2002年01月07日

【フロン】..岡田斗司夫 海拓舎/ISBN4-907727-19-4/1500円/263P★★★★☆+夫論

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Webook of the Day のテーマ = 本の中にいる不思議な力を探しだすこと。
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★ 【Webook #2002-002】 2002/01/07(月) ★
★ “仕事始め”の月曜日        ★
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ξ  
▲▼▲  
Web ◎◎ k  いらっしゃいませ。ちょっとだけデザイン変更。
| △ |     今日の本は、家族や夫婦を深く考える本です。
\σ/     覚悟して読んでください。 
( Y)
^^                 真之助@Webook of the Day
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【フロン】
    ◎ カラコラム:【仕事始め】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【フロン】結婚生活・19の絶対法則

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■ジャンル:人生論
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■著者:岡田斗司夫(おかだ・としお)
  1958年大阪府生まれ。作家・評論家。アニメ・ゲーム制作会社「ガイナッ
  クス」創業。NHKアニメ「ふしぎの海のナディア」などを制作。
  著書に「東大オタク学講座」「人生テスト」など。
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■出版社:
 海拓舎/ISBN4-907727-19-4/1500円/263P
2001/6/14 第1刷 7/02 第2刷
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■ <ワン・チョット>

「うーむ。ロジカルなれど悩ましい。人生とは難しいもんですなぁ」

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■ <忙しい方はここだけ>

フロン。オゾン層破壊のフロンではなく、婦論、夫論、父論のフロンである。
本書は、著者自身の経験と聞き取り調査、そしてユニークな洞察から導き出さ
れた既成の概念を超越した男と女の生き方論である。

男と女は、恋愛し、結婚し、子供をもうけ、家族を構成し・・・といったごく
フツウの生活の中に「しあわせ」が当然のように“あるはずだ”と思っている。
私たちも程度の差はあれ、好きな人と結婚すれば幸せに・・・というステレオ
タイプが存在する。丁度、いい学校を出れば、有名企業に就職すれば、幸せが
待っている・・・という幻想からなかなか抜けきらないように・・。

本書は、「結婚はこうあるべき」「家庭や家族はこうあるべき」「夫(父親)
はこうあるべき」といった常識(思いこみ)を覆す異論が展開されている。

本書の結論をやや乱暴に言ってしまえば、こんな感じであろうか。

家族とは子供を育てる間の一時的な職場(現場)であり、そこでのリーダーは
日々の暮らしを采配するお母さんである。家族の上司が母親であれば、部下の
父親に判断を求めたり、リーダー役を要求するのは間違いだ。父権復権などと
いうのはチャンチャラおかしい。家庭内実力主義は、公平な子供の目(評価)
から明かである。かつて核家族化の進行のときおばあちゃん、おじいちゃんを
リストラ(といっても企業の肩たたきとは異なる)したように、今はお父さん
を家庭からリストラしてみよう・・・

とても過激な発想に聞こえるが、子育て、家族、夫婦、結婚、恋愛と問題の元
を遡り、そこに潜んでいる問題を浮彫りにする展開にはなかなか説得力がある。

社会はすでに「自分願望至上主義」に覆われ、自由な生活を求める人達が多い
ことから、恋愛に対する感覚も、結婚や家族(家族は子供ができて初めて家族
という)の中でも男女の役割感覚も異なってきている。そんな社会の変化を、
面白い視点から浮だ足せているところも興味深い。

恐ろしいことに(?)著者自身は「家庭からリストラされる」ことを身をもっ
て実践・検証している。(離婚した後は、娘にとってのお父さん、元・妻にと
っては“週に3日泊りにくる彼氏”になった)

「家庭は安らぎの場ではなく、(子供を育てる)職場である」「人生は何とな
く不安で寂しい状態である」という認識は、これまでの結婚、夫婦、家庭の既
成概念を超えたところにある。あなたは、本書を読んでどこまでついていける
だろうか・・・・。

おすすめ度は、★★★★☆+ふ論
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■ <お暇な方は、もう少し>

恋愛と結婚は、男女互いの思いは似ていても、本質的にかなり違う。
恋愛は「相手を独占したい」「楽しい時間を一緒に過ごしたい」であるが
結婚は、それに加えて「毎日をストレスなく共に過ごす」という違った要素が
入ってくるという。
更に育児(家庭を持つ)ことも違っている。
毎日ストレスなく共に過ごせるパートナーでも「子供をちゃんと教育できそう
な人」や「一緒に育児できる人」であるとは限らないからだ。

「良妻賢母」という言葉は、結婚と育児(家庭)の間のギャップが少なそうな
女性に対する男の勝手な願望が生み出した言葉かもしれない・・・。

もともと著者は、本書を育児書として書こうとしたらしいが、問題を掘り下げ
ていくにつれ、問題の根源は、「育児」「家族」「夫婦」「結婚」「恋愛」と
男と女の生き方の線上をたどることになったという。
その考察のプロセスは、社会科学的な目線で、とても興味深いものがある。

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| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01024937
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|   a familiy = 保護すべき子供がいるかたまり
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男にとっては、なんとも不安定な社会構造になってきたようで・・・
男の方は夫論、父論として、女性の方は、婦論として読んでみては如何?

見えなかったものが見えたり、見たくないものが見えちゃったり。

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■ <読んで欲しい方>
  家庭内リストラされてる方
  主婦の方
  主夫の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+ふ論

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2002-002【仕事始め】 ・ ・ … □■

 いよいよお正月気分ともスッキリさよならして、今日から仕事。
 とはいえ、まだ年始のご挨拶があったりして、エンジンは徐々にアップ。
 今年は、どんな年にしようか・・・と決意新たにされた方も、そんなヒマ
 はなかった方も、すっかり遊び呆けてしまったかたも、ともあれちょっと
 心を締めてかかりたい。
 今週一週間で、今年の計画をたてても遅くはない。
 今日は7日。まだ一年の1.9%時点である。
 いただいた賀状(メール)の中で、一番明確だったのは、某企業の社長
 さん。今年やりたいプロジェクトが10個くらい明確に謳われていた。
 最初が肝心。
          しんのすけ@さぁーてと
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★ 発行は『まぐまぐ』( 969) と Pubzine (14941) です。
★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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ξ  
▲▼▲    気分を変えて、誌面をスッキリさせてみました。
Web ◎◎ k  またあした。
| △ |     ことしもよろしくおつあいのほど・・・
\σ/      
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¨¨                 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 2002年01月07日 18:53