1997年06月13日

【図解 日本版 ビッグバン】...今井きよし 97.6.13...☆☆☆☆

【図解 日本版 ビッグバン】
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今井きよし
1935年 東京生まれ
慶応経済卒 山一証券入社
現在、 日債銀投資顧問(株)の特別理事
& 慶応商学部講師
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東洋経済新聞社1400円
97.5.15 第1刷
97.5.30 第4刷
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「これまでのビッグバンの開設書は金融の専門家
のために書かれた物が多い.餓鬼瀬う、一般ビジネスマン、
OL、主婦などのために読みやすく、市民のセンスでわかる本
に挑戦した」というのが"はじめに"の一節.

前回紹介した"どうなる金融ビッグバン-日経新聞社 (97.6.9)
よりは、かなりわかりやすい内容になっています.
なんだか 高校の社会の教科書をよんでいるような錯覚を
おこしそうな書きぶりです.
(教科書には、事実がかいてありますが、全ての事実が
かいてあった訳ではありません.....)

で ビッグバンで世の中どうかわるんじゃあ? という庶民の疑問に
応えている所は、"ビッグバンで流行る金融新サービス"の欄です.
一覧表(図解というタイトルのとうりかなり図表やチャートがある)
があって、それには ビッグバンの後には---
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* 海外銀行への預金口座開設
従来 許可制であった海外金融機関での預金口座開設が解禁
される.円でもドルでも可能.ただし、米国では利子がついた
時点で利子所得税が生じるので申告が必要.
* 証券総合口座
証券会社の口座でMMFや投信、株式売買のほか、これまで銀行に
限られていた給与振り込みや自動振替も出来る
* 誰でも両替商
コンビニや旅行代理店、あるいは個人でも"両替商"ができる.
* ドルショップ
日本にある店でも ドルで支払いができる.マルクや シンガポ-ル
ドルでもok
*ディスカウントブローカー
株式手数料が1/2とか1/3とかの格安手数料で売買仲介する
証券会社.米国ではメーデ-(米国の規制緩和)以降 急成長.
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などという具体的な内容があって分かりやすいです.

又、本 の内容としては、英国サッチャー首相の 本家ビッグバン
の概説、今後の金融業界の動向予測、金融行政の転換などが
比較的やさしめの言葉で書かれてあります.
(でも 結構難しい)

そして最後に 個人の資産運用の指針みたいなのがあります.
いくつか挙げているpointの中で一番大事なのは、
「よ~く勉強しなさい」
ということのようです. これ 例のマット セト (ガキのくせに
投資で凄く稼いでいる米の人、著作紹介済) も言っていますが
「人は、衣服やハンバーガーを選ぶのには結構な時間をかけるのに
何十万(百万)円もの投資には 以外と頭と時間を使わない.
それじゃダ~メ」
ということで、規制緩和でいろんなものが自由化されたら
自己の資産を守る(増やす)には、しっかりと勉強(あらゆる社会の
事象に感心をもち、金融の趨勢に注意を払う.また自分が知らない
金融知識は 本でも人に聞いてでもとにかく獲得する) することが
大事やで... と言う点です.

お金に困っているかた
お金の使い道に困っている方
お金に無頓着な方
おすすめです.
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おすすめ度
☆☆☆☆

真之助

Posted by webook at 1997年06月13日 16:33