【老人を殺すな】
和田秀樹
1960年 大阪生まれ 85年東大医学部卒
浴風会病院精神科医師
96.4.1 初版
高齢化社会を迎え日本の老人医療の遅れを鋭く
ついています. この人は精神科の医師なので、
医療に於ける精神科の不当な扱い(低く見られ
患者の側も忌みキラっている) にたいする
不満もちらっと覗かせています.
老人都いってもひろうござんす...てわけで
70年代は 40-50代と基本的に大差ないんだそうです
ところが、70代後半から80代は ホントの老人で
医療の方法も薬のききかた副作用など
全然ちがうんだそうです.
ところが、日本の医療の実態は、老人課を内科の
延長ていどにしかあつかっていない.
(現在 15大学に老人課とうのがあるというのも
初めてしりましたが..)
ボケの事もかなりの部分をさいて解説.
アルツハイマー、ボケ、痴呆症、せん妄、うつ
などについて、一般の人が最低限知っておくべき
知識についても解説があります.
(せん妄 : あばれたり、トンチンカンな事を言うが、
比較的短期で収まり、ケロっとしてる、これを
痴呆だのボケだのとして扱うとダメ)
骨そしょう症は、老人の典型的な病気のような
勘違いをしていますが、あれは、老齢になると
80%位の人がそういう状態になるものであり
年をとるとしわが増えるのとおなじで、あたかも
すごい病気のような宣伝を 医療とマスコミは
しているとか....
たしかに、それでもうかってる会社があるなあ..
家庭にでの老人介護の具体的なことも
書かれています.
私たちのちょっと先に起こる出来事にたいして
心の準備をするには丁度いい本です.
40代以上のかた是非おすすめ.
お進めど
☆☆☆☆