2003年08月01日

■入門決算書が面白いほどわかる本(黒澤秀晟)

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入門決算書が面白いほどわかる本
この一冊でわかる!

著者:黒澤秀晟
中経出版|2003年 05月|ISBN:4806118214|363P|1,600円

決算書。株主総会や会社のIR情報などでおめにかかる。意外と理解されていなかったりする重要情報だ。会社の経営会議なんかでトンチンカンな質問をする役員がいたらこの本をオススメしよう。基本がとってもよくわかるから。

決算書にはB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、C/S(キャッシュフロー計算書)などがあり、この3つが大御所だ。

 B/Sとは、ある時点の元手の状態を示す (Balace Sheet)
 P/Lとは、ある期間の利益の増減を示す (Plofit & Loss Statemenet)
 C/Sとは、ある期間のお金の増減を示す (Cash Flow Statement)

さて、ここで困る。利益=お金じゃないの?という疑問だ。
実は、利益≠お金というところが会計(決算)のミソ。利益を計算するP/Lは、時間の概念が入っているので微妙に難しい。例えば減価償却なんてのは、工場を作って莫大なお金を使ったんだけどその年度の費用は例えば10分の1だけ費用計上(減価償却費)するというものだ。また、売掛金なんてのは、売ったのにまだお金はもらってない、将来もらえる権利といったものだ。時間のヒモがついたお金なんだね。
てなことが、実に分かりやすく解説されているんだ、この本。

コラムに決算書の限界として、従業員のやる気や知識、ブランドなどは、会計の仕組みでは捉えられないというのがあって、うん、そこはBSC(バランススコアカード)だねぇと思った。
会計用語(日本語、英語)にはなんとふりがなが打ってある。EBITは(イービット)、繰延資産は(くりのべしさん)という具合に・・。
挿絵は、【会計のことが面白いほどわかる本】の著者天野敦之さんの奥様の作品。
すんごくかわいくていいよ!

この本ぐっとオススメ!

★★★★★+よくわかるわ!

Posted by webook at 2003年08月01日 07:58