ターンアラウンド
ゴーンは、いかにして日産を救ったのか?
著者:デビッド・マギー/福嶋俊造訳
東洋経済新報社|発行年月:2003年 06月|ISBN:4492501088|302P|1,800円
日本のビジネス界では、ゴーン様様である。あの瀕死状態の日産の窮地を見事に救い、日本のマネジメントに多くの示唆を、事例として示してくれたからだ。クロスファンクショナルチーム、コミットメント、コミュニケーション、リーダーシップ、モチベーション・・・そういったものの本来の姿がどういうものかを示してくれた。
ゴーン・マネジメントの特徴として言われる
・問題解決の鍵は社員が握っている。
・役割と責任を明確にする。
・迅速に実行する。
・事実に基づいて評価する。
などは、言われてみれば当たり前のことなのだが、それがなかなかできない。ゴーンさんは、それを「実行」し
たのだ。
ゴーン語録のことは他の本にもあるが、コミットメントについてはぜひ書きとめておきたい・・。
「コミットメントは達成すべき目標。達成するべき目標は数値で示され、
ひとたびコミットしたら予期せぬ状況変化がない限り、達成しなければならない。
未達成の場合は、具体的なかたちで責任をとる。」
うーむ、こういう緊張感は、自分のいる会社にあるだろうか・・・・。
多くを学べる本である。