2002年06月14日

【チャイナ・インパクト】..大前研一 ★★★★★+メガ☆リージョン

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-077】 2002/06/14(金) ★
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ξ
▲▼▲   日本対チュニジア戦。会社のオフィスで見られた方も
Web ◎◎ k  多かったのでは・・・?
| △ |   いやぁよかった! さて、今日は赤い資本主義の国の
\e/ 変貌ぶりに驚いてみましょう。インパクトあり!
^□~    
/>  ・ ・ ‥… ◎ ))           真之助
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 チャイナ・インパクト 】
  ◎ プレゼント:【 21世紀残る経営、消える経営 】 3名様 New!
  ◎ プレゼント:【 マミちゃんの大疑問 日本て・・ 】7名様 New!
  ◎ カラコラム:【 トルシエ監督 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【チャイナ・インパクト】

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■ジャンル:ビジネス、中国
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■著者:大前研一(おおまえ・けんいち)
  1943年福岡県生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得。
  現在、UCLA政策学部教授,(株)大前・アンド・アソシエーツ代表取締役。
  著書に「新・資本論」など多数。   http://www.kohmae.com/
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■出版社:
  講談社/ISBN4-06-211152-7/1600円/289P
2002/3/29 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「ビジネスに国境はない・・・目覚めてしまった赤い資本主義が見える!」

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■ <忙しい方はここだけ>

大連、青島、上海、天津・・・これらの都市の名前を聞いて連想することは何
でしょうか。僕なんかは太平洋戦争などや歴史的なことをつい連想してしまう。
中国は、遠い(時間的、空間的、意識的に)国だと心のどこかで思っていた。

 ところが・・・・

この本を読んだ後、中国の状況が相当に変わってきている様子がまるで現地を
見てきたように良くわかり、もはや“竹のカーテン”に覆われた赤い国という
雰囲気はぜんぜんしなくなってしまった。そして、上にあげた都市の名もセピ
ア色の写真ではなく、ビールやウーロン茶やIT製品など身近な存在としての
中国として認識している自分に気がつく。

「巨大な中国は、政治的にはまだ北京の中央集権国家なのだが、経済的にはす
でに別の国になっている。朱鎔基首相の進めた改革で、沿岸部の6つの地域=
メガ・リージョンが経済的に自立している。実質的に連邦制の統治機構になっ
ている。」という。

中国は、経営者も党員に入れるよ・・・なんて言うくらい変わってきており、
赤い資本主義の国に変貌しているのだ。シンガポールのように外資系企業を呼
び込み、その力(金、人、技術)を借りながら経済発展を図る“貸席経済”で
6つの地域が急激に発展している。

6つのそれぞれの地域は特徴があり、競争をしながら!発展している。
たとえば、青島(チンタオ)がある山東省なんかでは、日本へ輸出する中国野
菜の70%を栽培しているらしい。冷凍食品の加ト吉、ウーロン茶のアサヒ・
ビールなどが山東省で展開している。

深セン(漢字がでてこない)がある珠江デルタは香港の裏庭ともいえるが、こ
こは、「保税区」なんていうしかけをつくり、サプライチェーンの整った部品
産業の集積地に発展している。上海のある長江デルタとならび2大IT産業の
集積地になっている。 ・・・てな具合だ。

目覚めてしまったた巨人・赤い資本主義の中国の現状と今後を分析している。
政治も経済も大きくかわりつつある中国のダイナミックな動きが、本書につま
っている。相当にインパクトあり!!ですぞ。

おすすめ度は、 ★★★★★+メガ☆リージョン
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■ <お暇な方は、もう少し>

本書をまた図解してみよう。


      <欧州 日本、韓国、アメリカ・・>
        ↓ Capital
        ↓ Comapny
        ↓ Consumer
        ↓ Communication

     ● 政治・国の統治の変化(赤い資本主義)
          市長=事業部長 ← 朱鎔基 江沢民
        ↓
     ● 経済・ビジネスの躍動  => 共産主義の終焉?国共合作?
        6つのメガリージョン
        (長江デルタ、珠江デルタ、北京・天津回廊、
         東北三省、山東半島、福建省 )
        ↑
     ● 優秀な人材+豊富で安いな労働人口

簡単に言うと、中国はこの数年で大きく変化しており、赤い色の共産主義とい
う常識は変えなければいけない。江沢民や中国のジャック・ウエルチと言われ
る朱鎔基による資本主義化の政策は、中国に「貸席経済」の勃興を促して、中
国各地に経済的なかたまり(メガ・リージョン)を生み出している。大きく6
つに区分されるメガ・リージョン(人口1億前後)の地域は、互いが“競争”
しながら(まずこの言葉で共産国での常識が覆る)発展しているのだ。
アメリカの大学へ留学した人や北京大学などを出た優秀な人材を輩出している
一方で、大都市の後ろに控えるヒンターランド(背後の地)からは豊富な労働
力を提供する。

