会計の基礎と、その意味を探る
会計に関するロングセラー(20万部)の本がある。「会計のことが面白いほ
どわかる本」という、天野さんの作品だ。僕もこのシリーズはとても分かり易
いと友達に薦めまくった。
http://www.webook.tv/bn/2001/06/post_1546.html
http://www.webook.tv/bn/2001/05/post_1545.html
その天野さんの最新作。価値を創造する・・・という枕がとても似合う内容が
書かれている本だ。
大切なのは、会計の知識ではなく、「会計的思考法」である、という。そして
その思考法は何のためにあるかといえば、「企業活動を大局的にとらえ、もっ
と大切な本源的価値の創造に注力する」ためにあるという。
これは、ノウハウの世界ではなく哲学の世界だねぇ。
前半は、会計の基礎知識編。後半は、「会計と非会計の両面から企業活動の本
質をとらえ」「ビジネス成功のための大切なこと」に踏み込んだ展開となって
いる。
基礎編では、
会計の世界は、すべて左と右にわかれている。なぜかといえば常に
原因と結果の二つを同時に記録するためである。
B/Sはある時点の静止画、P/Lはある期間の動画
など分かりやすい表現と解説がいっぱいでうれしい。
後半はちょっと哲学的な趣がいい。
会計の世界は、因果の法則、陰陽の法則、調和の法則の上に成り立っており
これは宇宙を貫く真理である。
(陰陽は、善悪二元論ではない、その調和が大事。一方がなければ一方も
存在しない。両者が調和してはじめて成り立つ。)
多くの人を笑顔にし、幸せにし、世の中をもっとよくしたいという志を
持ってビジネスを手がける人は、かならず共感し支援してくれる人たちが
現れます。
機会思考とは、すべてをチャンスと受け止める考え方です。
など、心にビビビ、とくる言葉がいっぱい。
会計の世界から宇宙をのぞいてみよう。
会計の基本的な知識の解説からはじまり、宇宙の真理、愛と感謝・・・となん
だか深い展開になるこの本、著者は、福島正伸さんから得たものが多いと紹介
しているとおり、とても共感するところが多い。
すべての仕事は、日本を世界をこの星をよくするためにあり、そんな志の人が、
いろんな世界にいることはとっても素晴らしいことだ。
会計士さんだから言える、ということではない。
どんな仕事をしている人も、自分の仕事の先に何を見つめ、何を思って行動す
るか・・・ただそれだけが仕事の哲学の深みへと続く道ではないだろうか。
郵便配達の人だって、居酒屋のお兄さんだって、僕だって、君だって・・・・
みんな素晴らしい道をもっている。
なーんて・・・思える、余韻がこの本にはあるね。
天野さんのジェイカレッジ講演も決まったようだ。
第38回 天野敦之さん 2008年8月6日(水)
★公認会計士・天野敦之さんに聞く
「宇宙でつながる会計とヨーガ」
手帳にマーク!
http://jcollege.jp/2008/seminar_38_amano/#more-97
ではまた。
★★★★★+陰と陽
・会計を面白くとらえたい方
・経営者の立場の方
・会計の価値を感じたい方