その前にこの本よんだほうがいいね。


<僕の思いつき>

下川さんは、一筆入魂のはがきを出すのが得意。

誰でもやろうと思えばやれることなのだが、それがなかなかできない。
誰でもやれることを誰もができないくらい徹底的にやると何かが起きる・・
とだれかがおっしゃっていたが、下川さんはまさにそれ。

ゆうべ、寝入りばなにふとおもったことを今年からやろうと思う。

 子供に結婚するときに渡す手紙を毎年書こう

っていう企み。年齢に応じたその時々に、親として思ったことを本気で書いた
手紙を、嫁ぐ娘にドサっとあげるってのもいいかなーと。

こんな思いつきは、下川さんの本を読んだあとだから出てきたのかも。
今年も5日経過。すでに3日坊主になったこともあるかもしれないけれど、ま
た心機一転はじめればよし。

今年は、いっちょう自分のために、精一杯頑張ってみようじゃありませんか。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+おもちゃ箱を持つ

<読んで欲しい方>

   ・今年は特別な手帳をもちたい方
   ・手帳で夢をかなえたい方
   ・愉快な手帳がほしい方

Posted by webook at 10:12

2007年01月04日

脚本家 ~ 中園健司 + 初登頂

   ドラマをつくってみない?
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●今日の一冊:【脚本家】

   ドラマを書くという仕事

    --------------------------------------------
   |中園 健司/著
   |西日本新聞社|2006年12月
   |ISBN: 4816707042|1,500円|237P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

「対立」「葛藤」「相克」「障害」・・・・さてこれらは、何だろう?
いきなりクイズめくけれど、これはドラマの材料である。こういうものを乗り
越えて、どんな行動にでるか、そしてどんな局面が生まれるか・・というのが
ドラマだという。なるほど。たしかに全編いいことづくめだとなんだかドラマ
チックにならないねぇ。

ロミオとジュリエット、おしん、チャングム、最近でいば武士の一分など、た
しかにみんなそういう要素があってこその盛り上がりがあった。

考えてみれば、そんなものは実は人生の中で、ごろごろしているのに、なぜ人
はドラマや演劇をみたがるのだろうか?・・・

それは「カタルシス(ギリシア語)」のためだという。カタルシスとは、浄化、
純化、排泄といった意味で、要するに心の洗濯だということだ。なるほど。

脚本家は、そんな心の洗濯の台本を設計する仕事である。

本書は、脚本家の著者が、脚本を書くということはどういうことか、どんな
心の葛藤があるのか、生きがいは・・といったあたりを、自身の経験も披露
しながらエッセイ風に職業紹介をした本である。

脚本家になりたい・・という方には、絶好の本だ。

仕事の流れ、悩み、醍醐味などが分かりやすく書かれ、また興味をそそる筋
立てで展開する。

最後には、著者の作品シナリオや、シナリオ学校のリストなども掲載されて
いる。

テロップに脚本だれそれ・・・とでたら、その人がどんな気持ちで、どんな
相克にまみれながらこれを書いたのか、ちらっと想像してみるのも楽しい。


<僕の思いつき>

脚本家、シナリオライターは、自己完結できない特殊な仕事だという。たし
かに書いた後は、演出家や役者の味付けによって良くも悪くも変わっていく。
打ち合わせの段階で変更を余儀なくされることもある。

そんな悩みの中でも「作品のすべてを自分が支配していると妄想できる瞬間」
があるという。

脚本家をめざすひとには、赤裸々な告白もあってとっても参考になるのでは
ないだろうか。

脚本=設計図なら、事業計画=脚本とひっくりかえしてもいい。
会社でつくる事業計画や中期改革を脚本(シナリオ)として描く方法もいいね。
スープストックTOKYOは、まさにそんなふうにして生まれている。

さて、シナリオを書いてみますか、わが社でも。

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<オススメ度>

   ★★★★☆+いつか逢う街

<読んで欲しい方>

   ・シナリオライターになりたい方
   ・脚本家について知りたい方
   ・ドラマを書いてみたい方

Posted by webook at 10:11

2007年01月03日

中国語で歌おう! ~ ファンキー末吉/古川典代 + ホノルルマラソン

   ニーハオー。新年ライライ。(?)
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●今日の一冊:【中国語で歌おう!】

   カラオケで学ぶ中国語

    --------------------------------------------
   |ファンキー末吉/著 古川典代/著
   |アルク|2000年06月
   |ISBN:4757402406|2,500円|82P 
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