市場としても巨大生産地としても注目が集まる中国の「今」と「少し先」がみ
える。貴重な中国レポートである。

次の時代の覇権争いは、アメリカと中国を軸にして回るかもしれない。
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|  朱鎔基の写真:  http://tinyurl.com/dax
|  大前さんのHP: http://www.kohmae.com/
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国の統治の変化、経済のダイナミズム、そうした流れの中、中国の率いるリー
ダーの江沢民や朱鎔基の今後についても大胆な仮説(しかし、リアリティがあ
る)を紹介している。

江沢民も朱鎔基も、もうすぐ70歳になる年齢で、そろそろ引退の時期。香港
返還も果たし、中国に経済的活況をもたらしたし、WTO加盟も実現し、そろ
そろ花道をかざる仕事としては何か・・・と考えているはず。
2008年のオリンピックまでは待てない・・・。 となると・・・

そこで大前氏の大胆な仮説が登場する。

 ☆ 中国と台湾の連邦化(国共合作)
 ☆ 共産主義の終焉宣言

というものだ。うへぇー!っと驚くが、それが実に真実味のある推論があり、
ひょっとしたら、うーん、もしかして。。。。なんて思えるから、さすがは
大前研一氏である。

台湾は中国なんかよりよっぽどいい国だったのが、このところ中国の貸し席
政策(場所を貸して、金や技術や人を世界から呼び集め、経済成長を図る)
により、とつぜん中国が発展してきてしまった。台湾の経済界は、中国へいっ
ちゃってもいいかなと思い始めているから、台湾は政治的にも中国にすりよっ
てくるかもしれない。そうなると、中華連邦みたいな枠組みもありうるという
のだ。
中国もしたたかで、「香港みたいに50年くらいは台湾の仕組みはいじりませ
んから、台湾省になってください」なんて言い出すかもしれないというのだ。

もうひとつ面白いのは、朱鎔基は100年に一人くらいのスゴイ人らしく、そ
れに対してちょっとやっかみがある江沢民が一方にいる。でもオレのほうが主
役だという思いが江沢民にはあるから、「共産主義の終焉」という世界史的に
みても画期的なことを宣言することで、中国の歴史に残る人物として名を残し
たい・・・というロジックが働くのではないかというのだ。
確かに、2001年の共産党創立祝賀大会で、江沢民は「資本家、経営者も共
産党員に入党させる」という大胆な宣言をした。なにせ、共産党というのは、
持てる資本家に対するプロレタリアートの代表のはずであったのだから、あれ
れ?とうことなのだ。それは中国の政治・経済・民意がそれほど柔軟になって
きているということらしい。
大胆な大前氏の仮説は2002年に起きるかもしれない。

ジャック・ウエルチは後任のジェフ・イメルダをつれて大前氏のところへ来た
らしく、そのとき本書にあるような中国事情を解説したところ、すばやいアク
ションで中国事業の見直しの指示をしたという。

江沢民や朱鎔基の退陣シナリオ(共産主義の終焉宣言や国共合作)がほんとに
実現してしまったり、GEの首脳が意見交換にきたりするのを見ると、なんだ
か世の中動かしてるのは誰だろう・・・なんて考えてしまうねぇ。

中国は大きく変わりつつある。そのチャイナ・インパクトは、ものすごい。
そのインパクトをわかりやすく解説してくれる本書もインパクト大である。
本書で激動する中国の実態を「体感」してみよう!

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■ <読んで欲しい方>
  中国に関心があるかた
  中国でのビジネスを考えている方
  中国茶が好きな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+メガ☆リージョン

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2002.06.14[金]:【チャイナ・インパクト】..大前研一
講談社/ISBN4-06-211152-7/1600円/289P
★★★★★+メガ☆リージョン
2002.06.13[木]:【--】..応援作戦

2002.06.12[水]:【スタイル】..武田修宏
    クアハウス/ISBN4-86046-044-8/1500円/174P
★★★☆+FW
2002.06.11[火]:【--】..BSCメルマガ#3配信したよ
             http://webook.plaza.gaiax.com/bsc/
2002.06.10[月]:【インテレクチュアル・キャピタル】..L・エドビンソン他
JMAM/ISBN4-8207-1423-6/2300円/250P
★★★★★+見えざる資本
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-077【祝・決勝T進出】 ‥… □■

 日本代表チーム、やってくれましたねぇ。
 日本中が青いシャツに揺れました。サポーターの応援に審判もこころなし
 か日本有利に展開・・?
 モシリーとヒデのゴール、お見事!。
 そして、そのゴールの前のパス、その前のミドルフィールダーたちの競り
 合い・・・キーパーの守り・・・サポーターの声・・・様々なものが連鎖
 してあの結果がうまれたような。
 トルシエ監督の勝利インタビューでは、こうした陰の力や貢献にも思いを
 およばせるところがいい。

              しんのすけ@ニッポンChaChaCha
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 ■ バランス・スコアカード メルマガNo3 : Pubzine 18104 □
 □ バランス・スコアカード MLスタート : BSC_Users@eGroup ■
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』(969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ       【吾人の任務】の著者でもあり、グロービス
▲▼▲       代表でもある、堀義人さんのライブが
Web ◎◎ k      あるよ。7/25(木)19時30分より。
| △ |        行きたい人、メールちょうだい!
\フ/      利栄さん、小出さん行こうね!  
<|ト .. . O また来週。
> ̄           真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 2002年06月14日 23:59