使ってもなくならない財産ってなぁに?
【なぜあの人はお金持ちになるのか】
使ってもなくならない財産をつくる42の具体例
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|著者:中谷彰宏|
|ダイヤモンド社|2003年 09月
|ISBN:4478702829|1,400円 |171P|
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財産には二通りあるという。
ひとつは、使ったらなくなる財産。(これはふつうだね)
もうひとつは、使ってもなくならない財産。(これがポイント)
本書は、ほんとうの財産とは何かを問う生き方の本である。
財産はふつう使っちゃえばなくなるのだが、本当の財産は、使えば使うほど
増える、価値を増す。そういうものが大切なのだという。
なんなのそれ?
例えば、人との繋がり、信頼、経験・・・いろいろある。そういうものが、
お金を扱う場面で「使ってもなくならない財産になるか」「使ったとたんに
消えていく財産になるか」を試される。
『お金も情報も友達も、執着を捨てたときに手に入る。』
『お金を使うことは、消費ではなく、循環。』
など素敵なヒントがある。
事業再建の匠、福岡ドーム社長の高塚猛さんのエピソードがいい。高塚さん
はいつも2000札をもっているという。例えば、タクシーに乗って料金が
1060円だったとき渡すのだ。そしてこういう。
「いつも待っててもらっているからありがとう。おつりはいいです。」
粋だねぇ。乗っている間、ダイエーホークスなどの話をするから、運転手さ
んは自然にファンになったり関心をもつことになる。そして、降りるときに
その粋な計らいがある。たまりませんなぁ。
お金との付き合い方が、人の品性を決める。
つい欲張ったり、ケチくさくなったり、カネやモノに縛られてしまうのが普
通なんだけど、使ってもなくならない財産という意識があれば、自分の中の
そうしたシバリが解ける。
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★★★★+なくならない
・お金もちになりたい人
・お金になって尊敬されたい人
・お金持ちになって豊かになりたい人