同じ目線で聴く、聴く、聴く。そして応援する。
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|著者:松本すみ子|中経出版|2003年 09月
|ISBN:4806118761|1,400円|
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心理系の仕事・・・といわれて何を想像するだろう?
カウンセラー・・・当り! でも、それだけじゃない。心がちょっとカゼ
気味になるのは誰にでもあることで、それを脱する援助をするのがカウン
セラーだが、職業としてはいろいろある。
臨床心理士、EAPカウンセラー、キャリアカウンセラー、産業カウンセ
ラーなどなど。
本書は、女性管理職やシニアなどへのカウンセリングを事業として立ち上
げた(有)アリア代表の松本さんの本だ。自身の経験や、社会人からカウ
ンセラーに転職した8人の体験談などを織り込み、カウンセラーの実態や
それ を職業として志す人のためのガイドとなる本だ。
人と真正面から向き合うことがこの仕事。
大切なことは何だろう?
資格? それも大事だが、もっと大切なことがある。
「相談者の悩みや問題を同じ目線で共感的に聴き、その問題の根源にある
ものが何かを相談者とともに探り出し、最終的にクライアントが自分自
身で立ち上がり、問題を解決していけるように支援する」
という心構えだ。言うは易し、行うは・・・である。
聴ける人・・が適任だねぇ。
人の話を聴いてる途中で、「だいたいそういう問題はだねー」とか、「要
するに君のいいたいことはどういうことなんだぁ」・・・なんていっちゃ
う方は、不向きかも・・。
人事マンからカウンセラーになった浅川さん、フリースクールを伊豆大島
で開設しメールカウンセラーも行っている鴻池さんなど8人の転職組みの
ストーリーがとても参考になる。
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★★★★+聴いてくれる?
・カウンセラーを目指している方
・カウンセラーってどんなの?という方
・聴くのが得意な方