三谷先生の特別講義、キットあなたも気に入る・・・
なぜ、ヒトは自分とではなく〆切と戦うのか?
著者三谷さんが発する初めの問いである。「〆切にならないとやる気がでない
と、ヒトは言うが、私にはそんなコワイことはできなかった」と、コンサルタ
ント時代を振り返りながら三谷さんは言う。
そう、僕たちは締切間際のバカぢからをどこかで期待したりする。でも、本当
は違うんだけど・・・とも思っている。
三谷さんは、そこを鋭く切り込み、本当の整理術というか、整流術を特別講義
として展開している。
で、どうするの?
答えは3つ。「分ける」「減らす」「早めにやる」そして、それらを習慣化す
るのだ。
まず「分ける」・・・何を分けるかというと、悩むべきことと悩んでも仕方な
いことを分ける。仕事でも日常でも僕たちは結構悩む。小さなことからデカい
ことまで、悩みの連続。でもその中で、悩んでも仕方がないものもある。そし
て、多くの悩みは「仕方がある」ものなんだけど、なんでも悩みっぱなしじゃ
きりがない。そこに基準、軸を持つとよい・・・と三谷さん。
もっと具体的には、
・こだわるもの、とこだわらないものを分ける(その悩みに意味はあるのか)
・決め方を決める(すごくこだわる、少しこだわる、全くこだわらない)
・コミュニケーションルートを分ける(メール、電話、面談・・は使いよう)
お次は「減らす」・・・最大のモノは、仕事を減らすこと。うんうん、賛成!
極意としては:
・仕事を打ち返す(安請け合いしない。上司にシゴトを打ち返すのだ)
・みんなが困るまで待つ(と、仕事が早くなる。環境が整うってスゴイ)
・メールに注意(無用なコミュニケーションは減らす)
最後に「早めにやる」・・・これが最大級の戦略!(僕は、これが大好き!)
具体的には:
・気分に合わせて仕事をする
・ムリそうなものを把握する
・答えのカケラを納得いくまで探す
・一日の余裕を持つ
なんだか、頭スッキリしそうだね。あなたも試してみる?
世の中には、早めに取り掛かること、期限より早く仕上げること、早く起きる
こと・・・など、「早いタイミングでやる」ことで、いいことはいっぱいある。
実に単純で、しかもわりとやりやすい。(特殊な技術もツールもいらない)
この単純明快なヒントが、僕は大好き。
TODOリストをいっぱい抱えて、塗りつぶすことは、いいことだけど、それ
はGTD(Getting Things Done)のごく一部なんだねぇ。もっと、すごいこと、
それは、やっぱり「早めにとりかかること」だなぁ。
早めの取り組み、段取り上手、少しの余裕、そして、深みのある答えは、余裕
とちょっと空いた時間から・・・。
さて、それじゃぁ、早めにやっとこうか・・・
★★★★★+なぜ〆切と戦うのか?
・いつも〆切に追われてる方
・ちょっと余裕がほしい方
・早めのスッキリを感じたい方