1997年01月17日

【アジア連邦の世紀 】...大前研一97.1.17...☆☆☆☆☆☆

【アジア連邦の世紀】

大前研一

小学館 1500円
96.12.10 初版

台湾の初代民選総統 李登輝、フィリピン のラモス大統領、
シンガポールのリークアンユー上級大臣、マレーシアの
マハチール大統領、サハヂーブインド大使との対談等を
通じ アジアで起きている変革の模様を書いています.

中でも マハチィール大統領の話がとても面白いです.
現在70歳のこのリーダーは、自分で電子メール をやり取りし
homepage も作り、秋葉原や大田区まで視察に来る
"hands on" -自ら手を下す-精神の特筆される人です.
こんな人は 日本の政治財界企業にもあまりいない...

マレーシアのMSC(maltimedia super corridor) 構想は
すでに着手されており、98年に完成する KLIA を玄関愚口に
して サーバー法(世界初) に基づき どんどん マルチメヂア化の
インフラを整備しています.
日本と違い、後ろに何もない(既存の利権も設備も) ので
なんでも出来る素地と政治力があるのがいいですね.
教育も 行政も 医療も娯楽もみんな 電子化するそうです.
すでに 幼稚園~パソコンが入っている...!
(わあ 日本は超おくれてるう!)
NTT もこのprojectに深く噛んでいます.
大前氏は マハチールの特別顧問になっており、かなり深く
政策やMSCのplan に関わっています.

"アジアの時代だ" と言われてひさしいですが、正に
今の姿が生々しく書かれています.
EF/出張 でアジアへでかける時は 是非これを読んでから
お出かけを....

後半にでてくる 大前流英語修得術やアジアで成功する10の
法則も なかなかです.

2時間の講演1回/ 5万ドル: 500万円(世界ではほかに
ドラッカーとトム ピータースくらい)
と言うだけありますね、このオジサン!

お進め度
☆☆☆☆☆☆

Posted by webook at 1997年01月17日 14:28