2002年03月14日

【日中英語戦争】..松本道弘 ★★★★☆+斬れる英語

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-036】 2002/03/014(木) ★
★ “Yates(いぇー!)”の木曜日  ★
★ http://listen.to/webook               ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  
▲▼▲    「知っている」と「使える」というのは、かなりの差
Web ◎◎ k   ですね。いくら自転車のことを表現できたとしても
| △ |     実際の乗れなければお使いだっていけない・・・。
\σ/    英語も知識と実用の間にはかなりのギャップが。
|Y )\メ   今日の本は、使える(斬れる)英語のお話。
< \                         真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 日中英語戦争 】
    ◎ カラコラム:【 紙オムツ2 】
    ◎ プレゼント:【 天使は森へ消えた 】3名様

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【日中英語戦争】武士道英語 VS カンフー英語

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:語学、英語、文化
----------------------------------------------------------------------
■著者:松本道弘(まつもと・みちひろ)
  アメリカ大使館同時通訳、NHKテレビ英会話講師、名古屋外国語大学教授
  などを経て、現在ホノルル大学教授、国際ディベート学会会長。
  著書に「通じないカタカナ英語」など多数ある。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 講談社/ISBN4-06-272114-7/740円/189P
2002/1/20 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「カンフー英語は、四字熟語。花よりダンゴのプラグマティズム。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

李陽(リーヤン)。映画“クレイジーイングリッシュ(瘋狂英語)”で世界に
名を馳せた英語教育のプロだ。本書の著者、松本道弘氏のライバル登場である。

李氏は、憂国意識を高揚させながら英語を熱狂的に勉強させているカリスマ的
存在らしい。中国各地で何万人もの民衆を集め、体当たり的に英語を教えるパ
フォーマンスは、ほとんと熱狂か熱病の如くらしい・・・。
  http://kawara-ban.plaza.gaiax.com/00/00031603.html

そこには、資格・点数といった知識やかざりではなく、使える、食える、斬れ
る英語への渇望がある。プラグマティズムの英語だ。白でも黒でもいい。ネズ
ミと捕まえるネコなら・・・というのがプラグマティズムだ。

本書では、中国語における四字熟語的な簡潔明瞭なロジカル性に注目する。
例えば、見近歩遠=Looking is near, walking is far.といった簡潔な表現こ
そ、斬れる英語の逞しさがあるという。カッコよくなくても、通じればいいと
いうカンフーイングリッシュは、まさにプラグマティズム。

著者の松本氏は、ディベートの鬼だから日本の英語プラグマティズムの代表だ。
上記の李氏を中国のライバルとみたてているのが面白い。
カンフー英語に対し、松本氏は“英語道”で対応する。これらの対比を、実際
的な英語の使い方だけではなく、ビジネス、外交、文化など言語による攻めぎ
あいに広めているところが本書の面白さである。

兵法の孫子と五輪の書の宮本武蔵のタイケツも織り込まれ、語学ちうジャンル
を超えた楽しみがある。

おすすめ度は、★★★★☆+斬れる英語
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

もはや英語をネイティブスピーカーに習う時代ではない、英語は中国人に習う
時代だ!・・・・なんて言われると黙っちゃいられない。
しかし、そんな勢いが中国(あるいは、シンガポール、韓国など)にはある。
彼らの英語は、ハク(資格)をつける英語ではなく、使える英語、斬れる英語
、稼ぐ英語だからだ。

著者がライバルだと位置づけた李陽(リーヤン)氏はこう言っているそうだ。

 「第1に英語に堪能な中国人を3億人つくること。そのために、中国全土
  を周り、人生哲学や英語学習法を隅々まで伝えること。」

かひゃぁ~。3億人ですと。さすが偉大な中国。スケールがちがいますなぁ。

 「第2に中国の名を世界に響かせること。中国の伝統や文化を中国最大の
  商品にしたい。カンフーを輸出し、中国文化を輸出し、中国製品を輸出
  する。」
 「第3に中国語を堪能な外国人を3億人作る事。一緒に英語を攻略しよう。
  21世紀は中国人が世界に中国語を教える時代だ。そのときこそアメリカ
  人やカナダ人が中国文法と漢字に頭を悩ませる。我々の世紀だ。21世紀
  のために英語を学ぼう。」

