2008年04月21日

謎の会社、世界を変える。 ~ 須田将啓/田中禎人 + ジェイカレッジLAの話

この本、きっと、伝説の起業物語になる。

書籍情報

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
須田 将啓 田中 禎人
ミシマ社
売り上げランキング: 137


本のひらめき


 
本書は、エニグモという注目のベンチャー企業共同経営者の須田さん田中さんが書いた起業物語である。すっごくわくわくして読める。
  エニグモ : http://www.enigmo.co.jp/

広告代理店、博報堂に働いていた二人が、「すごいことを、思いついた」と語りはじめた瞬間から、この物語は始まる。

構想をあたため、企画に練り上げ、応援してくれる人や外部企業も巻き込みながら進む、エニグモ創世記は、はらはらどきどきのリアルタイム物語。とても高揚する気分になれる。ひさびさに血圧が上がるベンチャー物語だ。

彼らが作り上げた世界初のサービスには、こんなのがある。

○「BuyMa(バイマ)」 http://www.enigmo.co.jp/business/buyma.html
  誰もがバイヤーになれ、ほしい物を世界中のバイヤーに頼める、
  グローバル・ショッピング・コミュニティ
○「filmo(フィルモ)」 http://www.enigmo.co.jp/business/filmo.html
  企業や商品のCMを一般の人がつくる消費者参加型CM制作ネットワーク
○「プレスブログ」 http://www.enigmo.co.jp/business/pressblog.html
  企業のプレスリリースを個人のブログで宣伝するバイラルプロモーション
○「シェアモ(ShareMo)」 http://www.enigmo.co.jp/business/sharemo.html
  誰かと共有してもいいものは共有したり使いまわしたりしようという
  ソーシャル・シェアリング・サービス

いずれも、社会起業家的な発想が素敵だ。本書は、これらの発想や開発プロセスなどが、二人の著者やエニグモにかかわった人の言葉で綴られている。

途中で、ホリエモンが登場したり、システム開発に重大なトラブルが発生したり、会員が伸びずに悩んだり・・・物語の要素がいっぱいある。きっと、エニグモは伝説のベンチャーになるはず。

ほんとに世界が変わるかも・・・なんて思える。
わくわくの起業物語で、エネルギーを励起してみよう。


僕の思いつき

この本の帯には、「ソニー、ホンダを超えてほしい」という出井伸之さんの推薦文がある。越えてほしいというのは、超えるかもしれない・・という期待感でもある。

僕もこの本を読み進めながら、そんな気がした。

かつて・・

渋谷でビットバレー(覚えてる?;笑)がもてはやされたころ、何人かの知り合いとわくわくするネットビジネスについて話したことがあった。アマゾンやグーグルでWEB2.0の時代と言われ、すごい世の中になったと感心したことがあった。

いろんなサービスがあり、いろんなアイデアが実現化され、もう今からは凄いサービスなんて出てこないだろうな、なんて思っていた僕は、恥ずかしながらこのエニグモの存在を知らなかった・・・汗;

最近、自社のCMを手作りしながら、これって衆智を集めてビジネスになるよな・・・と思っていたところだから、エニグモの世界初の一つ「フィルモ」は先を越された!である。悔しさ100倍。うーん、すでに周回遅れもいいところか・・・と思った。

(しかし、それでもまだきっとその先がある・・・)

そう思わせてくれたのは、あとがきの一文。

著者のひとり須田さんがこう書いている。

 エニグモの世界発第5弾の最新サービスも、町に捨てられている新品の ビニール傘を見て「間違ってる」と思ったことがきっかけで生み出された。

世の中には、まだまだいっぱいビジネスのネタにあふれているのだ。 

あなたも、Moso(もうそう)してみようよ。世界初を目指して。



オススメ度

★★★★★+はちゃめちゃ♪

読んで欲しい方

・世の中を変えたいと思ってる方
・起業をめざす方
・わくわくを感じたい方

Posted by webook at 2008年04月21日 13:18 | TrackBack
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