はかりごとには、ハカリゴトが必要である。
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|著者:Globis Management Institute/嶋田毅
|ダイヤモンド社|2003年 09月
|ISBN:4478410321|2,800円 |233P
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全ては測れる。
測れば変わる。
変れば生き残る。
生き残るには変わらなければならない。
変わったかどうかは、測らないと分からない。
なんだか、回文みたいになってきた。ともあれ、測ることは意味がある。
これまで企業経営の定量分析は、ROAだの売上高利益率だの財務的なも
のがメインだった。ところが最近は、顧客満足を測ろう、従業員満足も大
切だ、クレーム率はどうだ・・と様々なことを定量分析することが必要に
なってきた。まさにバランススコアカードの世界である。(本書にもBS
Cについて少し紹介されている)
本書は、そうした企業経営に係わる定量分析の意味合い、基礎知識、ケー
ススタディなどで構成したMBAの教科書である。グロービスのMBAシ
リーズ第11弾である。
本書は、3部構成となっている。
まず第一部では定量分析の必要性やつい陥りがちな落し穴、統計の基礎な
どについて解説される。数字や統計はもっともらしいウソにもなるから、
ここは大事だねぇ。
第二部は、ハンドブック的な内容で、代表的な指標について解説されてい
る。(たとえば顧客満足度、価格弾性力、EVAなど)
第三部は、ケーススタディである。化粧品販売会社の若手社員が、社内ベ
ンチャー制度を活かして、エステの新規事業を進めるという想定だ。
第三部を先に読んで、第一部を読むといいかも。第二部は必要性が生じた
時に見るといいね。 本書は、いわゆる教科書です。
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★★★+定量分析
・MBA修行中の方
・経営の意思決定に関与している方
・数字のウソを知りたい方