2002年12月16日

【中華連邦】..大前研一 ★★★★★+中華連邦

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-116】 2002/12/16(月) ★
★ “ただいまぁー”の月曜日 ★
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ξ
▲▼▲ 世界が最も熱い視線を送る国、中国。いま赤い国は
Web ◎◎ k   地域ごとに様々な色に変化しつつある。
| △ | 中国レポートは、この方の報告がなんと言っても白い。
\e/ 大前さんに聞いてみよう。
^□~
/L             真之助
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 中華連邦 】
  ◎ カラコラム:【 クリスタルボール 】
  ◎ プレゼント:【 クリスマス・プレゼント特集 】
  ◎ 出版企画A:【 シティバンク 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【中華連邦】

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■ジャンル:経済、社会
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■著者:大前研一(おおまえ・けんいち)
  1943年福岡県生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得。
  現在、UCLA大学院政策学部教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ代表
  取締役。著書に「新・資本論」など。
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■出版社:
PHP研究所/ISBN4-569-62115-5/1300円/205P
2002/11/20 第1刷 
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■ <ワン・チョット>

「中国の未来は、本書を模倣する?!」

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■ <忙しい方はここだけ>

江沢民に代わり次期総書記となるのは胡錦濤(59)、朱鎔基に代わって首相に
なるのは温家宝(60)。2002年11月の中国共産党大会では、中国リーダ
ーの交代が宣言された。しかし、中国の歴史を変える転換の予兆は、もうあち
こちにある。すでに中国は、資本主義で動いており、その大きな流れはとまら
ない。これから更に大きな変貌を遂げようとする中国が、熱い。

そんな歴史のうねりの中、大前研一氏の中国レポート3部作の第三弾である。
(中国政府の中でもこれらの著作は話題になって抄訳が出回っているとか)
「チャイナインパクト」、「中国シフト」に続く第三弾、「中華連邦」では、
中国の現状と今後の予測と、空洞化に悩む台湾の生き残り策、そして何より気
になる日本の行く末を考えるグローバルな視点を与えてくれる。

地域国家という概念をすでに10年以上前から提示している著者は、その予測
の的確さを最近の中国の動きの中で確認している。

本著のタイトル「中華連邦」とはどんなコンセプトか・・? それは、こうい
うことだ。中国は、すでに米国と同じ“連邦”組織になっている・・という仮
説のもと、地域国家台湾、地域国家香港、地域国家長江デルタなど6地域など
の地域国家を北京が盟主となって統一するというものだ。

「中国は、まだ中央集権国家であり、軍事大国であり、共産党独裁国家ではあ
るが、実態は経済的に資本主義国家である」というのが大前氏の分析。
そして「政治的にも寒の戻りを繰り返しながら確実に大きく動くだろう」とい
うのが、本書の主張だ。

注目は、2005年ごろの江沢民ノーベル平和賞受賞の可能性だ。
中国が世界から頼れる仲間だと認識してもらうには、「共産主義を終焉させ」
(ひぇー)、北京を中華連邦という地域国家の盟主(ホールデキングカンパニ
ーLike)にするという斬新な概念を打ち立てるぐらいが必要だという。
そんな平和賞受賞のシナリオをスゲェなんて思いながら、案外ほんとにそうな
るかもしれないなぁ・・・なんて思える。
だとすると・・・歴史を動かすのは・・・!!

かたや台湾。かつては経済優等生の台湾も、最近では爆発的に経済発展をする
中国においてきぼりされるのではという危機感をもつ。そんな台湾に対し著者
は、「eハブ戦略」を授ける。英語と日本語そして中国語にも通じる台湾は情
報流通やコミュニケーションの「eハブ」としての強みを生かした発展が可能
だというのだ。かつて大前氏から戦略コンサルを受けた台湾だかから、その要
人達も大いに注目する本だといえよう。

おおいなワクワク感をもって読める。政治経済の時事問題にもかかわらず、非
常に読みやすいのがうれしい。

中国の未来は、本書を模倣する・・かもね。

おすすめ度は、★★★★★+中華連邦
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■ <お暇な方は、もう少し>

中国と台湾との関係は、政治と経済が建て前と本音のように微妙にずれている。
政治的には統一なんてとんでもないといいながら、経済的な実態は、互いに相
当親しい関係にある。かつては世界のPC基地と言われた台湾だが、いまでは
その90%以上が中国珠光デルタ、長江デルタに移転しているという。
また、台湾の金門島や馬祖列島と大陸は目と鼻の先にあり(地理的なこの近さ
は実に意外。石を投げればとどく距離!?)そこでは、すでに地域限定の往来
が盛んだという。こうした地域限定の往来は小三通というらしい。
三通とは、通商(ビジネス)、通信(コミュニケーション)、通航(人の往来)
のことで、経済の流れそのものである。こういうのが実態的にはすでにあるか
ら、すでに中国と台湾の近しい関係が結ばれているということでもある。

