肩の力をすっと抜き、心の芯を温めてくれる
この本は、ひそかに尊敬する加藤史子さんに教えてもらった。
人生の機微を、生き方の見本を、幸せの本質を・・・教えてくれる素敵な本。
おさるさんの絵で成功者と成幸者の対比が描かれ、優しく語りかけてくれる。
成功者と成幸者。一字違いなのに、中身は大きく異なる。
成功者は、競い合い、奪い合い、利己主義的に生きる人。これまでそれが普
通と思われてきた(心の中はそう思わないけど、そう思わされて来た)世界
観である。
一方、成幸者とは、与えあい、分かち合い、感謝する存在である。
本書は、成功者と成幸者の違いを、対比する表現で浮かび上がらせ、うん、
そうだね~と深い納得を感じさせてくれる大人の絵本だ。
生き方編とビジネス編に分かれている。
生き方編より
成功者は、得ることに興味があり、
成幸者は、与えることに興味がある。
成功者は、お金がたくさんあると幸せで、
成幸者は、友達がたくさんいると幸せ。
成功者は、価値観の違いに苛立ち、
成幸者は、価値観の違いを楽しむ。
ビジネス編では
成功者は、人を修正することが教育と考え、
成幸者は、個性を伸ばすことが教育と考える。
成功者は、目標を掲げ、
成幸者は、ミッションを掲げる。
成功者は、手つかずの自然を見ると開発したがり、
成幸者は、保護したがる。
など、うんうん・・と頷きたくなるフレーズが心地よい。
普段なんとなく感じていたことが、そうそう!というクリアなイメージに
変わる瞬間がなんともいえない。
そうだね、成幸者を目指そう。
★★★★★+成幸者
・人を型にはめたがるのが成功者で、成幸者は・・?
・成功者は、失敗した人を叱り、成幸者は・・?
・成功者は、自分のお陰と思い、成幸者は・・?
ひさしぶりにDVDで映画をみた。「素晴らしき哉、人生!」という1946年
のモノクロ作品だ。
ロスに赴任する直前に、ナレッジサインの吉岡英幸さんにプレゼントして
いただいたもの。何度もみて、何度も涙が流れ、そして励まされた。
久々に見て、また感動。舞台は、クリスマスのシーズンなのに、この映画は
お盆の時期に見るといいなと思った。なぜかというと、自分という存在が
たくさんの人との関わりと、その人たちのお陰だということを
思い起こさせてくれるからだ。
主人公が事業に行き詰まり自殺しようとする時、天使の見習がやってくる。
そして、見習天使は、主人公がいない世界を見せてあげる・・・・。
もし、自分が存在しなかったら・・・、そんなことを想像すると、一瞬に
して、自分がここにいることの有難さがわかる。
妻もいない。子供もいない。このメルマガもない。ジェイカレッジもない。
本を語り合うこともない。・・・なんだか、急にすべてのことがいとおしく
なってくる。
とってもお勧めの映画です。
しかも、この映画で描かれているビジネスが、貧しい人たちへの住宅金融
というソーシャルなビジネスなのです。お金儲けだけが生甲斐の権力者と
人々を幸せにすることを目指す主人公との対比は、今日紹介した本の構図
と同じ。
ちょっとネタばれだけど、最後に人々が恩返しにきて窮地を救ってくれる
場面は、グっときて、とっても素敵です。
もし、あなたのやっていることが、世の中をよきものにする仕事なら、
どんなに苦しいことがあっても迷わずに進みなさい・・・そんな勇気を
くれるでしょう。
DVDが500円足らずって、安くない? 笑
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