2011年04月05日

お手伝い至上主義でいこう! ~ 三谷宏治 + 陰徳

与え過ぎ、かまい過ぎの日本の親は、早めに読んどこう!

書籍情報

この本のツボは?

 
日本における子供の教育のあり方、とくに家庭でのそれは、なにか間違ってい
るように思う。たぶん、多くの家庭では、うすうす気がついていながら、そこ
から抜け出せないジレンマがあるのではないだろうか。

 ゲーム器を与えておいて、ゲームばっかりするんじゃないよと注意。
  中学受験に邁進させながら、こんなことさせていいのだろうかと不安に。

お金も指示(命令)もモノも与えすぎ・・・そんな日本の現状に、一石を投じ
る素晴らしい本がこれ。子供が生まれたご家庭は、今のうちに読んでおこう。
子育ては、やり直しがきかないから。

さて、日本の多くの家庭が抱える子供の教育問題に、実に面白いヒントを与え
る三谷家の秘密とは・・・。

著者の三谷さんが出した答えは、「与えすぎない」、「ヒマと貧乏とお手伝い」、
「放牧型イベント」の3つ。さまざまな方法のほとんどは、三谷家で実際に行わ
れたことだという。

多くの家庭で与えすぎている「お金、モノ、予定、勉強・・」に代わり、本当
にあたえたいものは、ヒマ、ビンボー、オテツダイ、だという。

・子どもは貧乏にせよ。
  (3人の子供に与えた500円をどう使ったかというエピソードはとても
   面白い。3人だから200円x3=600円ではないところがミソ。
   ビンボーからは、トレードオフ、交渉力、コミュニケーション力などが
   つく。)

・子どもはヒマにせよ。ゲームやテレビやメールに時間を奪われるな
  (ヒマ+ゲームやTVは最悪だが、ヒマ+考えて遊ぶは、最高)

・子どもにはお手伝いをさせよ。お手伝いを勉強よりもダイジと位置づけよう
  (オテツダイからは、「段取り力」「意思決定力」が養われる)

本書では、「ヒマと貧乏とお手伝い」と「放牧型イベント」を中心に、なるほど!
という楽しい方法が紹介されている。

4月2日、密かに三谷家に潜入し(笑)、つぶさにその様子を拝見してきた。
うひゃー、マジ。本のまんまでんなぁ! 登場する3人のお嬢様たちにもご対面。
さすが、放牧されてお育ちになっただけあって、イキイキしていらっしゃる。

やはり、日本の子育ては、こうでなきゃ。とつくづく思った。

日本の親の必読書。

おすすめ度は?

   ★★★★★+生きる力

知りたい?

   ・娘3人に渡した500円は、どう使われたか?
   ・10万円の予算で計画された小5次女隊長のプランは?
   ・娘の涙を前に、父親(著者)が選んだ方法は?


■■今日のおまけ:( 陰徳 )

 伝説のホテルの鶴ちゃんメルマガに(たぶん)
 素敵な一文がありました。
 勝手ながらご紹介します。笑

> 「陰徳」ということばがあります。
> 人知れず良いことをするという意味ですが・・・
> 人知れずしたつもりの良いことが、相手に気づかれてしまって
> 「ありがとうございます」とお礼を言われてしまったとしたら、
> その時に、それでチャラ(清算)である!というのです。
>
> なるほど。
>
> でも、この続きが興味深いお話でした。
>
> それで結局、気づかれなかったとするでしょう。
> そうしたら、神様がお礼を言わないと思いますか?
> ちゃ~んとお礼がくるんだって!
>
> 「そっか~、お天道様は見ている」っていうか
> まわりまわって、お礼が来るんですね!
>
> うん、
> でも本当はね、自分の代ではなくて、次の代にお礼が行くのが
> 本当の陰徳なんだって。
> そうやって、僕たちは先祖から代々のお陰さまで、生かされて
> いるんだから、自分たちも何かを残してあげなくちゃだね。
> ・・・生まれてきて、生かされていることに、感謝しちゃう!
> そんなお話でした。

 時間軸をうんと伸ばした発想は、なんだか心を広くしてくれますね。
 Give&Take  じゃなく、
 Give&Given でもなく
 Give&Give  ってことかな。


Posted by webook at 2011年04月05日 15:14 | TrackBack
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