なぜYAHOO!は最強のブランドなのか
カレン・エンジェル (著), 長野 弘子 (翻訳)
英治出版/ISBN4=901234=31=5/1600円/302P
2003.7.30 初版
Yahoo はヤホーと読むのか、ヤフーなのか・・・なんて思ったころが懐かしい。
ヤンとファイロの二人の学生がはじめたインターネット検索エンジンは、インターネットの浸透とともに大躍進を果たしネットバブルの象徴として大きくもてはやされた。そして、ITバブル崩壊の大波にも曝された。
多くのネット企業が消滅していった中で、Yahooはその地位を持ちつづけているのは奇跡的だ。その理由を時間軸上で追っているのが本書だ。
ビットバレーの人たちとシリコンバレーの熱狂(余波)を肌で感じていた僕にはこの本はなんだかとっても肌があう。
94(発端)95(共感)96(公開)97(躍進)98(伝道)99(絶頂)2000(崩壊)2001(彷徨)2002(未来)とつけられたタイトルはYahooの歩みを特徴的に表現している。日米のITの動きがまとめられているのも楽しいね。
著者は、Yahooの粘り強さの秘密を、技術の優位性ではなく、無形財産であるブランドの価値を最も重視した結果だと指摘する。いまだにYahooは人手を介してデータの整理がされているという。それは、二人の創業者の使命感(=時代精神をサイトに反映させ、ひとびとの役に立つサービスを提供する)に支えられているからだと言う。なるほどね。
あ、英治出版で立ち読みできるよ・・・(もうちょっとしたら)。