【ケインズ】
吉川 洋
1951年杜京生まれ 東大経済卒
イエール大経済学博士 現在東大教授
ちくま書房 680円
95.6.20 初版
ケインズ経済は死んだ とか最近耳にしますが
ケインズ ってどこ/だあれ? ケアンズならいったこと
あるんやけど ...
と言う私に とてもいい教科書となりました.
20世紀最大の経済学者ケインズは 非常に多面的な活動
をした天才だったらしく 、第一次世界大戦など激動の
世界情勢と経済の動きにリアルタイムで対峙した
スゴイ人だったみたいです.
主著に"一般理論" という 雇用と利子と貨幣の一般理論が
相当の長い間に渡り 世界の経済学者の遺産になっていたようです.
ケインズはイギリスで1883年に生まれ 父は ケンブリッジの
学者でした. 数学が得意で 一時は数学者になろうとしたようです.
と言うわけで 一般論にも 数式 (といっても 偏微分方程式は
でてこないので安心? 加減乗除が基本) がでてきます.
アダムスミスの富国論 (あちゃあ 入試いらいですねえ) に
始まり リカードによって完成された(らしいんですが)
古典的経済論があり、その後 新古典派経済論となり
さらに ケインズの登場となったようです.
ケインズ経済学は マクロ経済といわれ 需要と供給
貯蓄と投資、など 世の中の動きを 分析して数式に
置き換えて論じていたようです.
これ結構面白い...
私たちの入試のころは 数学の苦手なやつが 経済とか
文学部とかにいってたような気もしますが、あれは
事、 経済にかんしては 大きな間違いだったような
気がします.
この本は 基本的に ケインズの生涯と その理論を
わかりやすく紹介するというのが目的ですが
著者の吉川氏は 現在社会の経済動向 (日米貿易とう)
や 航空会社の機材調達等の話も交えており
なかなかの読物になっています.
ケアンズへいってケインズの勉強をしたい方
この本がおすすめです.
680円にしとくのはもったいない...?
お進めど
☆☆☆☆☆