【 おえらがた 政官財の国語塾】
講師 イアン アーシー
1962年生まれ YVR BC 大学文学部卒
84-87 日本で英語教師
89-91山口大学で研究生
翻訳家
中央公論社 1996.11.10 初版
1950円
この本の著者(ガイジンです)は 部類の言語オタク です.
よくぞここまで 生きた日本語の事を
理解し 批評し、風刺できるなあと感心
させられます.
お役所体質の批判を その言葉の分析により
行っています.
役所の白書 答申 審議会報告 年報 などにでてくる
用語で一番 多用されるものは " 整備 ".
これは 破壊意外のあらゆる意味に使え 尚且つ
高尚ぶって使える便利な単語とか..
「改定ケーブルの整備」---敷くこと
「防衛力の整備」....武器を買う事
「街路樹の整備」...木を植えること
などなど..
他に 霞が関言葉の極意 が多種多様にわたり
紹介されています. いずれも痛烈な風刺が
刺さっていて楽しいです.
下記はいずれも 本物の公文書からの引用
整備文体 (お役所言葉) / 口語
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住環境 / 家のこと
過度な母子の密着/ ようするにマザコン
非自発的離職求職者 / クビになって仕事にあぶれてる人
人的資本の流動性の拡大の為の環境整備を行う/
転職しやすくする
円滑な垂直移動が出来るよう 設備整備を進めて行く/
エレベーターを付ける
特殊商業集積 /ビジネス街
制度を整備した上で措置する / 少し後でやります
....
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ここに紹介の書籍、非日常性を満喫出来る内容が
十分に整備創出され高度の満足を得られる体制に
なってています.
ツマリ....
この本 超オモシロイです.
お進めど
☆☆☆☆☆☆