2009年、最後で最高のおすすめ本です。
この本を読むと、なんだか元気が湧いてくる。
この本を読むと、なぜかアイデアを考えたくなる。
この本を読むと、回りの誰かに教えたくなる。
この本を読むと、来年が絶対いい年になる。
ってことで、きょうの本は、とってもお勧め。僕のイチオシの本である。
さて、何が書かれているかというと、著者の小山さんのアイデア、発想
、企画のヒントが満載されている。共通するのは、そのままでは“もっ
たいない”というもの。
冒頭のエピローグで、「受付しかしない受付嬢はもったいないな」とい
うところから、受付とパン屋をいっしょにしてしまった話が登場する。
小山さんの新しい会社オレンジアンドパートナーズの話である。
もったいないという思いがアイデアを生むきっかけになる・・というこ
との導入部だ。
続いて、山形県の東北芸術工科大学で、「企画構想学科」を立ち上げる
ときのブランドの話も実に痛快!笑いころげながら、ナルホドと納得で
きるのが楽しい。
ナルホドは、たとえば
どれだけ事前に価値を刷りこむかによって、ものの価値は変わって
きます。自分たちが世の中に送り出すものに対して、どれだけ価値
を刷りこんで、どれだけ感情移入してもらうか。その方法を考える
ことが「企画」なのです。
「もったいない」とは、外からの目で、価値を再評価し、そこから
新たな価値を生み出すことでもあるのです。
ヘェ~ェも楽しい。たとえば、
違反者の摘発だけにおカネを使うのはもったいない。
→ 運転マナーのいいドライバーを誉める ホメパト を実施。
僕は偶然居合わせた人の人生の中に足跡を残すようなことが好きです。
→ タクシーの運転手(実は初日)に、今度、疲れたら、うちの
受付パン屋によってね。この名刺でパンを差し上げますので
と、名刺にその旨書いたのを運転手さんに渡す。
もったいないのは・・・
チャンスの種は誰の前にも同じようにたくさんころがっている。
あなたはそれが見えている。見えているのに拾わないのは
本当に「もったいない」。
過去の失敗も、そのままにしておくともったいない。
→ 小山さんは、むかしバナナトリップというTシャツで失敗を
したという。でも、今なら・・・。
そのままではもったいない。
てなことで、とにかく、脳みそが脱力しちゃうような面白いアイデアが満載。
そして、それらは、実は僕らの眼の前にいっぱいあったことに気がつくとき
脱力した脳みそは、またしわしわになっていくのであろう。
お正月にぜひ読んでほしい。そして、たのしいアイデアで、新年を笑いなが
ら迎えるのもいいかも。
この本、はじめの30ページを読んだだけで、降参してしまった。降参という
のはヘンだけど、とにかく、すっかり小山さんのファンになってしまったのだ。
著者紹介のところに、「カノッサの屈辱」で放送作家として脚光を浴び・・・
と書いてあるあたりから(表紙の裏だけど)もう、意識はノリノリになってお
り、すでに 陶酔モード(笑)になっているから仕方ない。
オフィスの受付がパン屋さんを兼ねている話や、山形県の東北芸術工科大学の
カレーの秘密などを読んでいると、もー、すっかり小山ファンが出来上がる。
小山さんの企画構想学科に、大学生としてはいってみたい、なんて思っている
から、子供にも進めてみた。(30Pまで読めと勧めたら、途中でくすっと笑
っていた。脈ありだねー。)
ぜひ、ジェイカレッジにお呼びしたい。(2010年。絶対に実現させよう)
★★★★★+もったいない