2002年04月08日

【三色ボールペンで読む日本語】..斎藤孝 ★★★★★+3色ペン

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-048】 2002/04/08(月) ★
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ξ  ♪
▲▼▲ ♪ 本を読む行為とは、なんだろう?
Web ◎◎ k ♪ 何かをINPUTするばかりではなく、自分の中に
| △ |.   思考や創造を生み出すきっかけにしたいよね。
\⊂♪   今日は、それを積極的に作り出す魔法の3色を
~()~~   ご紹介・・・うーん、いけるねぇ。カシャカシャ。
/>                           真之助
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 三色ボールペンで読む日本語 】
  ◎ カラコラム:【 おすすめサイト=がんばれ社長! 】
  ◎ プレゼント:【 就職・転職の法則 】    x3冊 New!
         :【「時間」のマーケティング】 x5冊 New!
  ◎ セミナー♪:【 藤井正嗣 Live in TOKYO 】 4.13(土)

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【三色ボールペンで読む日本語】

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■ジャンル:その他、読書
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■著者:斎藤孝(さいとう・たかし)
1960年静岡生まれ。東京大学教育学研究科博士課程を経て、明治大学
文学部助教授。2001年「身体感覚を取り戻す」で新潮学芸賞受賞。
著書に「宮沢賢治という身体」「子どもに伝えたい〈三つの力〉」ほか。
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■出版社:
 角川書店/ISBN4-04-883737-0/1500円/210P
2002/3/30 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「3つの色は、読み方のフレームワークを与えてくれる。
  さぁ、勇気を出して線を引こう!カシャっ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この本は、画期的である。3つの点で。

一つ目。タイトルにもある3色ボールペンがもれなく(?)ついてくる。本の
カバーのなかに特別な3色ボールペンが隠れているのだ。特別といっても、コ
ンビニで売ってるのと基本は変わらない。唯一の違いは、赤、青、緑の3色の
使い方を指示したシールが貼ってあるところ。本書を読んだ後は、なんだかこ
のシールが誇らしく見えてくるから不思議だ。特別だ!の所以なのだ。

2つ目。「本を読む」という行為を、主体的な知的活動に高める"ワザ"を体感
し身につけさせてくれる。実際この本は、実践的な本で、付録の「3色ボール
ペン」で線を引こう!と誘い、線をグィと引く勇気を出させてくれるのだ。

3つめ。星真一のショートストーリー、ニーチェの「ツァラトゥストラはこう
言った」、坂口安吾の「いずこへ」などを三色で読ませてくれる。恐らく、こ
んな本でもないかぎり、僕は一生ニーチェの本など触れることは無かっただろ
う・・・と思えば貴重な機会と面白さの発見をさせてもらったといえる。

図書館の本ではできないが、自分で買った本は、線を引き(3色で)、読んだ
ところから広がった思考のメモを書き足すことで「自分だけの本」と昇華(消
化)していくことができる。そこには、「読みっぱなし」から、「自分のもの
にする」への転換点がある。

3つの色は、読書=思考のフレームワークを与えてくれる面白い考え方だと思
う。客観(赤、青)と主観(緑)、客観の中でも重要度の違い(青→赤)とい
った切り口のスイッチが、カシャカシャという音とともに切り替わるのだ。
バランススコアカードが、戦略思考のフレームワークなら、三色ボールペンは
読書法のフレームワークといってもよい。(ちょっと強引な対比かな?)

うーん、いいねぇ、三色ボールペン! イッポンいっとく? カシャカシャ。

おすすめ度は、 ★★★★★+3色ペン
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■ <お暇な方は、もう少し>

「3色ボールペン読書法は極めてシンプル」である。三色の使い分け方はざっ
とこんな感じ・・。

 青(客観重要) =「まあ、大事かな」というところに引く
 赤(客観最重要)=客観的に見て「すごく大事」と思ったろころに引く
 緑(主管大切) =自分が勝手に「おもしろい」と思ったところに引く

なるほどシンプルである。しかし、その使いこなしには「技」があるのだ。
本書は、その技を意識し、技を身につけるための本である。実際にやってみる
と楽しいし、読むことの新たな発見がある。

「線を引くことはひとつの“賭け”である。自分の判断をオモテにさらすこと
になる。」・・・だから、意外にも線を引くには勇気がいるという。
最近の子供や大学生にはは単なる清潔主義だけではなく、こうした自分をさら
すことになれていない人が多いという。(へぇ~)
そういう意味では確かに勇気のいることかもしれない。

技化(わざか)という言葉を著者は使う。
技とは何か?
赤にふさわしいところ(正しいところ)に赤い線を引く技?
いやいや、そんな浅薄なところではない。『読むこと=考えること』の技化な
のだ。
「読むということは受動的な行為ではない」というのは同感だ。これは!と思
った個所にマーカーを入れたり、ページの端を折ったり、3色ボールペンで線
を引いたり・・・それらは、自分の考えと著者の主張の交わりを強調すること
になる。そこには、自分主体の思考の世界があるのだ。
「著者の主張に唯々諾々と従うというレベルと、自分自身の言葉で自分の考え
を主張するというレベルの間に、線を引きながら読むという行為がある」とい
うのは、線を引くことが読書を主体的な行為にすることを意味している。

著者はこうも言う。

 読書とは他人の思考に寄りそう訓練である。

本を読むことは、まず聴く作業であり、味わう作業であり、それは<積極的受
動>の構えだというのだ。

さらに続く。

 3色ボールペンは読むための技術であるが、
 実は書くための基礎訓練でもある。

自分が書いたり読んだりしたことのない言葉は書くことができない。書くとい
う作業は、膨大な読むということの上に成り立つ「氷山の一角」なのである、
というのだ。確かに!


読む→折る→引く→まとめる→考える→広げる→発信する という一連の行為
が一見受動的とも思える読書という行為を、積極的で創造的な行為に変換する
プロセスのような気がする。
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|  九九が日本が世界に誇る掛算学習法であると同じように
|  3色ボールペン読書法も言葉を鍛える柱として、世界に誇れる可能性
|  を秘めている。著者はこれまでの経験と小学生から大学生,社会人
|  を含めた実験を経て、それを確信している。
|  斎藤メソッドのサイト:
|    http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/
|
|                     => Back to 書籍
|
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本書は、読むことの楽しみに新たな発見をさせてくれる。本を読むことをスポ
ーツのような「身体運動」に変換してくれるのだ。
何かに賭けるときの思い切り、不安を乗り越える勇気、・・・そんなものが読
書の世界にあろうとは思いもよらなかった。ところが、3色ボールペンで線を
引くということは、そんなハラハラ感を体感させてくれるのだ。
これは、まったく新たは発見といっていい。

「肝心なことは線をひくという行為をめぐって“迷う”ことだ。そして“賭け
る”ことだ」という。3色ボールペンを引いたい個所には、迷いと決意の集積
があり、脳みそが汗を書いたシミでもある。

さぁ、あなたも3色ボールペンのカシャカシャという音ととにも、脳みその汗
を感じてみよう。

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■ <読んで欲しい方>
  本の好きな方
  学校の先生
  お父さんお母さん
  3色ボールペンがほしいかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+3色ペン

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 角川書店/ISBN4-04-883737-0/1500円/210P
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    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ BIT↓   
▲▼▲ BAT↓      またあした・・・
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| △ | JAG↓      その後いかが? 次のTOEICは5.26だよ。
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... />   HAT↓          真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 2002年04月08日 23:28