【会議なんてやめちまえ!】
ひとつの会議も開かずに仕事を進める方法
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著者:スコット・スネア/鬼澤忍
早川書房|2003年 07月
ISBN:4152085053|1,600円|P
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管理職ともなれば会議のない日はない。逆に会議がないと手持ち無沙汰?
会議、会議の日々である。
しかし、参加している多くは、「こんな会議早く終わって欲しいな・・」
なんて思っていたりする。特に定例化した、形式的な会議ではそういう嫌
悪感が多い。僕も会議ではよく内職をしたものである。このごろは携帯で
こっそりメールを読む人も多い。会議なんて・・と思うマネジャーに啓示
を与えてくれる本だ。
世の中に会議の質を高める方法や、会議のやり方の本は多いが、本書は、
違う。そもそも会議なんて「やめてしまえ」というのだから、大胆だ。セ
ンセーショナルなタイトルだけかと思いきや、マジで「やめよう」という
内容だ。
著者はもと米陸軍の砲小隊長としてイラク戦争に従軍している。その時の
上官ステビンズ大尉のエピソードがすごい。6ヶ月の間、会議は一度だけ。
あとは1対1の対話で部隊をリードし、すばらしい統率を見せていたとい
うのだ。
また、その10年後、今度は製紙会社で同じような場面を目にした著者は、
これは何かある!とひらめいたようだ。
会議に意味がない理由。(もちろん例外的に意義のある会議もある)
1)そもそも会議に期待されていることがまったく実現されていない。
2)会議には本質的な欠陥(集団思考によるまちがった判断)がある。
で、会議をやめるのはいいが、どうするの?
1対1の対話、強力なリーダーシップ、「組織的チャネリング」、メンタ
リングなどの手法によって、会議を開かず、意思疎通や戦略の実行を行な
うことが可能だという。その手法が書かれている。ちょっと閃くものを与
えてくれる本だ。
僕も、ひとつ試してみるか・・。今日の会議やーめた!
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★★★★☆+1対1
・今日会議を招集した方
・会議にでるのが嫌な方
・会議の時間が2時間以上ある方