【成功へのミッション】Mission Possible
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ケン ブランチャード/テリー ワグホーン
Ken Branchard :コーネル大卒【1分間マネージャ】など
の著書あり、コンサル会社社長
Terry WQaghorn :KPMG シンクタンク 上級研究員
沢崎冬日 訳
1967年 東大文学部卒 翻訳家
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ダイヤモンド社 1700円
97.5.22 初版
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原版 title は 【Mission Possible】で、なんだか 聞いたことの
ある映画タイトルみたいですが、 この本、パロディではなく
真面目なジビネス書です.
内容は、企業の再生と成長のためには、「"改善"と"創造"の健全
なバランスが必要」を釈くものです.
もちょっと噛み砕いた表現では
「現状だけに集中して未来への配慮が欠けるのは バックミラー
だけを見て運転するようなものでいずれ何かに衝突してしまう.
一方未来のビジネスチャンスのみに投資して現状のビジネスに
無頓着なのも危険、目的地に行く前にガス欠になってしまう」
というのが要約です.要約は、なあんだあ そんあことか と
いうものですが、そこをとても分かりやすく、しかもいくつか
の寓話的な事例(appleのスチーブジョブスとジョンスカリー、
Desnyland のアイスナーとウエルズなど)や、かずかずのコン
サルタント(米) の引用などで 結構豊富な内容になっています.
企業コンサル業界でよくいわれえるのは、業界成長の"s字カーブ"
つまり、一つの業界/産業/会社/ は Sの字をのばしたような
感じの成長曲線を描く.(初めは ゆっくり立上り、やがて
急速に伸び、Top のあと 急に落ち込む)
そのS字カーブを 乗り継いで行くことが大切で、しかもその為には
企業活動の中でつねに 2つの活動 ー「未来の創造チーム」と
「現状の改善チーム」が同時並行的にかつバランスよく動いてい
ないといけない...というようなことを述べています.
かつての造船業界、鉄道(国鉄)など ドボンしちゃった企業/業界
は 上記S字カーブの 急降下の時点で "あ、ヤバイ!"と気がついた
あるいは、気がついてても無策だった企業でしょうか.
そして、Mcrosoft、や AT&T、(最近はKDDも頑張ってる?)、ソフト
バンク等 激しい時代/技術の衰勢の波の中でも S字カーブの 昇り
切る途中で 次の"何か" を見付だしそれに移行している企業は やはり
"スゴイ!"という感嘆符をもらっているようですね.
(我が社は大丈夫だろうか?!)
S字をうまく乗り継いで生き延びていくための いくつかの手法を
いくつか書いています.例えば、チームや組織のありかた、
マネジメントスタイル、経営委員会のありかたなど...
// このなかに、" スキル" と"スタイル" と言う話がでてきて、
// あれ、これって この前の【遺伝子経営】って本にあったなあ
// なんて思いました.DNA のモト見~つけた!
最後の章には、"個人" にスポットをあてて、"改善"と"創造" を
バランスよくこなして行くためのリーダーの在り方、つまりは
二つのカーブの世界で生きるためのルールとして、次の4つを
紹介しています.
"ユーモア" -- アメリカ人の生活必需品ですね.
"自己尊敬" -- くじけるな、俺は OK なんだ
"耳を傾ける"
"誉める"
いずれも ビジネスコンサルタントの定版ですが、読み心地のいい
言葉で語っているところが、この本のいいところでしょう.
【経営破壊】【経営創造】などを書いている トムピータースっぽい
書きぶりは読みやすさと共感の覚えやすさを兼ねているような気が
します.
私もそろそろ、転機がやってきそうですし(ウっソ~ッ?)、
ちょっとこの本でも参考にしてみましょうか.....
Project リーダーのかた、
ほんのちょっとでも会社の運営を担っている(と思っている)方
現状を変えるようなproject に絡んでいる方
Mission Impossible じゃなくて MIssion Possible にするために
おすすめです.
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オススメ度
☆☆☆☆☆-S
( 次なるs字カーブにかかる)
真之助