【商売魂】
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|著者:高塚猛(こうつか・たけし)
|サンマーク出版|2003年 09月
|ISBN:4763195379|1,600円|206P
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高塚さんの最新刊である。数えて10冊目。
サンマークの人が高塚さんに迫ったのはこんなことだったようだ。
「高塚さんは、リクルートでの就職情報誌創刊、盛岡のホテル再建、
そして福岡3点セットの再建と花を咲かせたが、その土壌に迫り
たい。つまり高塚さんが少年時代から培ってきた商売魂、商売の
哲学を語ってほしい」
というものだ。本書は、まさにそのとおり、高塚さんの商売魂が赤裸々に
語られている。この本は、今まで読んだ高塚さんの本の中でもとくに感銘
を受けた。
10冊の本には同じエピソードも登場するが、何度読んでも気持ちがいい
のはなぜだろう? 心に清々しいことは何度聴いてもいいからか・・。
高塚さんの商売魂は、中学のころに体験したアルバイトにまで遡る。お客
さんに喜んでもらいたいという正直な発想が原点だったのだ。なるほど。
・やらなければならない仕事よりも、やったらうれしい仕事をしよう。
・商売とは、「勝売」、相手にメリットを与えることだ。
・利益は、会社の「きれいごと」の精神を守るための手段である。
・社員をできる、できないで区別しない。昨日の自分よりよくなった人は
みんないい営業マンではないか。
・「失敗」ではない、あるのは思い通りにいかなかったという「経験」だけ。
などなど心にビンビン響く高塚さんの商売魂が、エピソードとともに繰り
広げられている。お客様、職場の仲間、地域のみなさん・・・人と係わる
ときの心得は、すべて相手の立場にたって考えるところだ。
うーん、この方のそばで同じ空気を吸いたいものだ!。
この本、とても読みやすくてためになる。
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★★★★★+勝売商売
・商いの原点を見てみたいっていう方
・ビジネスに元気を呼びたい方
・高塚さんファンの方