この本、きっと、伝説の起業物語になる。
広告代理店、博報堂に働いていた二人が、「すごいことを、思いついた」と語りはじめた瞬間から、この物語は始まる。
構想をあたため、企画に練り上げ、応援してくれる人や外部企業も巻き込みながら進む、エニグモ創世記は、はらはらどきどきのリアルタイム物語。とても高揚する気分になれる。ひさびさに血圧が上がるベンチャー物語だ。
彼らが作り上げた世界初のサービスには、こんなのがある。
○「BuyMa(バイマ)」 http://www.enigmo.co.jp/business/buyma.html
誰もがバイヤーになれ、ほしい物を世界中のバイヤーに頼める、
グローバル・ショッピング・コミュニティ
○「filmo(フィルモ)」 http://www.enigmo.co.jp/business/filmo.html
企業や商品のCMを一般の人がつくる消費者参加型CM制作ネットワーク
○「プレスブログ」 http://www.enigmo.co.jp/business/pressblog.html
企業のプレスリリースを個人のブログで宣伝するバイラルプロモーション
○「シェアモ(ShareMo)」 http://www.enigmo.co.jp/business/sharemo.html
誰かと共有してもいいものは共有したり使いまわしたりしようという
ソーシャル・シェアリング・サービス
いずれも、社会起業家的な発想が素敵だ。本書は、これらの発想や開発プロセスなどが、二人の著者やエニグモにかかわった人の言葉で綴られている。
途中で、ホリエモンが登場したり、システム開発に重大なトラブルが発生したり、会員が伸びずに悩んだり・・・物語の要素がいっぱいある。きっと、エニグモは伝説のベンチャーになるはず。
ほんとに世界が変わるかも・・・なんて思える。
わくわくの起業物語で、エネルギーを励起してみよう。
この本の帯には、「ソニー、ホンダを超えてほしい」という出井伸之さんの推薦文がある。越えてほしいというのは、超えるかもしれない・・という期待感でもある。
僕もこの本を読み進めながら、そんな気がした。
かつて・・
渋谷でビットバレー(覚えてる?;笑)がもてはやされたころ、何人かの知り合いとわくわくするネットビジネスについて話したことがあった。アマゾンやグーグルでWEB2.0の時代と言われ、すごい世の中になったと感心したことがあった。
いろんなサービスがあり、いろんなアイデアが実現化され、もう今からは凄いサービスなんて出てこないだろうな、なんて思っていた僕は、恥ずかしながらこのエニグモの存在を知らなかった・・・汗;
最近、自社のCMを手作りしながら、これって衆智を集めてビジネスになるよな・・・と思っていたところだから、エニグモの世界初の一つ「フィルモ」は先を越された!である。悔しさ100倍。うーん、すでに周回遅れもいいところか・・・と思った。
(しかし、それでもまだきっとその先がある・・・)
そう思わせてくれたのは、あとがきの一文。
著者のひとり須田さんがこう書いている。
エニグモの世界発第5弾の最新サービスも、町に捨てられている新品の ビニール傘を見て「間違ってる」と思ったことがきっかけで生み出された。
世の中には、まだまだいっぱいビジネスのネタにあふれているのだ。
あなたも、Moso(もうそう)してみようよ。世界初を目指して。
★★★★★+はちゃめちゃ♪
・世の中を変えたいと思ってる方
・起業をめざす方
・わくわくを感じたい方