なんて力強いアジテーションであろう。昔から帝国の侵攻は言語侵略をも伴っ
てきた。今の時代の言語戦争は、血をみない静かな文化の戦争かもしれない。

これを受けて、武士道の国、日本の英語道を高揚させようと立ちあがった(?)
のが松本先生と言う次第だ。

なんだか英語の話じゃないかもしれない・・・なんて思えるところが本書の魅
力である。でも、ちゃんと英語の勉強もできちゃうのも楽しいのだ。

英語を学ぼうという人は、実に多い。しかし、中国で広がっている熱病的とも
いえるパッションにはとうてい及ばないのが実情だ。ハングリー精神は、やは
り強い。プラグマティズムの英語を実につけよう。
__________________________________
@ 戻る 武蔵 表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02003301
| ↓
|   小次郎の剣より、武蔵の剣のほうがプラグマティズムに近いかも
|
|              => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書の最後には、「カタカナ英語撲滅」というテーマで、宮本(武蔵)氏と佐
々木(小次郎)氏の架空ディベートが掲載されている。
宮本氏=著者である。白熱の議論は、なかなか面白い。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  英語を身につけたい方
  「毎日1分 !英字新聞」を購読している方
     http://www.ka-net.com/magazine.html   <=オススメ
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★☆+斬れる英語

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://go.iclub.to/musasi/ ) 直接購入可
●BK1   ( http://go.iclub.to/musasi1/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.03.15[金]:【】..

2002.03.14[木]:【日中英語戦争】..松本道弘
 講談社/ISBN4-06-272114-7/740円/189P
★★★★☆+斬れる英語
2002.03.13[水]:【スピード自己実現】..中谷彰宏
 ダイヤモンド社/ISBN4-478-70242-X/1400円/178P
★★★★+今!すぐ
2002.03.12[火]:【心のレスキュー】..越野 好文
        北大路書房/ISBN4-7628-2237-X/1300円/154P
         ★★★★+心も風邪を
2002.03.11[月]:【】..ずる休み

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼ Webook2002プレゼント企画No.4♪ ▼
    【天使は森へ消えた】3名様

 ▼ 応募方法
    ・タイトル:天使は森へ+あなたのお名前
    ・本  文:お名前、ご住所、メール、お年(頃)、コメント
    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
    ・〆  切:3/30(土)

 ▼ サンマーク出版の佐藤理恵さんのご協力をいただき実現しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■

 先週一週間お休みして、次の月曜日もズルやすみしたもんだからこんな
 暖かいお便りを頂戴しました。
----------------------------------------------------------------------
> はじめまして。 F@信州飯田です。
> かなり以前から購読させていただいていますが、お礼を言い損なって
> いました。
> もしかしたら、このままずっと休刊では! と心配していたら、
> 昨日配信があり安心しました。
> 今まで紹介していただいた本のおかげで、かなり救われました。
> これからもよろしくお願いします。
----------------------------------------------------------------------
  市役所にお勤めとのことで、思わずバランススコアカードの話で
  メール交換してしまいました・・・・Fさん、ありがとうございました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-036【紙オムツ2】・ ・ ・…□■

  先日、紙オムツの話をしました。読者の方でスキューバダイビングを
  なさる方からお便りを頂戴しました。冬場の海は寒いから、おしっこが
  よくでる。そのたびに上に上がって用をたしていたらたまらないので
  紙オムツをはいて潜るんだそうな・・・・。ダイブスーツを着たままで
  やっちゃうというわけですね。海の底でじょじょ~ん。
  使い心地はなかなかいいようです。
  僕はまだ、例のパンツ(紙オムツ)を試してないのだが・・・
  そろそろ、やってみっかなぁ。 
           しんのすけ@じょじょりーぬ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ▼
  -------------------------------------------------------------
  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
  -------------------------------------------------------------
 ▼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  .   .    
▲▼▲   .         きのうの本の出版社を北王路書房 と
Web ◎◎ k          書きましたが正解は、北大路書房。   
| △ | ,_,       失礼しましたぁ。またあした。
\O/ ___(..)
<|ト---- ゝ____●
... />    /> >\         真之助@Webook of the Day
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Posted by webook at 2002年03月14日 21:06