【創造力】
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|著者:HBSプレス/ラルフ・カッツ
|出版社:講談社|発行年月:2003年 09月
|ISBN:4062120259|本体価格:1,700円 |
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きのうに続き、今日もハーバードの香りをお届け・・・。
ハーバード・ビジネス・エッセンシャルズとして出された6冊のビジネス
スキル本の中から今日は、創造力の本だ。といっても原書のほうは、
Managing Creativity and Innovation ということで、組織ベースの創造
力という意味あいが強い。
ネタ本の原書リストはこちら
http://www.entinst.ca/HBS=Harvard%20Business%20Essentials.htm
「ハーバード・ビジネス・スクールは、ビジネスに一番大切なことはクリ
エイティビティであり、二番目がリーダーシップであるということをい
いちはやく喝破していた」さらに「こうした教育しにくい分野に堂々と
取り組んでいた」。エライじゃあ~りませんか・・・
と巻頭の言葉をのべているのは、自身もハーバードで学んだ堀紘一氏だ。
この本は、6冊の中で、多分最もハーバードらしい内容かもしれない。
当然ながら(?)かなり教科書的でかたい雰囲気がある。また、他のシリ
-ズと同じように事例も登場する。
よく知られている3Mの15%ルールという不文律(本来業務に関係ない
ことを仕事時間に行える制度)や、イーストマン・コダックが大衆むけの
カメラを発明したきっかけなどいつくかの事例があるのも、またハーバー
ドらしいところ。
創造や発明、アイデアといったものは、まったく新しいものを捻り出すこ
とのように思われがちだが、多くはインクリメンタル・イノベーションで
あることが多い。もちろんラディカル・イノベーションという突然変異的
なものもある(たとえば真空管じゃなくてトランジスタとか)。
いずれにしても無からではなく、その前に何かがあってジャンプが大きい
か小さいかだとすれば、創造とは、やはり既存のものの組合せ、統合、視
点を変えた応用などで作り出されるともいえる。
組織がイノベーティブになるための工夫、リーダーシップなどマネジメン
トのための教科書である。 --------------------------------
★★★☆+創造性
・クリシン読んだ方 (クリシンてわかる?)
・企業幹部(だと思ってる)の方
・なんとかこの停滞を打開したいが・・という方