2002年03月18日

【ペンギンの国のクジャク】..BJギャラガー他 ★★★★+組織の海

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-037】 2002/03/018(月) ★
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    記事の背景についても解説があり、時事通にも。 ええですわぁ。
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ξ  
▲▼▲   組織は組織のためにあるのではない。
Web ◎◎ k  制度は制度のためにあるのではない。
| △ |    評価は評価のためにあるのではない。
\σ/,   じゃ、なんのためにあるのだろうか。
~|Y|~~    ペンギンとクジャクに聞いてみよう。
< \                         真之助
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 ペンギンの国のクジャク 】
    ◎ カラコラム:【 打合せ 】
    ◎ プレゼント:【 天使は森へ消えた 】3名様

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ペンギンの国のクジャク】

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■ジャンル:寓話、ビジネス
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■著者:BJギャラガー&ウォレン・H・シュミット
訳者:田中一江(たなか・かずえ)
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■出版社:
 扶桑社/ISBN4-594-03408-X/740円/167P
2002/2/28 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「組織の海に浮かぶ3つの国。学習の国、ペンギンの国、チャンスの国。」

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■ <忙しい方はここだけ>

昔から、物語というのは人の心を動かす不思議な力がある。テキストの魔力は
それが物語として表現されるとき大きくなるらしい。
なぜだろう・・? 序文を担当したケンブランチャート(「1分間マネジャ
ー」の著者)はこう言う。
 「想像力を刺激するからだ。
  そして、人間は事実や数字や理論は忘れても、
  物語は覚えているからだ。」

今、多くの企業は、「創造」や「変革」といったキーワードで企業存続をかけ
た様々な挑戦をしている。現体制を維持することが組織のエントロピーとして
働くから、変革を進めることは組織エントロピーに逆行することになり、当然
抵抗を受ける。
体制維持はけっして悪いことではない。でなければ秩序も品質保証もできなく
なるからだ。しかしそれだけではいけない、価値創造ができなくなってしまう
・・・というところにマネジメントの悩みがある。

本書は、この悩み、つまり「組織の現状維持エントロピーとそれに抗する変人
の変革・創造エネルギーの葛藤」を、ペンギンの国へやってきたクジャクの物
語として、面白く語っている。

チーズの本と同じく、変革へのマインドセットを扱う本だが、本書は、組織面
にフォーカスし、チーズは個人のあり様にフォーカスしている。

クジャクの名前がクジャック(なんだかGEのジャック・ウエルチを連想させ
る)というのも面白い。

おすすめ度は、★★★★+組織の海
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■ <お暇な方は、もう少し>

<組織の海>に浮かぶ島の多くは、ペンギンが支配していた。
どこも似たり寄ったりで、経営陣や管理職は、独特のペンギン・スーツに身を
固めていた・・・・
のし上がりたいという鳥は、ペンギン流を推奨された・・・よとよち歩き、ペ
ンギンスーツ、正しいペンギン流集中セミナー・・・などなど。

  このあたりで、フムフム、そうそう・・・と自分が身をおく会社組織の
  様々なしきたり、掟、風土に「想像」の輪が広がり、現実の輪と重なる。

そこへ、別の島にいたクジャクのジャックがスカウトされて連れて来られる。

はじめはジャックの美しさやそれまでの実績をちやほやされたが、はやり組織
の国のこと、どことなく軋轢が生じはじめる。
きゅうくつなペンギンスーツ、短い歩幅、低い調子の声・・・どうしてそんな
ことしなきゃならないの? というギモンの答えはいつも同じ
 「それが、ここのやり方だ」

こうして夢と現実になやむスカウト鳥は、ジャックだけでなく、ハクチョウの
ハリエット、ワシのワシリー、モノマネドリのモンティなど・・・たくさんい
る。多くのトリが追い出され、自ら出ていくことに・・・。

真っ先に出て行ったのはジャック。そして、旅の途中で立ち寄ったのは<チャ
ンスの国>だ。そこでは、現場で働くものも、それを監督するものも、体面を
とりつくろうことにムダなエネルギーを使ったりしない。多種多様な鳥が力を
あわせてこそ、競争の荒波逆巻く<組織の海>を乗り切れるのだと、みんなが
心得ているのだ。

「こりゃぁ、ペンギンの国とはまったく違う!」とジャックは感激する。
ワシリーやハリエットたちも<チャンスの国>へ合流して、生き生きと仕事を
することになる。
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|  組織は戦略を推進実行するために便宜的に作るものだが、
|  なぜか、できたとたんに組織の力学が働く。ペンギンの法則ができる。
|  クジャクも住めるペンギン国がいいんだけどなぁ・・。  
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彼らはやがて気がつく・・・

<チャンスの国>とは、ただの国ではない・・・。それは心の状態なのだ、と。
  <チャンスの国> それはすなわち、ものを受けとめる心のあり方だ。
  <チャンスの国>とは、新しいアイデアに対するオープンさであり、
  聞く耳を持つこと、学習意欲をもつこと、成長を望むこと、そして
  柔軟性をもって変化に体操することなのだ。      p113

本書は、3部構成になっていて、第1部が物語り。
第二部は、<チャンスの国>をさがしているジャックやその他の鳥のためのヒ
ントや道具。 第3部は、ペンギンに飛び方を教えるアイデアと実例。

第3部には、本書を社内の研修などで使った企業の名前がある。
例えば、IBMオーストラリア、ケロッグ、メリーランド州立大学付属消防救
助訓練学校、シェブロンIT社などなど・・・。

誰しも心の中にペンギンを飼っているし、ペンギンはペンギンのよさもある。
いろいろ考えさせてくれる、物語である。

チーズにはバター、ペンギンにはニワトリ? パロディ本が楽しみだ・・?

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■ <読んで欲しい方>
  組織改革に燃えてるペンギンの方
  組織の抵抗にうんざりのクジャクの方
  ペンギンが好きなかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+組織の海

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 扶桑社/ISBN4-594-03408-X/740円/167P
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 ▼ Webook2002プレゼント企画No.4♪ ▼
    【天使は森へ消えた】3名様

 ▼ 応募方法
    ・タイトル:天使は森へ+あなたのお名前
    ・本  文:お名前、ご住所、メール、お年(頃)、コメント
    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
    ・〆  切:3/30(土)

 ▼ サンマーク出版の佐藤理恵さんのご協力をいただき実現しました。

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-037【木蓮】 ・ ・ ・ ・…□■

 木蓮の白い花が咲いている。木の蓮と書くモクレン。
 春先の山の緑を白い花で彩る。
 街のモクレンは、街路樹。
 山里のモクレンは、山のお化粧。
 どちらもキレイだな。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/hakumokuren.html

           しんのすけ@春の嵐の後で
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ  .   .    
▲▼▲   .         またあした・・・
Web ◎◎ k          観測史上最早のサクラサク?。
| △ | ,_,       
\O/ ___(..)
<|ト---- ゝ____●
... />    /> >\         真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 2002年03月18日 21:07