感動力という新しい可能性・・・
感動するって気持ちいいいよね。そして、自分たちのやってることで、誰かが感動してくれるってのは、もっと素晴らしいよね。感動という心の動きに、どうやら無限の可能性が隠されているらしい。
20世紀は、戦うことが基本だった。競合相手を叩きのめして勝ち組みと負け組みに分ける発想や、戦略、攻略・・・みんな戦闘の用語がビジネス用語になっていた。さらには、(僕も嫌いな)「お客を落とす」なんて言葉まであった。
でも、21世紀は、「感動力」が新しいビジネス能力のメインになる。
この本は、感動プロデューサーの平野さんが、役者としての経験や、ビジネスにおける感動ドラマを通じて蓄積してきた「感動力」という新しい力の「心と技」を伝授してくれる本である。
感動の創造。これほど楽しいことはないと思う。それには、まず「自分が感動をもらう側ではなく、創る側にまわる」という「発想の転換」が必要だという。これ、とっても大賛成!
これからのビジネスは、お客様に買っていただくのはではなく、感動したファンの方に買っていただくのがいいかもしれない。僕は、そういうビジネスをしていきたいと思う。
感動といくキーワードで、ビジネスを見つめるとき、私たちは、いろんな気づきと発見、そして仕事や人生の勇気がもらえる。
この本には、そんなエッセンスがあふれるほど詰め込まれている。超おすすめ。
アメリカ転勤にあたって、プレゼント本をどっさり仕入れて持ってきた。感動を創る側にまわるために・・・。あなたにも1冊!
この本の中で、特に響いたことは
私たちが感じる現実とは、事実そのものではなく、「事実+モノの見方」
である。
という表現。おぉー、確かに! (ちなみにこれは、新天地での最初の挨拶でちゃっかり使わせていただいた:笑)
そして、自分の中にいるキャラクターには、無駄なものはいない・・・という考え方。それをさらに発展させると
短所は、まだ表現されていない個性
長所は、よく表現された個性
となる。いいねー、この表現。
この本を読んだ同じ頃、メンターであり親友の一人である行縄さんから、これに似た素敵なことを教えてもらった。ジョハリの窓の新たな解釈。
人も知らない+自分も知らないゾーン = 盲点の窓(blind self)
というのが一般的だけれど、この窓を「可能性(possibility)」と呼ぶのだそうだ。すばらしい!
表現力や感性を磨き、日々、感動の扉をあける努力をしていきたいものである。僕たちは、この★に感動を生み出すためにやってきたのだから・・・。
★★★★★+感動の扉
・会社を感動の劇場に変えたい方
・仕事で感動を作りだしたい方
・感動力を高めたい方