2009年11月02日

稼げる人、稼げない人 ~ 高城幸司 + 測れば分かる?

   働き方の提案・・・・

書籍情報

稼げる人、稼げない人 (PHPビジネス新書)
高城 幸司
PHP研究所
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本のひらめき

本書は、会社の都合で振り回されない働き方の提案書である。普通の社員に安
住していては危ない、「稼げる社員」にならない限り、地位も報酬も地盤沈下
してしまう時代だというわけだ。

「稼げる社員」とは、営業職のように利益や売上に直結する社員だけでなく、
経理や総務、あるいは技術などどんな職種にもあてはまる「できる社員」のこ
とである。

面白い問いが冒頭に登場する。あなたが上司から次のような指示をされたらど
うするか?というもの。

 「20代女性向けの新商品サンプルを宣伝のために街で2箱分配布してくれ」

それに対して2つの対応事例が登場する。
 
 Aさん:通行者全員に配布を試みる→30分で終了
 Bさん:20代女性だけに絞って配る→2時間かかった

Aさんは、単純作業として「こなした」だけ。
Bさんは、一見合格だがまだ不十分だという。稼げる人なら、配ることに加え
さらに「ひとひねり」加えるのだ。

 *商品の魅力を伝えるチラシをつくって一緒に配る
 *新商品がどこで買えるか配布するときに伝える
 *配布時の街の声から今後の宣伝プランを提案する

このほんのわずかな差が、実は将来大きな差を生み出す。そこには、仕事に対
する姿勢の違いがある。

その差を生み出す心がけを様々な切り口で説いている本書は、若いビジネスマ
ンにぜひ読んでほしい。

 上司は、指示通りやることを本当は期待していない。

だから、単にコピーをとるにしてもそこに何かを加える智恵がいる。その智恵
は、営業力だったり、想像力だったり、斬新力や再現力や削減力だったりする。

もう一つ面白い会社と社員の関係を拾っておこう。

 会社は業績を報酬で返すが、仕事は期待値で配分する。

期待値(あいつならできるかも)は、様々な場面であげるのがいい。そのチャ
ンスは、宴会の手配でも、ボランティアを集めるときでも、挨拶にもある。

自分を磨くきっかけにおすすめの本である。


<僕の思いつき>

本書は、実は著者から送られてきた。それには一通の手紙が添えられていた。
筆文字で。しかも見事な達筆。よくある印刷ではない、直筆である。
まず、それに感動した。そうでなければ、もしかすると積読書にまぎれてしま
ったかもしれない。

その手紙には、僕を行動させる何かがあった。

芸は人を助ける・・・まさにその言葉通り、達筆の筆はすばらしい力があった。

こどものころからやってきた習い事がもしあるのなら(なければ今から始める
のもいい)、それはぜひ続けておきたいもの・・・。

いつかわが身を救ったり、素敵な機会に巡り合う宝物になるから・・・



オススメ度

★★★★★+ひとひねり

読んで欲しい方

・社内での自分の価値を冷静に考えたい方
・評価される立場の方
・仕事のやりがいを感じたい方

Posted by webook at 2009年11月02日 10:52 | TrackBack
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