イギリス流大人の英語
本場仕込み
森山進(もりやま・すすむ)著
中経出版/ISBN4=8061=1706=4 / 2002.11/247P/1500円
著者の森山さんはベルギー在住7年の勅許会計士&コンサルタントである。もちろん英語の達人でもある。森山さんが語る大人の英語の本である。
”大人の”の意味は、こんなところに現れる。
例えば<お茶をもういっぱいいかが?>と聞かれて<No thank you.(いらん)>と答えることを習った私たちだが、<I'm fine. Thank you.(結構です)>と婉曲的に答えるほうが大人の受け答えということだ。
あるいは、ガイジンから接待を受けた宴席で、<もうすこし如何ですか?>といわれて<I've had enough.(もうくえない)>じゃなくって<I've really enjoyed.(十分いただきました)>と言ったほうが接待された食事を十分満喫しましたというニュアンスがでるということだ。
他には、発音法をないがしろにすると素っ頓狂なトーンになり<コドモの英語>になってしまうから腹の底から出す英語発音を心がけるべきといったものである。
こうした具体的なことのほか、日本と欧米の文化の違いやモノの見かた考え方の違いが面白い。
英語力の向上もあるが、大人の立ち振る舞いを学んでみたい。
日本出張の合間をぬって昨日お会いすることができた。穏やかな中に深みを感じさせるその雰囲気はさすが欧州の風格。お昼をご一緒しながらの時間はあっという間に過ぎちゃった。またお会いしたいなぁ。