著者は、こうした3通を大規模にやるべきだとアドバイスしている。
著者が台湾で講演した後、新聞は「大前研一博士、大三通を急げと提唱」とい
う記事が大々的に出たという。つまり、台湾の人たちも実はそれを望んでいる
ということでもある。

中国だって、ビジネスマンは台湾との三通は大賛成だし、政治家も北京じゃな
くて地方はウエルカムだという。
軍隊だって台湾と戦争するなんて思っちゃいないので、反対はしない。

いろんな意味で、台湾と中国が地域国家として中華連邦を形成する素地は着々
と進んでいるということらしい。

そうなると、大前氏の描いた大胆な予測(江沢民が共産主義を終焉させ、中華
連邦構想を言い出す)なんてのがリアリティを持ってくる。
こりゃぁ、なんだかすごい舞台が見えるぞ・・・なんて思えるのだ。

中国事情にはそれほど関心がなかった僕も、一連の中国シリーズ本を読んだ後
は、新聞の中国関連記事がやたらと目に付くようになった。

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| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02054466
| ↓
| 大前氏のサイト:
| http://www.kohmae.com
| http://www.ohmae-report.com/ (大前研一通信 もおすすめ)
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<オマケ>
本の中身とは関係ないのですが、著者の大前さんは来年2002年2月21日
に60歳の還暦を迎えられる。でもって、遊び心コンサートを開催される。
参加の応募はすでに締め切りのようですが、うれしいことに僕も参加できるこ
とになりました。同伴1名様OKかもしれません・・・。
ごいっしょにいらしたい方、ご連絡ください。
  大前研一さん還暦記念「遊び心コンサート」
  2003.2.23(日)1300-1700 @東京オペラシティコンサートホール
(締め切りは12/28)(宛先: webook2002@yahoo.co.jp)
(かみさんといくことにしたらこの募集はボツです・・・あは)

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■ <オススメ度>

   ★★★★★+中華連邦

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■ <読んで欲しい方>
  中国に関心がある方
  中国で仕事をしようとしている方
  台湾に友達がいる方
  日本人の方
おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●BK1   ( http://tinyurl.com/3j3c )
●楽天Webook ( http://tinyurl.com/3j3e )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
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2002.12.20[金]:【--】..
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2002.12.16[月]:【中華連邦】..大前研一
PHP研究所/ISBN4-569-62115-5/1300円/205P
★★★★★+中華連邦
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-21 ・ ・ ・ ‥… □■

<Webook クリスマス Present 企画 >
今年一年のご購読のお礼にプレゼント企画をしました。

 【おじさんの時間割】       太田空真著      3名さま
 【ねすみとサンタクロース(mini)】 のりも&しんのすけ著 ?名さま

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: タイトル+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など

 〆切:12・23

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-116【CristalBall】 ・・・… □■

 今日も6シグマのツールソフトのお話。
 クリスタルボールというエクセルのアドオンソフトです。
 http://www2.kke.co.jp/cb/index.htm
 統計的なシミュレーションをやってくれるなかなか賢いソフトです。
 正規分布、ワイブル分布などを自在に扱える(ような気がして)
 楽しいです。学校で習った統計学の中では、ワイブル分布といっても
 形と名前くらいで面白くもなんともなかったのですが、このソフトを
 使うと動きがあってとても楽しくなります。
 リスクマネージメントのツールとして紹介されていることもあるようです。
 本もあるようなので、いつか読んでみよう。

 6シグマとは関係ありませんが、Weeklyまぐまぐでオススメメルマガ
 に推薦していただきました。(12.11)
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 ◎Webook of the Day
  http://www.mag2.com/m/0000000969.htm 毎日(土日祝除く)
  毎日お届けする「本の書評・感想・紹介」です。1日1冊。ビジネス、
  政治、経済、教育、科学、コンピュータから小説まで広いジャンルの
  新刊が中心。★マークでお薦め度を表示。Bookn@viとしても
  ご利用下さい。
 (編)サンタクロース、IBM、おじさん、マーケティングなんでもあり。
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 まぐまぐ編集室さんありがとう!
                    しんのすけ@6シグマin OH
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-025【シティバンク】 ・‥… □■

 シンシナティで知り合った香港の方は、もとシティバンクに勤務。
 シティでもBSCをかなり前から導入していて、なかなかよかったと
 言っていた。リスクマネジメントという5つめの視点として「リスク管理」
 の視点を追加しているとか。。。。
 なーるほどねぇ。英語でこんな話をしていると、BSCって、たしかに
 共通言語だわぁ・・と思えてきた。
 世界BSC会議なんてあったら楽しいね。
 楽しいと思ったら・・・・!?・・・やってみるか?

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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ξ NYCのホテルで書いた原稿ですが
▲▼▲  ネットに繋がる時間がもてす、そのまま
Web ◎◎ k 日本に帰ってきました。
| △ |_  いよいよ今年もあとわずか。
\b///       元気でねぇ!
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□□>\^^^^^^^^^^ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 2002年12月16日 22:29