【逆 読書法】読まなくてよい本を読まずにすます法
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日下公人
1930年 兵庫生まれ 東大経済卒
日本長期信用銀行 から経済企画庁へ出向
現在 ソフト化経済センター理事長 多摩大学教授
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ごま書房 1400円
97.4.30 第1刷
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"あなたは 意見まともな読書法にとらわれていないか?"
"役立つ本をいつまでも役立つとおもっていないか?"
"ベストセラーは多くの人が読んでいるから安心だと
おもっていないか?"
"仕事に関係ない本は後回しにしていないか?"
"原典は難しく、解説書はやさしいと思っていないか?"
など ちょっとハスに構えた視点で、読書についての
日下氏の考えを書いた本です.
中でも印象にのこったのは
「 読書は著者と読みての"割り符" をあわせる知的ゲーム
である」というところで、「著者の知識/教養という割り符と
読者の理解力という割り符を合わせてぴったりしたところ
だけが残る.
さらにこれが進化すれば、著者の限界をも見えるように
なる.」とか
幼稚園の子供をもつ私としては、教育とか子育てに関する
本に興味がありますが、数年前までは 全く関心がありません
でした.これは 自分の体験的な 割り符がなかったからだなあ
なんて思えますね.
それから「一つのテーマには 10冊くらいの本をよめ」
というもの. 確か 立花隆 もいっていたように思いますが
あたってるような気がします.
さらに「専門や仕事に関係ない本も 時には 以外な結び付き
がある」というのも同感!
「物事を鵜呑みにせず 斜に構えてみるとよい」というのは
著者の物を見る時の心構えを物語っているようです.
本を読む事、考える事 等 それ自体について
ちょっと考えるヒントをくれる本だと思います.
わしは本が好きじゃあ..という方に
物事を縦横斜めから見るのが好きな方に
下から見るのが一番と言うさびしい方にも
オススメ
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オススメ度
☆☆☆☆
真之助