【組織はこうして変わった】
高塚猛と北川正恭の革命論
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|著者:高塚猛+北川正恭(きたがわ・まさやす)
|致知出版社|2002年 05月
|ISBN:4884746228|1,400円| 222P
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高塚猛さんと元三重県知事の北川正恭(まさやす)さんの改革論である。
福岡3点セットを再建した高塚猛さんと、地方行政改革の第一人者北川正
恭さんが「組織マネジメント」の思いと実践を熱く語りあっている。
民間企業も自治体も組織という点では同じ。そして、リーダー次第で大い
に変わるという点でも同じである。
この本は、組織変革は、やり方の問題ではない、構造の問題でもない、大
切なのは意識の問題だ!というのがテーマになっている。
北川さんは生活者基点の行政への転換である。生活者基点というのは、こ
ういうことだ。「県民を満足させる行政」ではなく、「県民が満足できる
サービス」という発想である。『を』じゃなくて『が』である。
(現在、北川さんは三重県知事を辞め早稲田大学教授となっている)
高塚(こうつか)さんは、福岡3点セット(ホークス、福岡ドーム、シー
ホークホテル)を再建した方でる。人のパワーを二倍三倍にするという発
想は考え方のバブルだという。むしろ10の力の人が3とか5しか活かさ
れていないのが普通だから、その原因を取り除いてあげるほうがいい、と
いう。高塚さんは人のエネルギーを引き出すのがほんとにうまい。
また、「大切なことのために正しいことを捨てる」という戦略の事例がいっ
ぱいあり、高塚さんが語ると、それが実にすがすがしい。
二人の対談のなかから、経営やマネジメントのヒントを拾ってみたい。
もし、僕がハーバードの先生なら、この二人を、絶対、組織変革のケース
にするねぇ。いやぁー、いいねぇ・・・
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★★★★★+こうするのだ!
・組織リーダーの方
・自ら変わりたい方
・官僚体質を変えたい方