1997年06月09日

【どうなる金融ビッグバン】...日本経済新聞社97.6.9...☆☆☆☆

【どうなる金融ビッグバン】
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日本経済新聞社 編
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日本経済新聞社 1500円
97.3.14 第1刷
97.4.25 第5刷
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「日本の金融資本市場の激変が2001年に起ころうとして
いる.」最近 金融ビッグバンとして イギリスの例を
もじってさかんにマスコミで賑わっています.
この本は、日本版 ビッグバンについて、すごく
真面目に書いた本です.
日経新聞の特集記事的な内容で やや堅めの内容になって
います.

金融ビッグバンは、橋本首相が96.11 に日本版ビッグバン
を三塚蔵相に指示したのがきっかけとか
「三塚君、" open" "free " "..." に」とかカッコいい
ことを言ったのかも知れません.
「ビッグバンの前段階として 98.4 から 外国為替法が変わり
内外の資本取引が自由になります. つまり、預金者や
投資家は 国内の銀行をとおさず直接海外の業者と取引が
できるようになる. 郵貯に塩漬けの120兆円もの資金は
おいしい所(0.3% 金利 --> 数% 金利) を求めて流出する
可能性がある.」
又 金融業界の業態の垣根をなくすというのも ビッグバンの
一つの項目で "誰でもなんでもできる"ようになるとか.
私たちは、現在 預金はxx銀行、株はnn証券、保険はdd保険
みたいに別々に契約していますが、将来は ○○で一括なんて
のもあるんでしょうか.

金融制度の規制緩和は、適格年金、外為、株、証券投資、保険
の分野でなされるようで、それらの事が 結構専門的な内容
まで紹介されています.

「金融不祥事の対処がはっきりしないのに、大蔵省は
一般受けのするおいしいところはちゃかり尻馬にのっている」
という批判もちゃんと書いている所は、日経のいいところで
しょうね.

とばし読みでは なかなか苦しい内容でした.
わずか1か月に5刷のされており、この業界の人にとっては
必須の内容みたいですね. 一般の人向けにはもっと簡便な本が
いいなあという印象です. 図解ビッグバン なんて本もでているので
それを今度は読んでみます.

ps: 日経 6.3 "大蔵省は99年度に銀行証券保険の
相互参入完全自由化"なんて記事がのりました.

金融業界に転進を計画されてる方
お金の使い道に困っている方
日経新聞の金融欄をよくお読みの方
おすすめです.
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おすすめ度
☆☆☆☆

真ノスケ

Posted by webook at 1997年06月09日 16:32