【インターネットは空っぽの洞窟】
Slicon SnakeOil - Second Thoughts on the Information Highly
クリフォ-ド スト-ル 著/倉骨 彰訳
1950年NYC州生まれ、天文学者
草思社 2200円 97.1.20初版
97.2.20 5刷
著者は、【カッコーはコンピューターに卵を産む】を書いた人で
下村勉 みたいに ハッカーを追跡して有名になったセキュリティの
専門家でもあります.
yoyo や洞窟探検がスキで、少年がそのまま大人になった感じのする
ひとみたいです.
で、この本はというと、最近のネコも杓子もinternet internet
という
時代の流に、ちょっとまったあ! ということで疑問を投げかけて
いる本です.
単なる評論家のおじさんの意見なら、netサ-フィンも知らんくせにと言い
たい
ところですが、このおじさん、その道15年、arpanet
に割とはやく(81年位?)
からつなげているくらいだし、net のセキュリチィ専門家でもあるので
一目置かざるをえないのでしょう. 結構売れてますね..
Internet で 様々な情報が手に入るし、便利にはなるだろうけれども
結構問題(回線が一杯とか、結局は virtual はreal ではないとか)
があるよと言っています.
でも、このおじさんは internet の適切な発展を願っています.
原題の Snake Oile は、ヘビの生薬エキス と言う意味が転じて
マガイ物の えせ薬 といった意味だそうです.
インターネットがあたかも現代版の万能薬のように喧伝されている
現状に、Internet は実はSilicon Valley の えせ薬かもよ
という警告のつもりで付けたtitle のようです.
訳者の読みやすい訳もあって、軽いタッチで読めます.
あっと驚くような事はないですが...
お進めど
☆☆☆