中国が発展している。来年2008年は、オリンピックがあるし、2010年
は万国博が控えている。

中国は、ものすごい勢いで経済発展をとげている。これからは英語と中国語の
時代・・・なのかも。てなことで、中国語を勉強している方も多いかと。

そこで、こんな教材をご紹介。中国語でなじみの歌を歌っちゃおうというもの。
カラオケCDもついている。

一通り聞いたが、超初心者の僕にはちょっと大胆すぎた。すこしでも中国語を
かじってからのほうがいいかもね。

「北国の春」とか「時のながれに身をまかせ」など聞き覚えのある曲がある。
また中国の歌「明明白白我的心」もアップテンポなバラード調で覚え易い。

カンペイしながらカラオケして仲良くなっちゃう・・なんていいかもねー。
ビジネスにカラオケは武器になる。


<僕の思いつき>

今年は、中国行きたい。
ボクが行ったことのある中国は、アモイだけ。ちょうどSARSで揺れていた
ころだった。決死の思いでいったんだけど、なんてことはない、現地の人たち
は、まったく気にかけない風だった。日本人だけが、マスクをして、アルコー
ル消毒を持ち歩いていた・・・。笑

次は上海とか北京とかいってみたいねー。
中国で講演・・なんてお声がかかって、それじゃー・・・なんてMosoが走
る。いいね、中国。やっぱ、中国語を勉強しとこう。


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<オススメ度>

   ★★★★+カラオケ

<読んで欲しい方>

   ・中国語を習いたい方
   ・中国で遊びたい方
   ・中国にあこがれる方

Posted by webook at 10:07

2007年01月02日

あたりまえだけどなかなかできない上司のルール~ 嶋津良智 + タイマー

   あたりまえだけど・・・なかなか
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●今日の一冊:【あたりまえだけどなかなかできない上司のルール】

   なぜ部下に伝わらない?そんな悩みにズバリお答えします。

    --------------------------------------------
   |嶋津良智/著
   |明日香出版社|2006年12月
   |ISBN:4756910300|1,300円|213P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

チームがうまく機能してプロジェクトを進める。仕事をしていてこんな気持ち
いいことはない。そのとき上司という存在は、なかなか微妙である。
その地位にあるから上司なのか、リーダーとして振舞ってくれるから上司なの
か。世の中は、思ったようにはできていないから不思議である。

すばらしい上司とは何か。著者は、迷わず「部下を育成することだ」という。
まったくその通りだと思う。管理業務(administration) や、営業(業績)に
責任を持つ、企画を立てるなどさまざまなものがあるけれど、はやり人を育て
るのは最も重要なことかもしれない。

そのために、上司はどうあるべきか。どう行ずるべきか。
101個のルールとして、具体的に指南する本である。

 判断に迷ったら部下に聞け
 部下が報告してこないのは、上司のせい
 早いレスポンスが部下の信頼をかう
 情報は意図的に開放する
 部下の話をさえぎるな

など、あたりまえだけどなかなかできないヒントが満載である。 

もっとも心にぐっときたのは次のこと

 人は目標では動機づけされない

の項目だ。やれ売上目標xx万円、顧客獲得xx件とか、はなばなしく謳って
もそれは単なる目標であって、それだけでやる気がでるわけではない。
目標ではなく目的。なんのために、なぜそれを・・といったところをはっきり
と意識できることが重要だという。正に!

上司の方、この休みを利用してじっくり考えてみよう。


<僕の思いつき>

年があけて、新年の挨拶がある。あちこちで、儀礼的な挨拶があるけれど、何
かもっと心に響くものはないだろうか。

年賀状の返信を必死でかくのもいいけれど、もっと深い思考の時間を持ちたい。

部下と接する初めての日に、何をいうか。
いろいろかんがえておこうね。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★+上司の心得

<読んで欲しい方>

   ・尊敬される上司になりたい方
   ・上司という立場で成長したい方
   ・あこがれの上司になりたい方

Posted by webook at 10:01

2007年01月01日

■ あけましておめでとうございます!


2007年が爽やかにはじまりました。
今年もWebookをよろしくお願いいたします。
今年のMoso(夢)を書いてみたいと思います。
よかったらあなたの夢も教えてくださいね~
愉しいことでいっぱいの一年にしましょう。
僕の今年のMoso(夢)は、こんなことです。はずかしながら公開して
みなさんからのインビジブル・エネルギーを頂きたいと思います。

  2007 Moso Comes true! List 
  -------------------------------------------------------
  ■松山真之助事務所の事業ドメインをすっきり
  ■100冊倶楽部の本誕生!(2.9)
  ■Moso仕事術の本が出る
  ■セミナー道の本が出る
  ■Moso-Pad手帳が並ぶ
  ■感動ファンドを運用する(運用=集める、企画する)
  ■Moso事業部が正式に生まれる
  ■Moso実現研究所がニュースに載る
  ■ホノルルマラソンに出る
  ■いい習慣を3つ。(あれとこれとそれ:内緒)
  ■ドロップシッピングを始める
  ■Webook発行10周年記念イベントをする(10月)
  --------------------------------------------------------

        松山しんのすけ@謹賀新年  2007.1.1

 新しい年が、みなさまにとってもワクワクできる
 躍動の年になりますように・・・・

Posted by webook at 15:27 | TrackBack

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