時間どろぼうを追い出せ!
時間泥棒!・・・それはいろんなところに潜んでいる。
ノーアポで訪れたセールスマン、やりたくもないことを押し付ける上司、何度いっても理解してくれない同僚、そして自分の悪い習慣も・・・。
本書には、これらの時間泥棒に対処する方法20個が、楽しく解説されている。ばばかよさんのイラストもクスリと笑えて楽しい。
本書に一環して流れている考え方は、誰のための時間か・・という視点。それはとりもなおさず「あなたのための時間」という視点である。
だから残業せずにとっとと帰って自分のことをやってもいいし、とことん突き詰めたい仕事があるなら深夜まで残業したっていい。つまり、それが自分のためになるなら・・。
時間を自分の願うような形でつかうこと
誰かの目的で使われている時間を、自分の意思で使えるようにすること
自分にとって何が大事かという観点から、その時の最優先事項を選択する
など、そうそう!って納得できる考え方ややり方が解説されている。
時間泥棒はあちこちにいて、結構僕たちを振り回してくれる。そこで、そんなことにならないように「何でも得にしてしまう」ワザと考え方をこの本から読み取ってみたい。
とても響くメッセージがいっぱいだ。
時間泥棒の一番強力なもの・・・それは、人間関係というところに潜んでいるという。例えば、家でやりたいことがあって、そろそろ帰ろうかと思って片付けていたら「君、悪いな、きょうはちょっとxxへいくんだけど、一緒にいってくれ」なんて言われる時・・・。
上司の言葉に断りにくい。さーどーする?
ここで、仕方なくついていくと、上司は完全な時間泥棒になる。
断ってもいいし、ついていってもいいのだが、そこにひとつの「自分としての判断」があればいい。選択といってもいいだろうか。
すべてポジティブに考えて選択すると、ものごとはいい方向に向かう。時間もいい流れに向かう。
このちょっとの差が、実は大きいかも・・・。
著者の夏川さんは、このあたりを実にうまくリアルに表現している。
夏川賀央さん。実は、何年か前に藤原和博さんといっしょにお会いしたことがあった。そして、先日、丸の内の壮行会で再会。なんだか不思議なご縁は、素敵な本を介してつながった。数年ほどの螺旋階段を上ってコンニチハって感じ、かな。再会に感謝。
★★★★★+時間泥棒
・戦略的に考えたい方
・会社の企業戦略を練る立場の方
・分かりやすいってどういうことか感じたい方